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2003年8月22日改訂

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BGM

穂高連峰の朝

1998年7月19日早朝、蝶ヶ岳より穂高連峰を望む。

穂高連峰の朝

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2003年7月17日制作

はじめに

 可憐で美しい高山植物の魅力に取り付かれ、その写真撮影から始まった山登りも20年にならんとしているが、ここまで続けて来れたのは、登山者だけにしか得られない美しい自然の恵みへの感動、そして、そのような恵みを写真に収めたいという願望があったからだと思う。
 山の一日は運にも左右されるが、朝焼けとご来光、赤く染まった山並み、雲海に浮かぶ山々、広大な山岳展望、お花畑、そして夕焼けと題材には事欠かない。ここで何回か登っているうちに出会えたラッキーな写真を中心に「夏山の思い出」として纏めてみた。

富士遠景

1993年8月12日、燕岳より望む。

富士遠景1

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富士遠景2

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富士山 ふじさん

 静岡・山梨両県の県境にそびえる成層火山。標高は3776mで、日本の最高峰である。富士という山名はアイヌ語で火を意味する〈フチ〉に由来するといわれる。この山は南東麓に愛鷹(あしたか)山がある以外は円錐形の整った山体と長い裾野をもち、その高さと秀麗さは万葉の時代から賛美され、多くの詩歌に詠まれてきた。
 富士の名は広く海外にも知られ、日本あるいは日本的な美の象徴となり、特別名勝に指定され、富士箱根伊豆国立公園の中心をなしている。
 富士山の美しさは、遠景にあるといっても良い。その形の秀麗さ、いつどこから見ても心が洗われるような端正な佇まいは、どの山も及ばない。「♪富士は日本一の山」と歌われるが、形の美しさにおいては世界一と言っても過言ではないと思う。

富士・八ケ岳遠景

1988年7月25日、白馬岳山頂より望む。

富士・八ケ岳遠景

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穂高連峰の夜明け

1996年8月1日、白山御前峰山頂より望む。中央左に槍ヶ岳が見える。

穂高連峰の夜明け

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穂高連峰 ほだかれんぽう

 長野・岐阜県境にあり、飛舞山脈の主峰をなす山。H 字形の平面形をもつ連峰群で、西側の南北方向に伸びる尾根が主脈であり、最高峰の奥穂高岳(3190m)はこの主脈から東へ尾根が分岐する地点にある。
 奥穂高岳から北へは、穂高岳山荘のある白出(しらだし)の鞍部を経て涸沢(からさわ)岳(唐沢岳。3103m)、北穂高岳(3106m)と続き、槍ヶ岳連峰の南岳に至る。また南へは、ジャンダルム、ロバの耳などの岩峰が続き、高度を減じながら西穂高岳(2909m)、西穂山荘を経て焼(やき)岳に達する。
 奥穂高岳から東へ伸びる尾根は、緩やかなたるみを見せる吊尾根と呼ばれるもので、東側の南北方向の尾根との交点に前穂高岳(3090m)がそびえている。前穂高岳の南には明神岳(2931m)がある。
 山体はおもにヒン岩と呼ばれる硬い岩石で構成され、断層によって西側の蒲田(がまだ)川、東側の梓(あずさ)に激しく落ち込む急斜面ができ、それを氷河が浸食して緩く広い U 字谷やカール* が形成された。とくに東側斜面の涸沢カールは日本最大のスケールをもつ。

* 2万年前、氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形。

水面に映る穂高連峰

1988年8月14日、鏡平の池より望む。

水面に映る穂高連峰 A

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10年後の1998年7月25日、鏡平の池より望む。

水面に映る穂高連峰 B

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 鏡平には二つの池があり、その一つは鏡平山荘(2300m)の傍にある池で、有名なビューポイントとなっている。特に無風時の景色の映りはまるで鏡のようで、最高である。

穂高連峰の日没

穂高連峰の日没 A

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1998年7月18日、蝶ヶ岳ヒュッテより撮影、 右に槍ヶ岳が見える。

穂高連峰の日没 B

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