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Wa☆Daフォトギャラリー

 感動写真集

2006年10月12日改訂
ムガール音楽メドレー

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2006年3月15日制作

釈迦涅槃像

                         釈迦涅槃像/第26窟(アジャンタ遺跡/インド)

アジャンタ遺跡〈下巻〉

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ストゥーパ側面の浮き彫り
 第26窟のストゥーパ側面にも釈迦の浮き彫りがあり、本尊仏を守っています。遺跡保存作業が着々と続いており、左手にはその足場が見えます。

ストゥーパ側面の浮き彫り

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柱の曲面に、カラーで描かれた、丸々と太った童子が、微笑んでいます。当時の繁栄を象徴しているようです。

柱の曲面の丸々と太った童子

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ストゥーパの外側には回廊があり、そこにも、精巧な彫刻が一面に彫られています。

 ストゥーパ外側の回廊

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 浮き彫りの降魔図(画像中央)。横から、撮影しています。第1窟には、壁画の降魔図があり、よく対比されるようです。

浮き彫りの降魔図

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 降魔図を正面から。菩提樹の下に座る釈迦(中央)。釈迦の左右には、押し寄せる魔軍の群れ、座下には、釈迦を誘惑する魔女たちが、描かれています。

仏画の数々

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釈迦涅槃像しゃかねはんぞう

 第26窟の回廊の最後の部分にある、釈迦の涅槃像です。アジャンタ遺跡では唯一の涅槃像です。その大きさは、約7m。インドでは最大の涅槃像で、釈迦の入滅の地クシナガラにある涅槃像より、さらに、1mも大きい像です。私もお顔に触れさせて頂きました。

 釈迦像の下の段には、その永久の入滅(涅槃)を嘆き悲しむ弟子や信者たちが、またその上の段には、天の太鼓を打ち鳴らす神々や飛天の群れが彫られています。

釈迦涅槃像

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第27、28窟

共に、第2期の未完成窟です。立ち入り禁止となっていました。

第29窟

 画像の一番右の少し上にある穴が、第29窟です。すぐ左が、第21窟です。第28窟までの発掘のあと、第29窟、そして、第30窟(これは、第15窟と第16窟の間にあり、第15A窟と名づけられているようです)が、発見されています。

第29窟

帰路のバス

 第28窟まで進みますと、そこで行き止まりで、遺跡の見学も終了です。来た道を、また好みの窟を訪ねながら、第1窟方向へと戻ります。第1窟の先の広場では、この緑のバスが待っていて、5分ほど離れた駐車場へ、観光客を運んで呉れます。これも、日本の国際協力銀行(JBIC)さんの援助で運営されています。

帰路のバス

帰り道

 マラティ人と牛車。18時半ぐらいですが、まだ、このぐらいの明るさで、ぽかりぽかりと白牛と共に家路に付くマハラシュトラ州の農夫を撮影出来ました。

白牛と共に家路に付くマハラシュトラ州の農夫

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チャイ屋にて

 アウランガバードのホテルまで、夕闇の中、車2時間半の旅でしたので、途中で一服。個人でチャーターしたアンバサダーで走りましたので、運転手さんに頼んで、どこでも停めて貰うことが出来ました。談笑しているマラティ人たちを、「ジャパニ、フォト、フォト(わし日本人、写真よ、写真!)」と声をかけて、写させて貰いました。

チャイ屋にて

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プロフィール

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撮影・原作 : 
 

丹下誠司たんげせいじ

 

職業:大成建設(株)勤務

住居:東京都国分寺市
趣味:インドの神像収集
  (前任地のインドネシアの絣(イカット)も100枚ほどのコレクションがあります)

