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 感動写真集

2014年8月23日改訂

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♪一番山笠楠田入り〜山伏/邦楽囃子

山笠や清道廻る赤手拭   北舟

 

Yamakasa festival,
Carriers Akatenogoi turning around the Seido precincts.  

2010年8月4日制作

全力投入の赤手拭たち

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全力投入の赤手拭たち/櫛田神社(福岡県福岡市)

国指定重要無形民俗文化財

祗園紋   櫛田神社   三つ盛り亀甲に五三の桐

博多山笠寸描

櫛田入

中洲流は午後3時過ぎ櫛田入りした。タイムレースの本番にそなえた練習であるが真剣そのものの走りは本番さながらで、とても素晴らしかった。幸運にも良いカメラ位置の見学席を確保し、激写することができた。  

櫛田入りした一番山笠・中洲流  2010.7.11. 15:15

櫛田入りした一番山笠・中洲流  2010.7.11. 15:15

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▲▼ 現在、七流(ななながれ)が保有する舁き山笠は 6名の台上り(だいあがり)を含めて重量が約1トン。構造材は桧杉、桜、樫などで、込栓(こみせん)や八つ文字縄と呼ばれる独自の方法で組み立てられ、一本の釘も使わないのが特徴。4本の脚があるが車輪はなく、地面と激しくぶつかる脚の先端には鋳物の胴沓(どうがね)が取り付けられている。

清道旗に入る

清道旗に入る

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▲▼ 山台は毎年、組立・解体され10年程使われる。長い歳月の中で山大工による木組みの知恵と技術が結集されている。舁き棒の寿命は長く、80年以上も使われた棒もあったという。

清道旗を廻る

清道旗を廻る

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▲▼ 舁き山の高さは15尺(4.55m)。長さ20尺(5.45m)の舁き棒6本を26人で担ぎ10人ほどが後押しする。招き板を持った子供たちが先走るなか、数百人の男衆が山の周りを走り、適宜交代しながら走る。

疾走する中洲流!

疾走する中洲流!

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 舁き手は「台上がり」「鼻どり」「前さばき」「さき走り」「あと押し」などの役割分担があり、手拭(てのごい)や襷(たすき)の色によって役職が識別される。最初は白手拭からスタートするが、年期と熟練を要する赤手拭(あかてのごい)から役付となるため、赤手拭は男たちの憧れの的(まと)である。
 手拭は首にかけておくが、出動するときは、捻り鉢巻(ねじりはちまき)にする。
  山笠や清道廻る赤手拭  北舟 

やまかさや せいどうまわる あかてのごい

Yamakasa festival, Carriers Akatenogoi turning around the Seido precincts. 

全力投入の「台上り」と「赤手拭」たち

全力投入の「台上り」と「赤手拭」たち

拡大写真(1800X1200)495KB
▲▼ 台上り(だいあがり)は、中央を「棒捌き」、両袖を「右袖」「左袖」といい、表(前部配置)、見送り(後部配置)ともに3人ずつ上がり鉄砲と呼ばれる赤い指揮棒で舁き手を鼓舞する最も晴れがましい役である。この日は練習のため、どの流も本番の鉄砲の代わりに舁き縄を持っていた。

清道旗を回り終えた中洲舁山

清道旗を回り終えた中洲舁山

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▼ 写真下は平成16年(2004)7月13日の集団山見せで大庭靖雄さんが中洲流を撮影したものだが、中洲流の台上りたちは正規の赤い鉄砲を持って台回りたちを鼓舞している。

しぶきを上げて!

しぶきを上げて!

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撮影:大庭靖雄

▲▼ 博多山笠の掛け声はオッショイ! お汐井とりと関係があるといわれるが、よく分からない。重い山笠を担いで走ると「オッショイ」が次第に詰まり、「オイッサ、オイッサ」になる。リズム良く気持ちがひとつになると山笠のスピードも増す。この掛け声は「日本の残したい音百選」にも選ばれている。

舁山の「見送り」と「あと押し」

舁山の「見送り」と「あと押し」

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祗園紋

 博多の人は祭り期間中、胡瓜(きゅうり)を口にしない胡瓜絶ちを行うという。サラダに入っていてもつまみ出し、学校給食にも出ない徹底ぶりである。祗園様(素盞鳴大神 すさのおのおおかみ)の神紋が胡瓜の切り口に似ており、それを口にするのは畏れ多いからだという。
 しかし、織田信長が天正年間に京都・感神院 (現八坂神社)に寄進した御輿の紋に由来するこの神紋は木瓜(ぼけ)であって、胡瓜ではない。
 博多の男たちは、祭り期間中、女性と交わることはない。そして更に旬のものも断ち、精進潔斉を示すという慣行のようである。

