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2007年3月19日改訂

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昨 日

メドレー(お江戸日本橋(鼓)・早春賦・お江戸日本橋・さくらさくら)

拡大写真(1400x1400)265KB

素裸で渦に飛び込む裸押し   北 舟

2000年7月31日開設

渦の中心を指示する親方と山さん(蘇民袋争奪戦)

渦の中心を指示する親方と山さん(蘇民袋争奪戦/岩手県奥州市黒石寺蘇民祭)

2007年の日記  

 

2月スペシャル
  2月

2月スペシャル

3月 「黒石寺蘇民祭」完成版

目次


2007年2月26日(月)晴
■■■     黒石寺蘇民祭」速報! ■■■
 2月24日(土)、東京駅で目黒区にお住いの山本啓一さん(69歳)と合流、新幹線を利用し、水沢江刺(みずさわえさし)駅まで2時間、タクシーで15分で岩手県奥州市水沢区黒石町(くろいしちょう)にある天台宗(てんだいしゅう)妙見山(みょうけんざん)黒石寺(こくせきじ)に行き、裸の男と炎の奇祭として知られる蘇民祭(そみんさい)を徹夜で激写した。こゝでは速報版として解説するので、蘇民祭について知識のない方は、拙著 日本三大奇祭(黒石寺蘇民祭) を参照願いたい。 黒石寺公式ホームページ
黒石寺入口に佇む山本啓一さん

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黒石寺入口に佇む山本啓一さん

パノラマ写真(1600x780)453KB

黒石寺本堂(薬師堂)

黒石寺本堂(薬師堂)

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本尊・薬師如来座像(国指定重要文化財)

本尊・薬師如来座像(国指定重要文化財)

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黒石寺承認

本堂(薬師堂)前から見た参道

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本堂(薬師堂)前から見た参道

パノラマ写真(2000x770)474KB

 「山さん」と愛称される山本さんは、通称「山本グループ」のリーダーで、部外者として参加されている中では蘇民祭の第一人者であるといっても過言ではなく、今年の蘇民祭で28回目となる超ベテランである。山さんは、黒石寺の藤波洋香(ふじなみ・ようこう)住職(別当)とも親しく、自宅から電話でやりとりする間柄である。
藤波洋香ふじなみようこう 住職と歓談する山さん

藤波洋香住職と歓談する山さん

 国指定の「記録保存すべき無形民俗文化財」である蘇民祭を取り仕切る黒石寺蘇民祭保存協力会青年部(阿部新治部長、部員40人)の部長以下の幹部とも長年の付き合いがあり、地元民と同じような扱いを受けている。
青年部の精進小屋で阿部新治部長と歓談

青年部の精進小屋で阿部新治部長と歓談

 今回、山本グループの密着取材を行い、黒石寺蘇民祭の最新の状況を切り取ってきた。今年山本グループは、約10人が参加し、本堂(薬師堂)に向かって右の一番便利な精進小屋の最奥地が本拠地として青年部から割り与えられたので、私も彼らの一員として起居を共にした。

■■■  裸 参 り  ■■■

瑠璃壺川るりつぼがわ に下りてきた 総代そうだい を先頭とする行列(裸参り)

瑠璃壺川下りてきた総代を先頭とする行列(裸参り)

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 山さんとともに今年26回目の参加となった「昇(しょう)ちゃん」こと長谷川昇司さん(56歳)(八王子市)と、10回目の「KUMAちゃん」(39歳、東京浅草)のお二人にも密着取材のご了解をいただいた。山さんと昇ちゃんは、蘇民祭のポスターにも登場しており、蘇民祭の関係者で知らない人はいないほど有名である。KUMAちゃんは、私のホームページの裸祭りに登場頂いている方で、今回、初めて親しく歓談することができた。
瑠璃壺川るりつぼがわ 水垢離みずごり

           ↓KUMAちゃん

瑠璃壺川の水垢離

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 日程は従来とまったく変更はない。午後10時から裸参りが始まるので、1時間前から場所取りを行い、特等席でベストショットをものにすることができた。手桶で水面をたたいたり、撮影至近で水を被ったりして、わざと水を掛ける人もいて、全身ビショビショになり、カッパを着て撮影すれば良かったと後悔した。二台の愛機も濡れ鼠になったが、幸いカメラの故障はなく、レンズをハンカチで拭きながらの撮影となった。
水飛沫みずしぶき

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 裸参りは、総代を先頭に隊列を組み、厄年連中、一般祈願者、善男善女が角燈(かくとう)と呼ぶ提灯を持ち、「ジャッソウ」「ジョヤサ」の掛け声をかけながら、瑠璃壺川(るりつぼがわ)の垢離取場に入り、頭から3度水を被って身を浄め、本堂(薬師堂)、妙見堂を巡り、五穀豊穣、災厄消除の祈願を行う。これを3度繰り返す。褌(ふんどし)をしている人も3度目の水垢離には褌を外すのが作法で、裸の参加者約100名のなかで、今年は昇ちゃんほか1名がそれに従った。

親子の寒中水浴

親子の寒中水浴

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  瑠璃壷の親子ふんどし寒の垢離  北舟 

るりつぼの おやこふんどし かんのこり

 ジャッソウは「邪正・邪(よこしま ジャッ)を正(ただす ソウ)」、ジョヤサは「常屋作・とこしえの住まいを作る/家内安全」という意味らしい。 暖冬とはいえ、外気温はこの夜-8℃を記録し、吐く息が白い。3度目の水垢離を終えて石段を上がってくる若者たちから掛け声の合間に「イタイ、イタイ」の声が聞こえた。参加者たちは、青年部によって割り振られた精進小屋に入り、炭火で凍てついた手足を温め、仲間と酒を酌み交わしながら歓談し、次の出番を待つ。
裸参りのあと精進小屋で暖を取る山本グループ(手前が昇ちゃん)

裸のまま上着だけ着用。昇ちゃんは褌もしていない。酒で身体を暖め、炭火で手足を温める。楽しい談笑のひととき。

裸参りのあと精進小屋で暖を取る山本グループ(手前が昇ちゃん)

パノラマ写真(2000x800)280KB

■■■    柴燈木登ひたきのぼり   ■■■
 午後11時半から柴燈木登(ひたきのぼり)が始まった。徹夜の五つのイベントの開始には、必ず警備本部が置かれている鐘楼の梵鐘が鳴らされるので、それを聞いてから出掛ければ、場所取りをしないのであれば十分に間に合う。昇ちゃんは、柴燈木(ひたき)に素裸であがり、火の粉を浴び、煙にむせびながら、得意の山内節(やまうちぶし)を熱唱した。大きな声を出すため、煙を多量に吸い込み喉を痛めて声が変になった。いつものことだという。
山内節やまうちぶし 熱唱する昇ちゃん( 柴燈木登ひたきのぼり

   昇ちゃんの山内節は一級品で、地元の後継者に指導しているほど。

山内節を熱唱する昇ちゃん(柴燈木登)

