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 感動写真集

2012年1月14日改訂

今 日

昨 日

♪太鼓メドレー

餅搗や泥褌の臼倒し   北舟

  Pounding rice cakes, Men of muddy loincloths putting the mortar down.

2009年12月23日制作

激しい臼の争奪戦!

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激しい臼の争奪戦!/大野八幡神社(大分県中津市耶馬渓町)
    の神紋

やんさ祭

木臼倒

臼倒うすたお

▼ 厄除餅が配られて、裸の男たちによる餅つきが終わると、臼倒しに移り、臼を守る座元側(モト方)とこれを倒そうとする氏子側(ウラ方)の二手に分かれて、揉み合いが始まった。

うす

倒しの開始 21:17

臼倒しの開始 21:17

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▲▼ 紅白の鉢巻などで二手を識別していればよく分かるが、誰が座元側で誰が氏子側なのか、一見しただけではよく分からない。写真を見る限りでは、鉢巻をしている人の臼を持つ手が臼を倒そうと手前に引いてる様に見え鉢巻をしていない人が臼を守っている様に見える。最後に鉢巻をしていない人が臼を片づけている。以上の観点から鉢巻をしている人が氏子側で、してない人が座元側と見た。
壮烈な臼倒しの攻防戦!1/7

壮烈な臼倒しの攻防戦!1/7

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▲▼ しかし、後日、氏子総代に会う機会があり、この点を確認したところ、鉢巻は関係がなく、事前に打ち合わせて役割を決めているという。道理で見分けがつかなかったはずである。氏子たちにとっては、自分たちの祭りであり、見せる祭りではないのだろう。これは神事であり、お神楽のようなものだと考えれば納得できる。
壮烈な臼倒しの攻防戦!2/7

壮烈な臼倒しの攻防戦!2/7

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壮烈な臼倒しの攻防戦!3/7

壮烈な臼倒しの攻防戦!3/7

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  餅搗や臼を倒さむ褌衆  北舟 

もちつきや うすをたおさん ふどししゅう

Pounding rice cakes, Men of white loincloths trying to put the mortar down. 

壮烈な臼倒しの攻防戦!4/7

壮烈な臼倒しの攻防戦!4/7

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▲▼ 臼倒しの最中に座元側が水を撒くので、氏子たちは、泥まみれの熱戦を繰り広げることになる。これは、水を撒くと足が滑って力が入りにくくなるので、攻撃を和らげるための作戦だという。
壮烈な臼倒しの攻防戦!5/7

壮烈な臼倒しの攻防戦!5/7

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  餅搗や泥褌の臼倒し  北舟 

もちつきや どろふんどしの うすたおし

Pounding rice cakes, Men of muddy loincloths putting the mortar down. 

壮烈な臼倒しの攻防戦!6/7

壮烈な臼倒しの攻防戦!6/7

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壮烈な臼倒しの攻防戦!7/7

壮烈な臼倒しの攻防戦!7/7

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▲ 裸の男たちの壮絶なバトルは終わってみれば僅かに3分ほど。しかし、全力を傾注して臼倒しの神事を全うした男たちの姿は溌剌(はつらつ)としていた。氏子総代にお聞きすると、5〜6人ほどの座元が内側に入って小さな臼を死守するので、氏子側が倒そうとしても倒れるようなものではなく、攻防戦は必ず引き分けに終わるので、来年の豊作が約束されるのだという。
戦い終えて臼を運ぶ裸たち 21:20

戦い終えて臼を運ぶ裸たち 21:20

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  ▼ お祓いから始まった「やんさ祭」は、臼倒しで幕となり、社務所の風呂場でお湯を被って泥を落としながら身体を温めるシーンを撮影して、取材が終わった。その間、わずか20分ほど。和田流激写の実践で夢中でシャッターを切り迫力ある男たちの裸の群像を多数切り取ることができた。  
風呂場でお湯を被る裸たち 21:22

風呂場でお湯を被る裸たち 21:22

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氏子総代のインタビュー(約20分)
 平成21年(2009)12月27日、補充取材のため、再度、大分県中津市耶馬溪町の大野八幡神社に足を運んだところ、丁度、氏子総代の梅木保(うめき・たもつ)さんにお会いし、お話しを聞くことができた。インタビューは約20分の長きに及んだが、「やんさ祭」に寄せる熱い思いをお聞きし、大いに感動したので、ここにご紹介したい。
【録音内容】 臼倒しのこと、最盛期の想い出、過疎化の現状と将来の展望、褌の締め方、来年の日程(以後12月第一日曜日(来年は12月4日)に変更)、外来者の飛び込み参加歓迎(晒一反(六尺褌)を持参すれば参加可能)

撮影・原作:清原 浩 きよはらひろし

住居:宇佐市(出生:豊後高田市)

昭和36年生まれ

趣味:写真、流木アート

若宮 秋季大祭 川組後援会 役員
あとがき
 12月2日中津市耶馬溪町の大野八幡神社に伝わる「やんさ祭」の取材に出かけました。正味20分程度の祭りでしたが、ギャラリーやカメラマンが多いのに驚きを感じましたが、裸祭りの様子を目の当たりにすると、夢中でシャッターを切る自分が居ました。
 この祭りは、「やんさ、やんさ」の掛け声とともに杵棒にて7臼半の餅をつき、最後に臼を守る座元側と、これを倒そうとする氏子側とに分かれた壮烈な臼倒しがあり、力水を掛けられた裸の氏子らは泥にまみれ、熱気がライトの光に照らし出され壮絶な祭りというより一つの奇祭といっても良い素晴らしい伝統行事でありました。

日本の裸祭り第101集/感動写真集第130集 「大野八幡神社やんさ祭」

 平成21年(2009)12月23日 作品:第38作  画像:(大39+小16) 頁数:4  ファイル数:113 ファイル容量:24.5MB
  平成12年(2000)〜平成21年(2009) 作品数:347 頁数:1,309 ファイル数:54,548 ファイル容量:7,609MB
  白褌のやんさやんさと杵の餅  北舟 

びゃっこんの やんさやんさと きねのもち

Wearing white loincloths, pounding a rice cake with  mallets, shouting yansa yansa! 

