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2004年12月31日改訂

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2004年10月16日作成

お囃子の子ら

長崎くんち2004

長崎くんち

 「長崎くんち」と呼ばれる長崎の諏訪神社の大祭が、2004年10月7日から9日まで行われた。異国情緒豊かで豪華絢爛なお諏訪さんのお祭りは、長崎市民のお祭りにとどまらず、我が国の三大祭りの一つといわれ、全国から多くの観光客を引きつける有名なお祭りである。

諏訪神社本殿

諏訪神社本殿

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 10月7日に、高台にある諏訪神社にまつられた諏訪大神、森崎大神、住吉大神が、海際の元船町(もとふなまち)の大波止(おおはと)に設けられた仮宮かりみや(御旅所おたびしょ)に御神幸(おくだり)され、9日に再び諏訪神社へ御遷幸(おのぼり)される。
 この7日(前日まえび)、8日(中日なかび)、9日(後日あとび)の三日間に、奉納踊りが行われるが、これが長崎くんちの行事なのである。そして、三神は、このお下りによって新たな叡力を得られるのだという。

諏訪神社すわじんじゃ

 諏訪神社は、長崎の港が開かれるより前からお祀りされていたといわれる。1634年に遊女高尾、音羽の両人が神前で舞いを奉納したのが長崎くんちの始まりとされる。 「くんち」の語源は「九日」。「くにち」が「くんち」になったという。

踊り町

 奉納踊りを披露する当番の町を踊り町という。長崎市内の59の古町が、それぞれ長い伝統の中で趣向を凝らした出し物をもっている。古町は7つのグループに分けられており、踊り町という当番は7年に一度回ってくる。従って年によって出し物が変わる。このくんちは、昭和54年(1979)2月に国の重要無形文化財に指定された。

諏訪神社大鳥居

諏訪神社大鳥居

出し物

 出し物には、まず傘鉾(かさほこ)がある。これは各町が持っている。その他に各町が持つ独特のものがあるが、種類分けすると、踊り、曳き物、担ぎ物、通り物などがあり、いずれも華やかなものである。今年は、踊り町が7町であり、踊り(本踊り、獅子舞)、曳き物(川船、唐人船、御座船、阿蘭陀船)、担ぎ物(太鼓山・こっこでしょと呼ばれる)の出し物があった。
  「こっこでしょ」は「ここで踊りをしよう」という言葉が短くなったもの。勇壮で躍動的な出し物で、長崎くんちで最も人気のある出し物の一つである。奉納踊りは、諏訪神社と御旅所の踊り場で行われるほか、公会堂前の広場と八坂神社でも行われる。

御旅所

御旅所には、踊り町になってから4年後に世話役として努める年番町の提灯が飾られている。

御旅所

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後 日あとび

 9日の後日は、御旅所の踊り場での踊りの奉納が午前7時から始まって11時頃まで続き、踊り終えた踊り町が順次諏訪神社で奉納するという手順で、諏訪神社の踊り場では8時半から12時半頃まで行われた。
 踊り町は奉納が終わると、親戚、知人の家を回り、お祝いに出し物の披露をする。これを庭先回りという。そして、午後1時に、ご神体が御旅所を離れ、午後3時過ぎに諏訪神社にのぼられたところでこの祭礼が終わる。

東古川町の傘鉾/棟梁の清め

東古川町の川船
東古川町の傘鉾/棟梁の清め 東古川町の川船

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東古川町ひがしふるかわまち

 午前7時に御旅所で、東古川町の奉納が始まった。この町のテーマは川である。傘鉾の飾(だし)は、投網、水棹、魚籠、葦などである。重い傘鉾を回して怪我がないように、始めに棟梁が清めをする。この傘鉾は一人で担いで回すのだが、取り囲んでいる者達が随時交代する。朝日を浴びながら川船が曳かれてきた。入れ墨・褌姿の子供が、地面に置かれた鯉を相手に投網の技を見せる。

投網の技

東古川町の奉納・投網の技

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大黒町だいこくまち

 次に、大黒町の傘鉾がきた。飾は、金色の打ち出の小槌と二匹の白ネズミ。ふとーまわれ、と声がかかる。踊り場一杯に大きく回れという意味である。本踊りでは波の精に扮した踊り子も登場。

大黒町の傘鉾

大黒町の傘鉾

 その後に朱色の鮮やかな唐人船。船を押し、曳き、回す。その采配を振る指揮者も中国服。船の上では中国服をまとった女の子お囃子が鉦や太鼓を叩く。

唐人船とうじんぶね

唐人船

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中国服の指揮者

波の精
中国服の指揮者 波の精

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お囃子の子ら

お囃子の子ら

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小川町こがわまち

 三番目は、小川町。傘鉾の飾は、四つ手網、二羽のサギ、葦などである。その後12人の唐子の行列。3才くらいからの子供達である。先頭の子がヒョウタンを、二番目の子が大杯を背負っている。ヒョウタンの酒を宮司に献上した後、この12人の子達が車座になって酒盛りをした。その後、中国風の獅子舞。子供の獅子舞が出てきて三頭になったのは今年初めての趣向である。

小川町の傘鉾

小川町の傘鉾

12人の唐子の行進

12人の唐子の行進

三頭立て

三頭立て

獅子舞

獅子舞

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紺屋町こうやまち

 四番目が紺屋町。傘鉾の飾は、楓二株、兜などである。飾で上の方が重くなるので、心棒の最下部には一文銭を2500枚から3000枚を結わえ付けてバランスの調整をしている。垂がたれているので、見通しが悪い。そのため、棟梁が要所要所で棹先で位置を決めてやる。その後本踊り。稔秋染躍六彩色(みのるあきそめてかがやくむつのいろどり)という題。踊りへの声援は、しょもーやれ と言う。所望である、もっとやれ、と言うことであろう。アンコールの催促である。

紺屋町の傘鉾

本踊り
紺屋町の傘鉾 本踊り

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