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クトゥブ・ミナール遺跡 |
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2004年10月後半、首都デリーへの出張を利用して、デリーの南、約15kmに位置するクトゥブ・ミナール遺跡を訪れた。インドには、タージマハールを初めとして、現在26の世界遺産があり、1993年登録のクトゥブ・ミナールは、デリー市民が最も簡単に行ける世界遺産であり、憩いの公園として親しまれている。 |
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クトゥブ・ミナール遺跡の入口 |
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アライ・ダルワザ Alai Darwaza |
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1311年に建設されたモスクの玄関を構成する建物で、インドのイスラム建築の至宝の一つといわれる。アーチ構造のドームを持ち、壁面はイスラムの幾何学模様で豊かに飾られている。 |
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戦勝塔 Victory
Tower
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クトゥブ・ミナール(クトゥブの尖塔)は、この土地を征服したイスラムの勝利を示す塔として、トルコ系スルタン(君主)の王朝であるマムルークMamluk
王朝の隆盛期に建設された。マムルーク王朝は、インドで最初のイスラム王朝であり、デリーに首都を構え、1206年から1290年まで北インドを統治して栄えた。 |
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クトゥブ・ミナールとアライ・ダルワザ |
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奴隷王朝 Slave
Dynasty |
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この王朝には十名余の君主が登場するが、代々奴隷軍人出身の君主が続いたため、日本では奴隷王朝(英語では
Slave Dynasty )と呼ばれているが、適切な訳語とはいえない。 |
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この当時からイスラム教の東への伝播が開始され、ヒンドゥー教徒との確執が始まり、今日まで続いている。 |
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ジーンズの女性 |
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クトゥブ・ミナール(クトゥブの尖塔) Qutb
Minar |
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イスラム建築様式のクトゥブ・ミナールは、マムルーク王朝初代のアイバク帝、三代目のイルトゥトゥミシュ帝により建造された。マムルーク王朝滅亡後、次のヒルジー王朝二代目のアラウディン帝によって増築され、その50年後にフィルーズ・シャー帝によって塔の4層と5層が増築され、今日に至っている。 |
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幼稚園児の見学 |
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クトゥブとはアフガニスタンの奴隷軍人出身のクトゥブディ−ン・アイバク帝のことで、インドで最初のイスラム王朝デリー・サルタナット王朝を興した。アイバク帝は始祖クトゥブの名をとってクトゥブ・ミナールと命名した。 |
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園児たち |
引率の先生に聞くと3〜4歳児とのこと。 |
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巨大な尖塔 |
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5層からなるこの尖塔は高さ72.5m、底部の直径14.32m、頂上の直径2.75mの巨大なもの。内部に379段の螺旋階段があり、1970年代前半まで頂上に登れたが、墜落事故が相次いだので2階までしか許されなくなった。1980年代になると小学生が押し寄せるようになり、危険なため、以後立入禁止となってしまった。 |
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インド最高の塔クトゥブ・ミナール |
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赤砂岩で造られているのは3層までで、縦につけられたヒダは最下層が円と角を交互に、2番目の層は円、3番目の層が角のヒダとなっている。
4〜5層は大理石で造られている。 |
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塔に施された装飾 |
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塔の周りにはイスラム風の装飾が施されている。刻まれている文字はコーランから引用されたものだという。 |
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塔に刻まれた紋様 |
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アライ・ミナール Alai
Minar |
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マムルーク王朝を滅ぼしたヒルジー王朝の二代目アラウディン帝(在位1296−1316)によって、クトゥブ・ミナールの2倍の高さの塔の建設が着手されたが、地上24.5mの時点でアラウディン帝が亡くなり、このアライ・ミナール計画は頓挫した。 |
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もしこれが完成していたら、モスクを挟むクトゥブ・ミナールとアライ・ミナールの2本の巨大な尖塔は、イスラムの偉容を天下に轟かせたことだろう。 |
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