舁山を押す赤手拭いたち

舁山を押す赤手拭いたち

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  ▼ 舁き山の順番は毎年一番ずつ繰り上がり、全部で七流あるため、一番が回ってくるのは7年に一度。2010年は中洲流が一番山笠となり、フィナーレの追い山では、トップを切ってスタートする。
 
博多祝い唄

資料:博多山笠公式サイト

 
 追い山に参加する八流、うち上川端通りは競技には参加しないので、七流が毎年順送りに一番出走の順番が回ってくる。一番山になった流れだけが櫛田入りのときに「博多祝い唄」を歌うことが出来るという特権を持つ。練習においても一番山の中洲流だけが清道旗を回ったところで一旦止まり、鉢巻をはずして博多祝い唄を歌った。
 BGMの冒頭に流れるのは、一番山が櫛田入りして「博多祝い唄」を歌う様子を街頭録音したもの。
 「博多祝い唄」は「祝いめでた」ともいわれ、宴席でこの唄が出るとお開きとなり、司会者に勧められても退席するの
 

が常識となっている。お伊勢参りに出かけた人たちが、そこで歌われた唄を覚えて、故郷に持ち帰ったのが始まりという。全国各地に同じような唄があるが、音符がなく、節回しが違ってきている。

   「櫛田入り」では1番だけだが、宴席などでは必ず3番まで唄う。 唄のあとは博多手一本を入れて〆る。
 「ヨォー シャン・シャン まひとつ シャン・シャン 祝うて三度 シャシャン・シャン」
  1. 祝いめでたの 若松様よ 若松様よ 枝も栄ゆりゃ 葉も茂(しゅげ)
 エーイショーエ エーイショーエ ショーエ ショーエ ハア  ションガネ アレワイサソ エサソエー ションガネー    
2. こちの座敷は 祝いの座敷 祝いの座敷 鶴と亀とが 舞い遊ぶ(以下同じ)
3. こちのお庭に お井戸を掘れば お井戸を掘れば 水は若水 金が湧く(以下同じ)
4. さてもみごとな 櫛田の銀杏(ぎなん) 櫛田の銀杏(ぎなん) 枝も栄ゆりゃ 葉も茂(しゅげ)(以下同じ)
5. 旦那大黒 御寮(ごりょん)さんな恵比須(えべす) 御寮さんな恵比須 でけたその子は 福の神(以下同じ)
6. あんた(ああた)百まで わしゃ九十九まで わしゃ九十九まで ともに白髪の 生える(はゆる)まで(以下同じ)
   通常は1〜3を唄うが、その時の場面に応じて、三番を選ぶ。櫛田さんに関係するときは、「さても見事な〜」、結婚披露宴には、「旦那大黒〜」、「あんた百まで〜」などが入る。

一番山笠の特権「博多祝い唄」の斉唱 15:35

一番山笠の特権「博多祝い唄」の斉唱 15:35

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  ▲ 中洲流の場合、当番町は5町で回しているので、1番山に当たる当番町は、7 x 5=35年に一度ということで、一生に一度位の頻度なので、一番山の当番町は、その名誉を担って、気持ちの入り方が尋常ではないという。  

出口に向かう中洲流

出口に向かう中洲流

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つじ  

竜二りゅうじ

  さんのこと

 このたび感動写真集第40番目の同人となられた辻竜二さんは、以前から読者投稿コーナーに写真をお送りして頂いていたが、今年の7月14日、次のメールを頂いた。

 ・・・湿気と暑さの厳しい中いかがお過ごしでしょうか。久しぶりの投稿となりますが、博多祗園山笠に行ってきましたので写真を送らせていただきます。休日しか行けない為、今年は他流舁きと櫛田入りの練習風景を見学してきました。写真は中州流、大黒流、東流が櫛田入りの見せ場である清道旗をまわる場面です。練習とは言っても何度も出来ることではなく、観客も入っているし、本番さながらの迫力で叱咤激励が飛び交っていました。いつか本番である追い山を見てみたいものです。・・・
 博多山笠の写真は、どれも素晴らしく、早速、読者投稿コーナーに紹介させて頂くとともに、是非、感動写真集の仲間に入って頂き、作品を発表させて頂きたいとお誘いしたところ、快諾していただき、このたび、処女作「博多山笠寸描」が生まれた。
 短編にしようと編集していたが、ナイスショットが沢山あり、結局、4頁49枚の中編になってしまった。
和田義男
 カメラを始めてまだ3年弱というのに天性のカメラワークの良さがあり、まだお若いので、これからがとても楽しみな方である。来年の博多山笠の撮影は、更に力作が期待され、また、九州の祭りや野鳥の撮影など、好きなジャンルで、名作を沢山切り取って、感動写真集に発表して頂きたい。

   平成22年(2010)8月4日  監修 和田義男

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