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2007年10月30日改訂

今 日

昨 日

♪La Campanella (F. Liszt)
ラ・カンパネラ/リスト(パガニーニによる大練習曲 S.141-3)

拡大写真(1400X920)307KB

弓取の風切る音や諏訪相撲  北舟

  2000年7月31日開設

東の大関の完勝!

東の大関の完勝!(諏訪大社十五夜相撲/長野県諏訪市)

2007年の日記  

 

10月
  9月

10月

11月

目次


 
2007年10月23日(火)晴
 
 
■■■       オリンパスのE-1後継機「E-3」が登場! ■■■
 
   オリンパスは、私がニュージーランド旅行中の10月17日(水)に都内で「E-3」の発表会を行ったが、このたび、オリンパスから「E-3 PRODUCT CONCEPT」というパンフレットが送られてきた。これにより、待望のE-1(イーワン)後継機でフラッグシップ・モデルのE-3(イースリー)の全容が明らかになるとともに、発売日は11月23日であることが分かった。
                                                       参考: オリンパス「E-3」発表会
 
 

E-3の特徴

 
   気になるE-3の画素数は1010万画素と、E-510とほぼ同サイズのままとし、その分、ダイナミック・レンジを強化している。他社の競合機種の多くが1200万画素に移行している中で、オリンパスは画素数争いに執着せず、画質優先路線を選択した。1000万画素あれば余裕でA3サイズの引き延ばしが可能で、それ以上になれば、かつての中版カメラの領域に踏み込むことになる。ユーザーはそこまで望んでいないのは明らかであり、オリンパスの賢明な判断を支持したい。  
   具体的に云うと、撮像素子はフォーサーズ規格に準拠した有効1,010万画素のハイスピードLiveMOSセンサー。読み出し速度を大幅に高速化することで、歴代システムで最速の連写速度5枚/秒を実現。シャッターは最高1/8,000秒に対応。約15万回の作動をクリアしたという。  
   最大の目玉は、世界最速を謳うAF(オートフォーカス)機能。スピーディで正確な合焦の実現のために、AFセンサー(測距点)をこれまでの3点から大幅に進化させた11点全点ツインクロスセンサーを搭載し、すべてのセンサーを千鳥に配置した独自の方式により、AF精度を飛躍的に向上させ、独自に開発した小型超音波モーターSWDをZUIKO DIGITALレンズに採用することにより、世界最速の高速駆動を可能にしたという。  
 

オリンパスのフラッグシップ・モデル「E-3」

オリンパスのフラッグシップ・モデル「E-3」

 
   E-510から搭載したボディ内手ブレ補正機構を継承し、わずかなぶれも高精度に検出するジャイロセンサーと、ぶれを瞬時かつ正確に補正する超音波モーターをカメラボディ内に搭載。補正用レンズが必要なレンズ搭載型とは異なり、高い光学性能を損なうことなく、すべてのフォーサーズレンズでシャッタースピード最大5段分の手ぶれ補正効果を実現する。他社の最高が4段分なので、それを凌駕する性能である。ISOの最大値もこれまでの1800から3600にパワーアップされ、星座の撮影など長時間露光以外は夜間でも三脚無しで撮影できる。また、ダストリダクション・システムは、更に強化されたSSWF(スーパー・ソニック・ウェーブ・フィルター)を搭載し、完璧を期している。  
 
 ライブビューは、液晶モニターを見ながら自由にフレーミングができ、しかも露出等の補正効果や精密なピント合わせを確認しながら撮影できる優れた機能である。E-3では、E-510の固定式を改め、縦・横自在に回転する2軸可動式2.5型液晶モニターとなり、縦画面のオーバーヘッドやローポジションの撮影も可能となり、どんなアングルでも楽な姿勢で撮影できるようになった。
 
   E-3のファインダーは、高屈折率ガラスの大型・高精度ペンタプリズムを採用し、ルーペ系にもガラスレンズを使用。視野率約100%、倍率約1.15倍と大きく見やすい光学ファインダーに進化した。すべてのレンズ面にコーティングを施し、光のロスを抑えることで、クリアなファインダー像が得られるという。これまで、他社と比べてファインダーの像がやや小さかったがこれでこの不満は解消した。  
   E-3は、堅牢ボディの接合部をすべてシーリングした防塵・防滴構造となっているのはE-1からの伝統で、酷使に耐える全天候型であるほか、細部にわたってチューンナップされており、オリンパス技術陣のノウハウが凝縮したプロ・ハイアマ用の最高峰一眼レフ・デジカメに仕上がっている。E-3の量販店価格はボディのみで20万円(+ポイント10%還元)と、コストパフォーマンスは極めて高い。他社の競合機種としてはニコンD300、キャノンEOS40D、ソニーα700などがある。社長によると、E-3でラインナップが揃ったので、今後4〜5年内に三強入りを目指すというから、かなりの自信作だと思われる。E-510で十分満足できる現状で、高級機を投入したオリンパス。写真は腕ではなくカメラが写すものであり、「弘法筆を選ぶ」で、今後の主力機として活用したい。  
 

