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【41】 山伏滝行(スライドショー形式) |
新潟県南魚沼市塩沢
巻機山萬学院 平成18年(2006)2月18日(土) |
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平成18年(2006)2月18日(土)、豪雪に埋まる新潟県南魚沼市塩沢で「第22回しおざわ雪譜(せっぷ)まつり」が開かれたので一泊二日の日程で激写してきました。 |
★☆★彡 |
しおざわ雪譜まつり |
塩沢(しおざわ)は、江戸時代に三国街道(みくにかいどう)の宿場町として栄えたところで、「しおざわ雪譜まつり」は町おこしのイベントとして塩沢町商工会が発起人となって始まったもので
、塩沢で生まれた江戸時代の文人・鈴木牧之(すずきぼくし)が書いた「北越雪譜(ほくえつ・せっぷ)」にちなんで「雪譜まつり」と名付けられました。 |
この祭りの主役は、巻機山(まきはたやま)萬学院(まんがくいん)の里山伏たちで、「山伏水行之儀」と呼ばれる火生(かしょう)の滝で行われる滝行と護摩壇で行われる夜の柴燈護摩がメインイベントで、いずれも北越ならではの雪の祭典です。 |
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▲ このたび、
江戸時代から伝わる修験道を現代に伝える里山伏たちによる滝行などの伝統文化を多くの方々に味わっていただき、蔵書版として永久保存していただくため、ホームページにはアップしていない100枚余りの新たな画像を追加したスライドショーCD写真集を作成しました。そして今回はじめて全画像の下部に一行の説明文が表示されるように設定しました。 |
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このCDをMS-Windows対応パソコンのディスク・ドライブに挿入するとBGMが流れるなか、解説文を含む256枚の画像が5秒毎にディスプレー一杯に映し出されるスライドショーを楽しむことができます。画面にはコントローラーが内蔵されていますので、好きなところで止まったり、スキップしたりして、自由に楽しむことができます。ホームページ
からは入手できない原画も同梱していますので、最大A3サイズまでプリントすることも可能です。個人で楽しむ限りは、自由にプリントアウトして構いません。 |
画像256枚、上映時間
23分。(1枚2000円 リピーター価格:1枚1500円) 日本の祭りCD・DVD写真集 |
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YouTube 山伏滝行(抜粋縮小版) |
↓画像をクリックするとスライドショー動画が始まります。 |
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2006年2月18日(土)、新潟県南魚沼市塩沢で開催された「第22回しおざわ雪譜(せっぷ)まつり」に出掛けた。 |
朝7時、指定席が取れず、JR東京駅から上越新幹線「とき303号」の自由席に乗ったが、スキー客などですし詰め状態となり、大宮では積み残しが出たほど。 |
東京を出発して72分後、長い長いトンネルを出たとたん、銀世界の越後湯沢駅に到着。上越線に乗り換え、4つ目、17分で塩沢駅に到着した。 参照: 南魚沼市 |
塩沢町は、2005年10月1日、南魚沼市と合併したが、駅の表示板はまだ以前のままである。 |
祭りのメイン会場は歩いて10分ほどの鈴木牧之(すずきぼくし)記念館のそばの広場である。 |
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雪の中のJR塩沢駅 |
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拡大写真(1400x1000)283KB
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塩沢(しおざわ)は、江戸時代に三国街道*(みくにかいどう)の宿場町として栄えたところで、しおざわ雪譜まつりは、22年前、町おこしのイベントとして塩沢町商工会が発起人となって始まったものである。塩沢で生まれた江戸時代の文人・鈴木牧之(すずきぼくし)が書いた「北越雪譜(ほくえつ・せっぷ)」にちなんで「雪譜まつり」と名付けられた。 |
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参考:しおざわ雪譜まつり実行委員会 事務局:塩沢町商工会 電話 025-782-1206 |
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*三国街道:中山道の高崎から分かれ、北関東と越後を結ぶ街道。 参照: ウィキペディア「三国街道」 |
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魚野川・前島橋から眺めた越後三山を含む連山(南魚沼市塩沢) |
マウスカーソルで画面のどこかをポイントすると地名が現れます。 |
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パノラマ写真(2100x900)313KB |
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今回、最初に行ったところは、午前10時から始まる「山伏水行之儀」が行われる会場で、機織り(はたおり)の神・巻機権現(まきはたごんげん)として崇められる山岳修験道の霊山・巻機山(まきはたやま 1967m)の登山口にあるC水(しみず)と呼ばれる村落で、JR塩沢駅から車で15分ほどで着く。 |
