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ブロッケン現象 |
高山の日出・日没時に、前面に雲や霧がたちこめている時、陽光を背に立つと、自分の影が雲や霧に投影され、影のまわりに色のついた光の環が浮び出ることがある。この様な光学的現象は、ドイツ中部、ハルツ山脈のブロッケン山で多く見られ、古くからブロッケン現象とかブロッケンの妖怪と呼ばれてきた。 |
日本では、阿弥陀が光背(こうはい)を負うて来迎(らいごう)する姿になぞらえて、御来迎(ごらいごう)ともいわれる。 |
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槍ヶ岳山頂
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1990年7月20日
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1990年7月20日午後4時ごろ槍ヶ岳山頂でブロッケン現象が現れた。この槍のブロッケンについては山岳小説家・新田次郎の「槍ヶ岳開山」で1828年7月28日申の刻(午後4時)修行僧播隆(ばんりゅう)が未踏の岩峰・槍ヶ岳の頂上にたどり着いた時、この現象が起き、播隆も虹環の中に如来を見たという一節があり、その様がこと細かに描写されている。これと同じ状景に出会う事ができたことは、極めて幸運であり、感動した。 |
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白馬岳の御来光
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1988年7月25日
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1988年7月25日、白馬山荘(2832m)では曇りで御来光は無理だと言われていたが、念のため白馬岳頂上(2932m)まで登ったところ、急に雲が薄くなり、いつもなら人が一杯でカメラを構えるのも大変なところを、静かに、正に神々しいクラシックのメロディが聞こえてくるような荘厳な光景に出会え、超ラッキーな思い出の写真となった。 |
そして、この気象条件、太陽の位置からまさにブロッケン現象の発生する条件が出来たということで、背面の白馬山荘の上空にご来迎が現れ二重の喜びとなった。 |
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白馬岳の御来迎
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1988年7月25日、白馬岳にブロッケン現象が現れた。
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蝶ヶ岳の御来迎 |
1998年7月18日
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蝶ヶ岳でもブロッケン現象を見ることができた。山に籠もって修行中の修験者や修行僧がこれを見て神仏の啓示を得たとしても不思議ではない。夢告以上に現実味がある。 |
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