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  煙たつ柴燈木の上の七日かな  北舟 

けむりたつ ひたきのうえの なのかかな

 柴燈木登(ひたきのぼり)は、柴燈木に登るという意味ではない。「登(のぼり)」とは庫裏(くり)から本堂(薬師堂)に出向くことをいうので、柴燈木の行事をするために必要な資器材を携えた行列が庫裏の入口から魔を払いながら本堂に向かうことを意味する。このあとの別当登(べっとうのぼり)や鬼子登(おにぼのぼり)も全く同様である。
山内節やまうちぶし の二重唱

山内節の二重唱

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■■■    別当登べっとうのぼり   ■■■
 別当登(べっとうのぼり)は翌25日(日)午前2時。梵鐘を聞いてから庫裡(くり)の入口に待っていると、行列が現れる。別当の藤波洋香(ふじなみ・ようこう)住職の後に、蘇民袋を持った総代が行進。バッチリとカメラに納めることができた。蘇民袋は麻製で、蘇民将来(そみんしょうらい)の護符(ごふ)(魔除けの御守)である長さ1寸(約3cm)の小間木(こまぎ)が沢山入っている。
  法螺の音や別当登初薬師  北舟 

ほらのねや べっとうのぼり はつやくし

蘇民袋そみんぶくろ を持つ総代( 別当登べっとうのぼり

蘇民袋を運ぶ総代(別当登)

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■■■    鬼子登おにごのぼり   ■■■
 午前4時から鬼子登(おにごのぼり)。数え年7歳の男児二名が鬼子として麻衣をまとい、木製の鬼の面を逆さに背負って、大人におんぶされて現れる。前の子は木槌(さいづち)を、後ろの子は木斧(きおの)を持っている。鬼の面を逆さに背負うのは、鬼が暴れ出さないようにするためだという。
鬼面を逆さに背負う 木槌さいづち を持つ 鬼子おにご (鬼子登

鬼の面を逆さに背負う木槌の鬼子(鬼子登)

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鬼面を逆さに背負う 木斧きおの を持つ 鬼子おにご

鬼の面を逆さに背負う斧の鬼子

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  幼子の逆さ鬼面や初薬師  北舟 

おさなごの さかさきめんや はつやくし

鬼子が背負う逆さ鬼面

鬼子が背負う逆さ鬼面

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 鬼子が本堂内陣に入った後、本堂外陣中央で手木(てぎ)の刀を頭上に構えた親方(世話役)2名により結界を作って護摩台とし、僧侶が桶に入った曼荼羅米(まんだらまい)と十二支の形に作ったしんこ餅を撒き、信者らはそれを拾って口にする。
結界の中(護摩台)で 曼荼羅米まんだらまい と十二支の形に作った餅を撒く僧侶

結界の中(護摩台)で曼荼羅米と十二支の形に作った餅を撒く僧侶

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■■■    蘇民袋争奪戦    ■■■
 次に内陣東側の内御堂(うちみどう)から点火した二把(にわ)の松明(たいまつ)が外陣に持ち出され、鬼子を背負った人が火の上を飛び越しながら松明を三回まわって東内御堂(ひがしうちみどう)に戻る。水掛役により松明に水が掛けられて白煙が上がると、蘇民袋争奪戦となる。

渦の中心を指示する親方と山さん(蘇民袋争奪戦)

                ↓KUMAちゃん ↓親方 ↓山さん・昇ちゃん

渦の中心を指示する親方と山さん(蘇民袋争奪戦)

拡大写真(1400x1400)265KB

 午後5時頃、袋出しと呼ばれる男たちが蘇民袋を持って東内御堂から外陣に入り、メインイベントの蘇民袋争奪戦が始まった。私は鬼子登の列と一緒に外陣に入って、争奪戦を迎えた。内陣と外陣を隔てる格子には、その中央に山さんや昇ちゃん、KUMAちゃんが取りついている。

蘇民袋の切り口を開けるために短刀をくわえて飛び込む素裸の親方

蘇民袋の切り口を開けるために短刀をくわえて飛び込む素裸の親方

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  素裸で渦に飛び込む裸押し  北舟 

すはだかで うずにとびこむ はだかおし

 小刀を口にくわえた素裸の親方が山さんらの助力で格子に取り付き、頃合いを見計らって、渦の中心めがけて飛び降り、蘇民袋に切口を入れ、小間木を取り出せるようにした。その後、危険な小刀は、親方から山さんに手渡され、格子の奥の内陣に隔離された。親方はそのまま争奪戦に参加した。
本堂薬師堂 外陣げじん での争奪戦

薬師堂(本堂)外陣での争奪戦

 争奪戦は、外陣で1時間ほど揉み合うことになる。裸押しと呼ばれる争奪戦の渦は、出そうになっても競技役員が押し戻して、出させない。その間に、小間木は蘇民袋からこぼれ落ちたり、暫定取主によって全てばらまかれるので、裸衆だけでなく観衆も拾うことができる。私も外陣に入っていたので、幸運にも1個手にすることができた。麻袋が空になった時点で蘇民袋そのものの争奪戦に移り、屋外に渦が移動することになる。
蘇民袋から 小間木こまぎ を出してばらまく暫定取主

蘇民袋から小間木を出してばらまく暫定取主

  蘇民祭小間木飛び散る裸押し  北舟 

そみんさい こまぎとびちる はだかおし

小間木こまぎ
昇ちゃんからもらった文字の入った小間木↓

                 ↓私の拾った小間木

小間木

 疫病の護符である小間木(こまぎ)は、将軍木(かつのき)を削って六方形とし、「蘇民将来子孫門戸☆」の九文字が書かれ、一寸(約3cm)の長さに切ったものであるるが、私が手にした小間木は文字が書かれていないものだった。
堂内からなだれ出る争奪戦の渦

堂内からなだれ出る争奪戦の渦

 毎年2月中旬に開催される岡山の西大寺会陽に参加しているグループ約15人が今年の蘇民祭に参加したため、白熱した争奪戦になった。今年の西大寺会陽では、宝木(しんぎ)の争奪中に圧死者が出ており、黒石寺蘇民祭とともに日本三大奇祭に数えられる西大寺会陽は、聞きしにまさる激しい裸祭りである。
争いながら石段を下る渦

争いながら石段を下る渦

 それに比べると蘇民祭は、審判団のコントロールの下で、おおらかな争奪戦を楽しむというコンセプトであり、多少の擦り傷ができても命をかけて争うような激しい戦いではない。長い間培われてきた県民性や社会環境の違いがこのような伝統文化の差となって現れており、大変興味深い。

門前の道路に出た渦

門前の道路に出た渦

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 しばらくして、争奪戦のルールを知らない人が審判団の隙を縫ってまだ小間木が入っている蘇民袋を外陣から外に持ち出したため、「馬鹿野郎、何やってるんだ! 戻せ戻せ!」の怒号が飛び交い、争奪戦が中断する事態となった。

車道で揉み合い湯気が立つ渦の中心

車道で揉み合い湯気が立つ渦の中心

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 間もなく蘇民袋が無事に外陣に戻され、争奪戦が再開された。小間木がばらまかれ、裸衆や観衆が拾う光景が繰り返された。予定時間ののち、午前6時ころ争奪戦の渦が外に出た。石段を下り、国道343号に出て、車道を西に進み、明るくなってきた頃、いつもの終着地である国道南側の畑に下り、最後の決戦が始まった。