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「山伏水行之儀」は、天台系の里山伏である本山修験宗(ほんざんしゅげんしゅう)の巻機山萬学院(まきはたやま・まんがくいん)住職・田村昌法(たむらしょうほう)さん
(59歳 tel:025-782-3595)が主催する滝行(たきぎょう)である。里山伏(さとやまぶし)と呼ばれる山伏は、新潟県と高知県にしか見られないといわれる。 |
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豪雪に埋まるC水地区 |
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修験道(しゅげんどう)は、日本古来の山岳信仰がシャーマニズム、仏教、神道などの影響を受けて古代末期に宗教の形態をとるようになったもの。修験は修行得験(しゅぎょう・とっけん)の意とされ、深山幽谷に分け入って命がけの修行を積み重ね、霊力、験力を獲得することを目的としている。 |
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霊峰巻機山を望む登山口 |
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奈良時代から平安時代にかけて、畿内(きない 京阪神)の山岳地域を跋扈(ばっこ)していた山岳修行者を中心に修験道が形成され、その開祖は役小角(えんのおづぬ)とされる。 |
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見物に来た日本猿の親子 |
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平安時代には比叡山や高野山などの山岳寺院が修行道場として重視され、多くの密教僧が修験者(しゅげんじゃ)として激しい修行に挑んだ。鎌倉末期になると教団の組織化が進み、やがて一定の教義、儀礼などをもった修験教団が確立していった。 |
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行者たちの登場 |
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江戸時代になるとこうした教団の強大化に対する幕府の締め付けが厳しくなり、かつて山中を自由に跋扈していた山伏たちは、やがて山麓の町や村への定住を余儀なくされた。これらの山伏を里山伏と呼ぶ。 |
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「雪譜祭百八燈大護摩」と書かれた木札に蝋燭が灯る雪の祭壇 |
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里山伏によって、修験道の儀式化が行われ、次第に大衆化されていった。明治時代に入ると、神仏習合の典型である修験道は、明治政府の神仏分離政策の大打撃を受けたが、第2次世界大戦後、ようやくその一部が復興する形で現在に伝えられている。 |
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太陽を背に雪中の祈り |
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午前10時から始まった滝行の指揮を執る最長老は、南魚沼市六日町(むいかまち)の快蔵院(かいぞういん)住職を務める雲尾(くもお)さん(75歳)。外気温-5℃の雪中行を前に、法螺貝が吹き鳴らされ、お祓いと祈祷が始まり、あたりは厳かな雰囲気に包まれた。 |
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滝行の前のお祓い |
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今年、滝行に参加する里山伏などの行者は8名の男性。一般の人も水行の体験ができる。希望者は水行開催日の前日午後3時までに水行事務局*に申し込めばよい。今年は2名の青年が滝行に挑戦した。 |
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*問合せ先/塩沢商工会 025−782−1206
【註】 2011年2月1日現在、一般参加者の受入は行われていない。 |
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滝に向かう行者たち |
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天台修験の火生三昧*(かしょうざんまい)と同じ覚悟で滝行をするという萬学院昌法さんを先頭に、8人の行者が滝に向かい、大勢のカメラマンや観客の前で寒中の滝行がはじまった。 |
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*火生三昧:火渡り護摩のことで、天台修験の最大の修行。あらゆる災難を除き、諸願を叶えて招福する。 |
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滝行に入る山伏 |
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拡大写真(2000x1200)409KB |
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