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アラブ首長国連邦は石油の富によって成り立つ。UAE国籍を持つ国民は、ゆりかごから墓場まで手厚い政府の保護を受けている。2010年のGDPは約2,396億ドルで、埼玉県とほぼ同じ経済規模。 |
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ドバイの街並み 1/2 09:40 |
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かつては、沿岸部の真珠採集と、ドバイやシャールジャなどでおこなわれていたわずかな中継貿易、それに北部諸首長国でおこなわれた切手の発行がわずかな収入源であった。 |
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ドバイの街並み 2/2 |
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その真珠採集も1920年代の日本の養殖真珠の成功により衰退し、ますます経済活動が縮小していたが、1960年代後半にアブダビでの石油産出が本格化して以降、経済構造が一変した。 |
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水上タクシー(アブラ Abra)に乗る 10:47 |
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GDPの約40%が石油と天然ガスで占められ、日本がその最大の輸出先である。原油確認埋蔵量は世界第5位の約980億バレル。天然ガスの確認埋蔵量は6兆600億m3で、世界の3.5%を占める。一人当たりの国民所得は世界トップクラスの豊かな国である。 |
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ドバイ・クリークを走る水上タクシー 10:51 |
ドバイの入江をドバイ・クリーク Dubai Creek と呼ぶ。上空から見るとJの形をしている。橋が少なく、アブラ Abra (船)と呼ばれる水上タクシーがフェリーの役割を果たしている。
1デルハイム(20円)で対岸までクルーズ気分を味わえる。居ながらにして街を見物できるので、観光客にも人気がある。クリークの下にはトンネルも通っている
とのこと。 |
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原油のほとんどはアブダビ首長国で採掘され、ドバイやシャルージャでの採掘量はわずかである。アブダビは石油の富を蓄積しており、石油を産しない首長国への支援を積極的におこなっているという。 |
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客を待つ水上タクシー 12:01 |
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ドバイは、アラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつで、ドバイ首長国の首都である。中東屈指の世界都市であり、金融センターである。首長はムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームで、アラブ首長国連邦の副大統領と首相も兼任している。 |
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ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム Mohammed bin Rashid Al Maktoum
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資料:フリー百科事典ウィキペディア |
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漁業や真珠の輸出を産業の主とする小さな漁村だったこの地に、アブダビの首長ナヒヤーン家と同じバニー=ヤース部族のマクトゥーム家が1830年代にアブダビから移住し、ドバイ首長国が建国されたが、1853年に他の首長国と共にイギリスの保護国となった。 |
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ドバイの帆船 12:14 |
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第二次世界大戦が終結し、20世紀も半ばに迫った頃、この地を近代的な都市にすることを夢見た当時の首長ラーシド・ビン・サイード・アール・マクトゥームの推進により、1959年のクウェートからの借金をもとにして社会資本の近代化が図られた。ラーシドはこの借入金でドバイ・クリークの浚渫工事を実施し、中継貿易港としての基礎固めに成功して、以後の大発展の基礎を築いた。 |
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バール・ドバイ(オールド・スーク)の商店街 10:53 |
バール・ドバイ Bur Dubai
は、オールド・スーク(古い市場)と呼ばれる商店街で、レトロの雰囲気がある。 |
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1971年、イギリス軍のスエズ以東からの撤退に伴い、同年12月2日、他の6の首長国とともにアラブ首長国連邦をこの地に結成。その副大統領兼首相となったムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム首長を指導者に据え、原油依存経済から脱却するため、産業の多角化を進めて行った。 |
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店の主人と意気投合! |
肩まで手を回している主人は、まさに両手に花。娘たちが食べているのは、インド料理の春巻サモサsamosa
で、中に野菜が入っている。店主はインド人らしい。 |
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21世紀に入る頃には、従来からの近代化の波を経て、中東における貿易・商業の最大の中心地と呼ばれるまでのメトロポリスに変貌した。1970年代からわずか約20年のうちに起こった変化は、都市外観のそれのみならず、経済の石油依存率は半分以下に減じ、GDPの伸びは30倍に達した。 |
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清潔なドネル・ケバブの店 |
最近は日本でも見かけるようになったドネル・ケバブ doner kebab は、トルコ料理の中で最もポピュラーな料理の一つ。香辛料やヨーグルト、マリネなどで下味を付けた肉を大きくスライスして積み重ね、特別な垂直の串に刺し、あぶり焼きにしてから外側の焼き上がった褐色の層を大きなナイフで薄くスライスして出してくれる。 |
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2003年以降の発展は特に凄まじく、2004年の後半から続く原油高がその発展を更に後押ししている。2005年度の経済成長率は16%と高い成長率を見せており、2007年の実質GDPは1,980億ディルハム(約6兆円)にまで達し、人口が220万人を超えたドバイは、摩天楼の連なる幻惑的な都市国家として中東で随一の繁栄を誇っている。 |
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駱駝のモニュメント |
アラビアらしいヒトコブラクダのモニュメント。砂漠を渡るキャラバンにとってラクダこそがライフラインである。背負っているのは外敵から暮らしを守る砦(フォート)。中東でよく見かける典型的な形をしている。この二つがドバイを支える大切なもので、モニュメントにふさわしい。 |
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パーム・アイランドは、アラブ首長国連邦のドバイ沖合いに造られた人工島群。全てヤシの木(パーム・ツリー)を模しており、この名を冠している。世界で最も大きな人工島で、海底トンネルや