畑の中の最終決戦

畑の中の最終決戦

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  蘇民祭畑の中で裸押し  北舟 

そみんさい はたけのなかで はだかおし

 私は渦の後方から撮影していたが、既に先行して場所取りをしている人が殆ど。ところが、畑から土手の方に渦がUターンし、私の目の前に渦が現れた。そのお陰で、低い土手の斜面から下に覗き込むようにして高見の見物の格好となり、決定的なシーンを撮影することができた。

幾重にも折り重なる人の層をはがしながら判定作業を行う審判たち

           ↓審判         ↓審判

幾重にも折り重なる人の層をはがしながら判定作業を行う審判たち

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 上下2枚の写真がそれで、私以外に審判が取主から蘇民袋を受け取るシーンを撮影できた人はいないはずで、下の写真は、超ラッキーなショットとなった。撮ろうと思って撮れる写真でないので、見れば見るほど貴重な画像である。(^^;

審判が取主から蘇民袋を受け取る決定的瞬間!

    ↓審判 

 

審判が取主から蘇民袋を受け取る決定的瞬間!

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■■■    表 彰 式    ■■■
 審判の判定が終わり、蘇民祭の行事は午前7時ころ全て終了した。参加者が私服に着替えた後、鐘楼1階の警備本部で表彰式が開かれ、今年の取主となった鈴木長一さん(48歳)に藤波住職から賞状が授与され、米俵1俵と記念品などが青年部役員から手渡された。

鐘楼1階の警備本部で藤波洋香(ふじなみ・ようこう)住職(別当)による取主の表彰

鐘楼1階の警備本部で藤波洋香(ふじなみ・ようこう)住職(別当)による取主の表彰

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 見事取主の栄誉に輝いた鈴木さんは、岩手県遠野市(とおのし)宮守町下鱒沢(みやもりちょう・しもますざわ)の方で、鐘楼の前でマスコミの取材を受けていたので、終わった後、我々の小屋の前で記念写真を撮らせていただいた。遠野市は、岩手県内陸部にあり、日本の民俗学の草分けである柳田國男の名作「遠野物語」や河童や座敷童子(ざしきわらし)で有名な「遠野民話」などで全国的に知られる町である。

見事取主となった鈴木長一さん

見事取主となった鈴木長一さん

■■■    所 感    ■■■

青年部と個人グループの貢献

 参加者がせいぜい100人程度の小さな地方の祭りが、これほどまでに有名になって全国に認知されるようになったのは、30年前に青年部ができ、廃れかけていた千年余の歴史ある伝統行事の保存伝承に立ち上がったことが大きい。
 今年は青年部発足30周年の節目に当たり、地元の胆江(たんこう)日日新聞の胆江日日文化賞を青年部が受賞することが決まっている。表彰式は3月7日であり、心から受賞をお喜び申し上げたい。
 しかし、今年で28回目の参加となる山さんは、青年部がわずか5人ほどの勢力で発足して間もなく初参加し、素朴で大らかな蘇民祭の魅力に惹かれ、爾来、青年部に協力して伝統の復活に尽力してきたというから、青年部の幹部が彼を大事にするのは当然であり、それに賛同して協力してきた昇ちゃんやKUMAちゃんなど個人グループの貢献も高く評価したいと思う。 

これからも存続する蘇民祭

 internetで黒石寺蘇民祭を検索すると、色々なサイトで蘇民祭について書かれた記事を目にするが、そのなかで、「黒石寺蘇民祭が存亡の危機にある」という記事を目にした。確かに、数えで7歳の鬼子がなかなか見つからなかったり、外部からの参加で支えられている側面があるが、人手不足は東京の三社祭などでもみな同じ状況にある。
 それだけの理由では、誰も存続の危機に瀕しているなどとは思わない。特に蘇民祭の場合は、人望の厚い藤波住職のもとで、盤石の実行部隊である青年部40人のほか、山さんなど伝統を守るグループがしっかりと根付いており、国から指定を受けた「記録保存すべき無形民俗文化財」であるこの蘇民祭が廃れるようなことはあり得ない。

昇ちゃんと蘇民祭

 私が心配するのは、このおおらかな祭りが、変質してゆくということである。数年前から素裸で参加することを自粛する動きがみられ、今年、素裸で裸参りをした人は、昇ちゃんを含めて僅か二人であった。昇ちゃんは、伝統に従って三巡目で素裸になり、その後柴燈木(ひたき)に上がって素裸で山内節を披露した。

昇ちゃんが載った2006年のポスター

昇ちゃんが載ったポスター
 しかし、事後、昇ちゃんは警察から褌を締めるよう注意を受けた。藤波住職が健全な蘇民祭を永続させるために苦渋の決断をしていたことを知った昇ちゃんは、ショックを隠しきれないでいたが、住職の意を酌んで、来年から素裸を止めることにした。そのため、来年の蘇民祭から素裸で参加する人はいなくなり、褌だけの裸祭りになる。
 全裸ということで奇祭といわれ、全国的に知られるようになった黒石寺の蘇民祭は、その弊害として興味本位の参加者が増え、風紀が乱れ、全裸ビデオが流れて、アダルトサイトなどで悪用されるなど、公序良俗に反する弊害が指摘されてきた。藤波住職もこれ以上伝統文化だとして固持できないと判断されたものと思われる。
 記録保存すべき無形民俗文化財であるだけに、私ばかりでなく、蘇民祭の伝統を守るために献身してきた山本グループや有識者たちは、日本の祭りのおおらかな原点が失われることの重大性に鑑みれば、どうしても割り切れない気持ちが残ることはいなめない。地元にも賛否両論がある。
 しかし、時代の変遷による価値観の多様化や映像文化の発達などに伴い、伝統文化も時代の要請に合わせて変質してゆかざるを得ない状況にあり、黒石寺住職の決断は、現実的選択と思われる。
 私の予測では、今後、蘇民袋を切り裂く親方のように祭祀の重要な部分は素裸の伝統を保持し、観衆の面前で裸参り・柴燈木登・蘇民袋争奪戦に参加する者には褌が義務づけられるものと見られる。
 ともあれ、一般参加者の素裸が無くなったとしても、それ以外の伝統文化は大手を振って存続させることができるわけで、蘇民祭を末代まで健全に伝えてゆけることが約束されたともいえよう。
 そして、昇ちゃんは、蘇民祭千余年の歴史の中で、柴燈木の上で素裸で山内節を唄った最後の男として、永遠に語り継がれてゆくことになる。昇ちゃん、長い間ご苦労さま、そして、おめでとう! これからは、褌を締め直して誰に憚ることなく山内節を唄って欲しい。

