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和田義男

 旅紀行日本の花

2008年4月6日改訂

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昨 日

メドレー「さくらさくら(/)」

武蔵野の池を埋ずめし花見舟   北舟

拡大写真(1600x1200)555KB

The pond of Musashino, covered with flower viewing boats.

2008年4月1日制作

満開の桜で埋まる井の頭池

                   満開の桜で埋まる井の頭池(井の頭恩賜公園/東京都三鷹市・武蔵野市)

東京桜めぐり'08

井の頭公園

はじめに
 平成20年(2008)3月29日(土)関東地方は絶好の花見日和となったので、恒例の「東京桜めぐり」に出掛けた。

 まず最初は東京の武蔵野にある井の頭恩賜公園(いのかしら・おんし・こうえん)。JR中央線吉祥寺(きちじょうじ)駅南口から南に歩いて5分。青梅-新宿間の通勤定期で行ける場所にある。
井の頭公園案内図

井の頭公園の地図

拡大写真(970x685)195KB

井の頭公園資料

井の頭恩賜公園いのかしらおんしこうえん
 大正6年(1917)に日本最初の郊外公園として開園した井の頭恩賜公園(通称「井の頭公園」)は、東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる都立公園で、約380,000m²の広さがある。かつては東京都建設局が所管していたが、現在の運営は財団法人東京都公園協会に引き継がれている。
井の頭公園の場所取り 10:10

井の頭公園の場所取り 10:10

パノラマ写真(1600x725)410KB
井の頭池いのかしらいけ
 井の頭公園の中心をなす井の頭池(いのかしらいけ)は、三宝寺池(さんぽうじいけ)(石神井(しゃくじい)公園)と善福寺池(ぜんぷくじいけ)と共に武蔵野三大湧水池として知られ、神田川の源泉でもある。
 かつて七箇所に湧き水があったことから「七井の池(なないのいけ)」と呼ばれていたが、三代将軍家光が鷹狩りに訪れた際に、土地の者に池の名前を尋ねたところ「なない=名無いの池」と聞き、名前がないと勘違いして「井の頭」の名前を与え、自ら小刀で弁財天の傍らのこぶしの木にその名を刻んだ。その後、こぶしの木は枯れてしまったため、「井の頭」と刻まれた木皮は弁財天の宝物として大切に保管されたという。
井の頭公園の花見客

井の頭池の桜

パノラマ写真(2000x770)607KB
 現在は七つの湧き水の中で、西北の「お茶の水池」、西南の「弁天池」、真ん中の「ボート池」、東側の「ひょうたん池」の4つの池が残っている。「お茶の水池」は、この地に鷹狩りに来た徳川家康がこの湧水の良質を愛でて、よく茶をたてたことに因むという。
僕も乗りたい〜!

僕も乗りたい〜!

拡大写真(1600x1100)452KB
桜の名所
 公園の中心をなす井の頭池の周囲には、約600本の桜があり、池の上まで枝を広げている。ソメイヨシノの古木の枝が龍のように水面を覆っているさまは見事で、とても風情がある。家族連れや若者にはボートが人気で、水上には多くの遊覧ボートが繰り出し、花見舟として見る桜もまた違った趣きがあるという。
満開の桜で埋まる井の頭池

満開の桜で埋まる井の頭池

拡大写真(1600x1200)555KB

七井橋なないばし

 池の周囲のどこからでも桜が見られ、花見客がシートを敷いて花見弁当に舌鼓を打ちながら水面に映える桜を楽しむことができるが、一番のビュー・ポイントは池に架かる七井橋で、東方のボート池に広がるパノラマの桜は特に見応えがある。
絶好のビューポイント「七井橋」

絶好のビューポイント「七井橋」

拡大写真(1800x950)529KB
ボート池を覆うパノラマ桜の景観

ボート池を覆うパノラマ桜の景観

パノラマ写真(2400x900)488KB
 武蔵野の池を埋ずめし花見舟  北舟 

むさしのの いけをうずめし はなみぶね

The pond of Musashino, covered with flower viewing boats.

