|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
平成22年(2010)10月26日(火)、神奈川県横浜市中区長者町(ちょうじゃまち)にある大成建設ギャルリー・タイセイに行き、《「東方への旅」を旅する》と題したル・コルビュジエ展の開催初日を取材した。 |
|
|
【凡例】 ▲:上の画像の説明文 ▼:下の画像の説明文 〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1850X2630)651KB |
|
|
|
|
|
|
▲
ル・コルビュジエ展のポスターに使われているイスタンブールのアヤソフィヤ(トルコ)とアテネのパルテノン神殿(ギリシャ)の写真は、全て筆者が撮影したもので、右下に、次のようにクレジットが表示されている。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
横浜市のマップ
|
|
資料:Google Earth |
|
|
|
|
|
|
▲▼
大成建設・広報部社会貢献推進室が管理・運営するギャルリー・タイセイは、JR根岸線・関内(かんない)駅北口から西方に歩いて8分ほどの横浜第二有楽ビルの3階にある。
このビルは、かつては大成建設横浜支店が入居していたが、現在、横浜支店は、横浜市西区みなとみらいに建つMMパークビルに移っている。 |
|
|
|
|
|
|
|
JR根岸線 |
関内 |
駅北口からギャルリー・タイセイへ |
|
|
資料:Google Earth |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
大成建設(株) Taisei
Corporation
|
|
筆者が勤める大成(たいせい)建設(株)は、日本の総合建設会社で、スーパーゼネコン5社(大成建設・鹿島建設・清水建設・竹中工務店・大林組)のひとつに数えられている。戦前の大倉財閥の流れを汲むが、スーパーゼネコンでは、唯一の非同族会社である。
大成建設公式サイト |
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1600X1200)345KB |
|
|
|
|
|
|
大成建設は、「ウィキペディア」フリー百科事典で、次のように紹介されている。 |
|
|
みずほ銀行系。本社は東京都新宿区の新宿センタービル内にある。特に、超高層ビルやダム、橋、トンネル、地下鉄などの大規模な建築土木工事を得意としている。1992年頃から現在まで、広告やコマーシャルで「地図に残る仕事。」というキャッチコピーを使用している。 |
|
社員が会社を買い取ったという背景から、ゼネコンによく見られるオーナー系会社ではなく、社員の会社であるという雰囲気が強い。1946年に現在の社名に改名したが、創業者・大倉喜八郎の戒名「大成院殿礼本超邁鶴翁大居士」にちなむ。社名に『建設』と付けたはしりである(constructionから訳出)。 |
|
|
現場に与えられる権限が比較的強いといわれる。一般向け住宅「パルコン」「空間王」も手がけるなど、住宅事業にも進出し、高機能性の住宅として注目を浴びている。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1600X960)240KB |
|
|
|
|
|
|
ギャルリー・タイセイ Galerie
Taisei
|
|
大成建設は、広報部に社会貢献推進室を設置し、「人がいきいきとする環境を創造する」というグループ理念の下、良き企業市民として果たすべき社会貢献活動を行っている。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1600X950)73KB |
|
|
|
|
|
|
その一環として、ギャルリー・タイセイでは、20世紀建築の巨匠と呼ばれるル・コルビュジエの建築の枠にとらわれない絵画、彫刻、工芸などの広範な造形活動の研究や作品の保存・管理を行うとともに、美術館等の企画に協力するなど、人類共有の財産ともいえるル・コルビュジエの芸術を広く理解してもらえるように活動を続けている。
ギャルリー・タイセイ公式サイト |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
パノラマ写真(2600X1350)298KB |
|
|
|
|
|
|
|
|
ル・コルビュジエ Le Corbusier 1887 - 1965 |
|
|
資料画像 |
|
|
1887年10月6日、ル・コルビュジエ(本名シャルル・エドゥアール・ジャンヌレ)はスイスの山あいの小都市ラ・ショー=ド=フォンで生まれた。 |
スイスで活動した後、1917年にパリに出て、ピュリスム(純粋主義)の画家として活動しながら、35歳で従兄弟のピエールと共同で建築事務所を設立。1920年代には「新しい建築の5つの要点」を提唱し、「サヴォワ邸」に代表されるような、明るく清潔で機能的な住空間を創造した。 |
1930年代には「現代建築国際会議(CIAM)」の主唱者として世界の建築をリードし、いくつもの都市計画案を提示した。 |
第2次世界大戦の後、独自の尺度「モデュロール」を発表し、この尺度を用いた集合住宅「ユニテ・ダビタシオン」や「ロンシャンの礼拝堂」などの宗教建築、インドでの都市計画と、大型公共建築などを手掛けた。 |
日本では、ル・コルビュジエの作品は逐次紹介され、何人もの建築家が彼の下で働いたこともあり、多大な影響を及ぼした。 |
|
|
「国立西洋美術館」の基本設計は、ル・コルビュジエによるもので、現在、彼が設計した他の建造物とともに世界文化遺産への登録手続きが進行中である。 |
|
|
|
ル・コルビュジエは、建築分野でめざましい業績を残しただけでなく、数多くの絵画や版画、彫刻、タピスリー (タピストリー)などを制作している。大成建設は、彼の絵画をおよそ200点ほど保有しており、これらを彼の建築と合わせて鑑賞することで、その繋がりが見えてくる。ル・コルビュジエは、あらゆる表現方法を駆使し、総合芸術を目指したアーティストであったといえよう。 |
|
|
ル・コルビュジエは、1965年に死亡したが、20世紀を代表する建築家として、彼の業績はますます高く評価され、生誕100年(1987年)と生誕120年(2007年)には、大規模な展覧会が世界中で開催された。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)220KB |
|
|
|
|
|
|
▲▼ 3階エレベーターホールから右手に進み、ギャルリー・タイセイに一歩足を踏み入れると、左手にレセプションデスクがあり、《ル・コルビュジエ「東方への旅」を旅する》と題するA5版8頁のリーフレットが置かれており、自由に持ち帰ることができる。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)334KB |
|
|
|
|
|
|
▼ 観音開きができるように四つ折りされたリーフレットを広げると、旅のルートと、「ジャンヌレからル・コルビュジエへの旅」と題する林美佐さんの解説文が現れる。ル・コルビジエにとって、この「東方への旅」が如何に意義深いものであったかが良く分かるように説明されている。 |
|
|
|
|
|
|
|
ジャンヌレからル・コルビュジエへの旅 / 林 美佐
|
|
拡大写真(2000X1500)593KB |
|
|
|
|
|
|
▼ リーフレットを更に観音開きすると、左から右に4頁にわたって17枚の写真と共に旅の解説が載せられている。写真が小さく、数も限られているが、旅のハイライトを知るには良い資料である。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)643KB |
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)577KB |
|
|
|
|
|
|
▼ リーフレットにざっと目を通したあと、前に進むと、左手の壁面に館長の挨拶文が掲げられている。挨拶文の奥から順に時計回りに進むことで、A2〜A4のパネル写真と解説文を見ながらル・コルビジエの「東方への旅」を辿(たど)ることができる。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|