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Wa☆Daフォトギャラリー

 特集!旅紀行

2010年6月8日改訂

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2006年4月8日制作

木陰でチャイを一杯

                         木陰でチャイを一杯(イスタンブール/トルコ)

ボスポラス海峡

トルコ国旗

魅惑のイスタンブール

ウスクダル

オリエント急行のターミナル・シルケジ駅
 イスタンブールの旧市街には、オリエント急行の始発駅である国鉄シルケジ駅 Sirkeci があり、国際線と郊外線の2種類のホームがある。国際列車は1日4本。検札は車内で行うので、ホームまで自由に出入りできる。
 駅構内に ORIENT EXPRESS の看板があるレストランがある。鉄道が華やかなりし頃、オリエント急行の出発を待つ人々がここでチャイ(トルコ紅茶)を飲みながら時間を過ごしていたというが、今はひっそりとしている。

国鉄シルケジ駅のレストラン ORIENT EXPRESS

国鉄シルケジ駅のレストラン ORIENT EXPRESS

オリエント急行

 歴史的に見ると、オリエント急行は、国際寝台車会社(日本での通称ワゴン・リ社)により1883年に運行が開始され、それを引き継いで1977年まで運行されたパリ〜イスタンブール間の国際急行列車をいう。
 現在運行されているオリエント急行は、次のようなものがある。
1 1980年代から始まったパリ〜ウィーンを走行するヨーロッパの国際夜行列車。
2 ワゴン・リ社の寝台車を復元した観光列車。
3 オリエント・エクスプレス・ホテルズ社が1982年に運行をはじめたロンドンとイタリアを結ぶ「ベニス・シンプロン・
  オリエント急行」(VSOE)
4 スイスの旅行会社インターフルーク社による「ノスタルジー・イスタンブール・オリエント急行」(NIOE)
5 フランスが主に団体専用列車用として所有する「プルマン・オリエント急行」(POE) etc.

現在の ORIENT EXPRESS

現在の ORIENT EXPRESS

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 かつてのパリ〜イスタンブール間のオリエント急行は無くなったが、広い意味での定期・不定期のオリエント急行は、今もシルケジ駅から発着している。  

2003年に復活した市内を走るトラム

2003年に復活した市内を走るトラム

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アジアサイドのターミナル・ハイダルパシャ駅

 イスタンブールのアジアサイドの海辺にトルコ国鉄のターミナル・ハイダルパシャ駅 H.Paşa がある。ネオ・ゴシック様式の駅舎はドイツ人による設計というが、長い歴史と風格が感じられる。

アジアサイドのターミナル・ハイダルパシャ駅

アジアサイドのターミナル・ハイダルパシャ駅

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 ハイダルパシャ駅では、バグダッドやアンカラ行きの長距離列車が発着している。駅舎内は、ステンドグラスなどが落ち着いた雰囲気を醸し出しており、歴史的建造物として一見の価値がある。

ハイダルパシャ駅のステンドグラス

ハイダルパシャ駅のステンドグラス

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埴生の宿はにゅうのやど

HOME, SWEET HOME  by Henry Bishop

♪埴生の宿  Reinmusik

 
 BGMに流れるピアノ曲は、誰もが一度は口ずさんだことのある名曲「埴生の宿」。英国のヘンリー・ビショップが1852年に作曲した。日本には明治時代に紹介され、里見義の訳詩で親しまれている。原詩は米国のジョン・ハワード・ペインによるオペラ「Clari, Maid of Milan」から採ったもの。  
   「埴生(はにゅう)」とは、粘土性の土の雅語的表現で、「埴生の宿」とは土で塗った粗末な家のこと。  
 昭和31年(1956)制作の日本映画「ビルマの竪琴」でこの曲が使われた。太平洋戦争末期のビルマ戦線、井上小隊長は、隊の士気が下がらないよう部下に合唱させるのを常としていた。それに合わせて、自作の竪琴で伴奏をするのは水島上等兵だった。ビルマ(現ミャンマー)からタイへ逃れる際、敵軍に包囲されたとき、水島の奏でる「埴生の宿」に合わせて英語の歌が聞こえてきた。彼らはそこで戦うことはなかった・・・。  
 