池に繰り出した遊覧ボート

池に繰り出した遊覧ボート

拡大写真(1600x1000)439KB
水鳥の楽園
 井の頭池は、水鳥の楽園である。オシドリ、カルガモ、オナガガモ、カイツブリ、ホシハジロ、ハシヒロガモが常連の野鳥である。丁度、キンクロハジロの群れが見えた。
キンクロハジロ
 キンクロハジロは、名のとおり目が黄色く、後頭部にある冠羽(かんむりばね)が特徴である。くちばしは灰青色で、オスの体は黒で側面腹部が白、メスは全体に褐色で側面腹部の色がやや薄い。 全長40cm前後で日本で見られるカモの中では小型の部類である。英名はTufted Duck
キンクロハジロの群れ

キンクロハジロの群れ

拡大写真(1800x1200)379KB

ハシビロガモ

 初めて撮影したハシビロガモは、ヨーロッパ北部・アジア・北アメリカ広域で見られるカモで、日本では越冬で渡ってくる冬鳥である。 ほぼ、日本全国でみられるという。オスの成鳥は頭が緑で胸は白。メスは茶色でマガモに似た色である。マガモに良く似ているが、広がったくちばしでマガモと区別できる。ショベル型に広がったクチバシで水面の餌をとる。英名は Northern Shoveler
美しいハシビロガモのオス

美しいハシビロガモのオス

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ニホンイシガメ

 七井橋の西側の杭の頂上でニホンイシガメが甲羅干しをしていた。この亀は日本固有種で、日本各地の川や湖沼、湿地、水田等に生息する。昼行性で、夏季には炎天下を避けて木陰や水中で過ごし、朝方や夕方に活動する。日光浴を好み、陸づたいに複数の水場を徘徊したり、冬眠のため水田や池等に移動したりするという。
ニホンイシガメの甲羅干し

ニホンイシガメの甲羅干し

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関東の早咲き

 今年関東では3月になって気温が上昇し、27日には東京で統計を取り始めてから3番目の早さで満開となった。関西や中部地方は五分咲き程度で、逆転現象が起こった。開花に不可欠なのは、冬の寒さとその後の気温上昇ということで、関西は暖冬が続き、蕾が膨らむ2月に気温が低かったため、開花が遅れたという。

満開のソメイヨシノ

満開のソメイヨシノ

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桜を見上げる女性

桜を見上げる女性

井の頭弁財天堂いのかしらべんざいてんどう
 井の頭公園の池畔にある弁財天堂は、関東源氏の祖・源経基(みなもとの・つねもと)の創建で、延歴8年(789)に伝教大師最澄(でんぎょうだいし・さいちょう)が弁財天を本尊に祀ったことに始まるという。頼朝挙兵に際しては、その使者安達盛長の夢枕に立って大願成就を予言したことから、「勝ち運の銭洗い弁天」として知られる。
井の頭弁財天堂の桜

井の頭弁財天堂の桜

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 江戸時代には、神田上水源の水神と音楽や芸能の守護神として、江戸っ子たちに盛んに信仰された。寛永13年(1636)に家光が建立したお堂は、大正13年(1924)の火災で焼失したが、弁財天像の焼失は免れた。現在のお堂は、昭和3年(1928)に再建され、大改造されている。
桜のトンネル

桜のトンネル

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 現在、井の頭池の周辺に600本ほどの桜があるが、古木が多く、根腐れ現象もみられる。つっかい棒や補修された桜の木が随所にあり、台風が来るたびに倒木が相次いでいるという。痛々しい桜を見るにつけ、公園事務所の苦労が偲ばれる。
お爺ちゃんとボート遊び

お爺ちゃんとボート遊び

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Wa☆Daフォトギャラリー

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