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エメラルド寺院
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タイの首都バンコクを流れるメナム河に沿って王宮があり、その広さは21.8haで、周囲を巡る塀は1.9kmに及ぶ。
この広大な王宮の敷地内に位置するワット・プラケオ
Wat Phra Kaeo
(プラケオ寺院)は、1784年に建立されたタイで最高の地位と格式を誇る仏教寺院である。 |
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この寺院は、チャクリー王朝の護国寺で、本堂にエメラルド色の仏像を祀っていることから、「エメラルド寺院」とも呼ばれる。王室専用寺院のため、僧の修行が許されておらず、タイで唯一僧侶のいない寺である。
アユタヤ様式の本堂は、ラーマ一世がエメラルド仏のために建立したものである。 |
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ワット・プラケオ本堂
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拡大写真(1200x800)186KB
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入場の心得 |
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入場料はタイ人は無料であるが、外国人は250バーツ(約750円)である。隣のワット・ポーの入場料が20バーツであることを考えると、破格の値段といっても良いが、見応えは十分にある。 |
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タイでは、王族に対する敬意の念が深いので無礼があってはいけない。このため、サンダル履き・ノースリーブ、短いスカートなどでは入場できない。入口で服装チェックがあり、これに引っかかると、パスポートなどと引き換えに衣類が貸与され、それを着用して見物することになる。半袖・ジーパン・スニーカーなら問題ない。 |
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入場すると、すぐに威容を誇る3つの仏塔と本堂が目に入る。本堂の空に黒い雲のようなものが見えるが、この日バンコクのスラムから火が出て大きな火災となり、その煙が写っている。タイ南部では毎日のようにテロが発生しているので、最初はテロかと思っていた。 |
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本堂・回廊のヤック(鬼)
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パノラマ写真(3600x760)300KB 【E-1
70mm/28-108mm F5.0 1/200秒 ISO100】
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黄金の仏塔 プラ・スィー・ラッタナ・チェディ |
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このチェディ(仏塔)は、ラーマ四世が古都アユタヤの
スコータイ様式の仏塔を模倣して建設したもので、イタリア・ミラノから輸入した24Kの金箔を張り巡らした超豪華な仏舎利塔である。タイ王室の威容を誇っている。 |
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拡大写真(900x1200)122KB
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仏塔を支える格好をしたヤック(鬼)
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拡大写真(1200x900)236KB
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プラサート・プラテープ・ビドーン(ロイヤル・パンテオン) |
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現在の国王はラーマ九世で、この神殿にはラーマ一世から八世までの歴代国王が祀られており、中を見ることは出来ない。ワット・プラケオで建物の中へ入ることができるのは本堂だけで、後は外からだけの見物となる。 |
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写真のように屋根の上に石造りの塔があるのは、中に大事なものがあるという印だという。 |
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拡大写真(900x1200)234KB
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仏堂を守るヤック |
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この巨大なヤック(鬼)は、王を守る正義の味方である。もとはヒンドゥー教の「ヤクシャ」で、日本では「夜叉」と呼ばれ、人を食う恐ろしい鬼を指す。日本の仁王門の仁王の様に仏堂の入口にペアーで立っている。 |
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鐘 楼 |
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本堂南側にある立派な鐘楼は、かなり上部に鐘が掲げられている。王宮全体にその音が鳴り響くようにとの配慮からだそうだが、実際には殆ど使用されていないという。 |
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パノラマ写真(900x1200)160KB
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本尊のエメラルド仏 |
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ワット・プラケオの本堂内には、高さ66cm、幅48cmの本尊・仏陀像が安置されている。この仏像が現王朝の
別名にもなっているラッタナーコシン(インドラ神の宝石)である。 |
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エメラルド寺院というワット・プラケオの通称は、この仏像の
エメラルド色にちなんで命名されているが、材質はエメラルドではなく、中国産の翡翠(ひすい)だという。 |
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この仏像は、16世紀中頃から18世紀後半までの200年以上にわたってラオスの首都ビエンチャンのワット・プラケオの大本尊とされていたが、1778年に当時のトンブリー王朝国王タークシンと、のちにラーマ
一世となるチャクリー将軍率いる軍勢がビエンチャンに進攻した際、これをタイに持ち帰り、以後タイがそのまま国家の本尊として所持し続けている。 |
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ラオス政府は現在もこの仏像の所有権を訴え続けているが、タイ政府は返還に応じていない。この仏像は国宝であると同時に現チャクリー王朝の守護神でもあるため、譲れないという。 |
タイには3つの季節があるが、季節の変わり目に国王自らこの本尊の法衣を取替えられる。しかし、今は高齢のため、皇太子が代行されている。 |
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