苛酷な蘇民祭

 暖冬で雪は無いとはいえ、-8℃の深夜に褌一丁で三度境内を巡回して水垢離をし、柴燈木登で火の粉や煙を浴び、早朝には2時間にわたって蘇民袋争奪戦を繰り広げる蘇民祭は、とても苛酷な祭礼である。参加者に聞いてみると、無傷の人は皆無で、足の痺(しびれ)れや痛みは共通しており、精進小屋の炭火で温めて感覚が戻るかどうかといったところである。
 山本グループで一番ダメージが大きかったのがKUMAちゃん。足の凍傷が一番ひどく、水沢江刺駅ではびっこを引き、電車を待つ間、足のマッサージをしていた。そのほかに、柴燈木登で身体のあちこちに火傷を受け、飛び降りたときの打撲や擦り傷・切り傷があり、争奪戦では筋肉痛になったそうで、回復に1週間ほどかかったという。
 KUMAちゃんの他にびっこを引く人は見かけなかったが、足のダメージは共通しており、程度の差はあっても軽い凍傷にかかるようである。祭りの最中は興奮しているので、感覚がないが、終わってから感覚が戻ってくると、痛みや痺れを感じるようで、KUMAちゃんも争奪戦が終わるまではびっこを引いていなかったのに、終わってからびっこを引くようになった。それでも翌年には参加するので、彼らは毎度のことと意に介していないようである。

感動の蘇民祭

 2001年10月、友人から誘われて、初めて兵庫県姫路市の灘のけんか祭りを見て、男らしい裸祭りの素晴らしさに魅了された私は、それ以来、全国の裸祭りの取材を続け、次々に作品を発表し、日本の裸褌文化を紹介してきた。
 まだ8年しか経っていないが、これまでに最高の感動を受けたのが、この蘇民祭である。天台密教や修験道などが習合し、東北のこの地で独自の文化を育んできた蘇民祭は、梵鐘、法螺、太鼓、角燈、手木などを用い、僧侶や信者たちが列をなして独特の作法や呪文で魔を払いながら境内を巡る。特に鬼子の登場は奇抜である。
 何といっても素晴らしいのは、裸の男たちが厳寒の中で雪解け水を浴び、柴燈木(ひたき)に上って火の粉や煙を浴びて身を清めつつ声高らかに山内節を唄い、蘇民袋を求めて裸のぶつかり合いを見せることである。
 厳寒地で徹夜で行われる蘇民祭は、奇祭といわれるにふさわし魅力が沢山あるが、とりわけ、日本の祭祀のおおらかな原点が残されており、千年余もの歴史を刻んで今日に存続してきた重みがある。参加者たちは、徹夜の行事の合間に精進小屋の炭火を囲んで酒を酌み交わし、歓談しながら苦楽をともにする。こゝには男たちの裸の交流があり、都会に住む現代人が失ってしまった感動とロマンがある。

感動巨編に向けて

 二刀流で夢中で撮影した結果、一晩で800万画素2200枚3.5メガを切り取っていた。フラッシュ撮影が主となることから、予備電池を沢山持参した。予想外に消耗が激しかったが、何とか間に合った。
 夜は-8℃に冷え込むなど、厳しい環境だったが、やっているときは、カッカしており、ホカロンなどを持参し、防寒の備えが十分だったので、寒さはそれほど感じなかった。小屋も炭火が強力で温かく、無料で使わせてくれるので、大変助かった。水洗トイレも完備しており、売店や食堂、自動販売機もあり、不自由はない。
 これから、感動と興奮が醒めやらぬ内に、一気にフルバージョンを作成することとしている。蘇民祭についても、規模と内容と正確性において、日本一の作品にしたいと考えており、特に、裸祭りファンにとっては垂涎の作品になると思われ、ご期待いただきたい。

謝 辞

 最後に、この取材の成功は山本さんはじめ密着取材させていただいた方々のご指導とご支援のたまものであり、心からお礼申し上げます。また、黒石寺の藤波住職や青年部幹部の皆様方の並々ならぬご配慮を賜り、大変お世話になりました。
 末筆ではありますが、これからも日本の民俗文化の誇りである黒石寺蘇民祭の変わらぬ伝統の存続を祈念申し上げ、微力ではありますが、影ながら応援させて頂きたいと思っています。これからもどうか宜しくお願い申し上げます。  〈 合掌 〉
有り難うございました。 〈 完 〉  2007.02.26 和田義男

  2007年2月

2月スペシャル

「黒石寺蘇民祭」完成版

目次

黒石寺・寺紋

■■■    読者からのお便り    ■■■
2007年2月26日(月)晴  K. T. 様より  大成建設(株)に勤務する地元出身の女性からのお便り

Re: 「黒石寺蘇民祭」速報!
 おはようございます。私の地元の祭りが掲載されており、驚きました。同級生も24名が参加しています。黒石寺の藤波洋香住職のお父さんは小学校の時の担任の先生でした。同級生にもこのHPを教えてあげようと思います。臨場感溢れる画像をありがとうございました!
 
おはようございます。お久しぶりです。そうですか、奥州市の黒石町ご出身ですか。黒石小学校が黒石寺の近くにありますが、藤波住職のお父さんが担任の先生だったとは奇遇ですね。現住職はご夫婦で寺院を経営されておられますね。藤波住職はとても聡明で気さくなお人柄ということで、檀家の信頼が篤い方ですね。伝統の蘇民祭も全国に有名になり、このたび、裸祭りでお馴染みの三木さんに紹介して頂いて、山本さんと一緒に取材に行くようになった次第です。

蘇民祭は日本三大奇祭のひとつに数えられており、素っ裸で祭りを執り行うおおらかな裸祭りですが、アダルトサイトに使われるなど、弊害が多くなり、最近は褌着用を義務付けています。時代と共に変質してゆく姿を見ると、少し寂しい気もします。internetではかなり誤った情報が流されていますので、今回、正しい蘇民祭の姿を激写してきましたので、大作に仕上げて発表し、エールを送りたいと思っていますので、ご期待下さい。

高橋さんの同級生が24人も参加されているとは頼もしいですね。完成版には、多数ご出演されていることと思いますので、楽しみですね。ご友人や親類の方々に是非Wa☆Daフォトギャラリーをご紹介下さい。有り難うございました。
 
みんなにはメールで伝えました。きっとそのうち反響もあることと思います! 完全版を期待しております。

私は黒石ではなく、奥州市水沢区の出身です。藤波先生は、水沢小学校の担任をしていました。昔は、水沢は市だったのですが、統合されて奥州という名前になりました。少しさびしい気がします。奥州市で、当社では胆沢ダム(いさわだむ)の原石山の工事をしています。所長も観にいってたかもしれませんね(笑い)

2007年2月26日(月)晴  三木芳樹   様より

蘇民祭速報版拝見しました 和田さん、お早うございます。一昨日からの蘇民祭取材、長時間にわたり寒い中を本当にお疲れ様でした。また、ご帰宅後そうそうに速報版を立ち上げられいつもながらのパワフルな仕事ぶりに脱帽です。

早速拝見しましたが、山さん、昇ちゃん、クマちゃんの全面的なバックアップのもと好位置で取材できたようで何よりでした。とくに最後の審判による蘇民袋受け取りのショットは幸運でしたね。本編の完成が待たれます。これまでも蘇民祭の画像はあちこちのサイトで公開されておりますが、今回の和田さんの作品が空前絶後の感動写真集になること確信しております。

