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   旅紀行日本の花
2002年7月12日改訂

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2002年7月9日制作

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観光ループバス

観光ループバス

資料画像

御屋敷の庭

御屋敷の庭

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榊原騒動 姫路城主榊原政岑は信仰心に厚く、ゆかた祭を始めたことでも知られる心豊かな城主。しかし、日光代参の希望が幕府に聞き入れられなかったことに不満を持ち、酒色におぼれて、吉原通いを始めた。そして「色婦録」にも艶名をうたわれた名妓高尾太夫を落籍。姫路に連れ帰って、城内西屋敷に住まわせた。5,500両もの身請け費用は家老5人の年収に相当する巨額であった。
 
 これらの行状が、当時倹約を推し進めていた時の将軍・吉宗に知れ、政岑は糾弾され、やがて20代の若さで隠居を命じられて、榊原家は越後高田へ転封となり、高尾も政岑に従い、共に越後高田へと下った。
穴子弁当 活水軒の穴子弁当は、「旨いものがない」といわれる姫路の汚名返上のため、食通の堀川姫路市長が自ら指導したという曰く付きの一品で、一人前1500円。中身は播磨灘名産あなごの鰻重風。
 2001年(平成13年)5月4日、穏やかな行楽日和となったので、姫路城の西隣にある好古園(こうこえん)を訪ねた。
 JR三ノ宮駅から姫路まで、新快速で40分。駅前からレトロ調の観光ループバスに乗り込んだ。
 観光ループバスは1998年(平成10年)に開設された。姫路駅前から姫路城周辺の主な見どころを約20分で巡回。土・日・祝日に運行している。姫路城を反時計回りにほぼ一周し、15分ほどで好古園に着く。

 好古園は、広さ約1万坪(3.5ha)の池泉回遊式日本庭園で、姫路侍屋敷図という古地図をもとに、発掘された地割をそのまま生かした造りとなっており、それぞれ趣の違った9つの庭園群と築地塀(ついじべい 屋根の付いた土塀)や屋敷門などから構成される。
 京都大学・中村一名誉教授が金沢の兼六園や京都の桂離宮などを参考に設計し、完成までに3年の歳月を費やした。1992年(平成4年)、姫路市制100周年を記念して開園。姫路市建設局公園部が管理する。
 好古園という名は、江戸時代最後の姫路藩主、酒井家が開いた藩校・好古堂にちなんでいるという。

好古園入口

好古園の入口

〒670-0012 兵庫県姫路市本町68番地
TEL:0792-89-4120(代) FAX:0792-89-4130

 新しい庭園だけあって、白塗りの築地塀や屋根瓦が新品で、初々しい。
 正面入口を通り、最初に入るのが「御屋敷の庭」だ。榊原騒動で有名な榊原政岑(さかきばらまさみね)が江戸吉原の遊女、高尾太夫を身受けして住まわせたという西御屋敷跡に造られた。姫路城の西にある原生林を借景に、250匹の錦鯉が大池に泳ぐ優雅な庭である。

活水軒から見た庭園

活水軒から見た庭園

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 御屋敷の庭に活水軒(写真左の建物)が建つ。穴子弁当に舌鼓を打ちながら眺める庭が素晴らしい。昼時には列ができ、30分以上待たされてもその値打ちは十分にある。
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流れの平庭

流れの平庭

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 江戸時代をしのばせる築地塀や屋敷門・長屋門、渡り廊下で結ばれた活水軒と潮音斎のたたずまいが特別史跡にふさわしい歴史的景観を創り出している。清水の透明度も抜群。時代劇や大河ドラマのロケ地としてよく使われるという

屋敷門

屋敷門
 小川が流れる「流れの平庭」。手入れの行やき届いた躑躅(つつじ)や菖蒲(あやめ)が景色にアクセントを添えている。
 西御屋敷が造られたのは1618年(元和げんな4年)本多忠政の時代といわれ、江戸時代後期まで家人が生活していた。
 1985年(昭和60年)以降、10回の発掘調査が行われ、井戸や町筋などが見つかった。調査の結果、酒井家時代の「姫路侍屋敷図」とほぼ一致したという。
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築山池泉の庭

築山池泉の庭

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 茅葺きの四阿(あずまや)の臨泉亭を配した「築山池泉の庭」。池には鯉や真鴨が泳いでいた。市街地のど真ん中に、閑静な庭園が続く。 
臨泉亭

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 「夏木の庭」では、藤棚が目を引く。江戸時代に親しまれた山野草が植えられた「花の庭」や「苗の庭」では、4月から5月にかけて、紫蘭(しらん)や錨草(いかりそう)、翁草(おきなぐさ)などが目を楽しませてくれる。5月下旬には蛍(ほたる)が乱舞する姿を見ることができるという。
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夏木の庭 藤 棚 好古園から望む西の丸 躑躅と紫陽花

A  夏木の庭
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B  藤 棚
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C  好古園から望む西の丸
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D  躑躅と紫陽花
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竹の庭

若いカップルが手をつないで歩いていた。2人だけの世界がある。

竹の庭

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鴨

 15種の竹を集めたという「竹の庭」。筍(たけのこ)が一つポツリと頭を出していた。

竹の庭の筍

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武家だまり

武家だまり

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《 撮影 2001年5月4日 》
 
オリンパス CAMEDIA C-3040ZOOM 300万画素 85枚

双樹庵  「茶の庭」に佇む数寄屋造りの茶室・双樹庵は、裏千家家元の千宗室氏の設計による。庵では抹茶のもてなしがあり、日本の伝統文化にタップリと浸ることができるお勧めスポットだ。
 9つの庭園は、築地塀で仕切られている。「武家だまり」は、いかにも時代劇に出てきそうな武家屋敷そのものである。電柱も電線もない。これなら時代劇のロケはいつでも可能だ。

灯籠

 世界遺産に指定されている姫路城の西隣に、日本庭園があった。姫路城が余りにもビッグネームであるために、余り知られていない好古園。しかし、素晴らしい庭園だった。今後、岡山の後楽園や金沢の兼六園にも引けを取らない名園になる素地は十分にある。
 姫路城に来た人は、好古園にも是非足を運ぶことをお勧めする。姫路城とあわせ、一日タップリと楽しめる。そして改めて日本の歴史文化の素晴らしさを知ることになる。(完)
関連サイト 姫路城大図鑑(姫路市) 姫路城(ライオンズクラブ) 国宝姫路城 姫路城 好古園 好古園初夏の花々
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