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 感動写真集

2005年12月28日改訂

♪島の祭り KasedaMusicLabo

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2005年12月27日作成

本神木を力強く握る小林暁弘君(右)

本神木を力強く握る小林暁弘君(沖田神社道通宮/岡山市沖元)

沖田神社

道通宮子供会陽

神木争奪戦

神木争奪戦しんぎそうだつせん
 正午丁度に道通宮会陽と書かれた提灯の間から、御福と墨書された白い和紙に包まれた本神木(ほんしんぎ)二本が宮司により投下され、白褌の競子(せりこ)たちによる争奪戦が始まった。

宮司による本神木の投下!

宮司による本神木の投下!

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 写真上の垂れ幕には「御福頂戴 株式会社笹山工業」の文字が読み取れるが、この会社が花房木材工業株式会社とともに今年の祝主(いわいぬし)となっている。本神木をゲットして福男児(ふくだんじ)となった取主(とりぬし)から一本づつ本神木が納められて所有者となる。

本神木を取り合う裸の渦

本神木を取り合う裸の渦

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 子供たちは激しい争奪戦に地下足袋が脱げないようテーピングしている。果敢に渦の中に飛び込んで本神木を奪おうと奮闘する子がいる一方で、親の顔を探しているのか、今いち参戦できない子も見え、人生の縮図がある。

渦の中に飛び込む子

渦の中に飛び込む子

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 子供たちは保護者らの「手を離すな!」「しっかり握って!」という声援を受け、体から白い湯気を上げて激しく揉み合い、大人顔負けの争奪戦を繰り広げる。

柄杓の力水

柄杓の力水

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 渦は移動し、歯を食いしばって頑張る子や懸命に組み付く子がいる。子供は正直なので顔を見ればよく分かる。柄杓(ひしゃく)の力水がかけられるのは、皮膚と皮膚の摩擦による火傷(やけど)防止のためである。

懸命に組み付く子

懸命に組み付く子

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福男児ふくだんじ

決定!
 激しい争奪戦の結果、投下から5分後に最初の取主となり、一人目の福男児となったのは、竜ノ口小学校6年生の前田晃君。2年連続の快挙だという。

最初の取主となった前田晃君

最初の取主となった前田晃君

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 二人目の福男児となったのは西大寺小学校6年生の小林暁弘君(右)。左の子は外側から掴んでいるので小林君が取主と認定され、ボロボロになった紙に包まれた本神木をしっかりと握って沖田神社の拝殿に向かった。

本神木を力強く握る小林暁弘君(右)

本神木を力強く握る小林暁弘君(右)

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 小林暁弘君と肩を組む子の身体には擦り傷が見える。爪をつんできてはいるものの、どうしても引っ掻かれてしまうのは仕方のないことで、争奪戦の激しさを物語る勲章でもある。

戦い終えた白褌組

戦い終えた白褌組

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 二人の福男児は沖田神社の拝殿で一升枡(いっしょうます)に盛られた白米に本神木を突き立てた。二人には祝主である笹山工業(株)と花房木材産業(株)から副賞が贈られ、無事に会陽が終わった。

一升枡に突き立てられた神木(本神木)

一升枡に突き立てられた神木(本神木)

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撮影 ・ 原作

 

住居: 岡山県

趣味: フィットネスクラブでの運動 (只今20年継続中) 水泳等

座右の銘: 「継続は力なり」 「歳月人を待たず」   座右の書: 「菜の花の沖」  司馬遼太郎

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元気な会陽の子供たち

 岡山県には2月となると松林寺(しょうりんじ)子供会陽、安養寺(あんようじ)子供会陽、そして道通宮(どうつうぐう)子供会陽と立て続けに子供会陽が開催される。中にどの会陽にも参加している元気な子供がいる。この子らは健やかに逞しく育っている証である。
 寒風の吹き抜ける中での神木争奪戦に参加することで、強靭な精神と闘争心や克己心が培われていくのであろう。これらの会陽に毎年大勢の子供たちが参加して、元気に育っていくことを願っている。  ちばあきお

裸祭りの季節

 日本の冬は裸祭りの季節である。中でも岡山県は九千人の裸が集まる西大寺会陽を頂点に、あちこちで会陽が開かれる裸祭り先進国である。子供たちも大人に負けず劣らず、褌一丁になって寒中に肌を晒しながら我慢することを覚え、神木争奪戦の渦の中で揉み合いながら己の力量を知り、地域社会の仕組みを知る。
 子供会陽は模範的な総合学習プログラムであり、このような伝統文化に育まれて成長してゆく子供たちは、将来、強くて逞しいアイデンティティ豊かな日本人となるに違いない。誠に羨ましい限りである。
 道通宮子供会陽は、この祭りの様子を激写されたちばあきおさんのサイトで、より良い作品がアップされている。更に詳しくご覧になりたい方は、是非訪問していただきたい。 ちばさんのHPの作品:道通宮子供会陽

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 この作品は、3月にちばさんから送られてきていたのだが、時機を失してしまい、冬の裸祭りのシーズンに入ったこの時機にアップロードした発表が遅くなったことをお詫び申し上げる。 2005.12.27   和田義男 〈 完 〉
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