お便り有り難うございました。三木さんのお陰で、最良のパートナーと出会い、最高の取材ができました。失敗もいくつかありますが、目標以上の成果を得ました。特に最後の蘇民袋の判定シーンは、私の立つ位置以外には見えませんので、超ラッキーで、「天祐我にあり」ということになりました。撮影中小間木を一つ拾ったのも良い記念です。

しかし、本堂外陣は屋根裏席に上がらないと、鬼子を背負って松明を三周するシーンと渦の様子を捉えることは不可能でした。一人の取材は限界がありますが、95%の映像を得ましたので、満足すべきでしょうね。来年も取材すれば、完璧な作品ができあがると思います。有り難うございました。

2007年2月27日(火)晴  T. N.   様より 

蘇民祭速報版の拝見 おはようございます、和田様、浜松のT. N.です。月曜日に休暇を取得していたので、蘇民祭終了後、仲間をレンタカーで水沢江刺駅に送った後に、奥州市でゆっくりして、昼過ぎに宮城県大崎市(旧・古川市)のホテルに投宿して、昨日(月曜日)に仙台経由で帰宅しました。

速報版、いつもながら、すばやいスピードで驚嘆しております。毎度の事ながら、写真のできも素晴らしく「完成判」のUPが楽しみです。鉄道マニアの一人として、つまらない指摘をさせて頂きますが、冒頭の山本氏と落ち合う下りで「三沢江刺駅」となっているのは「水沢江刺駅」です。おついでの折りにでも、修正しておかれればと思い、失礼を省みず、お知らせ申し上げます。 江の島の完成版も心待ちにしております。ますますのご活躍をお祈りしています。

おはようございます。早々に蘇民祭速報版をご覧いただき、有り難うございました。ご指摘の件、早速修正しました。お知らせ、大変嬉しく思います。一人で編集していますので、どうしてもこのようなミスが出ます。特に速報版は、速さが命で、推敲に余り時間を掛けていません。本当に助かります。

江ノ島寒中神輿もまだ未編集ですが、蘇民祭を優先させたいと思っています。また、感動写真集の出番待ちの作品も多々あり、多忙を極めています。一人で編集していますので、かなり遅延しており、申し訳ありません。健康に留意しながら全力で編集作業を続け、和田フォトファンの皆様方のご期待に添いたいと思いますので、これからもどうか宜しくお願いします。有り難うございました。

2007年2月27日(火)晴  K. H.   様より  愛知県岡崎市からのお便り

「黒石寺蘇民祭」速報を拝見して 面識がない者が突然メールする非礼をお許し下さい。只今「黒石寺蘇民祭」速報を拝見致しました。大変充実したご案内と激写写真に痛く感動致しました。小生は20年ほど前この祭りに接し日本の祭りの原点を見た思いがしました。そして以後翌年から連続して無欠席で黒石寺蘇民祭に参加して参りました。

今年も参加を楽しみにしていたところ全くよんどころ無い事情で参加が出来ませんでした。今日偶々貴殿のページを拝見することが出来、従来自分自身がやって来た事を客観的に確認できとても参考になりました。特に最終決戦の場は見る事が出来ない貴重なものと思います。実際に参加していると絶対見られない光景でした。有難うございました。

ところで話は変わりますが末尾の「所感」で「黒石寺蘇民祭の行方」で述べておられるご意見に全面的に賛成です。千年余の永きに亘り連綿と受け継がれて来た伝統行事を変えてしまうことは許されるものではありません。折角沢山の方々が苦労して受け継いで来られた伝統をここで一官僚の偏見で曲げられるのは許し難いと思うのです。

3年ほど前水沢警察署長が交代した頃から褌着用が言われるようになり、昨年は全裸禁止(争奪戦はOK)のメモが全参加者に配られました。そして仰るように今年は全面禁止、云う事を守らないものに対して注意がなされたのですね。

長谷川昇司さんの仰るように「黒石寺境内は私有地であり、伝統の素裸は許容されている。現に、蘇民袋争奪戦で、全裸の親方が公衆の面前で格子に上がり、祭りの進行役をつとめており、昇ちゃんが許されないのなら、親方も許されないということになる。」まさにその通りだと思います。

保存会の方々によって守られて来た蘇民祭を何の検討協議も無く一官僚の発想だけで変更し、僅かに現存する日本民族の祭り形態を後世に残せなくなるのは、いかにも無念でなりません。なんとか残せると良いですね。

今晩は。長文のお便りをいただき、また、貴重なご意見を賜り、何度も拝読させていただきました。20年もの間連続して参加されてこられたとのこと、誰にでも出来るものではありませんので、大変な偉業だと思います。

「黒石寺蘇民祭」速報!は、何度も追記・訂正を繰り返しており、先ほど、文面が固まり、速報の完成版がほぼできあがったところですので、再読いただければ幸いです。

私も昇ちゃんもH.さんと同じ意見ですが、藤波住職が蘇民祭を健全な形で永続させるために苦渋の決断をされたことを知り、責任者の決断を重く受け取り、これからも住職の意を酌んで協力していこうという気持ちになっております。

国から「記録保存すべき無形民俗文化財」の指定を受けたかけがえのない黒石寺蘇民祭の変質はゆゆしき問題ですが、時代の変遷や価値観の変化に伴い、伝統文化もそれに合わせて行かざるを得ないというのが現実的選択です。

全裸ということで奇祭といわれ、全国的に知られるようになりましたが、その弊害として興味本位の参加者が多発し、風紀が乱れ、全裸ビデオが流れて、アダルトサイトなどで悪用されるなど、公序良俗に反する弊害が指摘されてきましたので、住職もこれ以上、伝統文化だとして固持できないと判断されたものと思われます。

残念ですが、参加者の全裸がなくなるというだけで、伝統の行事自体は変質しないと思われますので、これからもその存続に協力してゆきたいと思っています。どうかH.さんにもご賛同いただき、ご協力を賜れば幸いです。有り難うございました。 2007.2.27 和田義男

2007年2月28日(水)晴  大森保武   様より  感動写真集/大森保武 

「黒石寺蘇民祭」速報!(最終改訂版)拝見しました 八面六臂のご活躍、頭が下がります と行動力の凄さ、真似できませんね 圧巻は水飛沫と取主の決定的瞬間ですね その後、全裸の人が散見されるのはなぜと質問しようと思っていたら、所感のところで縷々説明がしてありました やはり今の世の中では受け入れてもらえないでしょうね NHK紅白の全裸と見まがうばかりの女性の姿、かなり集中砲火を浴びていました 今は全世界の人が容易に見ることがということがネックなのでしょうか?昔なら一地方でどんなお祭りが行われていても伝統ということで許されていたのでしょう 凄いお祭り有難うございました  ではまた

お便り有り難うございました。厳寒の地で一睡もしないで取材しましたが、興奮していましたので、疲れは感じませんでした。経験者の指導や援助があり、ほぼ完璧な取材ができました。野次馬で行っただけでは、これだけ深みのある画像を切り取ることはできなかったことでしょう。

Wa☆Daフォトギャラリーが知られるようになって、裸祭り愛好者の輪がどんどん広がり、初対面でも直ぐにうち解けることができますので、お互いの持ち味を生かすことで、交流の喜びや創造、生き甲斐などが生まれます。日本の伝統文化に身を置くことがこれほど楽しいことだとは思いませんでした。元気がその後押しをしてくれます。

素裸ということで奇祭でしたが、来年から褌をしなければ祭りに参加できなくなりました。健全な裸文化でなければいけないという規制がかかってしまい、残念ですが、大きな弊害を取り除くには、やむを得ないことでしょう。有り難うございました。

2007年2月28日(水)晴  K. L.   様より  香港の中国人男性からのお便り

Somin Rituals Dear Yoshio,
Sorry that I can only write in English.

