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水芭蕉の群生 |
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2003年6月4日制作 |
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2003年5月3日(土)からの三連休を利用して、長野県松本市から二泊三日のバスツアーに参加し、水芭蕉を求めて、まだ残雪の残る白馬山麓を旅した。 |
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姫川源流自然探勝園 姫川(ひめかわ)源流自然探勝園は、長野県北安曇(きたあずみ)郡白馬村(はくばむら)から小谷村へと流れる姫川の源流で、国道148号線佐野坂峠の北側にあり、その清流は日本の名水百選にも選ばれている。 |
この湿原の涌き水を源とする姫川は、国道148号線と平行して54km先の糸魚川(いといがわ)に合流して日本海に注いでいる。
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ここは大自然の宝庫であり、福寿草、キクザキイチゲ、カタクリ、水芭蕉等の群生地として有名である。 |
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姫川の湧水
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福寿草 |
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カタクリ |
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キクザキイチゲ |
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カタクリ ユリ科 カタクリ属 山野に群生する多年草、高さ15cmほどの茎の先に、4〜5cmの紅紫色の花を開く。 |
早春の妖精ともいわれ、未だ寒さの残る早春の雑木林にいち早く姿を見せ、可憐な花を付ける。 |
朝日が昇り気温が上昇すると開花し、温度が下がったり夜間は花を閉じてしまう。 |
落葉樹が葉を茂らす6月になると地上から姿を消してしまい、長い休眠に入る。この様な植物をスプリング・エフェメラル(春の短い命)、日本では春植物と呼ばれる。 |
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キクザキイチゲ 菊咲一華 キンポウゲ科 4〜5月 草丈15〜20
cm 菊のような花を咲かせる一輪草の意で、キクザキイチリンソウともいう。 |
低地〜山地の明るい林内に生える多年草で、花弁に見えるのはすべてがく片で、10枚前後ある。白花が圧倒的に多いが、薄い青や紫色の花も見かける。 |
葉はシュンギクに似て、長い柄と深い切れ込みがある。 |
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白馬岳
しろうまだけ |
北アルプス(飛騨山脈)北東部につらなる後立山(うしろたてやま)連峰の主峰。この山と南の杓子(しやくし)岳(2,820m)、舶ヶ岳(やりがたけ)(2,903m)を合わせて白馬三山(はくばさんざん)という。標高は2,933mで、北アルプス北部では立山、劔岳に次ぐ高峰。長野、富山の県境に位置し、頂上北方1kmの三国境(さんごくざかい)で新潟県とも接している。 |
古くは周囲の山々を含めて蓮華(れんげ)山、白馬岳は大蓮華山とよばれ、山頂北東の小蓮華山(2,769m)や、北東麓の蓮華温泉(新潟県糸魚川市)にそのなごりがみられる。白馬岳は残雪が多く、北東斜面に白馬沢雪渓、南東斜面に大雪渓があり、頂上付近にも大小の雪田が散在し、融雪水が高山植物の繁茂をささえている。 |
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バイカモの群落 |
源流の近くに、夏に梅の花に似た小さな花を咲かせるバイカモ(梅花藻)の群落があった。 |
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水芭蕉の群落 |
白馬落倉(はくばおちくら)高原のホテルに到着後、周辺を散策していたら点在している小さな湿原に水芭蕉が咲いていた。翌朝早起きし、カメラに収めた。 |
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水芭蕉の群生
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水芭蕉 |
水芭蕉は、雪解けと共に真っ白い苞(ほう)につつまれた大型の花を出して湿地帯一面に群生して咲くサトイモ科の多年草である。葉が芭蕉の葉に似ているので、この名がついている。 |
構造的には白い苞に包まれて棒のような薄緑色の太い花軸があり、この上に黄色の小さな花が密集してついている。まさに「湿原の貴婦人」とたたえられるにふさわしい花である。 |
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奥裾花自然園 |
白馬村から約50分、鬼無里村(きなさむら)の奥裾花(おくすそばな)自然園は、パンフレットによると、樹齢300年のブナ(撫)やトチ(橡)の原生林に囲まれた自然園で、湿原には81万本が群生しており、尾瀬より大きく日本一だという。 |
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立入禁止の水芭蕉 |
水芭蕉の大きな群落を見つけたが、自然環境保護のために立ち入り禁止になっていて、これ以上近づけなかった。 |
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湿地帯に咲く水芭蕉 |
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青鬼集落
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青鬼(あおおに)集落は、白馬村から姫川を挟んだ南斜面の山の中腹(海抜760m、JR白馬駅から4km)に位置しており、ここには江戸時代後期から明治時代に建築された茅葺き(現在は鉄板被覆)の大型の民家14棟が残されており、文化庁の重要伝統的建築物群保存地区に指定されている。 |
この集落の東側には、1860年頃に拓かれたという石垣で築かれた約200枚の棚田(たなだ)が広がっており、「日本棚田百選」に選ばれている。 |
現在は過疎地となり想像できないが、昔は善光寺や戸隠神社への道が集落内を通り、外部と頻繁な交流があったということで、道祖神、馬頭観音をはじめとした石仏が多く見られる。 |
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青鬼の大型民家 |
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青鬼の石仏 |
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棚田と北アルプス連峰 |
青鬼集落の東側には、残雪を頂いた北アルプスの山々(爺が岳2,670m、鹿島槍ヶ岳2,889m、五竜岳2,814m、唐松岳2,698m等)がそびえる。棚田から望める雄大な景観の素晴らしさは、筆舌に尽くしがたい。 |
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撮影・原作: アマチュア山岳写真家 南光
優
(なんこう まさる) |
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住居:豊中市 |
趣味:パソコンいじり、写真、山登り、ガーデニング |
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本命の鬼無里村(きなさむら)の奥裾花(おくすそばな)自然園の水芭蕉は、雪解けを待って咲き始め、4月下旬から5月一杯咲いているとのことであるが、今年は雪解けが遅く、多くの観光客が歩くのに苦労するほど雪が多く、水芭蕉が見られるのは限られた場所であった。
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しかも、水芭蕉そのものが4月末の寒波で霜の影響を受けたのか、もう一つ清らかな美しさに欠けていて残念であった。むしろ白馬落倉(はくばおちくら)高原のホテル近くの湿原に咲いていた数百株の群落の方が心に残った。
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棚田と北アルプス連峰の眺望は、素晴らしいの一言に尽きる。田植えが終わった後の苗の間に写る北アルプスの写真は更に素晴らしいのではないかと思う。いずれ挑戦したい。《完》
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