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2004年11月12日改訂

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祭囃子メドレー

三番町町会 / 江戸天下祭

三番町町会 / 江戸天下祭

■■■ 「四00年目の江戸

祭禮まつり

が出版! ■■■
   2004年11月10日(水)、武蔵野書院から「四00年目の江戸祭禮 その風景と情熱の人々」という長い題名の単行本が送られてきた。A4サイズ・120ページ全てがグラビア・カラー刷りという豪華な仕様の初版第一刷で、発行日は2004年11月13日となっている。

 この本には、私の写真32枚が使われている。その中には1ページ大のもの3枚と半ページ大のもの5枚が含まれている。これまで、多くの出版社の単行本や雑誌などに写真を提供してきたが、これほど大量の写真が大きく掲載されたことはなかったので、大感激である。
「四00年目の江戸

祭禮まつり

」の表紙・背表紙・裏表紙

四00年目の江戸祭禮

               拡大写真(1470x1040)136KB

2004年11月11日制作

神田倶楽部かんだくらぶ

との出会い
2004年7月26日(火)、思いがけない e-mail が届いた。
盛夏の候 時下益々ご発展のこととお慶び申し上げます。初めてお便り申し上げます。私ども「江都天下祭研究会 神田倶楽部」(以下当倶楽部)と申します。普段は天下祭を中心とした祭礼研究・山車研究・現地に足を運んでの祭礼研究、またその成果を本に纏めるなどの活動をしております。
 
昨年は江戸開府400年ということもあり、千代田区では様々な催しが開かれましたが、そのなかでも11月24日に開催された江戸天下祭は記憶に新しいところです。多くの人々の尊い努力によって実現された「天下祭」、私たちはこの行事を単なるパレードとしてではなく、一冊の本に纏め、後世に残すべき重要な祭典と考えております。そこで当倶楽部では今回の行事を纏めた記念誌を計画しております。
 
すでに山車の展示・運行に関わられたすべての団体に原稿等の協力を要請し、ご了解をいただき、鋭意(編集作業)進行中でございます。ただ、現場で山車の組立や運行をされた方々には、この大がかりな作業の中で写真撮影まで手が回らなかったとみえ(スナップ写真等は多数ありますが)、迫力のある写真を見つけることが難しいのが実情です。
 
そこで、以前から拝見致しておりましたが、貴ホームページを彩るすばらしい天下祭のお写真を使わせていただくことができないものかと思い、使用許可を賜りたく電子メールを送らせていただいた次第です(お手紙を出そうと思いましたが送付先が解らなかったためこのような手段になりました。失礼の段ご寛容下さい)。
 
当倶楽部は皆手弁当でやっているクラブでして、謝礼に関しては記念誌に協力者としてのお名前を載せる程度のことしかできませんが何とかご理解願いたくお願い申し上げる次第です。ご返信鶴首しております。
 
江都天下祭研究会 神田倶楽部 会長 田畑秀二
 2003年5月に 江戸開府400年・神田祭 と12月に 江戸開府400年・江戸天下祭 をアップしていたので、これをご覧になった田畑さんから写真提供の依頼があったもので、今更ながらアップしただけで多くの方に作品を鑑賞してもらえるinternetの素晴らしさに感動した。
 ボランティア団体の神田倶楽部が実質的に400年目の天下祭を取り仕切り、今度は記念誌を作成するという。私は思わぬ社会貢献になる喜びから、全面的に協力することをお伝えし、500万画素の原画を全て収録したCDを事務局にお送りした。その後、要請により2004年5月にアップした 青梅大祭 の5枚の山車人形の写真も提供し、ゲラ刷りを何度かお送りいただいて調整し、このたび完成したものである。
田畑会長による発刊の挨拶

挨拶文の中に、私の写真提供のことに言及されている(黄色の線)。

四00年目の江戸祭禮

お祭りファン垂涎のコンテンツ満載!

 本誌は徳川家康が江戸幕府を開いてから400年の節目に当たる平成15年(2003)に催された「お江戸日本橋創架四〇〇年」「神田祭」「小舟町・大提灯」「江戸天下祭」の4つのイベントを一冊に凝縮した豪華保存本である。
 大小280余りの写真が祭りの雰囲気を伝え、祭りに情熱を傾ける江戸ッ子たちが誌面を彩っている。扇国土交通大臣や石原東京都知事の姿もみえる。現存する江戸時代の山車人形はもとより、江戸時代の版画や明治・大正・昭和の古写真など、お祭りファン垂涎の貴重な資料が多数収録されている。
 一区一番組「よ組」の組頭(鳶頭)の西出幸二さん(日本最後の纏まとい持ち)・作家の森まゆみさん・神田倶楽部会長の田畑秀二さんによる「江戸噺あれこれ」と題する対談は、山車の御仮屋建設の苦労話を中心に話題が多彩で、江戸ッ子気質(かたぎ)を知る上で貴重である。
天下祭に蘇る

竹内宿禰たけのうちすくね

青梅市森下町の人形がA4大で掲載。(撮影:和田義男)の表示がある(黄色の線)。

天下祭に蘇る竹内宿禰

拡大写真(1340x1024)256KB

本誌の詳細

タイトル:『四〇〇年目の江戸祭禮(まつり) その風景と情熱の人々』
著  者:江都天下祭研究会 神田倶楽部編
付  録:1.山王45本・神田36本の山車が一覧できる『納札に見る天下祭山車』・2.『江戸開府400年に帰ってきた天下祭の山車』
仕  様:A4上製本・122頁(うち120頁カラー/2頁モノクロ)
価  格:3000円(本体2857円+税)/1冊
ISBNコード:4-8386-0410-6
本書案内:(帯書より)『江戸開府400年』で沸いた2003年。『名橋「日本橋」創架400年』をはじめ、さまざまな記念行事が催された。多くの人々の情熱と努力によって織りなされた奉祝行事の風景と、はるばる『江戸天下祭』に参集したお江戸にゆかりのある山車を、豊富なカラー写真とともに一冊の本に凝縮した。
発行所:武蔵野書院
     〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11 電話03-3291-4859 FAX03-3291-4839
     E-mail pub@musashinoshoin.co.jp
購入方法:全国の書店から注文可。東京神田の三省堂本店・東京堂本店に常備するが、書店に並ぶのは早くても11月20日以降になるとのこと。武蔵野書院宛に直接注文すれば即日出荷されるが、送料が概ね400円(1冊・地域や冊数によって若干異なる)かかる。
松雲斉徳山の最高傑作/山王祭番付九番・