★☆★彡

 
 

新発売のレンズ

 
   E-3の発売と同時に新しいレンズも発売される。特に、ED 12-60mm(35mm判換算24-120mm)は、最大径8cm、全長10cm、質量575gで、オリンパス初となる超音波駆動方式SWD(スーパーソニック・ウェーブ・ドライブ)によるAFシステムを搭載した高性能な標準ズームである。光学系には特殊光学ガラスを贅沢に採用し、諸収差を良好に補正。デジタル専用設計によって、画面周辺部まで画像劣化のない、クリアで抜けの良い高品位な描写性能を確保しているという。近接撮影能力にも優れ、ズーム全域で最短撮影距離25cmを実現しているので、マクロレンズは不要となる。(税込124,950円)  
 

ED 12-60mm  F2.8-4.0
(35mm判換算24-120mm)

 

ED 70-300mm F4.0-5.6
(35mm判換算140-600mm)

ED 12-60mm  F2.8-4.0  

ED 70-300mm F4.0-5.6

 
   私が注目しているED 70-300mm(35mm判換算140-600mm)は、最大径8cm、全長約13cm、質量620g、最短撮影距離1.2mという高い機動性と3枚のED(特殊低分散)レンズによる高い描写性能を誇る超望遠ズームで、等倍相当のテレマクロ撮影も可能という。フォーサーズだからこそ実現できた小型高性能レンズで、他社の規格では、絶対にあり得ないレンズである。これ1本で超望遠とマクロの世界を楽しむことができるのも大きな魅力である。(税込49,875円)  
   ちなみに、他社の同等の超望遠レンズを見てみると、ニコンのED 80-400mm F4.0-5.6(35mm判換算120-600mm)は、最大径約9cm、全長約17cm、質量は1,210gで、重くてとても使えない。(税込241,500円) 最短撮影距離も2.3mとオリンパスの2倍の長さである。フォーサーズ規格のレンズが如何に小型軽量で安価で高性能であるかが分かる。  
   E-3に標準ズームED 12-60mmを装着すれば、現在の11-22mmと14-54mmの機能をこれ1本で果たせるので、レンズ1本分の軽量化となる。同時発売される望遠ズームのED 50-200mm(35mm判換算100-400mm)の性能は素晴らしいが、質量が995gもあり、私には重すぎて使えない。その代わりに10月26日発売のED 70-300mmをE-510に装着し、新たな二刀流としたいと考えている。今まで2台のボディに広角・標準・望遠ズームの3本をやり繰りしていたが、ボディ2台に標準・超望遠ズーム2本の二刀流となり、レンズ脱着の呪縛から開放される。  
 

★☆★彡

 
 

オリンパス一眼レフ・デジカメの優位性

 
   他社と比べて、なぜオリンパスの一眼レフ・デジカメが小型・軽量・高性能かといえば、他社のデジカメはフィルム時代の規格をそのまま踏襲し、フィルムを撮像(受光)素子に差し替えただけのものだからである。従来のレンズを使えるようにしようとしたためだったが、それでは十分な性能が出せず、そのコンセプトは破綻してしまい、新たなデジタル対応レンズの開発・発売を余儀なくされた。しかし、規格は旧来のままなので、大きく、重たいレンズとなってしまったのである。  
   それに比べて、オリンパスは、デジタルカメラの設計を一からやりなおし、過去のしがらみに一切とらわれず、理想的な規格を編み出した。それがフォーサーズである。一から開発したため、ニコンやキャノンなど旧来の規格を維持したままの陣営に遅れを取ったが、E-3の発売で新規開発による出遅れは完全に解消された。しかも、開発過程で、撮像素子の汚れを除去するダスト・リダクションや液晶画面を見ながら撮影できるライブビューを発明。他社は、追随せざるを得なくなった。  
   また、手振れ防止機能は他社が先行したが、オリンパスはE-510からボディ内の撮像素子を動かす機構を完成させ、遅れを取り戻した。このボディ搭載方式は、どのレンズを装着しても手振れ防止機構が作動するという大きな利点がある。しかも、E-3では最大シャッタースピード5段分の効果があり、他社機の性能を上回る。これに比べて先行したニコンとキャノンは、この機能をレンズに持たせたため、個々のレンズに搭載しなければならず、重量やコストの増大につながり、また、レンズ設計にも制約が加わるので、賢明な方式ではないことが明らかになっている。オリンパス技術陣は、単に技術力が優れているだけでなく、将来を見据えた先進性や合理的な設計思想がずば抜けて素晴らしいといえる。  
 

