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2011年11月8日改訂

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The Beatles 'Ob-La-Di, Ob-La-Da'-'My Bonnie'-'Hello, Goodbye'

夏空に浮かぶ運河や針魚舟   北舟

 

A halfbeak boat on the canal, floating in the summer sky.

2011年11月8日制作

ナローボート Narrowboat の後部

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ナローボート Narrowboat の後部/ポントカサルテ運河橋(イギリス)

世界文化遺産

英国への旅

イギリス国旗

5 ウェールズ

ウェールズ Wales
▼ イギリスを構成する4つの国 Country のひとつウェールズ Wales (地図のオレンジ色の部分)は、グレートブリテン島の南西に位置し、南にブリストル海峡、東にイングランド、西と北にはアイリッシュ海が存在する。約300万人の人口を擁し、英語と並んでウェールズ語が公用語として使われる。
 13世紀にケルト系民族が公国 Principality を形成したが、同世紀末にイングランドに併合された。以来、次期イングランド王(後にはグレートブリテン王)となるべき最年長の王子(王太子)がプリンス・オブ・ウェールズ Prince of Wales (ウェールズ大公)として戴冠するのが慣わしとなっている。

イギリス(連合王国)とウェールズ Wales の位置

イギリス(連合王国)とウェールズ Wales の位置

資料:ウィキペディア フリー百科事典

スランゴスレン(ランゴレン) Llangollen
▼ リヴァプールの観光を終えて次に訪れたところはウェールズのスランゴスレンである。このツアー唯一のウェールズ観光で、後は全てイングランドの観光である。当地には世界遺産があるにもかかわらず「地球の歩き方
'10〜'11版」には掲載されておらず、調べるのに苦労したが、グーグル・アース Google Earth で Llangollen の英語読みの日本語訳
ランゴレンの表示があった。

スランゴスレン(ランゴレン ) Llangollen の位置 / ウェールズ

スランゴスレン(ランゴレン) Llangollen の位置 / ウェールズ

画像:Google Earth
▲▼ ウィキペディア・フリー百科事典では、「スランゴスレンの貴婦人たち」の解説で、スランゴスレン Llangollen という地名が出てくるが、スランゴスレンの解説はない。ウェールズ語読みだと、日本人にはスランゴスレンと聞こえるらしく、日本では、スランゴスレンとして紹介されることが多い。

唯一ウェールズの観光 スランゴスレン(ランゴレン) Llangollen 2011.7.1 13:30

唯一ウェールズの観光 スランゴスレン(ランゴレン) Llangollen 2011.7.1 13:30

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▲▼ スランゴスレン(ランゴレン)は、ポントカサルテ運河橋 Pontcysyllte Aqueduct のある町として知られ、観光客で賑わっている。毎年7月にLlangollen International Musical Einsteddfod (仮訳:スランゴスレン国際ミュージカル吟唱詩人大会) という国際音楽祭が開かれる。

スランゴスレン の東方約5kmに位置するポントカサルテ運河橋

スランゴスレンの東方約5kmに位置するポントカサルテ運河橋

画像:Google Earth
▲▼ ポントカサルテ運河橋 Pontcysyllte Aqueduct はグーグル・アース Google Earth では、ポントカサルテの水道橋と運河 Traphont Pontcysyllte(ウェールズ語)と表示されておりスランゴスレン(ランゴレン)の市街地東方約5kmの郊外にありディー川 River Dee 北岸のトレバー Trevor と南岸のフロンカサステ Froncysyllte とを結んでいる。

ディー川に架かるポントカサルテ運河橋の鳥瞰図

ディー川に架かるポントカサルテ運河橋の鳥瞰図

画像:Google Earth
トレバーの船着場のそばにはA stream in the sky (空の流れ)Pontcysyllte Aqueduct ポントカサルテ・アクアダクト(ポントカサルテ運河橋)と英語で表示された案内標識が立てられていた。

空の流れ A stream in the sky ポントカサルテ 運河橋 Pontcysyllte Aqueduct(英語表示)

空の流れ A stream in the sky ポントカサルテ 運河橋 Pontcysyllte Aqueduct(英語表示)

