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平成28年(2016)10月7日(金)から9日(日)までの三日間、千葉県香取市佐原(かとりし・さわら)に鎮座する諏訪神社で国指定重要無形民俗文化財の「佐原の大祭(さわらのたいさい)秋祭り」が開催されたので、取材した。 |
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【凡例】
▲:上の画像の説明文 ▼:下の画像の説明文 ●:筆者の私見 〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示 |
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千葉県香取市佐原にある佐原駅は、東日本旅客鉄道(JR東日本)成田線の駅で、伝統的建造物群保存地区を持つ佐原の街の雰囲気を持たせた旧商家風の作りとなっている。
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江戸時代、佐原村の商人であり名主であった伊能忠敬は、佐原の偉人として知られる。寛政7年(1795)、50歳で出家した忠敬は、江戸深川黒江町に居をかまえて高橋至時の弟子となり、天体観測や測量の勉強をはじめ、寛政12年(1800)から文化13年(1816)まで、足かけ17年をかけて全国を測量して『大日本沿海輿地全図』を完成させ、日本史上はじめて国土の正確な姿を明らかにした。
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佐原の大祭
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約300年の伝統を有する佐原の大祭(さわらのたいさい)は、千葉県香取市(旧佐原市)佐原の市街地で行われる7月の本宿祇園祭(夏祭り)と10月の新宿秋祭りの総称で、市街地を流れる小野川をはさみ東側を本宿(ほんじゅく)、西側を新宿(しんじゅく)と呼び、それぞれ別々に祭りが行われる。
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本宿地区:八坂神社の祇園祭 山車10台 7月10日以降の金、土、日
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新宿地区:諏訪神社の秋祭り 山車14台 10月第2土曜日を中日とする金、土、日
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「佐原の大祭(さわらのたいさい)」は、埼玉県川越市の「川越まつり(川越氷川祭)」、茨城県石岡市の「石岡のおまつり(常総國總社宮例大祭)」と共に「関東三大山車祭り」のひとつに数えられている。
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下総佐原諏訪神社
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香取市佐原新宿にある下総佐原(しもうさ・さわら)諏訪神社は、天慶2年(939)に勃発した天慶の乱(てんぎょうのらん)で、下総大須賀荘(現成田市伊能)領主に任ぜられた大神惟季が伊予国の藤原純友を討った功績により、領内の守護として信濃国諏訪大社を勧請したことにはじまる。
その後、天正年間(1573-1592)に領内の農民を率いて佐原新宿を開拓する際、守神として勧請。現在の社殿は嘉永6年(1853)に造営されている。
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御祭神は、大國主命の御子である建御名方神(たけみなかたのかみ)。日本建国の昔、父神と共に水の守護、農耕生産、開運招福の神として篤く崇敬された神で、出雲國より信濃諏訪へ移り鎮まった神であるという。
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佐原の大祭(秋祭り)の初日、諏訪神社本殿から出御した祭神が市中を渡御したあと、泊まる宿が御旅所である。最終日には、御旅所から出御した祭神が再度市中を神幸したのち諏訪神社本殿に還御する。
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佐原の大祭(秋祭り)
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新宿に鎮座する諏訪神社による佐原の大祭(秋祭り)は、10月の第2土曜日の前後3日間行われる。平成28年(2016)は、10月7〜10日に催行された。
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佐原の大祭に使われる山車は二層構造で、上部(大天上)に歴史上の人物の大人形や創意工夫を凝らした飾り物を飾り付け、下段(中天上)に「佐原囃子」を演奏する下座連を乗せ、町内衆により曳き回される。山車の前では手古舞の流れをくむ手踊りが披露される。
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ユネスコ無形文化遺産に登録
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ユネスコ無形文化遺産登録に向けて申請をしていた国指定重要無形民俗文化財「佐原の大祭」を含む全33件の「山・鉾・屋台行事」は、平成28年(2016)12月1日(木)、ユネスコ無形文化遺産保護条約第11回政府間委員会の審議において、「記載」との決議がなされた。
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小江戸さわらの手踊り
〈壱〉
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ておどりや ねじりはちまき あきまつり |
Autumnal festival, hand dance of twisted headband. |
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雨中の山車
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京都祇園祭の山鉾と同様、山車の車輪は固定式なので、長さ4m、重さ20kgほどの二本の梃子棒を使って、山車の進む方向をコントロールする。
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山車を支える車輪。「半間(はんま)」と呼ばれるが、それは、直径が1間の半分、約90cmあることによる。
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祭りの女性たち
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子供たち
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祭囃子の披露
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東関戸の山車は楠正成の人形
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半間
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下新町の山車。幣台(やだい)は、文久2年(1862)の製作。浦島太郎の人形は、明治12年(1879)の製作。
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浦島太郎
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