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 旅紀行ジャパン

2003年12月1日改訂

瞳を閉じて TAM Music Factory

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2003年11月30日作成

秋の御岳渓谷(東京都青梅市御岳付近)

秋の御岳渓谷(東京都青梅市御岳付近

秋の御岳渓谷(前編) 秋の御岳渓谷(後編)

石清水いわしみず

と散りもみじ
 暫く歩くと、石垣の間から清水が流れ出ているところがあった。そばには真っ赤に色づいた楓の木があり、散りもみじが濡れた岩肌に張りついている。太陽に照らされて、艶やかに輝く散りもみじの素晴らしさ! 清酒・澤乃井もこの綺麗な水から生まれるので美味いのだろう。

石清水と散り紅葉

拡大写真(1024x1100)255KB 【E-1 44mm/28-108mm  F10.0 1/30秒 ISO100】

 清流の苔生す古道谷紅葉  北舟

散りもみじ

散りもみじ

拡大写真(1024x768)167KB 【E-1 108mm/28-108mm  F4.0 1/160秒 ISO100】

お山の杉の子

 童謡「お山の杉の子」は、当地で作曲されたという。私は戦後生まれであるが、この歌はよく知っている。調べてみると、この歌は戦前の軍国主義華やかなりしころの軍歌であった。戦後、サトウ ハチロー が歌詞を改作し、小学校唱歌となった。今はどうなっているのだろうか。 お山の杉の子
むかしむかしの そのむかし
椎の木林の すぐそばに
小さなお山が あったとさ あったとさ
まるまる坊主のはげ山は
いつでもみんなの 笑いもの





「これこれ杉の子 おきなさい」
お日さまにこにこ 声かけた 声かけた

    作詞:吉田 テフ子
    作曲:佐々木 すぐる

説明文:童謡「お山の杉の子」は、「月の砂漠」など数々の名曲を世に出した佐々木すぐる先生の作曲で、吉田テフ子先生が作曲しました。佐々木先生は、たびたび御岳渓谷を訪れており、特に昭和12年に都心の自宅を改築中、また戦時中には疎開してこの地に居住されていました。
 この間、地元の小学校の校歌を進んで作曲されるなど、地域の人々と心のこもった交流を深められるとともに、御岳の緑豊かな自然をこよなく愛されました。昭和19年に作曲された「お山の杉の子」は、この土地の美しい杉木立の山々によって誕生したものです。

お山の杉の子

拡大写真(1200x900)308KB 【E-1 62mm/28-108mm  F6.3 1/250秒 ISO100】

夫 婦

夫婦

拡大写真(1200x900)258KB 【E-1 80mm/28-108mm  F7.1 1/400秒 ISO400】

日傾く

日傾く

拡大写真(1200x900)207KB 【E-1 28mm/28-108mm  F6.3 1/200秒 ISO200】

 奥多摩や川のせせらぎ秋入日  北舟

急流の多摩川

急流の多摩川

拡大写真(1200x900)226KB 【E-1 108mm/28-108mm  F6.3 1/400秒 ISO200】

行く秋を惜しむ

行く秋を惜しむ

拡大写真(1200x800)194KB 【E-1 38mm/28-108mm  F6.3 1/200秒 ISO200】

御岳小橋と御岳橋

 御岳小橋を渡り、多摩川の右岸(南側)の遊歩道に出た。暫くして河原に下り、御岳小橋の上流から目の位置を水面近くに落として急流を眺めた。水面が盛り上がり、波打ちながら白い飛沫を上げて冷水が流れている。あくまでも清い流れであった。振り向くとアーチ型の御岳橋が見上げるほどの高さにあった。

御岳小橋

御岳小橋

拡大写真(1200x900)210KB 【E-1 28mm/28-108mm  F9.0 1/400秒 ISO400】

御岳橋

御岳橋

拡大写真(1200x800)177KB 【E-1 66mm/28-108mm  F7.1 1/320秒 ISO400】

玉堂ぎょくどう

美術館
 日本画壇の巨匠、河合玉堂(かわいぎょくどう)は、昭和19年(1944)から昭和32年(1957)に亡くなるまでの十数年間をここ青梅市御岳で過ごした。奥多摩の自然をこよなく愛し、この地で数々の名作を生み出した玉堂の人柄は、土地の人々からも慕われた。

