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 感動写真集

2014年7月11日改訂

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♪篠 笛
旅と写真は元気の泉

感動の裸祭CD完成!

 

初春や六尺ふんどし米とぎ祭   北舟

 

拡大写真(1800X1350)259KB

The beginning of spring,
rice washing ritual wearing a six-feet loincloth.

2012年1月23日制作

汗だくの世話役 11:53

汗だくの世話役/下太公民館(静岡県磐田市)

 
十六八重菊   八王子神社   橘

米とぎ祭

六尺褌

八王子神社米とぎ祭

静岡県磐田市下太 八王子神社 2012年1月8日 撮影・原作:宮嶋 茂


 毎年正月第二日曜日に下太(しもふと)自治会の主催で八王子神社で行われる「米とぎ祭」は、今から300年ほど前の元禄時代に流行病(はやりやまい)が蔓延したためその疾病退散を願い村の男衆が褌一丁で桶(おけ)に入れた米を担ぎ、西側の今之浦川に入って米を研ぎ、ふかして強飯(こわめし)(餅米を蒸したもの)にして村中に配ったことから始まったものといわれています。とても小さな裸祭ですが、現在もその伝統を変質させることなく受け継がれていることに感動します。

 
スライドショーCD写真集「八王子神社米とぎ祭」

スライドショーCD写真集「八王子神社米とぎ祭」
  ▲ スライドショーCD写真集「八王子神社米とぎ祭」は、86枚、上映時間10分。(1枚1500円 リピーター価格:1枚
1000円)  日本の祭りCD・DVD写真集
  
YouTube 八王子神社米とぎ祭
(抜粋縮小版)
↓画像をクリックするとスライドショー動画が始まります。

はじめに

 
 平成24年(2012)1月8日(日)静岡県磐田市(いわたし)下太(しもふと)に鎮座する八王子神社(はちおうじ・じんじゃ)(袴田孝子宮司)で米とぎ祭(こめとぎ・まつり)が開催されたので、取材した。  

 

【凡例】  ▲:上の画像の説明文  ▼:下の画像の説明文  〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示

静岡県

磐田市いわたし

の位置

静岡県磐田市の位置

Google Earth
 

磐田市いわたし

 
164km2の市域に17万人が暮らす磐田市は静岡県西部・天竜川の東側に隣接し律令時代以降遠江国(とおとおみのくに)の国府・国分寺が置かれた古代の政治文化の中心都市であり、戦国時代から江戸時代にかけては東海道53次の宿場町である見附宿(みつけじゅく)として栄えた。
 昭和15年(1940)、磐田郡見付町(みつけちょう)・中泉町(なかいずみちょう)・西貝村(にしがいむら)・天竜村(てんりゅうむら)が合併して磐田郡磐田町が発足。昭和23年(1948)に市制が施行され、平成17年(2005)には磐田市と磐田郡竜洋町、福田町、豊田町、豊岡村が合併して、現在の磐田市となった。
 東海道本線敷設に際しては、見付町の南の中泉町に中泉駅が設置され、磐田町に合併後は磐田駅となって発展した。現在磐田市はオートバイメーカーのヤマハ発動機や自動車メーカーのスズキの企業城下町でサッカーのJリーグ・ジュビロ磐田の本拠地として知られる。

八王子神社はちおうじじんじゃ

の位置

八王子神社の位置

Google Earth
 

八王子はちおうじ

神社じんじゃ
 
  ▲▼ 毎年秋に開催される 見付天神裸祭 (みつけてんじん・はだかまつり)は、平成21年(2009)から密着取材を続けているが、浜垢離(はまごり)が行われる遠州灘(えんしゅうなだ)福田(ふくで)海岸から北方約2kmの今之浦川(いまのうらがわ)東岸に位置する磐田市下太(いわたし・しもふと)の鎮守の杜に八王子神社が鎮座している。  
米とぎ祭会場

米とぎ祭会場

Google Earth
   八王子神社は、下太(しもふと)の氏神で災難や疾病除けの神として信仰を集めている。平安時代の中期・承平2年(933)に建立されたと伝えられ天之忍穂耳命(あめのおしほみのみこと)、天菩比神(あめのほひのみこと)、熊野杼樟日命(くまのくすひのみこと)など八柱の神を祀っており社名はその神々の数に由来する。  
今之浦川いまのうらがわ の土手から望む