 

 

    
         埴生の宿

 
                 訳詞:里見義
 
 
埴生の宿も わが宿
玉の装い 羨(うらや)まじ
のどかなりや 春の空
花はあるじ 鳥は友
おお わが宿よ
楽しとも たのもしや


書(ふみ)読む窓も わが窓
瑠璃の床も 羨(うらや)まじ
清らなりや 秋の夜半
月はあるじ 虫は友
おお わが宿よ
楽しとも たのもしや
 
                   Home, Sweet Home
                                             by J. W. Payne
   
Mid pleasures and palaces though we may roam,
Be it ever so humble, there's no place like home;
A charm from the skies seems to hallow us there,
Which, seek through the world, is never met with elsewhere.
Home, sweet home, There's no place like home,
Home, sweet home, There's no place like home,

An exile from home, splendor dazzles in vain;
Oh! give me my lowly thatched cottage again;
The birds singing gaily, that come at my call:
Give me them and that peace of mind, dearer than all.
Home, sweet home, There's no place like home,
Home, sweet home, There's no place like home,
 
ウスクダル
 江利チエミの歌で有名になったウスクダル Uskudar は、海峡を挟んで旧市街の対岸にあり、イスタンブールのアジアサイドにある大きな港町である。ユスキュダルと表記する本もある。

街角の人々

街角の人々

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街角の人々
 トルコでは、写真上の中央で乳母車を押す女性のように、黒ずくめで顔しか見えない敬虔なムスリムの女装は殆どみられず、左の女性ように、スカーフで頭を包んだ明るい服装の女性が多い。トルコ人の99%がムスリムであるが、戒律は緩やかで、街角では酒類も売られている。
 飲酒はほとんど自由に行われており、ワインやビールは数多くの国産銘柄がある。水で割ると白く濁るトルコの国民酒・ラク rakı(アニス*で香りがつけられた蒸留酒の一種)は、中東の酒・アラクがトルコに伝わったものという。
*アニス :セリ科の一年草。地中海地方原産の薬用・香辛料植物。夏に白色の小さな花を咲かせ、種子(アニスシード)は褐色でアニス油を含み、食品などの香味料(スパイス)となる。

木陰でチャイを一杯

トルコ人はチャイが大好き。木陰でスナックを食べながらチャイを飲む光景がみられる。

木陰でチャイを一杯

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トルコ名物のケバブ
 
 繁華街では、名物ケバブ Kebabı (焼き肉)が大人気。アラビア語はكباب (kabāb) で、日本ではカバブと云う。串に刺したケバブはシシ・ケバブ Şiş Kebabı (日本ではシシカバブ)。
 写真のように、羊の屑肉を固まりにし、回転させながら焼いて削ぎ切りしたものをドネル・ケバブ Döner Kabap という。最近、東京でも見かけるようになった。イスラムでは豚は不浄とされているため、豚肉料理は見られない。  

トルコ名物・ケバブの店

トルコ名物・シシカバブの店

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 トルコの果物は豊富で、スイカ、モモ、ブドウ、バナナ、レモン、トマトなど日本と同じような果物が並んでいる。

豊富な果物が並ぶフルーツショップ

豊富な果物が並ぶフルーツショップ

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トルコ料理の昼食
 
 昼食に異国情緒たっぷりのトルコ料理をトライ。ウン・チョルバスという焦がした小麦粉のスープ、野菜サラダはサニーレタスにトマトとレモンを使ったクヴルジック・サラタス。パン生地に具を載せて焼いたラフマジュンというトルコ風ピザ。メインディッシュは、牛の挽肉をキャベツでくるんだラハナ・ドルマスというトルコ風ロールキャベツ。

トルコ料理の並ぶテーブル

トルコ料理の並ぶテーブル1 トルコ料理の並ぶテーブル2

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 テントを張った露店市場では、野菜が売られていた。大きなカボチャにネギ、ニンジン、ナス、ピーマン、カリフラワー、サヤエンドウなど、日本でお馴染みの野菜がずらりと並んでいて、日本の朝市と殆ど変わらない。

