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和田義男

 旅紀行ジャパン

2005年6月5日改訂

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♪西武門節(ニシンジョーブシ)・十九の春・安里屋ユンタ・てぃんさぐぬ花  夢  現

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2005年5月20日作成

首里城正殿

首里城正殿(首里城公園/沖縄県那覇市)

本島編

沖縄美ら海紀行

首里城

 

ようこそ沖縄へ!めんそーれ・うちなー 

 
   2005年4月15日(金)から18日(月)まで、3泊4日の日程で日本旅行のツアーに参加し、家内と二人で沖縄本島と離島を旅した。初日は羽田空港から那覇空港に入り、15・16日の二日間、ツアーバスで本島を旅した。  

旅行客を歓迎する石垣島の獅子(那覇空港)

旅行客を歓迎する石垣島の獅子(那覇空港)

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首里城公園しゅりじょう・こうえん

 
   那覇空港から向かった先は首里城公園。正確には国営沖縄記念公園という。琉球王国の栄華を残す世界文化遺産の首里城跡(しゅりじょうあと)は、那覇市内で最も高い弁ヶ岳 べんがだけ (167.5m)に連なる標高120〜130mの琉球石灰岩からなる丘陵地にあり、東西約400m、南北約200mに及ぶ沖縄最大の城跡である。 首里城公園  
 

 

守礼門しゅれいもん

   「琉球は礼節を重んずる国である」という意味の「守禮之邦(しゅれいのくに)」と書かれた扁額を掲げている守礼門は、当初は賢人を待ち迎えるという趣旨で待賢門(たいけんもん)と呼ばれていた。  
   創建は第二尚氏王朝*(だいに・しょうし・おうちょう)の四代目尚清王(しょうせい・おう)(1527〜1555)の頃という。門の構造は唐様式と天竺様式を取り入れながら琉球独自の様式でまとめ、琉球建築を代表する独創性が素晴らしい。
1933年に国宝に指定されたが、沖縄戦で焼失し、1958年に復元され、現在、二千円札の図柄に使用されている。
 
  *第二尚氏王朝:1429年、尚巴志(しょう・はし)が築いた第一尚氏王朝についで、尚円(しょう・えん)が1470年にひらいた王朝。1879年に日本政府が琉球王国の廃止と沖縄県の設置を宣言するまで、約400年間続いた。  

二千円札で知られる守礼門

二千円札で知られる守礼門

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園比屋武御嶽石門そのひゃん・うたき・いしもん

   守礼門と歓会門(かんかいもん)の中間にあるこの石門は、尚真王(しょうしん・おう)(在位 1477〜1526)が1519年に造らせた。石門と周辺一体の森のことを総称して園比屋武御嶽*(そのひゃん・うたき)という。  
   国王が首里城を出て各地に巡行する際は、この石門の前で安全を祈願した。 また、琉球国最高位神女(のろ)・聞声大君(きこえ・おおぎみ)の即位式にも最初にここでお参りする。国家行事や祭祀と密着した御嶽は、今も祈願に訪れる人が後を絶たず、この石門は首里城跡などと共に世界文化遺産に指定されている。  
  *御嶽(うたき) : 村落共同体ごとにある聖域で、古代よりここを中心に農耕・漁労・狩猟の儀式など神に関わる祭や行事が行われてきた。「琉球国由来記」によれば「村を愛護する祖霊神、祝福をもたらすニライカナイ神、航海守護神などが祀られている」という。多くが村の発生した場所や、祖先の納骨場所の近くにある。  

世界文化遺産の石門

園比屋武御嶽石門

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歓会門かんかいもん

 
   俗に「あまへ御門(あまえ・うじょう)」と称される首里城の正門で、「あまへ」は古語で「よろこび」を意味し、歓会はその漢訳になる。第二尚氏王朝の尚真王の時代(1477〜1526)に創建されたといわれる。  
   当時は国王はじめ城中諸役人、外国の使臣などが使用した男性専用の門で、1933年に国宝に指定されたが、沖縄戦で焼失。1974年に復帰記念事業として復元され、現在では城郭観覧の入口となっている。  

首里城の正門・歓会門

首里城の正門・歓会門

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巨大な城郭
 
   首里城の城郭は琉球石灰岩と呼ばれる沖縄独特の石材で造られ、総延長1,080mに及ぶ城壁は他を威圧する。城壁は厚さ約4m、高さ6〜11mを誇る。沖縄では城のことをグスクと呼び、沖縄本島と周辺離島だけでも200を越えるグスク跡があるという。  
   多くのグスクの中から歴史上・学問上重要な価値を持つものが選ばれ、2000年12月、首里城跡をはじめ今帰仁城跡(なきじんじょう・あと)や中城城(なかぐすくじょう・あと)などが世界文化遺産に指定された。  

