江の島天王祭（海中）

★

江ノ島寒中神輿'１２

・

白褌神輿'１１

・

白褌神輿'０８

・

寒中神輿'０７

・

寒中神輿'０６

・

寒中神輿'０４

・

天王祭'０４

錫杖

・　

下山

・

入水

・

海中

・

潮抜

★

日本の裸祭り/目次

★

和田義男

海中渡御かいちゅうとぎょ

　いよいよ天王祭の最大の見せ場である海中渡御が始まった。江の島の北東岸を埋め立てた公園の岸辺は黒山の人だかりで、神輿はその前をゆっくりと沖合の深みに向かって進んで行った。

　対岸は片瀬海岸東浜で、海水浴場として賑わっているが、正月には成人式の記念行事として、寒中神輿錬成会が催されるところである。　江ノ島寒中神輿錬成会

東浜海水浴場と神輿

拡大写真（1800X1300)471KB　【E-1 40mm F9.0　1/400秒　ISO200】

群青の海に入りたる神輿かな　　北舟

ぐんじょうの　うみにいりたる　みこしかな

A portable shrine goes in the deep blue sea.


	ウインド・サーフィンと裸神輿
	神輿の沖合はウィンド・サーファーたちがカラフルなセールを抱えて波乗りに興じていた。沖合はヨットが行き交うマリンレジャー華やかな湘南の地で、いかにも日本的で古式ゆかしい伝統文化が披露されている。
	その落差にとまどう人もいたに違いない。しかし、科学技術が進歩し、高度文明社会に生きる現代においても、伝統を守って行きたいと思う人々も健在である。

拡大写真（1800x1350）496KB　【E-1 158mm F7.1　1/640秒　ISO200】


	船上のお祓い
	神輿は船が近づける水深まで沖出しした。第十八べんてん丸が水干（すいかん）・直垂（ひたたれ）姿の神職や家族連れの観客を乗せて神輿に近づき、神官が御幣を持ち、お祓いを始めた。

拡大写真（1800x1350）297KB　【E-1 473mm F7.1　1/500秒　ISO200】

囃子船はやしぶね

　第十べんてん丸の艫（とも船尾）では、天王囃子が演奏されている。大太鼓、小太鼓、横笛の奏者を乗せた囃子船である。残念ながら岸までは聞こえない。最良の見物席はチャーター船ということになる。

囃子船と神輿

拡大写真（1600x1200）287KB　【E-1 140mm F8.0　1/640秒　ISO200】


	飛び入り
	第十八べんてん丸に乗り込んでいた裸の男たちが、キャビンの上から次々と海に飛び込んだ。彼らは、観客が驚いた様子で見守っている中を神輿まで泳いで行った。まさに飛び入り参加である。

ダイビング！

拡大写真（1600x1200）225KB　【E-1 566mm F9.0　1/640秒　ISO200】

泳ぐ人

拡大写真（1600x1200）277KB　【E-1 388mm F8.0　1/640秒　ISO200】


	清めの水
	小型のボートに乗り込んだ水干姿の神職たちが、神輿の集団に水をかけ始めた。海水のようである。清めの水ということなのだろうか。笑いながらかけているところを見ると、結構祭りを楽しんでいるようである。

拡大写真（1600x1200）299KB　【E-1 330mm F8.0　1/800秒　ISO200】


	深みに入った神輿
	神輿は更に沖に向かい、水面が胸から首に達するところまで進んだ。背の低い人は顔に水をかぶるようになり、アップアップしている。溺れているようにも見える。神輿の下部は水没したようである。

拡大写真（1600x1200）287KB　【E-1 478mm F8.0　1/500秒　ISO200】

浮つ沈みつアップアップ！

拡大写真（1600x1000）225KB　【E-1 566mm F8.0　1/500秒　ISO200】

波の間に浮きつ沈みつ夏祓　　北舟

なみのまに　うきつしずみつ　なつはらえ

Summer purification　drifting up and down on the waves.

神輿水没！

拡大写真（1600x730）206KB　【E-1 566mm F8.0　1/500秒　ISO200】


	深みに入って心配された神輿練りも事なきを得て無事に帰還した。30分ほどの野外劇は、あっけなく終わった。