★☆★彡

 
 

旅と共に歩むオリンパス

 
   オリンパスの説明によると、一眼レフ・デジカメ「Eシリーズ」のコンセプトは「旅」。Wa☆Daフォトギャラリーのために造っている。 (まさか) (^^; 今年完成した3台の1000万画素機には、それぞれの用途がある。E-410はTRIP(小旅行)、E-510はJOURNEY(長期旅行)、そしてE-3はADVENTURE(冒険旅行)だという。E-510を手にモンゴルを旅する女優・宮崎あおいのコマーシャルは、それを裏付けている。キャッチフレーズは、GO FIND YOUR WONDERS 「さあ、感動の旅に出よう」。これは、まさにWa☆Daフォトギャラリーのコンセプト「ロマンと感動・世界の旅の写真館」と合致する。(^^  
   E-410は、世界最小最軽量で、専用レンズもコンパクト。非力な女性でも十分に使いこなせる。入門機ではあるが画質は申し分ない。ちょっとした旅行に気軽に使える。E-510は、ニュージーランドの旅で真価を発揮したように、大衆機(普及機)の完成版であり、中・長期の旅行でも頼りになる存在である。そしてE-3は砂漠や高山、密林や悪天候など、どのような過酷な環境下にあっても確実に作動して高精細画像を切り取ってくれるプロ仕様機である。E-3は通常のテストだけでなく、キリマンジャロやアフリカの砂漠などに実際に機体を持ち込み、1ヵ月以上のフィールドテストを行なって、そのタフネス(強靱性)を確認したという。  
   オリンパスはネーチャーフォト NATURE PHOTO  (自然景観や動物など大自然の写真)のトップを目指しているという。その旗頭(はたがしら)がE-3である。ワイルドな大自然に踏み入れると、三脚や一脚が使えず、時間の制約から手持フルオート撮影になることが多い。そこで高性能の手ブレ補正やパワーアップしたAF機能が役立つ。さらにフォーサーズならではの小型軽量化により、荷物も減らせて機動力に優れる。これは動物写真家の岩合光昭プロをはじめ世界を股にかけて活躍する多くのプロ写真家からの要請であり、私が願っていたことに一致する。これからも「旅」を念頭に開発が続けられるオリンパスは、Wa☆Daフォトギャラリーにとって、かけがえのない存在である。
 
 

 
2007年10月22日(月)晴
 
 
■■■       「ニュージー早春の旅」速報! ■■■
 
   平成19年(2007)10月13日(土)から20日(土)まで、クラブツーリズム主催の「こだわりのニュージーランド全周デラックス8日間」のツアーに参加し、早春のニュージーランドを旅した。  
   10月13日(土)、ニュージーランド航空NZ-090便にて午後6時15分成田を出発、翌14日(日)午前8時45分、南島のクライストチャーチに到着した。既にサマータイムを実施中で日本より+4時間の時差。飛行時間は10時間半だった。  
   ニュージーランドは、南半球に位置する南西太平洋の島国。南北2つの本島と、多くの小さな島々からなる。2,000km離れた北西にオーストラリア大陸がある。南方の南極大陸とは2,600km離れている。北にはトンガ、ニューカレドニア、フィジーがある。エリザベスII世を元首とする英連邦王国(コモンウェールス)の一国。日本の3/4の広さの国土に400万人余が住む。  
 

クライストチャーチの大聖堂/南島

クライストチャーチの大聖堂/南島

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   クライストチャーチ Christchurch は、ニュージーランド南島中部、東海岸側のカンタベリー平野にある都市で、人口は約35万人(2006年)。ニュージーランドでは北島のオークランドに次いで2番目、南島では最大の人口を有する。イギリス人の移民により築かれた町で、最もイギリス的な美しい町である。  
   空港出迎えの専用バスに25人のツアー仲間と添乗員が乗り込み、朝から市内見物をした後、午後から5時間かけてマウント・クックに向かった。途中、サザン・アルプスを背景に羊が放牧されている風景が延々と続いたが、飽きることはなかった。この国の羊は、年中放し飼いにされ、害獣がいないので、とてもノンビリしている。  
 