 玉堂の没後、この地に彼の美術館を建てようとの声が上がり、皇后陛下、諸団体、地元有志、全国の玉堂ファンより寄せられた多くの寄付によって昭和36年(1961)5月に玉堂美術館が開館した。

 館内には大作『紅白梅屏風』や奥多摩の夜明けを描いた『黎明』を始め、15歳ごろの写生から84歳の絶筆までの作品や愛用品が展示され、奥には玉堂の画室が再現されている。年に7回の展示替えが行われ、季節に合った作品が鑑賞できる。 玉堂美術館2002年秋

玉堂美術館

大銀杏の下で

 玉堂美術館の白壁塀のそばに、一本の大きな銀杏の木があり、毎年この時期になると見事な黄色に色づき、御岳渓谷を彩っている。木の下の石のベンチに腰を下ろして眺める御岳渓谷は、素晴らしいの一語に尽きる。石のベンチのまわりは落ち葉で覆い尽くされ、まるで黄色い絨毯のようだった。

大銀杏の下で 1

拡大写真(1400x1050)304KB 【E-1 108mm/28-108mm  F4.5 1/200秒 ISO400】

大銀杏の下で 2

拡大写真(1200x900)319KB 【E-1 28mm/28-108mm  F5.6 1/125秒 ISO400】

 秋深し山ふところの遊歩道  北舟

カヌーと散り紅葉

 御岳橋の下をくぐり、右岸(南側)の遊歩道を更に上流に進むと、いったんは流れが緩やかになるが、すぐその先には早瀬が待っていた。このポイントもカヌー競技に利用されており、こゝではスラローム・カヤックの選手たちが練習を積んでいた。
 左岸に堆積した散りもみじが秋を奏でているが、選手たちを観察する限り、真夏のトレーニングと全く変わりがない。御岳渓谷は、その始まりも、その終わりも、カヌーを抜きにしては語れない。 カヌーの御岳渓谷

カヌーと散り紅葉

拡大写真(1200x900)242KB 【E-1 28mm/28-108mm  F5.0 1/125秒 ISO400】

注:文中の表記は全て35mm換算によるもので、 「274mm/100-400mm」は50-200mmズームの137mmで撮影したという意味である。

和田義男

 
《 撮影 2003年11月15日 》
 
OLYMPUS E-1

 
14-54mm 50-200mm EC-14

500万画素


 730枚  830MB
 

 玉堂美術館の銀杏の木のそばで、毎年紅葉の御岳渓谷を撮りに来ているという年配のアマチュア写真家と出会った。
 夏の天候不順が原因で、今年の紅葉は今が最盛期にもかかわらず、これまでの最悪だと不満げだ。
 そうかも知れない。しかし奥日光の晩秋の景色を見てきた私は、この景観も、とても新鮮で美しいと感じた。自然は精一杯、生を謳歌している。二度とこないこの日を素直な気持ちで鑑賞したいと思った。

OLYMPUS E-1 の使用感(その3)

 今回も10月10日に新発売されたOLYMPUS E-1を使って全て撮影したが、素晴らしい使用感だった。
 前編の蜘蛛の写真は、E-20で撮影するのは不可能だろう。400mm望遠で撮影したものだが、鮮明なジョロウグモの姿と蜘蛛の巣を画面一杯に取り込むことができた。
 同じく前編のロデオカヌーの9枚の写真は、ISO感度400 400mm望遠 F3.5 1/160秒 1秒3コマの連写モードで撮影したものだ。もちろん手持ち撮影だが、これだけ完璧に撮せたのはE-1のお陰だ。凄いマシンだと思う。〈 完 〉
秋の御岳渓谷(前編) 秋の御岳渓谷(後編)
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