I've reading your website for a few years and your photos on Japanese rituals are very very very nice and beautiful.I found there are some discussions about the somin rituals photos posted in your blog. What happened to them? The photos are very well-taken and full of dynamics.

A Happy Chinese New Year to you. Cheers,  K.L.  (A Chinese man in Hong Kong)

筆者仮訳:蘇民祭 よしおさん、英語しか書けないことをお許し下さい。私は数年間貴ウェブサイトを見せていただきましたが、日本の祭りはとてもとてもとても素晴らしくビューティフルです。貴方のブログの蘇民祭の画像について何か議論がなされていることを知りました。その画像に何があったのでしょうか。それらの画像は、とても良く撮れており、躍動感に満ちあふれています。

旧正月おめでとうございます。有り難うございました。  K. L(香港在住の中国人男性)

Dear K.,

Thank you for your sending me a e-mail from Hong Kong. I'm very glad you liked my website especially on Japanese rituals since a few years ago. My Somin ritual photos including naked men and t-back loincloth posted in my blog are no problem at all.

However, a nude performer at Somin ritual were warned by police to wear t-back loincloth instead of nude. The nude performance has been a traditional practice in Somin ritual since one thousand years ago. The performer learned later the chief priest of Kokuseki temple had decided to prohibit the nude performance in Somin ritual this year.

So, he determined to wear t-back loincloth instead of nude in the next ritual in 2008. It is obvious the nude performance corrupts public morals. Althogh I feel pity to change the ritual of one thousand
year's history in quality, I cannot choose but admit the chief's choice to prohibit nude. Thank you again.

香港から私にメールをお送りいただき有り難うございました。数年前から私のウェブサイト、特に、日本の祭りを気に入って頂き大変嬉しく思います。私のブログにある全裸や褌を含む蘇民祭の写真は、全く問題ありません。

しかしながら、蘇民祭に全裸で参加した人が全裸ではなく褌を着用するよう警察から警告を受けました。蘇民祭では、千年の昔から全裸での参加が慣行となっています。その全裸の人は、後刻、黒石寺住職が今年の蘇民祭で全裸を禁止すると決断していたことを知りました。

それで彼は2008年の次の蘇民祭には全裸の代わりに褌を着用する決心をしました。全裸での参加は、風紀を乱すことは明白です。千年の祭りを変質させることはとても残念に思いますが、住職が全裸を禁止する決断をしたことに賛同せざるをえません。有り難うございました。
 
Dear Yoshio,

Thanks very very much for your reply, and it's really good that we can communicate in English.

It's a rather sad case to hear about this change of nude practice for Somin ritual. I must say these kind of ancient Japanese rituals are very well preserved and there are very few places which have ritual practices well preserved for so long (I think many ancient Chinese rituals are heavily modernised now, Koreans are doing better in this.)

Actually I'd guess some of the photos you've posted are also edited to avoid showing the frontal part of nude males.

btw, I am really pleased to know somebody like you who can write very fluent English, since I always think the general English level of Japanese is not good enough for basic communication. I had an experience with a Japanese friend who later stopped send emails to me because he found headache in writing English...

Cheers,  K.

筆者仮訳:よしおさん、ご返事大変有り難うございました。英語でやりとりできるなんてとても良いですね。

蘇民祭の全裸がなくなると聞きましたが、これはむしろ悲しい事例ですね。この種の日本古来の祭祀は大変よく保存されており、そのように長い間保存されてきた祭祀は非常に例が少ないことを是非お伝えしたいと思います。(多くの中国の祭礼は今甚だしく近代化されています。韓国人は、この点、上手くやっています。)

貴方が掲載されたいくつかの画像は、明らかに全裸男性の前の部分を表示しないよう編集されていると思われます。

ところで、私は貴方のような流暢な英語を書かれる方がいらっしゃることを本当に嬉しく思いました。というのは、常々、日本人の一般的な英語レベルは基本的なコミュニケーションにも支障があると思っているからです。ある日本の友人が英語を書くと頭が痛くなることが分かったため、その後私にメールを送るのを止めてしまったという経験があります。

それでは。
 
Dear K,

Thank you for your prompt reply. How wonderful it is to communicate immediately to you in Hong Kong through internet sitting in the living room of my house in Japan!

I really understand your point of view that preservation of traditional culture must be grave. To tell the truth, Somin ritual is a very valuable national cultural property in the field of fork customs. I suppose there will be a lot of discussions about this case in Japan, especially among knowledgeable persons. Thank you.


Yoshio WADA


素早いご返事、有り難うございました。日本の我が家の居間に居ながらにして香港におられる貴方とお互いにインターネットで直ちに連絡できることは、とても素晴らしいですね!

伝統文化の保存がとても重大な事柄であるという貴方の視点はよく理解できます。実を言いますと、蘇民祭は、国の大変価値ある民俗文化財でなのです。日本では、この問題について特に有識者の間で多くの議論がなされるものと思われます。有り難うございました。

2007年3月2日(水)晴  Billy Mak   様より  外国人男性からのお便り

Somin Rituals Dear Yoshio-san,

I read the comments from Mr. K. from Hong Kong and if I may, I would like to join in the discussion. I also have enjoyed your beautiful images around the world for some time now. The ones on Japan give me an insight of history and rituals of the country and people.

I was lucky enough to be in Okayama one time when the Saidaji Matsuri took place. It was a spectacular event, especially when the lights went out and the crowd cheered. However, many participants were not Japanese, and I found their behavior disrespectful. As I understand, Matsuri is ancient religious ritual that takes place in a temple. People need to be reminded of the purpose of festival. People can enjoy the festivities but remember that it is also about respect for history and tradition.

I agree ritual dating back thousands of years should be preserved. I am sad to see so many things in life being modernized. Whoever we are and wherever we live, we lose a little more of our heritage and history everyday.

Just my opinion and thank you for reading it.