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ポントカサルテ運河橋 Pontcysyllte Aqueduct
▼ 2009年に世界文化遺産に登録されたポントカサルテ・アクアダクト(ポントカサルテ運河橋)はウェールズ北東部を流れるディー川 River Dee の渓谷を跨ぐように架けられた大規模な運河橋で、19世紀初頭に完成した。

ディー川に架かるポントカサルテ運河橋

ディー川に架かるポントカサルテ運河橋

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この運河橋は、英国で最も長く、最も高い。現在は観光施設として供用されており、毎年延べ10,000隻以上の船(ナローボート)が航行し、25,000人以上の歩行者が渡っている。

スランゴスレン・トレバーのナローボートの船着場

↑運河橋方面(南)

スランゴスレン・トレバーのナローボートの船着場

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 日本ではポントカサルテ水道橋と訳されているが、それではフランスの水道橋ポン・デュ・ガール Pont du Gard
(世界文化遺産)のような上水道
の橋と誤解される。アクアダクトは船を通すための橋状の運河であって水道橋とは別物なので、筆者は運河橋と表現する。この橋は長さ約300m幅3.4m高さ約37mと12階建てのビルに匹敵し、産業革命の物流を担ったナローボート Naroowboat を渡すことができる。

陸上の運河を進むナローボート Narrowboat

陸上の運河を進むナローボート Narrowboat

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 エルズミーア運河 Ellesmere Canal 一部として建設されたポントカサルテ運河橋は、一流の土木技師であるトーマス・テルフォード Thomas Telford が手がけた最初の主要な土木工事のひとつである。現場監督はより経験豊かな運河建築技師であるウィリアム・ジェソップ William Jessop が担当した。

アクアダクト・クルーズ Aqueduct Cruise を提供するナローボート Narrowboat のクルーたち

アクアダクト・クルーズ Aqueduct Cruise を提供するナローボート Narrowboat のクルーたち

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 運河橋の総工費は47,000ポンド。多くの人々はこの運河橋の完成に懐疑的であったが、1795年から建設が始まり、約10年の歳月をかけて1805年に無事完成し、供用が開始された。

運河橋へ続く水路

運河橋へ続く水路

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▼ この運河橋は長さ 307m (1,007ft) 、幅 3.4m (11ft)深さ 1.60m (5.25ft)。主たる構造は内部が空洞の石造り橋脚19本の上に鋳鉄製のトラフ(溝形の部材)が架けられたもの。トラフは、アーチ・リブ(アーチ形の構造部材)を介して橋脚によって支えられている。トラフは高さ 38m (126ft) の位置にあり、各橋脚の間隔は16m(53ft)。

運河橋の上部

運河橋の上部

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▲▼ 水路の側面には船引き道が張り出して設けられているこの配置によって水路は最大限の幅が与えられボートの前方から移動する水はボートを通り越してより簡単に流れることができ、ナローボートの水面上の自由な動きを確保している。歩行者は船引き道の外端に設けられた欄干で保護されている。
  青葉風天空行くや遊覧船 北舟 

あおばかぜ てんくうゆくや ゆうらんせん

The wind through green leaves, a sight-seeing boat going in the sky.

運河橋をゆっくりと進むナローボート Narrowboat

運河橋をゆっくりと進むナローボート Narrowboat

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▲▼ 現在アクアダクト・クルーズ船として観光客を乗せたナローボート Narrowboat が大活躍している。当時とは違ってヴォルガの舟歌のように人が引っ張る人力船ではなく、スクリューで走る小型機船である。
 短い距離を水路に沿って走るだけのナローボートは、安全な乗り物で、テーマパークにあるオモチャの船のようでもあるが、運河橋からの眺めは素晴らしく、とても人気がある。
  夏空に浮かぶ運河や針魚舟 北舟 

なつぞらに うかぶうんがや さよりぶね

A halfbeak boat on the canal, floating in the summer sky.

