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2002年12月13日改訂

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2002年12月8日制作

巨大船の進水(神戸港)

巨大船の進水(神戸港)

神戸港西部

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神戸港西部1

写真右下より上にハーバーランド、川崎造船、三菱重工

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神戸港西部2

三菱重工(株)神戸造船所

01

来賓控室(第一応接室)

来賓控室(第一応接室)

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 2002年9月10日(火)、三菱重工(株)神戸造船所で、台湾・エバーグリーン社のコンテナ船が進水するというので、見学に出かけた。

 三菱の造船所は、神戸港西部の第一区に面し、神戸港西航路のそばにある。(航空写真参照)

三菱重工(株)神戸造船所

 創業は明治38年(1905)で、数年後に創業100年を迎える。潜水艦や客船などを建造しているが、近年はコンテナ船が多く、定評がある。 三菱重工

 造船所の構内は669,000uと広大で、道路に信号機があるのに驚く。招待客は、第一応接室に案内され、主催者側と歓談しながら、進水式が始まるのを待った。

 応接室の壁面には、これまでこの工場で建造された船舶の一覧表が掲げられており、その歴史を誇っている。今回進水する船は、1255番船である。

エバーグリーン社

 コンテナ部門では世界最大級の船社といわれるエバーグリーン社は、1968年台湾に生まれた。在来船による不定期便サービスを皮切りに、年々フルコンテナ船による航路網を世界に広げてきた。EVERGREEN 
 現在、世界主要国に現地法人を設立して集荷を自営化し、世界約90都市に代理店を設置し、世界中どこでも迅速なサービスを提供できる体制を整えているという。

英国副首相ご夫妻と船主関係者

英国副首相ご夫妻と船主関係者

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壁を埋める建造履歴

壁を埋める建造履歴

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国土交通省関係者

国土交通省関係者

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02

進水式場
三菱重工叶_戸造船所第3船台

進水式場

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 午前11時、神戸市消防音楽隊の演奏をバックに進水式が始まった。 神戸市消防音楽隊

命 名

命名
 エバーグリーン社の張榮發・長榮集團總裁により、「本船を"HATSU ETHIC"と命名する」との宣言により、船首に船名が現れた。1993年から神戸造船所で連続して建造されてきたエバーグリーン社の32隻目のコンテナ船の誕生である。

 続いて、船底の両サイドに残されていた支え(磐木ばんぎ)が外され、H号の船体は、完全に船台に乗っただけの状態となり、黄色の手旗信号により、進水準備完了の合図が送られた。

船台の状況

船台の状況

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最後の磐木(ばんぎ)を外す工員

最後の磐木を外す工員

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準備完了の合図

準備完了の合図

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03

支綱切断!

支綱切断!

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 来賓の英国副首相 Mr. Johon Prescott 御令室 Mrs. Pauline Prescott により、手斧で支綱(しこう)が切断されると、シャンパンが割れ、船台に乗った巨大な船がスロープを静かに滑りはじめた。
 今回、英国副首相 Mr. Johon Prescott が来日したのは、"HATSU ETHIC"が英国籍を取得するからだという。
 英国は、税制の優遇措置などを講じ、かっての大英帝国のように、ユニオンジャックをなびかせる世界有数の商船隊を目指しているようだ。
04

海に湯浴みする巨大船

海に湯浴みする巨大船

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はばたき

 巨大な船は、何の支えもなく、船底が船台に乗ったままの状態でスロープに埋められた鉄球の上を海に向かって進む。音楽隊の演奏のなか、巨大なくす玉が弾けて紙吹雪が舞い、白鳩がはばたき、カラフルな風船が舞い上がり、紙テープが風になびく。
はばたき

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 湯浴みする人の誕生のように、巨大な船が今晴れやかに船尾から海に入っていく。いつ見ても感動的な瞬間である。

産湯にも楽隊入りの巨大船  高橋敬三

05
見学する来賓

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 最近はドライドックでの建造が主流で、進水はドックに海水を注入するだけだが、今回のように船をスライドさせて進水させる方式は、非常に珍しくなっているという。
張榮發總裁夫人

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 来賓はじめ、神戸市の広報でこのイベントを知った大勢の市民は、この荘厳ともいえる巨大船の誕生に、ただ呆然と見とれている。人の心を打つ進水の瞬間は、それを見る人々の表情も素晴らしい。

海に入る"HATSU ETHIC"

海に入る"HATSU ETHIC"

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船の後進惰力を止める錨を投入

船の後進惰力を止める錨を投入

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完全浮上・花火打ち上げ

完全浮上・花火打ち上げ

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タグボートの出動

タグボートの出動

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神戸市消防艇による着色放水

神戸市消防艇による着色放水

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舷側を見せた巨大船

舷側を見せた巨大船

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"HATSU ETHIC"の要目

全長:300m 排水量:75,000ton 総トン数:78,000ton 搭載コンテナ数:6,332TEU 主機:ディーゼル48,600kw 航海速力:25knots

カード1

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カード2

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06

船尾をタグに引かれる巨大船

船尾をタグに引かれる巨大船

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和田義男
 今回、私が写せなかった来賓控室のシーンは、同僚の池田聡君が撮影してくれた。彼のセンスはなかなかのもので、良い写真が沢山あった。この場を借りて厚く御礼申し上げたい。

《 撮影 2002年9月10日 》
 
オリンパス CAMEDIA E-20
500万画素 200枚  220MB

花束贈呈役の神戸シークイーン

花束贈呈役の神戸シークイーン

 巨大船はタグに引かれ、船尾を見せてくれた。 "HATSU ETHIC"という船名の下に、船籍港 "LONDON"の文字があった。
 進水式はこれで終了し、この後、場所をホテルオークラ神戸に移して、進水式祝宴が開かれた。

 物作りで世界一流の仲間入りを果たした日本。やはり、造船は日本のお家芸の一つだ。三菱重工神戸造船所が造るコンテナ船は、装備や環境対策、性能、燃費など、どれをとっても一流だという。

 排水量ベースで世界一の商船隊を擁する商船三井は、今後、コンテナ船とLNG船を建造していく方針だという。

 三菱重工神戸造船所では、"HATSU ETHIC"の進水に続き、12月6日、商船三井が発注したコンテナ船"MOL EFFICIENCY" (53,400ton) の進水式が行われた。
 コンテナ船は、21世紀の花形商船である。日本の商船隊よ、頑張れ!(完)
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