静御前しずかごぜん

青梅市仲町のページで青梅大祭に展示される五体の人形が紹介されている。

松雲斉徳山の最高傑作/山王祭番付九番「静御前」

2004年11月12日(金)、田畑会長からお礼の e-mail が届いた。
和田義男様

 この度は江戸開府四〇〇年記念誌『四〇〇年目の江戸祭禮 その風景と情熱の人々』(以下本誌)発刊に際し、多くの作品をご提供頂き大変ありがとうございました。

 ご提供頂いた写真の数々は、誌面構成の上で極めて重要なファクターとなり、本誌の価値をさらに高めるという重要な役割を果たしています。また、和田様にお送り頂いたCDには、本誌掲載以外にも素晴らしい作品が満載され、掲載写真を選ぶのには本当に迷いました。

 おかげさまで、11月13日(土)14(日)の両日に日比谷公園で開催される“江戸フェスティバル”にも間に合い、神田倶楽部一同販売の準備に余念がありません。あとは当日の晴天を祈るばかりです。

 江戸開府四〇〇年という年を、単なる通過点ではなく、それを現場の観点からの記録に留めようと云う小倶楽部の主旨にご賛同頂き、また、突然のお願いにも心良く応じて頂き、感謝の念に堪えません。今回のご縁を機に、今後ともご交誼賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 和田様、そして貴サイト『Wa☆Daフォトギャラリー』の益々の発展隆盛を祈念申し上げます。

江都天下祭研究会 神田倶楽部 会長 田畑秀二拝
私は次の返礼を出した。

田畑秀二 様

 お便り有り難うございました。この度は素晴らしい記念誌を上梓され、心からお喜び申し上げます。縁あって神田倶楽部の素晴らしいプロジェクトに加えて頂き、微力ではありますが、お役に立てたことは望外の喜びです。一度にこれほど多くの写真が掲載されたのは初めてのことで、私こそお礼申し上げます。

 献本頂いた本誌を拝読しますと、田畑会長の卓越した視点から江戸の祭礼を余すところなく記録し、お祭りファン垂涎の資料が多数盛り込まれていて、開府400年の記念事業にふさわしい力作だと思います。

 特に、写真を主体とした構成はとても読みやすく、お祭りを祝う老若男女の晴れがましい姿が誌面に躍動しており、男女平等に楽しむ江戸の祭りの特質をよく表した素晴らしい記念誌ですね。

 週末、日比谷公園で開かれる
江戸フェスティバル のご盛況と記念誌の好調な販売を祈念しております。これを機に、気軽に声を掛けていただければ幸いです。

 田畑様はじめ神田倶楽部の皆様方のご健勝とご発展を念じております。有り難うございました。

Wa☆Daフォトギャラリー 和田義男 拝

和田義男

江戸ッ子の祭にかける情熱

 江戸では神田明神と日枝(ひえ)神社が将軍の産土神(うぶすながみ 生まれた土地の守護神)であり、天下様を氏子にしているということで、両神社の祭りである神田祭(かんだまつり)と山王祭(さんのうまつり)を天下祭(てんかまつり)と呼んだ。
 最初は山王祭のことを天下祭と呼んでいたが、双方の祭が華美になりすぎたため、天和元年(1681)以降、祭が交互に行われるようになると、山王祭と神田祭ともに天下祭と呼ぶようになったという。  

◆ ◆ ◆

 江戸ッ子たちは、二年に一度、山車を曳き神輿を担いで江戸城内に入ることが許された。版画には丁髷(ちょんまげ)・褌姿で神輿を担ぐ江戸ッ子たちが描かれているが、現代の神田祭では、丁髷は廃れたものの、褌は祭り装束の一つとして受け継がれている。

 明治維新以後、文明開化により舶来文化がもてはやされ、古い伝統文化が廃れていったことは明治政府の大きな失政である。将軍の産土神の祭礼であった天下祭は、当然冷遇されたであろうことは想像に難くない。

 チンチン電車が東京で走るようになると、電線のために山車が通れず、江戸時代から何百年も続いてきた天下祭の順行は途絶え、殆どの山車が地方へ売り払われてしまった。

 そのお陰で、青梅大祭や川越まつりなど、地方で盛大な祭りが催されるようになったことは非常に喜ばしいが、地元の江戸ッ子たちにとっては寂しい現実となっている。現在の神田祭や山王祭は、山車が主体だった華やかな天下祭の面影はなく、神輿主体の祭りに変質してしまったのは残念である。

◆ ◆ ◆

 開府400年の節目に、地方に分散した山車や人形を集め、往年の天下祭が再現されたことは非常に意義深く、それを記録に残そうという動きはごく自然である。微力ながら筆者が協力できたことは、大きな喜びである。

 今後とも日本の伝統文化をデジタル画像に記録し、後世に残す資料に役立てたいと思う。読者のご支援をよろしくお願い申し上げたい。〈 完 〉    2004年11月12日   和田義男  
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