ナローボート Narrowboat の後部

ナローボート Narrowboat の後部

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▲▼ 運河橋の維持・管理のため、下を流れるディー川に運河の水を排水することも考慮されており、そのための排水栓が存在する排水時には150万リットルもの水が滝の如く噴き出してディー川に落下するので壮観な眺めとなり、大勢の見物人が訪れるという。

運河アクアダクトからの眺め

運河橋アクアダクトからの眺め

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▼ 運河橋の設計・施工に当たったトーマス・テルフォード Thomas Telford (1757-1834)の記念碑があった。ウェールズ語と英語が併記されており、彼の生誕250年を記念して、2007年8月9日にThe Institution of Civil Engineers_ Wales(ウェールズ土木学会)がこの記念碑を提供した旨書かれている。i c e は、英国土木学会のロゴらしい。

ウェールズ語と英語が併記されたトーマス・テルフォードの記念碑

ウェールズ語と英語が併記されたトーマス・テルフォードの記念碑

アイアンブリッジ Ironbridge
▼ ツアー4日目の最後は、再びイングランドに入り、バーミンガム西北西約50kmに位置するアイアンブリッジを訪れた。グーグル・アース Google Earth には、アイロンブリッジ Ironbridge と表示されている。

アイアンブリッジ Ironbridge の位置 / イングランド

アイアンブリッジ Ironbridge の位置 / イングランド

画像:Google Earth
 

アイアンブリッジ峡谷 Ironbridge Gorge
▼ こゝには、世界で初めて建造された鉄の橋アイアンブリッジ Ironbridge があり、1986年にセヴァーン川 River Severn 周辺一帯が世界文化遺産に登録されたことから有名になった。

アイアンブリッジ Ironbridge とアイアンブリッジ峡谷 Ironbridge Gorge

アイアンブリッジ Ironbridge とアイアンブリッジ峡谷 Ironbridge Gorge

画像:Google Earth
 セヴァーン峡谷と呼ばれるのが本来であるが、鉄の橋として世界で初めて作られ、産業遺産となったコールブルックデール橋の通称アイアンブリッジに基づいたアイアンブリッジ峡谷 Ironbridge Gorge として知られている。

峡谷博物館 Museum of The Gerge 15:36

峡谷博物館 Museum of The Gerge 15:36

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 アイアンブリッジ峡谷は、美しい景観で知られるとともに、歴史的にも重要な場所で、産業革命の始まった土地とされている。産業革命は、エイブラハム・ダービーが、この地・コールブルックデールでコークスを使って高品質の鉄を作り出す近代的な製鉄法を発明したことから始まったという。やがて、周辺のブロースリー、コールポート、ジャックフィールドといった町とともに、この地域が産業の中心となっていった。

水浴びを楽しむ家族  / アイアンブリッジ峡谷

水浴びを楽しむ家族  / アイアンブリッジ峡谷

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アイアンブリッジ峡谷を航行する遊覧船

アイアンブリッジ峡谷を航行する遊覧船

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←西

アイアンブリッジ Ironbridge 鳥瞰図

東→

アイアンブリッジ Ironbridge 鳥瞰図

画像:Google Earth
▲▼ アイアンブリッジは、イングランド・シュロップシャーShropshire コールブルックデールCoalbrookdale を流れるセヴァーン川 River Severn に架けられた世界初の鉄橋である。コールブルックデール橋が正規の呼び名であるが、アイアンブリッジという通称の方が有名になった。1779年に 建設され、なお現存している。長さ約60mの鋳鉄で造られたアーチ橋である。

←東

世界初の鉄の橋アイアンブリッジ Ironbridge (東面)

西→

世界初の鉄の橋アイアンブリッジ Ironbridge (東面)

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▲▼ アイアンブリッジは、建築家トーマス・プリチャードによって設計され、製鉄業者エイブラハム・ダービーによって施工された。かつては、鉄や石炭・石灰石を川の対岸へ輸送するために使用されていたが、現在では歩道橋となっている。

←東

世界初の鉄の橋アイアンブリッジ Ironbridge (西面)

西→

世界初の鉄の橋アイアンブリッジ Ironbridge (西面)

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▲ セヴァーン川 River Severn は、全長354kmあり、イギリスで最も長い川として知られる。ウェールズのスラニドローズの近くから始まり、ウェールズを抜けてイングランドを流れ、ブリストル海峡に注ぐ。沿岸の都市としては、シュルーズベリー、ウースター、グロスターなどがある。

アイアンブリッジより北方の街並みを臨む 17:10

アイアンブリッジより北方の街並みを臨む 17:10

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ブリッジ・ビューのホテル

ブリッジ・ビューのホテル

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