日本と同じような野菜が並ぶ露店市場

日本と同じような野菜が並ぶ露店市場

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撮影:高久雅喜

 魚屋には、サケ、サバ、アジなど日本でもお馴染みの光り物が並ぶ。鮮度がよいことを強調するために、赤いエラを見せているところが日本と変わっていて、面白い。

鮭、鯖などの魚売り

鮭、鯖などの魚売り

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撮影:高久雅喜

 ハイダルパシャ駅南のカディキョイ(カドゥキョイ) Kadikoy にある魚屋では、大きなまな板の上で細長いナイフを使ってサバを捌(さば)いていた。イスタンブール名物の、フランスパンにサバの塩焼きを挟んだサバサンドは、カディキョイで健在である。手つきや雰囲気は日本の魚屋さんとあまり変わらない。

魚を捌く魚屋さん(カディキョイ)

魚を捌く魚屋さん(カディキョイ)

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撮影:高久雅喜

武居裕史たけすえひろし

さんのこと

武居裕史さん

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 Wa☆Daフォトギャラリーの23ヵ国目の作品となった「魅惑のイスタンブール」の作者・武居裕史さんは、大成建設(株)本社・土木技術部のエキスパートで、インド通信でお馴染みの丹下誠司さんに次ぐ二人目の会社仲間である。武居さんは、私の机から僅か5mの距離に座っておられ、毎日顔を合わせる間柄で、私が三年前に入社して以来の付き合いである。
 武居さんは、平成16年(2004)、トルコの世紀の大工事といわれるボスポラス海峡の海底トンネルを含むイスタンブールの地下鉄工事を受注して以来、数度にわたってトルコに出張され、現地工事の技術指導に当たってこられた。
 当初よりイスタンブールの写真撮影をお願いしていたところ、忙しい仕事の合間を縫って名所旧跡を旅し、素晴らしい写真を撮影され、このたび、めでたく発表することができたものである。
 異国情緒溢れるこの作品は、ヨーロッパとアジアの接点に位置するイスタンブールのロマンと感動がぎっしりと詰まった大作である。日本とトルコとの相互理解の一助になればと思いながら、安全祈願祭など、ありのままのトルコの姿をお伝えすることを編集方針とした。
 この作品の監修を通じて、今まで縁の無かったトルコについて正しい認識を持ち、ひとかどの蘊蓄を語ることができるようになったのは、ひとえに武居さんのお陰である。この労作を気持ちよく引き受けて下さった武居さんに、心からお礼申し上げたい。
和田義男
 長期にわたる取材であるため、観光旅行で数日滞在した程度では、とても廻りきれない広さと深さを持つ画像は、どれも捨て去るには偲びがたいものであり、7頁にわたって大小あわせて100枚を超える画像が並ぶ超大作となってしまった。最後まで鑑賞される読者も大変だと思われるが、編集に半月以上を掛けた自信作であり、どうか時間のあるときに、最後までごゆるりとご覧いただきたい。
 ともあれ、久しぶりに感動写真集の仲間が増えて、大変嬉しく、編集にも力が入った。国際派の武居さんには、これからもロマンと感動溢れる作品をお寄せいただければ幸甚である。

高久雅喜たかくまさき

さんに感謝!

高久雅喜さん

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 この作品を制作するにあたり、武居さんと机を並べておられる高久雅喜さんから写真10枚の提供を受けた。高久さんもイスタンブールの地下鉄工事の現地指導のために、頻繁に日本とトルコを往復されておられ、三年来の会社仲間である。
 今回、武居さんが撮られていないところを補完するかたちで高久さんの画像を使用させていただき、そのお陰で更に内容が充実し、見応えのある作品が生まれた。高久さんに厚くお礼申し上げるとともに、次は是非単独の作品をお寄せいただけるようお願いしたい。 (2006年4月8日)
監修 和田義男
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