【編集子が選ぶ名作】

観客の輪の中で餅を搗く裸たち

観客の輪の中で餅を搗く裸たち

拡大写真(2000X1330)273KB

素朴な奇祭「やんさ祭」の感動!
 清原さんの第15作目となる「大野八幡神社やんさ祭」が完成した。今回も清原さんの素晴らしいショットの数々で、大画面の高精細画像で裸の男たちの勇姿を記録することができた。これだけ肉薄して撮影されたので、他のアマチュア・カメラマンにご迷惑をお掛けしたのではないかと危惧するほどの迫力である。
 しかし、「やんさ祭」が余りにも変化がなさ過ぎるため、清原さんは写真のアングルを変えて撮影されているのだが、読者の貴方は、気が付かれただろうか。
和田義男
 ご名答! 1頁目「餅搗褌(もちつきふんどし)」では、氏子たちと同じ目の高さから激写されているが、2頁目「厄除餅(やくよけもち)」では、脚立の上か、万歳スタイルのライブ・ビューで撮影しているので、円陣の向こう側の人の顔も写っていて、深みのある画像となっている。そのため、違った印象の頁となっている。
  神前の餅搗棒や白ふどし  北舟 

しんぜんの もちつきぼうや しろふどし

Wearing white loincloths, pounding a rice cake with  mallets, shouting yansa yansa! 

【編集子が選ぶ名作】

蒸した餅米を入れる

蒸した餅米を入れる

拡大写真(1600X1270)255KB

   最後の「木臼倒(きうすたおし)」の頁では折り重なった男たちの下や奥にまでピントを合わせ臨場感を完璧に切り取っておられる。その熱意と技術のお陰で、裸の男たちの一瞬の躍動を完璧に記録することができた。  
 「やんさ祭」はその道具立てが樫の棒と臼と餅米だけという単純素朴な祭りで裸になって褌を締めれば直ぐにでも催行できる手軽さがある。大金を積まないと手に入らない神輿などは必要ない。地方の山村の素朴な裸褌文化が滲み出ており、前作の「緒方三社川渡りまつり」以上に古き良き時代の郷愁を感じる。
 泥だらけの臼倒しは見事である。長い伝統の中で座元側が水を撒いて攻撃を和らげるための工夫が泥だらけの攻防戦となり、奇祭に位置づけられる要因となっている。
 神事というものは、百年一日の如く、毎年変わらぬものであるらしく、現代人の感覚では「大いなるマンネリ」かも知れない。しかし、諸行無常の世の中にあって、こうして600年も続く文化が存在することは、むしろ素晴らしいことではないだろうか。
  餅搗や泥褌の臼倒し  北舟 

もちつきや どろふんどしの うすたおし

Pounding rice cakes, Men of muddy loincloths putting the mortar down. 

【編集子が選ぶ名作】

壮烈な臼倒しの攻防戦!5/7

壮烈な臼倒しの攻防戦!5/7

拡大写真(1800X1350)349KB

 
氏子総代の語る「やんさ祭」
 
 12月27日の日曜日、私の疑問点を解消すべく、清原さんが補充取材のために再度耶馬渓町に足を運んでくれた。幸運にも氏子総代の埋木さんにお会いすることができ、20分もの長きにわたるインタビューを録音することができた。それを聞いて清原さんの的確な質問に真摯に応えて頂いた埋木さんの「やんさ祭」に寄せる熱い想いに感動し、氏子総代の語る「やんさ祭」と題する1頁を追加し、録音をノーカットでアップした。
 埋木さんから祭の説明や秘話が多数披露されていて興味深い話が沢山あるが、特に、臼倒しの話は、本当に真剣に行われていることに改めて感動した。氏子総数が40人を切り、年々、餅搗きの参加者が減少し、過疎化や高齢化の現実に直面しておられ、5年後には隣町の消防団から応援を貰わないとやっていけなくなるという話は身につまされた。また、今年の「やんさ祭」には、NHKの記者1人が飛び入り参加しており、氏子は13人だということも分かった。
 来年から「やんさ祭」のために仕事を休まなくても良いように開催日が12月の第一日曜日に変更されたので、来年は12月4日に開催される。晒一反を持参して行けば褌を締めてくれるので、外来者も祭に参加することができるという。むしろ歓迎したいとのことなので、全国の裸祭ファンの中から応援に駆けつける人が現れることを期待したい。来年、清原さんも更に密着した取材を企画しておられるので、我こそと思う方は、清原さんに連絡していただければ、アクセス方法や集合場所・時刻などを知ることができる。清原さんと一緒に耶馬渓町に乗り込んで頂ければ幸いである。清原さん、素晴らしい作品を有り難う。来年も宜しく!〈 完 〉 2009.12.31. 和田義男(監修)
  冬山路青洞門鑿の跡  北舟 

ふゆやまじ あおのどうもん のみのあと

Winter mountain path, the marks of chisels of Aono Domon tunnel.

【編集子が選ぶ名作】

刈田と

青の洞門あおのどうもん

刈田と青の洞門

パノラマ写真(2350X1000)502KB

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