01 |
鞍馬駅
|
|
|
|
写真をクリックすると新しい窓が開き拡大写真(1024x768)232KBが表示されます。
|
|
|
|
鞍馬寺(くらまでら) 昭和22年(1947)立教開宗した鞍馬弘教(くらまこうきょう)の総本山。鞍馬山(くらまやま)のうち42万uを寺領とし、三尊尊天(さんそんそんてん
護法魔王尊、毘沙門天、千手観世音)を本尊とする。 |
宝亀元年(770)鑑真和上(がんじんわじょう)の高弟・鑑禎上人(がんさいしょうにん)が夢告により毘沙門天を祀る草庵を結んだことに始まる。延暦15年(796)造東寺長官の藤原伊勢人(ふじわらのいせんど)が王城鎮護の寺として伽藍を建立。爾来、公武の信仰あつく、はじめ真言宗、平安末から天台宗に転じ、その後は延暦寺の末寺となった。 |
中世以来、牛若丸伝説で名高く、また毘沙門天信仰が高まると、鞍馬御師とか願人坊主と呼ばれた法師が毘沙門天の粁仏(すりぼとけ)や鬼一法眼(きいちほうげん)の兵法虎の巻と称するものを広く配布して歩き、鞍馬信仰は庶民社会に定着した。 |
軍記文学、謡曲、歌舞伎、浄瑠璃、浮世草子など、鞍馬を題材にした文芸がさらに当寺を庶民になじみ深いものとした。寺宝には国宝の本尊・毘沙門天ほか多くの仏像、鞍馬経塚の出土品などがある。 |
鞍馬寺は、京都では親しみを込めて「くらまさん
鞍馬山」と呼ぶ。江戸時代には松尾山(しょうびさん)という山号があったが、今は山号を持たない。「くらまやま」は、鞍馬山の地理的呼称である。 |
|
2002年10月31日、京都北山の鞍馬に行った。JR京都駅から17系統のバスで出町柳(でまちやなぎ)まで30分、叡山電車で終点鞍馬まで30分で着く。 |
|
鞍馬は山の中である。京都市左京区、鞍馬山麓の鞍馬川沿いにひらけた集落で、上賀茂から丹波へ通じる鞍馬街道が通る。 |
駅に降りるとホームに天狗の面が飾ってあり、駅を出ると巨大な天狗の頭部が置かれていた。(見出し写真)
鞍馬は天狗の里である。
|
|
拡大写真(516x600)64KB
|
|
僧正が谷の天狗
|
僧正が谷(そうじょうがだに)は木の根道が続く奥の院の大杉権現、不動堂、魔王殿の辺り一帯を指し、伝説によれば、この付近は古来から天狗が棲みつき、牛若丸(義経)はここで鞍馬の天狗をはじめ高雄・愛宕の天狗などから武芸を教わったという。
|
天狗は古くから山岳信仰とかかわりがあり、修験者(しゅげんじゃ)が守護神としていたが、中世以降山伏の堕落もあり、天狗を妖怪や魔物とみなす風潮が生まれるなど、時代と共に姿やイメージも変化した。 |
鞍馬・比叡・愛宕・飯綱・白峯・大峯・大山・彦山など全国各地の霊山には天狗伝承があり、大天狗・小天狗・烏天狗・木の葉天狗などの階層もつけられているが、中でも鞍馬山の大天狗は、僧正坊(そうじょうぼう)と呼ばれ、日本各地の天狗たちの総元締めとして、また、僧正が谷は総本山として語り継がれている。 |
|
拡大写真(525x600)58KB
|
|
駅を出て坂道をのぼると石段が見え、鞍馬寺(くらまでら)の仁王門に至る。参道に面する土産物屋や食堂、旅館などが門前町を形成する。 |
牛若丸と鞍馬 |
牛若丸は京都に生まれ京都で育った。7歳から10年間、鞍馬山で昼は学問に励み、夜は毎日奥の院まで出かけて兵法修行を重ねたという。 |
|
02 |
写真をクリックすると新しい窓が開き拡大写真(1200x900)286KBが表示されます。
|
|
|
|
由岐神社は、元は御所の内裏に祀られていた。当時、天皇の病気や天下不穏の際に、社前に靭(ゆぎ
矢入れ)をかかげて祈願したところから、靭(ゆぎ)明神とも呼ばれた。祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)と大巳貴命(おおなむちのみこと
大国主命の別称)。
|
|
由岐神社
|
京の御所に祀られていた由岐(ゆき)大明神は、天慶元年に都の大地震、天慶2年には平将門の乱(天慶の乱)と相次ぐ世情不安に、当時の朱雀天皇の詔勅により、天慶3年(940)9月9日御所の北方鞍馬の地に遷宮した。 |
遷宮の際、京の鴨川に生えていた葦で松明(たいまつ)を造り、道々には篝火(かがりび)を焚き、神道具を先頭に行列は10町(1km)に及び、国家的一大儀式となった。 |
鞍馬の地元民は大いに感激し、松明を持って供奉(ぐぶ)し、道筋に篝火を焚いて迎えたという。この儀式と由岐大明神の霊験を後生に伝え守ってきたのが鞍馬の火祭りの起源である。 |
|
拡大写真(1200x900)236KB
|
|
|
03 |
|
写真をクリックすると新しい窓が開き拡大写真(1200x900)312KBが表示されます。
|
|
|
由岐神社割拝殿
|
由岐神社は鞍馬寺の鎮守社で、豊臣秀吉の信仰があつく、慶長12年秀頼によって本殿と拝殿が再建された。
|
拝殿は、中央に通路をとった割拝殿という珍しい拝殿で、桃山時代の代表的建造物であり、現在は国の重要文化財に指定されいる。 |
|
拡大写真(1200x900)284KB
|
|
拝殿の下から通路を見上げると、注連縄(しめなわ)が張られた千年杉の御神木が見える。
|
|
04 |
|
|
写真をクリックすると新しい窓が開き拡大写真(1200x900)343KBが表示されます。
|
|
|
|
境内には「鞍馬の火祭 由岐神社」という石柱が立てられている。
|
|
巨大な御神木のそばの石段を登り詰めると由岐(ゆき)神社本殿と社務所に至る。
|
本 殿
|
|
拡大写真(1024x768)233KB
|
|
本殿左右には重要文化財の狛犬がある。本殿前に置かれた天狗のカプセルに入った天狗みくじが面白い。
|
鞍馬の火祭り
|
鞍馬といえば、京都市無形民俗文化財に指定されている火祭りを抜きにしては語れない。 |
社務所には火祭りで使われる神楽松明(かぐらたいまつ)、大松明(おおたいまつ)、手松明、篝火、提灯、神輿などが展示されている。 |
火祭りには、町内に七つの仲間が編成され、その拠点となる宿が設けられる。宿には大篝(おおかがり)や大松明が据えられ、鉾などが飾られる(飾席)。 |
|
05 |
|
写真をクリックすると新しい窓が開き拡大写真(1160x870)207KBが表示されます。
|
|
|
|
鞍馬出身の俳人・山本青瓢は、「火祭や鞍馬も奥の鉾の宿」と詠んだ。 |
|
拡大写真(1024x768)204KB
|
|
♪ 鞍馬火祭り節
|
京は京でも座敷が違う
鞍馬男の晴れ舞台
かざす松明
炎の祭り
秋の夜空が |
│
│
│
│
│ |
真っ赤に染まりゃ
牛若丸や弁慶に
きかせたいよな
祭礼最良
祭り節 |
|
|