サザン・アルプスと羊たち

サザン・アルプスと羊たち

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  残雪のサザンアルプス群羊  北舟 

ざんせつの さざんあるぷす むれひつじ

 
   ニュージーランド最高峰のマウント・クック(3754m)は、アオラキ/マウント・クック国立公園 Aoraki / Mount Cook
National
Park にある。公園内にあるアオラキ・マウント・クック村は、夏350人、冬150人の小さな村で、ホテル従業員やガイドなどが暮らしている。この地域は1953年10月に国立公園として正式に制定され、1996年には近隣の国立公園らと共にテ・ワヒポウナムの名称でユネスコの世界遺自然遺産に登録されている。
 
   このツアーの目玉は豪華ホテルに泊まりながら、ニュージーランドの観光地を効率よく巡るというもので、特に、最初の宿泊はアオラキ・マウント・クック村にあるハーミテージ・ホテル Hermitage Hotel 。全員、マウント・クック・ビューの部屋に入ったところ、夕刻、ベランダからマウント・クックの見事なアルペングロー(山頂光)を見ることができた。この地域は雨の多いことで知られ、マウント・クックを見ずに帰るツアーが多い中で、アーベントロート(夕焼け)を見ることができたのは超ラッキーだった!  
 

ニュージーランド最高峰マウント・クック(3754m)の見事なアルペングロー(山頂光) 2007.10.14. 19:56

ニュージーランド最高峰マウント・クック(3754m)の見事なアルペングロー(山頂光)

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早春の

山頂光アルペングロー

を仰ぎ見つ
北舟

そうしゅんの アルペングローを あおぎみつ

 
   夕食後、オプションの南半球星空観測ツアーに参加した。ニュージーランドの国旗にはサザン・クロス(南十字星)があしらわれており、南半球からしか見えないこの星を切り取ってきたいと思っていたので、三脚と懐中電灯を持ってバスに乗った。  
 

南十字星が描かれたニュージーランド国旗

南十字星が描かれたニュージーランド国旗

 
   森田さんという日本人ガイドが案内してくれた。バスで10分ほど走った草原で、空を見上げ、1時間半の星座観測を体験。南十字星の見つけ方や、木星や銀河、流星などについて説明があり、それを拝聴しながら2台の天体望遠鏡で星空を観察した。空気が澄んでいるのでとても良く見えた。合間に、私も三脚にデジカメをセットし、数十秒の開放撮影を行い、見事に南十字星を切り取ることが出来た。よく見ると、星には色があり、青い星や赤い星が南十字を形成していることが分かった。  
 

南十字星/南半球星座観測ツアー  2007.10.14. 21:55

マウスカーソルで画面のどこかをポイントすると星座が現れます。

南十字星/南半球星座観測ツアー  2007.10.14. 21:55

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   翌10月15日(月)、朝から雨が降っていたので、マウント・クックも見えず、散策も出来なかった。オプションの軽飛行機による遊覧飛行と氷河着陸も中止となった。午前10時ころツアーバスに乗って村を出発、途中、ワナカ湖などを見物しながら午後5時クィーンズ・タウンに到着。ロープーウェーに乗って山上の展望レストランで夕食を取りながら美しい町並みの眺望を堪能。パラグライダーやバンジージャンプも見えた。  
   クイーンズタウン Queenstown は、ニュージーランド南島のオタゴ地方の内陸にあるワカティプ Wakatipu 湖畔に面した人口7500人の小さな町。周囲の山々に囲まれたその美しさが「ヴィクトリア女王にふさわしい」と名づけられたことに由来する。世界的に有名な観光・保養地であるため、土地や家屋の値段が高く、外国の金持ちが一等地を占めている。  
 

雨上がりのクイーンズタウン/展望レストランからの眺望

雨上がりのクイーンズタウン/展望レストランからの眺望

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  雪解風クイーンズタウンに舞ひ降りぬ  北舟 

ゆきげかぜ くいーんずたうんに まいおりぬ

 
   10月16日(火)、フィヨルド国立公園のミルフォード・サウンド(世界自然遺産)の観光だったが、雨と地震に見舞われて途中で道路が閉鎖。やむなく引き返し、クイーンズタウンのワカティプ湖の船旅を楽しんだ。(ヘリテージ・ホテルに二連泊)  
   10月17日(水)、ツアーバスでクライストチャーチに移動。途中、テカポ湖で昼食と散策を楽しんだ。湖を臨む食堂で昼食後氷河が削ったロック・フラワー(微細な岩粉)の影響による美しい湖水と「善き羊飼いの教会」やフェンスのない場所から羊が逃げないように守るバウンダリー犬の銅像を見て廻った。サザン・アルプスと湖水の風景が素晴らしかった。  
 