鎮守ちんじゅ

の杜・八王子神社

今之浦川の土手から望む鎮守の杜・八王子神社

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米とぎ祭こめとぎまつり

 
   毎年正月第二日曜日に下太(しもふと)自治会(相曽秀信会長)の主催で八王子神社で行われる「米とぎ祭」は今から300年ほど前の元禄時代に流行病(はやりやまい)が蔓延したため、その疾病退散(しっぺい・たいさん)を願い、村の男衆が褌(ふんどし)一丁の裸形(らぎょう)となって桶(おけ)に入れた米を担ぎ西側の今之浦川に入って米を研ぎふかして強飯(こわめし)(餅米を蒸したもの)にして村中に配ったことから始まったものといわれている。  
県道43号線の歩道に立てられた米とぎ祭の赤旗

県道43号線の歩道に立てられた米とぎ祭の赤旗

   現在、下太(しもふと)地区には、約30世帯が暮らしているが、村人たちの無病息災を祈願するため、今も当時のしきたりを守って男衆が褌一丁になって今之浦川で米を研ぎ神前に供える「米とぎ祭」が行われており、平成17年(2005)に「八王子神社米とぎまつり」として磐田市無形民俗文化財に指定されている。  
祭の雰囲気を盛り上げる

大幟おおのぼり

祭の雰囲気を盛り上げる大幟

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磐田市 下太しもふと に鎮座する

八王子神社はちおうじじんじゃ

の石鳥居 2012.01.08 09:40

磐田市下太に鎮座する八王子神社の石鳥居 2012.01.08 09:40

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八王子神社はちおうじじんじゃ

の社殿

八王子神社の社殿

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  ▼ 八王子神社の境内に磐田市教育委員会作成の「米とぎまつり」の説明看板が立てられている。「といだ米は、ふかして強飯にし、御供物として参拝者にわけられます。」とあるが、現在は、それに代えて餅撒き(もちまき)が行われている。  
教育委員会の説明看板

教育委員会の説明看板

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「お笹を借りる」風習

 
  ▲▼ 祭当日、一年間の疾病除(しっぺいよけ)の御守として、境内の笹を採取し、家の軒下に吊しておき、翌年の祭に返すという風習があり、このたび取材の仲介をして頂いた磐田市福田(ふくで)にお住まいの杉浦弘さんも毎年励行されているという。  
境内のお笹を借りる杉浦弘さん

境内のお笹を借りる杉浦弘さん

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拝殿前で合掌する参拝客 09:55

拝殿前で合掌する参拝客 09:55

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下太しもふと 公民館 10:27

下太公民館 10:27

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下太しもふと

公民館こうみんかん
 
  ▲▼ 八王子神社の南方200mほどにある下太公民館が「米とぎ祭」の拠点である。この日の朝、氏子たちが一同に会し、祭の準備と打ち合わせを行った後、午前11時頃から出陣前の腹拵(はらごしら)えが始まった。  
出陣前の 腹拵えはらごしらえ  11:09

出陣前の腹拵え 11:09

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六尺褌ろくしゃくふんどし

 
  「米とぎ祭」の褌は木綿の白晒布を使った前袋式六尺褌、いわゆる水褌(すいこん)である。早い昼食が終わると褌担当の世話役が別室で子供たちの褌を締め始めた最初に布をどのように身体に巻き付けるのか自ら実演してみせたので、とてもよく分かった。  
六尺褌の締め方を教える世話役

六尺褌の締め方を教える世話役

  子供たちは布の片方を口にくわえて保持するよう教えられていて忠実に励行している褌を締めるのは、年に一度の「米とぎ祭」のときだけだが、下太では、いやがったり、恥ずかしがったりする子は一人もいない。  
子供たちからふんどしを締める 11:31

子供たちからふんどしを締める 11:31

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六尺褌を前袋式に締める

六尺褌を前袋式に締める

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  ▼ この一家では、父親と共に兄弟全員が褌をして参加している。三歳児ほどの男児がふんどしの端をくわえて、一人前に振る舞っているのには感心する。  
  初春や幼児もくわえる白ふどし  北舟 

はつはるや ようじもくわえる しろふどし

The beginning of spring, an infant also holding a white loincloth between his teeth.

最年少の男児もふんどしの端をくわえて一人前

最年少の男児もふんどしの端をくわえて一人前

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ふんどしを締めてもらってVサイン! 11:38

ふんどしを締めてもらってVサイン! 11:38

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大人たちも褌を締める 11:50

大人たちも褌を締める 11:50

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  初春や六尺ふんどし米とぎ祭  北舟 

はつはるや ろくしゃくふんどし こめとぎさい

The beginning of spring, rice washing ritual wearing a six-feet loincloth.

汗だくの世話役 11:53

汗だくの世話役 11:53

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米の準備 11:57

米の準備 11:57

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