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2003年10月11日改訂

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デジタル一眼レフカメラ新製品発表会

 2003年8月26日(火)夜、六本木ヒルズ森タワー49階六本木フォーラムで開かれたオリンパス光学工業(株)主催の「デジタル一眼レフカメラ新製品発表会」に出席した。新製品・E-1(イーワン)は10月上旬に発売される。

 当日は1630〜1830と1845〜2000の二回に分けて、同社が開発したデジタルカメラの新規格フォーサーズシステムのプロ仕様モデルE-1 の発表会が開かれ、私は100名の一般公募枠に当選し、後半の発表会に参加することができた。招待者は約300名で、かなりの混雑だった。

オリンパス公式サイト OLYMPUS E-1 E-1 ニュースリリース フォーサーズシステム

E-20 が進化したE-1

私の愛機 E-20

新鋭機 E-1

E-20 E-1

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カメラマンリポート

 1900から約20分ほど昆虫写真の第一人者として知られる自然写真家・海野和男氏によるカメラマンリポートがあった。E-1で撮影した豊富なスライド写真をもとに、具体的な試用結果の説明がなされ、素晴らしいできばえであるとの結論だった。

概 要

 ダイナミックレンジが広く、最高級の鮮明な画像が得られること。
 1秒3コマの連写で12枚撮れるので、シャッターチャンスを逃すことはないこと。
  (実際に連写して実証。申し分ない性能だと感じた。)
 プロのハードな使用に耐える堅牢性があり、雨に濡れても大丈夫だったこと。
 CCDのダストリダクションシステムにより、レンズ交換による埃の付着が一切ないこと。
  (CCDに埃が着いたため埃が写し込まれた画像を示し、その効果が絶大であることを強調していた。)
 新規格により、小型軽量はもとより、超望遠でも極めて明るいこと。
 測距点が3点のオートフォーカスであるが、十分な性能を有すること。
 14-54mm(28-108mm)標準レンズのズーム全域で22cmまで最短撮影できるのは凄いこと。
 ISO感度を上げるとノイズが出ること。ノイズの出にくい機種が他社にあること。
 ボケ味が絞り値によって変わり、好みにもよるが、場合によっては好ましくないボケが出ること。

 スポンサーの見守る前で、8、9の欠点を話すのは勇気がいると思うが、きちっと説明されたのはさすがで、海野さんの誠実な人柄に好感を持った。

海野和男氏によるカメラマンレポート

海野和男氏によるカメラマンレポート

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海野和男うんのかずお

 1947年東京生まれ。昆虫を中心とする自然写真家。学生時代よりアジアやアメリカの熱帯雨林に通い写真を撮り続ける。東京農工大学、日高敏隆教授の昆虫行動学を学ぶ。1994年「昆虫の擬態」で日本写真協会年度賞受賞。
 著書に「蝶の飛ぶ風景」「昆虫顔面大博覧会」他多数。自然科学写真家協会副会長、日本昆虫協会理事、日本写真家協会会員。

E-1を持つ海野和男氏

E-1 を持つ海野和男氏

展示写真より

    

E-1で撮影した作品

E-1 で撮影した作品

展示写真より

1999年2月以来、小諸のアトリエから毎日最新の写真を説明付きでアップロードしている小諸日記は圧巻。

海野和男のデジタル昆虫記 小諸日記 小諸日記2003/8/26東京の空

テクノロジー店頭コーナー

 カメラマンレポートのあと、テクノロジー店頭コーナーに行った。フォーサーズシステムの全製品が展示されていた。
 雨に濡れて水滴の着いたE-1 がガラスケースに収められて展示されており、防滴・防塵性に万全であることをアピールしていたのが印象的だった。
 E-20 を持参していたので、E-1と持ち比べてみたが、E-1の方が軽く、特にホールド感はE-20 を超えていて直ぐに手に馴染んだ。シャッターを切ると、極めて軽快で、銀塩の一眼レフと全く同じ感覚でカシャカシャと切れたのには感動的だった。
 それもそのはず、レリーズタイムラグ(半押状態からシャッターが切れる時間)が0.06秒と高速である。新発売のキャノン EOS Kiss Disital やペンタックス istD が0.2秒であることからして、その早さが分かる。

ずぶ濡れの E-1

ずぶ濡れのE-1

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新製品のラインナップ

新製品のラインナップ

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E-1フォトギャラリー

 隣の部屋に入ると、E-1フォトギャラリーとなっており、海野和男氏はじめ、動物写真家の岩合光昭、俳優アイドル写真家の山岸伸、ミスユニバース日本代表から写真家になった織作峰子、宮島康彦、石黒賢治といった著名なプロカメラマンがE-1で撮影した作品が展示されていた。
 E-1は500万画素であるが、全紙大に引き延ばしても十分に鑑賞に堪えることがよく分かった。素晴らしい作品ばかりで、それぞれに個性があり、さすがプロだと感心した。 フォトギャラリー