Billy

筆者仮訳:蘇民祭 よしおさん、香港のK.さんのコメントを読ませていただき、もし宜しければ私も討議に参加させていただきたいと思います。私もまた貴方の世界を巡る美しいイメージを暫し楽しませていただきました。日本の映像は、地方や人々の歴史と祭礼について理解を深めることができました。

以前、西大寺会陽が開かれたとき、岡山でたっぷりと過ごさせていただきました。それとても壮大なイベントで、特にライトが消され、群衆が歓声を上げたときは最高でした。しかしながら、参加者の中には外国人も多くいて、彼らの振るまいが尊敬すべきものではありませんでした。私の理解では、祭りとはお寺の中で催される古代の宗教的な祭礼です。人々は祭りの目的を知る必要があります。人々は祭りを楽しむことができますが、祭りは歴史と伝統の尊敬でもあるということを想起すべきです。

千年の歴史ある祭礼は保存されるべきであると、私も思います。人生の中で本当に多くの事柄が近代化されつつあり、悲しくなります。私たちが誰であれ、何処に住んでいようとも、我々は毎日何らかの遺産や歴史を失っているのです。

私の意見を述べさせていただきました。お読み頂き、有り難うございました。 ビリー

Dear Billy-san,

Thank you for your e-mail about your opinion on Somin and Saidaiji
rituals. Many foreigners interest in Japanese rituals, and want to join them. It is true that some of them join for fun without understanding the meaning of the rituals. They should listen humbly to the guidance of priests and follow the tradition. In Saidaiji ritual, some of them look slovenly due to loosen t-back loincloth. Japanese friends should check them and tighten their t-back loincloths.

 I agree with your opinion that ritual dating back thousands of years should be preserved. However everything is evanescent more or less and nothing is certain in life as Buddha said. Thank you.

ビリーさん、蘇民祭と西大寺会陽に関するご意見をメールしていただき、有り難うございました。多くの外国人が日本の祭祀に興味を持ち、参加を求めます。彼らの中には祭祀の意味を理解せずに興味本位で参加する人がいることは確かです。彼らは僧侶の指導に謙虚に耳を傾け、伝統に従うべきです。西大寺会陽で、外人の中には褌が緩んでだらしない格好をしている人がいます。日本の友人は彼らをチェックして褌をしっかり締めてやるべきです。

千年の歴史ある祭礼は保存されるべきであるという貴方の意見に賛成します。しかしながら、釈迦が言ったように、多かれ少なかれ、全ては移り変わり、そして人生は無常です。 有り難うございました。
 

Dear Wada-san.

Thank you for your reply. I would like to visit another Matsuri again. Do you recommend one that is still very tradional?

Best Regards. Billy


筆者仮訳:和田さん、ご返事有り難うございました。私は再度別の祭りを見に行きたいと思います。今も伝統を残している祭りをお勧めいただけませんか。
 
Dear Mak san,

Thank you for your e-mail again. I recommend Kounomiya hadaka ritual held in Feb. at Nagoya Japan. Thousands of people join the ritual with t-back loincloth only. At the final stage, Shin otoko (God man) appears naked. You can enjoy it on my homepage. http://wadaphoto.jp/maturi/kouno1.htm 


Mak さん、再度メールを頂き有り難うございました。二月に名古屋で開かれる国府宮はだか祭りをお勧めします。数千人の人々が褌一丁で祭りに参加します。最後の段階で、神男が全裸で現れます。私のホームページで楽しむことができます。
http://wadaphoto.jp/maturi/kouno1.htm 有り難うございました。
 
Dear Wada-san.

Thank you for your reply. I have never been to Nagoya so this is a good chance for me to visit.

Honestly speaking, your good work on the website gives me much pleasure to view places and festivals that I have never seen. Thank you again for sharing these with us.

Best Regards.  Billy


筆者仮訳:和田さん、ご返事有り難うございました。名古屋には行ったことがありませんので、これは私にとって訪問するのに良いチャンスです。正直に申し上げて、ウェブサイトの貴方の素晴らしい作品がこれまで見たこともない場所や祭りを見る悦びを沢山与えてくれました。この悦びをともに分かち合うことができましたことに、再度、お礼申し上げます。これからも宜しくお願いします。 ビリー

2007年3月2日(金)晴  KUMA  様より

「黒石寺蘇民祭」速報!拝見しました こんにちは。KUMAと申します。10年前から蘇民祭に参加してます。以前から和田さんのホームページを拝見させていただいてました。早速、蘇民祭速報版見ました。当時の裸衆の気迫や躍動感が表現されており、見事なまとまりに感銘しております。また本来の蘇民祭の姿をしっかり伝えていく事が重要であり、その歴史の奥深さを勉強し、皆に「祭りとは何か」が理解されるよう願っております。

今年参加しまして私は怪我をしました。命にかかわることではないので大丈夫ですが。足の凍傷、体のあちこちに火傷、柴燈木登(ひたきのぼり)の時に飛び降りた打撲や擦り傷・切り傷。争奪戦での筋肉痛。その他いろいろ。それだけ環境的にも厳しかったし壮絶な戦いでもあった。回復力は早いもので、一週間経たないうちに全回復しました。現在会社にてインフルエンザが大流行してます。部署内で元気に仕事しているのは私1人です。怪我の回復の早さやその後の病気知らずは薬師如来様などの黒石寺に守られているおかげだとそう信じています。

今年から全裸禁止となりました。どうして全裸禁止になったか本当の理由が知りたいです。伝統が変わっていく蘇民祭。本当にこれでいいのか。寂しい気持ちでいっぱいです。

和田さんも今回蘇民祭の激写に参加して大変だったでしょう。厳寒の中、良い場所を確保する為に一時間も待っていたり、びしょ濡れになりながら二刀流で水垢離撮ったり、争奪戦では集団で押し寄せる波につぶされそうになったりと、苦労がわかります。よくがんばりましたね。完成版楽しみにしています。これからももっともっと良い作品作りにチャレンジしてください。
乱文失礼。   KUMA

お便り有り難うございました。先日は、密着取材をさせていただき、大変お世話になりました。お陰様で、素晴らしい写真を多数切り取ることが出来、現在、フルバージョンの編集中です。

回復に一週間かかったそうですが、そのお陰で風邪も引かず、薬師如来の御利益は間違いありませんね。

私も水を被ったり、本堂外陣での揉み合いの中でフラッシュが外れて落下するなど予期せぬ事態がありましたが、無傷で回収できたのは、薬師如来のご加護があったためだと感謝しております。小間木もゲットできましたので、最高です。

 撮影できなかった部分もあり、来年も取材したいと思っていますので、宜しくお願いします。来年は是非雪の中で蘇民祭が行われると良いですね。有り難うございました。

2007年3月3日(土)晴  Macky 様より

蘇民祭について 初めまして。兵庫県明石市在住のMackyと申します。蘇民祭での全裸禁止を知り大変悲しく思っています。確かに、褌も日本古来の文化であり、褌着用状態を慣習的に裸と称するのは理解出来ます。そして私も褌を好み、時折締めて身を引き締めたりしています。公衆の面前で全裸になることが違法行為であることももちろん理解しています。

しかし・・・やはり釈然としません。そもそも裸で神事に臨むのは己の全き姿を隠し立てすること無く、神前に捧げることに意味があったのでは無いでしょうか?それを現代人の都合によって改変するというのは悲しい物があります。

私自身がヌーディストですから、この問題に過敏に反応しているのかも知れませんが、法の過剰適用とも言える今回の「警告」は大変悲しい物があります。住職の決断も苦渋のものであったと思います。まことに残念です。