善き羊飼いの教会とテカポ湖

善き羊飼いの教会とテカポ湖

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  テカポ湖の水面に春の息吹かな  北舟 

てかぽこの みなもにはるの いぶきかな

 
   10月18日(木)、朝4時起床。5時朝食。0710発NZ5030便でクライストチャーチから北島のロトルア向け出発。途中トンガリロ国立公園の山々が機窓から見えたので、激写。ミルフォード・サウンドの借りを取り返した気分になった。  
   ニュージーランドの北島にあるトンガリロ国立公園は、1894年に設定されたニュージーランド初の国立公園。ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されている観光名所で、最高峰ルアペフ山(2797m)や、富士山に似た稜線を持つナウルホエ山(2291m)などの活火山や死火山があり、795km2の広さがある。トンガリロ山(1967m)にはエメラルド色に輝く火山湖があるが機窓からハッキリと見ることができた。  
 

火山湖を持つトンガリロ山(1967m)/北島  NZ5030便の機窓より  2007.10.18. 08:25

火山湖を持つトンガリロ山(1967m)/北島  NZ5030便の機窓より

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  春日照る山頂未だ眠りをり  北舟 

はるひてる さんちょういまだ ねむりおり

 
   ロトルア Rotorua は、ニュージーランドの北島で表面積が2番目に大きなロトルア湖(7,878ha)に面する人口7万弱の町。この湖は、タウポ火山帯にある巨大火山の噴火口で、14万年前に起こった最後の大噴火できたもの。先住民のマオリ文化とスパ(温泉)で有名な観光地である。  
   午前9時前ロトルアに到着。セコイア森林浴を楽しんだ後、マオリの観光施設テ・プイアを訪問。キウイ・バードやポフツと呼ばれる間欠泉、マオリの村落、工芸学校を見て回った。  
 

テプイアのポフツ(間欠泉)/ロトルア

テプイアのポフツ(間欠泉)/ロトルア

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  る間欠泉のハカダンス  北舟 

かぜひかる かんけつせんの はかだんす

 
   夜、ヘリテージ・ホテルで夕食を取りながらマオリ・ショーを楽しんだ。ハカと呼ばれるマオリ・ダンスは、ウォー・クライ(鬨の声)としてラグビーのナショナルチーム「オール・ブラックス」のパフォーマンスで有名。オール・ブラックスは、今年、我々が日本を出発する直前のワールド・カップ準々決勝で破れ、ベスト・フォー進出を逃した。ニュージーランドのラグビーはとても盛んで、ハイレベル。去年まで4年連続ベスト・フォーに入っており、まさかの番狂わせに、地元民(キウィー)たちは、大ショックだったという。  
 

宿泊したヘリテージ・ホテルのマオリ・ショー

宿泊したヘリテージ・ホテルのマオリ・ショー

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   10月19日(金)、ワイトモ鍾乳洞でグロー・ワーム(土蛍)を見学後、アルチュラ牧場で牧羊犬の実演などを見て酪農体験。子羊の丸焼きの昼食を楽しんだ後、オークランドへ。午後4時半ころ、マウント・イーデンからオークランド全景を眺望。  
   オークランド Auckland はニュージーランド北島の北部にあるニュージーランド最大の都市で、ニュージーランドの1/3の人々が住む。ポリネシアとオセアニア(オーストラリアを除く)で最大の都市(第二位はホノルル)でもある。都会でありながら、周辺に変化に富む自然環境を有するのが特徴。かつては首都だったこともあり、オークランド国際空港やオークランド港を持ち、ニュージーランド経済の中心地である。(人口がオークランドの1/3しかない首都ウエリントンは政治の中心地。)  
 

マウント・イーデンから見たオークランド中心部

マウント・イーデンから見たオークランド中心部

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   夜、ザ・ヘリテージ・オークランド・ホテルで夕食を取っていたら、ラグビーのウエリントン・ライオンズの選手たちが食事をしていた。ウエイトレスによると、オール・ブラックスの選手をはじめ、多くの選手はオークランド最大のこのホテルを利用しているとのこと。そこで、食事を終えるのを待って、ロビーで撮影とサインをお願いした。とても気持ちよく応じてくれたのが嬉しかった。写真の選手のサインはあるが、地元の人でも解読できず、名前は分からない。腕にタトゥ(入れ墨)があるのにビックリ。AP2177はこの選手の識別番号だろうか。  
 