E-1体験コーナー

 奥の広いフロアーにE-1 体験コーナーがあった。人数が多く、大変だったが、実機で撮影すると、エプソンのプリンターでA4サイズに印刷してくれる。
 私は、50mm(100mm)マクロレンズが装着されたE-1で生け花を自動露出・オートフォーカスで5枚ほど撮影した。持参したコンパクトフラッシュを使用させてもらったので、印刷してもらったあと、持ち帰ることができた。期待した以上に鮮やかな画像が撮れた。 

筆者がE-1で撮影した作品

筆者がE-1で撮影した作品

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フェラーリコーナー

 フェラーリコーナーがあり、2003年からオリンパスがF-1のフェラーリをスポンサードすることになったことをアピールしていた。オリンパスのユニフォームを着たモデルがポーズをとってくれたので、持参のE-20 を使ってポートレートに挑戦してみた。

フェラーリコーナー

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筆者がE-20で撮影したポートレート

筆者がE-20で撮影したポートレート

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 今回、オリンパスが社運をかけて開発したデジカメ専用設計のフォーサーズシステムは、デジタルカメラの特性を生かした理想的なシステムで、革新性に富んでいる。開発に時間がかかり、出遅れている感があるが、10月上旬にE-1が発売されれば、世界から高い評価を受けるに違いない。

和田義男
 しかし、E-1は、E-20 にあった内蔵ストロボを外し、コンパクトフラッシュとスマートメディアのデュアルスロットからスマートメディアが使えないシングルスロットにするなどスペックダウンしている部分がある。
 カメラマンレポートの写真はE-20 の内蔵ストロボによる撮影であり、光力に不足はない。逆光時の補助光などに手軽に使える必須機能を外したのは納得できない。
 E-1は堅牢で高性能であることは間違いないが、小型軽量を期待する我々アマチュアのニーズを十分に反映したものではない。ボディや標準レンズの大きさは他社のものと殆ど変わらず、フォーサーズのメリットを十分に反映しているとは言い難い。このようなスペックになったのは、開発陣がプロ仕様にこだわったためといえるだろう。

 キャノンは、EOS10Dの普及機 EOS Kiss Disital をレンズ込みで実売14万円弱(ヨドバシカメラ新宿西口本店)で9月20日から発売するという。連写機能が少し弱くてボディもプラスティックであるが、これまでの半値に近い衝撃的な価格である。オリンパスからアマチュア対象のコストパフォーマンスに優れたE-1普及機の早期発売が待たれるところである。 
 
 ともあれ、発売と同時にプロ仕様のE-1を入手し、今後の主力機として活用したい。(完)

E-1の新発売

 2003年10月10日、沈黙を保っていたオリンパスは、満を持してE-1(イーワン)を全国一斉に発売した。朝起きてみると、朝刊には見開き両面に新発売の広告があった。10月10日というきりの良い日を選び、しかもこの日に発売されるという予告は一切なく、発売はあくまでも10月上旬ということで、予約もそれでとおしていた。
 昼休み、ヨドバシカメラ新宿西口本店と、ビック新宿西口店に行ってみた。デジカメコーナーにキャンペーンガールが一人立っていて、E-1と宣伝ビデオのそばでパンフレットを配っていた。
E-1拡大写真(513X338)33KB
 聞いてみるとオリンパスから派遣されたアルバイトで、2時間講義を受けてきたらしく、10日から13日までの4日間、全国の大規模店でキャンペーンガールが店頭に立つという。記念品を配るでもなく、購入すれば特典があるわけでもない。新時代のデジカメ登場という熱気はさほど感じられず、静かな売り出し風景だった。
 肝心の値段だが、両店とも殆ど同じで、ボディと標準レンズの組み合わせで、消費税込みで30万円であった。両店とも10%のポイント還元がつく。隣にはレンズを入れて14万円の EOS Kiss Disital が置かれており、来客も性能は申し分ないが値段が高く、簡単には買えない様子だった。
 値段について、店員は、「キャノンのEOS10DやニコンのD100のような大衆機ではなく、その上のプロ仕様機なので、それと比べると安いですよ。」と説明していた。
 また、キャノンやニコンの一眼レフデジカメと大きさや重さが変わらないので、「小型軽量といっていたフォーサーズシステムの最初の話と違うね。」という客もいた。それに対しては、「プロの意見を聞き、手になじむ大きさとある程度の重さが必要ということで、このサイズになりました。」という説明だった。
 しかし、コンパクトデジカメは軽量でもちゃんと写るのに、プロ仕様機は重さが必要というのでは誰も納得しないだろう。早急に小型軽量の機種が発売されることを期待したい。 (2003年10月11日)
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