私は残念ながら一度も裸祭り(褌含む)に参加したことはありません。(当明石にも「おしゃたか船」がありますが。)しかし、人間の肉体をともすれば猥褻と称する、昨今の風潮に憤慨し、このようなメールを書かせて頂きました。乱文失礼いたします。

おはようございます。お便り有り難うございました。蘇民祭に関する貴重なご意見、興味深く拝読させていただきました。日本は高温多湿の気候風土に育まれた裸文化が発達し、銭湯や温泉が今も流行っているように、全裸になることに抵抗感はないのですが、明治維新の文明開化政策以後、キリスト教の文化が導入され、裸は未開の遅れた文化であるという誤った認識が日本を風靡してしまいました。

キリスト教徒も伝導と称して裸を禁じ、ハワイでは一時フラダンスやサーフィンまで禁じられることになりました。今は、それが誤りであることが明らかとなっており、世界各地でも昔の伝統ある裸文化が復活しています。日本もその点は同様で、裸祭りがあちこちで盛大に行われています。

しかし、公衆の面前で素裸となることは、日本では公然猥褻物陳列罪という刑法に触れる恐れがあり、法治国家である以上、例外は許されません。蘇民祭の全裸行為も形式的には間違いなくこの刑罰の構成要件に該当しており、また、判断能力のある人がそれを認識しながら行っていますので、有責性もあります。しかし、祭礼としての正当業務行為という観点から違法性が阻却されると考えられ、結果的には刑法違反に問えないという解釈になろうかと思います(和田説=通説)。

しかし、社会的には嫌悪感を感じる方がおられることは間違いなく、風紀の紊乱につながることは避けられず、参加者については褌を義務付けてこの問題を解決したいというのが、藤波住職のお考えですので、私は、現実的な選択として、高く評価したいと思います。

政府や公共団体が行う公のイベントですと、差別や偏見などと、批判される余地がありますが、ここは私有地内の祭礼ですので、管理・所有権を持つ住職が禁じて立入を拒否する権限がありますので、問題ありません。

参加者が褌のみになったとしても、親方などが素裸で行う宗教的行事は残るものと思いますので、完全に素裸の伝統が失われることはないと思われます。この点どうかご理解いただきたいと思います。

アメリカなどではヌーディストクラブがあり、公然とした活動を行っています。日本も憲法に人権が保障されていますので、公共の福祉と公序良俗に反しない限り、何をやっても自由です。ヌーディストも自由ですが、公衆の面前に出るような行為は、公序良俗に触れる行為として規制を受けることになります。また、internetで全裸の画像をアップする行為も刑法の猥褻物陳列罪に当たる恐れがあります。

以上、この件に関する私の認識と意見を書き連ね、蘇民祭の全裸規制は法の過剰適用ではないと考えられますので、ご参考になさって下さい。有り難うございました。

2007年3月6日(火)晴  K. L.   様より  香港の中国人男性からのお便り

Re: Somin Rituals Dear Yoshio-san,

Actually I am interested to know what started your interest in photographing nude rituals? And why there are so many nude rituals in Japan? (At least I can't see too many such rituals in Chinese...) I understand that some of the winter nude rituals (from temples especially) are about the cleansing of one's soul, but some of them with very large crowds, especially in summer, seemed to have various purposes.

The 15th day of Lunar New Year just over last night, thus the Chinese New Year Festival just came to an end...

Cheers,  K.

筆者仮訳:蘇民祭について よしおさん、実際、貴方が裸祭りの写真を撮るようになったのはどういう興味がおありだったのか知りたいですね。そして日本にはなぜ裸祭りが多いのでしょうか?(少なくとも、中国ではそのような祭礼は殆ど見かけません。)特にお寺の冬の裸祭りは、あるものは魂を浄化するためだと理解していますが、あるものは特に夏期に凄い人数が繰り出しますが、種々の目的があるように思えます。

旧暦の正月15日が夕べで終わり、中国の新年祭りは終わりを迎えました。それでは。  K.

Dear K.,

Thank you for your reply again. I was deeply impressed to see Nada kenka ( portable shrine fighting ) ritual in Himeji city Hyogo pref. six years ago when I was living at Kobe city due to my occupation. One thousand people wearing t-back loincloth without exception look manly and wonderful just matching Japanese traditional culture and shrine itself. I determined there to take pictures like them and open to the public on my websight.    

Purification of body and soul at a shrine or a temple just before or after New Year's Day in order to meet new year with clean body and spirit is one of Japanese tradition. Men and women in old good days bath with flesh water naked or only with loincloth.

The climate Japan features high temperature and high humidity so that our ancestors worked outside  semi nude,  especially farmers, fishermen, artisans and many other outside men workers  only with fundoshi the t-back loincloth in summer. Originally fundoshi was a men's underwear, then it was used as a working uniform and later became the uniform of rituals. So you can see fundoshi nowadays in Japan, everywhere at various kinds of nude festivals or rituals all the year round.

Thank you again.  Yoshio WADA

再度のお便り有り難うございました。6年前神戸に赴任していたとき、兵庫県姫路市の「灘のけんか(神輿のぶつかり合い)祭り」を見て感動しました。千人もの人々が例外無しに褌をしており、男性的で日本の伝統文化や神社にとてもマッチしていました。そこで私はこのような写真を撮影し、ホームページに発表しようと思い立ったのです。

綺麗な身体と心で新年を迎えるために、元旦の前後に神社やお寺で心身を浄化することが日本の伝統の一つとなっています。古き良き時代の男女は全裸か腰巻だけで清水を浴びていたのです。

高温多湿が特徴の日本の気候のため、我々の先祖は殆ど裸で働きました。特に、百姓、漁夫、職人その他多くの男性の屋外労働者たちは、夏には褌しか身につけていませんでした。もともと褌は男性の下着でしたが、仕事着となり、祭りのユニフォームになりました。そのため、日本では
今日でも一年中色々な祭りや祭祀で褌を目にすることができます。

2007年3月8日(木)晴  Rich    様より 

Re: My thanks Dear Wada-san.

Thank you for providing so many fine pictures of Japanese rituals which we could not see otherwise. I have greatly enjoyed the email discussion about the rituals as well. What you are doing is a great service to better understanding.

Thank you. Rich

筆者仮訳:有難う 和田さん、私たちが他では目にすることが出来ないとても沢山の素晴らしい日本の祭礼の写真をアップしていただき、有り難うございます。そしてまた、祭礼に関するEメールの討論をとても楽しませていただきました。貴方がなされていることは、より良い理解を深めるためにとても凄い奉仕活動だと思います。有り難うございました。

  リッチ

Dear Rich-san,

Thank you for your e-mail applauding my works on Japanese rituals. I'm very glad many foreigners visit my homepage so that enjoy Japanese culture especially in the field of rituals. I hope mutual understanding will deeply develop further.
Thank you again. 

Yoshio WADA

日本の祭礼に関する私の作品をお褒めいただくメールをお送りいただき、有り難うございました。多くの外国人が私のホームページを訪問され、特に祭礼の分野における日本文化を楽しんでいただいていることを大変嬉しく思っています。これからも相互理解が更に深まることを望んでいます。有り難うございました。
  2月

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3月 「黒石寺蘇民祭」完成版

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