ラグビーのウエリントン・ライオンズの選手/ザ・ヘリテージ・オークランド・ホテル

ラグビーのウエリントン・ライオンズの選手/ザ・ヘリテージ・オークランド・ホテル

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   午後8時からオプションの「夜景鑑賞ツアー」に参加。ハーバーブリッジを渡って対岸のデボン・ポートのスポーツ・バブでドリンク。フェリーで戻った後、スカイタワーに登って夜景を鑑賞。最後はカジノでギャンブルを楽しみ、午後11時、全てのイベントが終了した。  
 

フェリーから見た夜のスカイ・タワー(E-510手持撮影)

フェリーから見た夜のスカイ・タワー

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   10月20日(土)午前5時起床。6時半ホテル出発。午前9時半オークランド発NZ-099便に搭乗、午後4時15分成田着。午後8時ころ我が家に無事到着した。  
 

編集後記

 
   今回、早春の旅を期待して行ったが、異常気象で、まだ冬の季節だった。それでも美しい花があちこちで見られ、花を愛する国民性の一端を垣間見ることが出来た。速報版では十分に伝えられなかったが、広々とした平原に冠雪のサザン・アルプスが屹立する光景は、世界のどこにもないもので、とても感動的である。是非、足を運ばれることをお勧めする。  
   この旅で1000万画素3350枚6.6GBを撮影。手振れ防止機能が付いたE-510の素晴らしさを実感した旅であった。オリンパスは、このE-510で理想の大衆機(入門機)を完成させたといえよう。大衆機といっても、そのスペックは、ご覧いただいたように本格的な撮影に十分堪える内容である。  
   11月23日にはプロ・ハイアマ向けのE-3の発売が控えている。更にパワーアップしたフラッグシップ・モデルに期待はふくらむ。ともあれ、今後完全版の編集に全力投球する予定であり、ご期待頂きたい! 〈 完 〉
 
 

 
2007年10月10日(水)晴
 
 
■■■       感動写真集第86集「戦場に架ける橋」完成! ■■■
 
   平成19年(2007)10月10日(水)未明、今年34作目の作品をアップした。この作品は、宮嶋茂さんが平成19年(2007)3月25日、イギリス映画「戦場にかける橋」の舞台になったタイのカンチャナブリーで行われた慰霊祭の模様とクウェー川鉄橋を撮影したものである。

これでタイの仏教文化シリーズも第8作となったが、残念ながら宮嶋さんはこれを最後に帰国されており、タイ在住最後の作品となった。

感動写真集/ 第86集 「戦場に架ける橋」  撮影・原作: 宮嶋 茂    監修: 和田義男

http://wadaphoto.jp/kikou/senjo1.htm

 
       平成19年(2007)10月10日 作品:第34作  画像:(大27+小8)  頁数:2  ファイル数:87 ファイル容量:23MB
           平成12年(2000)〜平成19年(2007) 
作品数:325 頁数:1,156 ファイル数:30,547 ファイル容量:4,311MB
 
 

美しい花や果物で飾られた慰霊碑

美しい花や果物で飾られた慰霊碑

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★☆★彡

 
   2007年3月25日にタイ国日本人会主催のカンチャナブリー慰霊塔法要へ出席して参りました。ここには第二次世界大戦の時に、日本軍が建設した泰緬鉄道工事に従事し、亡くなられた連合軍の捕虜や労務者の御霊を奉った慰霊塔が日本軍により建設されており、戦後タイ国日本人会がここの維持にあたり、毎年会員有志による慰霊祭を執り行っているものです。  
   法要は慰霊塔の前にテントを張って行われましたが、バンコクより随分暑く、当時は人力と象の力を使って工事が行われたそうで、往時が偲ばれます。僧侶も汗だくでお経を上げてくれました。  
    慰霊碑が建立された当初は、そこからクウェー川鉄橋がよく見えたそうですが、次第に建物が建ち、現在は見通すことができなくなりました。戦後生まれた我々がリタイアするほど、戦争は遠い昔のこととなりましたが、今でも戦争犠牲者の御霊を弔う人々がいることに胸を打たれました。  宮嶋茂  2007年10月10日  
 