旅行後記

 どうしても行ってみたいインドの世界遺産が、アジャンタ・エローラ遺跡でした。西ベンガル州プルリアのダム現場も、9割近くの出来高となり、帰任も決まりましたので、休みを貰い、世界遺産の撮影旅行を開始しました。目的地は、ムンバイのエレファンタ島、ビクトリア駅、そして、アウランガバードのアジャンタ・エローラ遺跡の4つを狙い、雨季の8月に、飛んで来ました。今回、帰任から2ヶ月経って、新任地での任務にも慣れて来ましたので、Wa☆Daフォトギャラリーに投稿すべく、まず、アジャンタ遺跡から、編集を開始しました。
 各画像の撮影使用機は、Wa☆Daフォトギャラリーに投稿を始めて、購入したイオスキスデジタル。キスで一年半に渡ってインドを撮影して来ましたが、西ベンガル州の陽光での撮影に慣れた素人カメラマンには、遺跡内の暗闇で、ピントが全く合わず、経験と技と撮影知識の無さをぼやきながらも、日本に帰任したら、もうそうそう来れる場所でもありませんので、ここぞとばかりに、根性撮りして来ました。
 開園の午前9時から、閉園の午後5時半まで、食事は、売店で買った炒りピーナッツだけでしたが、全く、空腹感もありませんで、壁画に、彫刻に、そして、洞窟の建築に、圧倒されて来ました。
 ご紹介した画像の優に5倍の枚数の画像をレンズに納めましたが、暗くて、壁画系は、ほとんどがピンボケで、それが唯一残念な点ですが、壁画や暗部での彫刻は、プロの方の画集が何冊か出ており、そこで、我々は眼にすることが出来ますので、素人は、このような旅行記で、Wa☆Daフォトギャラリーに久しぶりに、登場してみることにしました。
 2002年に、日印国交樹立50周年を迎え、近年では、インドの経済の伸びで、日本の進出も進み、今後さらに、両国の関係が増して来るものと思えます。このホームページが、両国のさらなる関係深耕の大河の一滴にでもなれば、撮影して来たものにとって、これに、勝る喜びはありません。

 アジャンタ遺跡の今回の編集に当たっては、「日本の古本屋」というサイトを利用し、アジャンタ遺跡関係の古本を、全国の古書店から何冊か購入し、資料として利用させて頂きました。特に、平凡社から出版されたアジャンタ(高田修:文、田枝幹宏:写真)が、図書館の除籍本ということで、渋谷区の古書店から、格安で手に入ったことが、今回の作業をスムーズに進める元となりました。
 35年も前にこれだけ貴重な資料と画像を残して頂いた高田さんと田枝さんの偉業に感謝すると共に、インターネットで、全国の古書店の登録本を検索出来、かつ、程度に応じた価格で購入を比較検討出来て、宅急便などで確実に送本を受領することの出来る現代日本の便利さにも感謝しつつ、帰国後第1作を送り出します。撮り貯めたインド画像はまだ沢山ありますので、さて、次は、何に取り組んでみましょうか。〈 下巻・完 〉

【参考文献】

            アジャンタ 石窟寺院と壁画  高田修 田枝幹宏  平凡社  1971年
            Ajanta & Ellora Pushpesh Pant Roli & Janssen BV 1998年
            芸術新潮 アジャンタ石窟大公開  1999年3月号
            アジャンタとエローラ 立川武蔵 大村次郎 集英社  2000年
            地球の歩き方 インド 2003年版 ダイヤモンド社
            古代インド 中村元 講談社学術文庫 2004年
世界に開かれた仏教美術の源流
 インド通信でお馴染みの丹下誠司さんによる上下二巻の感動巨編が完成し、インドの誇る世界文化遺産・アジャンタ遺跡の全貌が明らかになった。
 丹下さんの律儀な性格がよく出ているのは、30窟全てにわたって説明がなされていることである。鍵がかかっていて入れなかったところや、小さくて通り過ぎてしまったところ、照明が暗くてフラッシュや三脚が使用できない悪条件のために、上手く撮れなかったところなどが正直に説明されている。そのお陰で、この作品に欠けているところが何処であるかを把握できる。
 更に興味を持たれた方は、専門書を紐解いていただければよい。この不完全さを承知で、敢えて、全貌が明らかになったと表現させていただきたい。
和田義男
 それは、100枚近い高精細画像を使ってアジャンタ遺跡を解説した作品は前代未聞だと推測されるからである。internetのホームページ上で枚数に制限無く発表された丹下さんの作品は、このような文化遺産を広く世界に紹介するうえで、比類のない力を持っている。全世界の人々が簡単にアクセスでき、丹下さんが炒りピーナッツだけで一日中、夢中で撮影した仏教美術の源流を、居ながらにして味わうことができるのは、学術書や雑誌などの出版物ではとても真似のできないことであり、internetの凄さである。丹下さん、有り難う!
 この作品は、丹下さんのインド勤務を総括する感動巨編の魁であり、第二弾、第三弾が予定されている。丹下さんには、時間を充分にかけて素晴らしい作品に仕上げていただくことをお願いし、次作の完成を鶴首したい。
 最後に、このようなインド美術の至宝を撮影禁止にせず、広く世界に公開されているインド政府の粋な計らいに心より感謝申し上げたい。 2006年3月15日 監修 和田義男
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