見上げるばかりの城郭

見上げるばかりの城郭

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北 殿 ほくでん

 
   北殿は王府の中央行政庁で、南殿で日本風の儀式が行われたのに対し、ここでは中国的な儀式が行われた。  
   江戸時代末期、ペリー提督ひきいるアメリカ海軍の黒船4隻が日本に来航した際、艦隊はその前後数回にわたり琉球を訪れているが、ここで歓迎式典が行われた。現在は展示館・売店として利用されている。  

朱一色の北殿

朱一色の北殿

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正 殿せいでん

 
   正殿は首里城で最も中心的な建物。木造三階建で、一階は「下庫理(しちゃぐい)」と呼ばれ、主に国王自ら政治や儀式を執り行う場、二階は「大庫理(うふぐい)」と呼ばれ、国王と親族・女官らが儀式を行う場であった。三階は通気を目的とした屋根裏部屋である。正殿に向かって左が北殿、右が日本風の南殿。  

パノラマで見る首里城正殿

パノラマで見る首里城正殿

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   創建は発掘調査などから14世紀末頃といわれ、その後数度の焼失・再建が繰り返されている。現在の建物は、18世紀初めに再建されて沖縄戦で焼失するまで残っていた正殿をモデルに、1992年に復元したものである。  

首里城正殿

首里城正殿

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 春光の満ち満ちてをり首里城  北舟 

しゅんこうの みちみちており しゅりぐすく

 

唐破風からはふ

 
   正殿の巨大な竜頭を載せた唐波風は、鮮やかな赤の柱に黄金の昇り龍が描かれている。その上部の妻飾(つまかざり)にも2頭の黄金の龍が彫られ、火焔宝珠をつかもうとしている。龍のまわりには瑞雲(ずいうん)と呼ばれる雲があしらわれ、正殿の最も煌びやかに飾られた場所となっている。  

鮮やかな正殿の唐破風

鮮やかな正殿の唐破風

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   正殿は、中国の宮廷建築と日本の建築様式を基本にしながら琉球独自の意匠にまとめられている。正面の石階段両脇の龍の彫刻を大龍柱(だいりゅうちゅう)という。手すりの奥にもう一対小龍柱(しょうりゅうちゅう)がある。  

正殿大龍柱( 

吽形うんぎょう

 

正殿大龍柱( 

阿形あぎょう

 

正殿大龍柱(吽形) 正殿大龍柱(阿形)

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阿吽あうん

 

正殿大龍柱せいでん・だいりゅうちゅう

 
   正殿大龍柱の右が阿形(あぎょう)、左が吽形(うんぎょう)。続けると阿吽(あうん)となり、絶妙のタイミングで事を行う「あうんの呼吸」に通じるが、これは日本流の解釈。  
   「阿吽」は中国伝来の密教用語で、「阿」は万物の根源や人間の誕生を意味し、「吽」は全ての帰着や人間の死を意味するという。死生観に通じる中国文化の影響が色濃く反映されている。  

唐破風の竜頭

唐破風の竜頭

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屋根を飾る龍(左)

屋根を飾る龍(右)

屋根を飾る龍(左) 屋根を飾る龍(右)

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   唐破風や石段のほか、屋根の上にも龍の彫刻が施されている。龍は国王の象徴であるというが、首里城には33体の龍が棲んでいて、外敵から国王を護っているように見える。  

竜頭で守られた正殿

竜頭で守られた正殿

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御差床うさすか

 
   下庫理(しちゃぐい)と呼ばれる正殿一階には、その中央に御差床(うさすか)と呼ばれる国王が出御(しゅつぎょ)する玉座が置かれ、国王はここで自ら政治や儀式を執り行った。左右には国王の子や孫が着座した平御差床(ひらうさすか)がある。この裏手には二階に通じる階段があり、国王はこの階段を降りて御差床(うさすか)についた。  

琉球王の豪華な玉座・ 

御差床うさすか

琉球王の豪華な玉座・御差床(うさすか)

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   御差床(うさすか)の両脇の朱柱(しゅばしら)には金の龍と五色の雲が描かれ、天井は丸く丈夫に折上げて格式をもたせている。また、両脇の床には、かつては麒麟(きりん)と鳳凰(ほうおう)の絵が掛けられていたという。  

御差床うさすか

側面 

御差床(うさすか)側面

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