カンチャナブリー側から見たクウェー川鉄橋

カンチャナブリー側から見たクウェー川鉄橋

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感動のクワイ河マーチ
 宮嶋さんのタイ滞在最後の作品になった「戦場に架ける橋」は、特に「クワイ河マーチ」が有名だったので、この作品が送られてきたとき、心臓の鼓動が高鳴った。
 たまたま、テレビで「戦場にかける橋」が放映されたので、再度、じっくりと鑑賞することができた。最初に蝉や小鳥の声と共に伸びのある口笛が特徴の「クワイ河マーチ」が聞こえてくると、ニコルソン中佐率いるイギリス軍捕虜たちが隊列を組んで行進し、捕虜収容所に到着する。
 初めてこのキャンプに着くのに、日本軍の護衛もなく、まるでかつて訪れたことのある任地に赴任するように堂々と行進してくる。こんなことはあり得ないし、収容所長の斎藤大佐と対等の立場のように振る舞うニコルソン中佐の行動も理解しがたい。
和田義男
 種々の確執が繰り広げられるが、やがて斉藤とニコルソンとの間に友情らしきものが芽生え、日本軍が難渋していた橋の建設がイギリス兵の主導により完成されてゆく。これもあり得ない虚構であり、原作者も不満を持つ。

クウェー川鉄橋を渡る列車

クウェー川鉄橋を渡る列車

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 最後は脱走したアメリカ兵が援軍と共に完成した橋を爆破し、それを止めようとするニコルソンや佐藤も落命する。爆破された橋と共に列車もクワイ河に落下し、全てが失われる悲劇的な結末により、戦争の無情や悲惨さが描かれる。
 無理なプロットが散見されるが、オスカーを受賞したことはそれだけの魅力を持つ映画だということなのだろう。とりわけ、私が一番心に残るのは、クワイ河マーチである。厳しい環境の中にあっても、何か勇気が湧いてくるこの爽やかなマーチは、何度聞いても飽きることはない。
 この作品のための資料収集の過程で、クワイ河マーチは、実は「ボギー大佐マーチ」の編曲であることを知った。この行進曲は良く耳にしていたが、今回、伸びのある口笛が主旋律を奏でるのが「クワイ河マーチ」であることを知り、その曲名と共に「ボギー大佐マーチ」に優ることを確信した。
監修 和田義男
 
 

クウェー川鉄橋駅で乗降する人たち

クウェー川鉄橋駅で乗降する人たち

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2007年10月7日(日)晴
 
 
■■■       WADAXレンタルサーバーが40ギガに容量アップ! ■■■
 
   2007年5月21日、レンタルサーバーをWADAXの@Next Styleスタンダード・セキュリティパック「プラチナコース」に引っ越した。1年間の使用料55,650円を前払いし、ダウンロード無制限の10GB(10,000MB)の容量を確保した。月額に直すと4,638円である。現在、JTBなどのアフィリエート広告を掲載しており、その広告収入でまかなえるので、日本一巨大なフォトギャラリーではあっても、サイト運営費は大した負担ではない。現在、7年間でファイル数37,873個、使用容量4,294MBとなっており、まだ5,706MBも空いている計算である。  
   ところが、昨日WADAXから連絡があり、料金は据え置きで、サーバーの容量を無償で増やすという。プラチナコースの場合は、何と40GB(40,000MB)にするという。それだと、空き容量は35,706MBとなり、ガラガラの状態になるので、驚いた。余りにも大きくなるので、次の契約更新時には半分の20GBに下げても良いと思っている。そうなると料金は34,000円で済む。  
   容量アップのサービスは、internetの高速化と大容量化が進み、ハイビジョン品質の動画をやりとりすることが当たり前の時代に入ろうとしており、それに対応することで、顧客を得たいという思惑があるものと思われる。また、ハードディスクの集積技術が進み、同じ材料費で、10倍、20倍の容量を持つハードディスクが発売されるようになってきたので、レンタルサーバー側の負担も殆どない。すべてIT技術の急速な進歩による恩恵である。これからは、ファイルサイズを気にすることなく、高品質・大容量の作品を容易に創ることができるので、とても嬉しい。(^^
 
 

 
2007年10月6日(土)晴
 
 
■■■       感動写真集第85集「エジプト感動の旅」完成! ■■■
 
   平成19年(2007)10月4日(木)、今年33作目の作品をアップした。この作品は、松井公代さんが平成16年(2004)12月9日から10日間エジプトを旅され、ギザの三大ピラミッドを初めとして、ナイル川流域に点在する古代遺跡の大半を撮影してこられた貴重なもので、7頁112枚にのぼる感動大作である。

感動写真集/ 第85集 「エジプト感動の旅」  撮影・原作: 松井公代    監修: 和田義男

http://wadaphoto.jp/kikou/egypt1.htm

 
       平成19年(2007)10月4日 作品:第33作  画像:(大101+小11)  頁数:7  ファイル数:263 ファイル容量:55MB
      平成12年(2000)〜平成19年(2007) 
作品数:324 頁数:1,154 ファイル数:30,445 ファイル容量:4,284MB
 
 

駱駝の背で記念撮影(三大ピラミッド/エジプト・ギザ)

駱駝の背で記念撮影

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★☆★彡

 
   エジプトには3年程前 平成16年12月に参りました。まだ海外旅行に行き始めたばかりの頃で、写真もスナップ写真が多く、今にして思えば、何千年も前のすばらしい人類の遺産をもっと、もっと、沢山しっかりと撮ってくればよかった・・・と残念に思っています。  
   Wa☆Daフォトギャラリーに取り上げていただくには、力不足の写真ばかりで、和田さんに「よろしいのですか?」と伺ったのですが、、、全てお任せすることにいたしました。  
   参加しましたツアーがJTBの特別企画で、写真は許可されなかったのですが、ラムセスII世の王妃ネフェルタリの3200年前の美しい色彩の残る墓室の特別拝観、そして、カイロ考古学博物館の 閉館後の貸切鑑賞で、あの「ツタンカーメン王の黄金のマスク」その他、諸々の副葬品を 間近に ゆっくり鑑賞出来、最高に感激したことを思い出します。エジプト観光は、満足度の高い素晴らしいツアーですので、是非一度足を運ばれることをお勧めします。  松井公代  2007年10月4日  
 

スフィンクスとカフラー王のピラミッド

スフィンクスとカフラー王のピラミッド

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ロマンと感動に乾杯!
 松井さんの名作「インカ帝国の夢」に続く第二弾「エジプト感動の旅」が7頁112枚の大作として完成した。実は「インカ帝国の夢」が完成したとき、南光さんから「松井さんにはエジプト・ツアーの凄い作品がある」とお聞きし、松井さんにお願いして、原画や資料をお送り頂き、いつでも編集できる状況になっていた。
 しかし、エジプト5000年の歴史文化を10日間で旅するという壮大なテーマで、どのように編集して良いのか分からず、今まで逡巡していた。
 このたび、出番待ちの作品を沢山抱えている中で、一大決心して「地球の歩き方」を購入し、添乗員が作成したA4二枚の「旅の思い出メモ」を頼りに編集を始めたところ、ようやく道が開け、編集作業に没頭することができた。
和田義男
 編集するうちに、松井さんの感性溢れる素晴らしい写真に感動し、夢中になって作業を進め、もっと早く始めれば良かったと後悔した。何といっても未曽有のスケールの大きさには驚いてしまった。そこで、2000x1500ドットという高精細画像を多用し、ピラミッドを巡る蟻のような人間の行列をもつぶさに観察できるようにした。これだけの大画面を惜しげもなく使ったのは、今回が初めてである。

ツタンカーメン王の黄金のマスク/考古学博物館(カイロ)

ツタンカーメン王の黄金のマスク/考古学博物館(カイロ)

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資料

 旅程に従って編集していくうちに、長大なナイル川沿岸に広範に点在する著名な名所旧跡の全てを廻るために随所で強行日程が組まれ、10人という身軽な少数グループの旅であったとしても、体力の消耗とストレスを伴う過酷なツアーであることが分かった。特に、カイロからルクソールに移動した12月11日は、午前3時半に朝食を取り、4時15分にホテルを出発するという、信じられない日程だった。ホテルもよく朝食を準備できたものだと思う。普通なら弁当になるところで、JTBならではの企画力に感心する。(エジプト考古学博物館の借り切り見学も!)
 このような、タフな日程にもかかわらず、松井さんはダウンすることもなく、数々の遺跡を巡り、素晴らしい画像を多数切り取ってこられた。有名な遺跡の前に立つ松井さんの颯爽とした姿を拝見すれば、世の多くの女性は「私も行ってみようかしら」という気になり、勇気と元気が湧いてくるに違いない。
 日本におけるエジプト考古学の第一人者である早稲田大学・吉村作治客員教授が活躍する古代エジプト遺跡は、テレビなどにも頻繁に取り上げられているので、とても知名度が高いが、これ程広範囲に取材して高精細画像を駆使した大作は何処にも見あたらない。多くの読者がロマンと感動を新たにされることは間違いないだろう。
 松井さんは、現在も、とてもお元気で、精力的に世界の旅を楽しんでおられる。これからも松井ワールドを是非紹介させて頂きたいと思っている。松井さんに感謝し、ロマンと感動に乾杯!  2007年10月4日
監修 和田義男
 
 

エジプトで1、2を争う遺跡・アブ・シンベル神殿の入口

エジプトで1、2を争う遺跡・アブ・シンベル神殿の入口

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