ドバイ・メトロなど、大成建設や鹿島建設など日本のスーパー・ゼネコンの進出が報道された。 |
最終的には100以上の高級ホテルと1400戸以上の別荘、商業エリアから成る一大リゾート地となる予定。大きく分けてパーム・ジュメイラ Palm Jumeirah、パーム・ジェベル・アリ The Palm,Jebel Ali、パーム・デイラ The Palm, Deira の3つの島から成り、完成しているのは、パーム・ジュメイラのみ。
パーム・ジュメイラ建設によりドバイの海岸線は520km長くなった。また、地球をかたどった人工島 ザ・ワールド The World も建設中である。 |
パーム・ジュメイラは、17本の葉にあたる部分と長さ11kmに及ぶ外周の三日月型防波堤部分からなる人工島で、ジュメイラ地区の沖合に2001年6月に建設を開始し、2006年から最初の移住が始まった。2008年、高級ホテルのアトランティス・ザ・パームが完成した。 |
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地図:Google Earth |
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2008年後半に起きたアメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界経済の低迷により、これまで急激な勢いで伸び続けてきたドバイにも影響があった。外国企業からの投資引き上げや地元企業の資金繰り悪化と、それに伴う多数の建築工事や計画の中断があった。 |
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ドバイの中心地には、人工のバージ・カリファ湖が掘られ、石油よりも高い水が満々と湛えられている。アラブ人にとって水は豊かさの象徴で
、この湖一帯にドバイの観光資源が並んでおり、まさに、近代化したドバイのオアシスである。 |
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地図:Google Earth
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2009年11月には、ドバイ政府が欧米系の金融機関に対して、政府系不動産開発会社の「ナキール」社とその持ち株会社の「ドバイ・ワールド」社の債務約590億ドルについて支払い猶予を求めると発表したため、「ドバイ・ワールド」社とドバイ政府自体の債務不履行と併せ、欧米系銀行の債権焦げ付きが懸念され、ユーロが売られるなど「ドバイ・ショック」と呼ばれる事態となった。 |
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スーク・アル・バハル(写真)とドバイ・モールを結ぶ石橋 21:13 |
ドバイ・モールからバージ・カリファ湖に浮かぶスーク・アル・バハル(アル・バハル市場)を臨む。宿泊したリビエラ・ホテルの日本人スタッフに聞くと、石橋には特に名がつけられていないという。 |
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2012年の現在、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第29位の都市と評価されており、特にビジネス分野での評価が高く、中東の都市では第1位となっている。 |
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世界一巨大なショッピングセンター「ドバイ・モール」 22:16 |
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ドバイ中心部に位置するドバイ・モールは、2008年10月30日に開業した世界最大のショッピングモールで、総面積は約111.5万m2、屋内フロアは約55万m2あり、カナダのウェスト・エドモントン・モール、中国の華南モール、フィリピンのSMモール・オブ・アジアなどを上回る。 |
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白と黒の民族衣装/ドバイ・モール |
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店舗数は1,200を数える。水族館やアイススケートリンク、ウォーターフロントアトリウム、22のスクリーンを持つ映画館があり、セガの屋内テーマパークや紀伊國屋書店もある。開閉式のドームの中に、ロンドンのリージェント・ストリートの町並みが再現されているエリアもある。 |
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モールの中の巨大な水槽/ドバイ・モール |
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アドレス・ダウンタウン・(ブルジュ・)ドバイは、2008年にドバイの高層ビル街・ダウンタウン・ブルジュ・ハリファ地区に完成した超高層ビル。高さは306m、63階建てで、全館が5つ星ホテルと高級マンションからなる。設計はイギリスのアトキンス社。ブルジュ・ハリファの建設も担当したベルギーのBESIX社が建設した。 |
1km以内にスーク・アル・ハバル、ブルジュ・ハリファ、ドバイ・モールがある。ドバイ・ファウンテン、ドバイ国際金融センターにも近い好立地で、シティ・ビューの客室に人気がある。人工湖の「ブルジュ・ドバイ湖」に面している。 |
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アドレス・ダウンタウン・ドバイの夜景
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ドバイ・ファウンテンは、2009年5月にオープンした世界最大の噴水で、ドバイの超高層ビル街・ダウンタウン・ブルジュ・ハリファ地区に建設された。ドバイ・モールとアドレス・ダウンタウン・ドバイの間に位置する。 |
アメリカ・ラスベガスのホテル・ベラージオの噴水を全ての点で上回る。噴出する水の高さは150m(ブルジュ・ハリファの高さの約5分の1)で世界有数、噴水の長さは275mに達し世界最大。
天気が良ければ、320km先の砂漠からも見えるという。 |
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世界一巨大な噴水ドバイ・ファウンテンン 1/2 |
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ドバイ・モールとアドレス・ダウンタウン・ブルジュ・ハリファの間にドバイ・ファウンテン池が作られ、コンピューター制御の6,600個の電球と25色のプロジェクターが付設されている。噴水はコン・テ・パルティロなどいくつかのテーマ音楽に乗せて芸術的に演出される。1回の噴水の上演は5分間。 |
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世界一巨大な噴水ドバイ・ファウンテン 2/2 |
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▼バージュ・ハリファ(ブルジュ・ハリーファ)は、ドバイのダウンタウン・ブルジュ・ハリファ地区に建設された世界一高い超高層ビル。全高(尖塔高)828.0m、軒高(ビル本体の屋根の地上高)636.0m、160階建て。バージュ(ブルジュ)はアラビア語で「塔」「タワー」を意味し、「ハリファ塔」「ハリファ・タワー」という意味。 |
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世界一高いビル「バージュ・ハリファ」(828m)のライトアップ |
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▲▼ 1-8階はジョルジオ・アルマーニが内装を手がけるアルマーニホテル、9-16階は同じくアルマーニの高級マンション、38-39階はアルマーニホテルのスイートルーム。その他は108階までは高級マンション、111-154階は主にオフィスが占める。124階に展望台がある。デザインは、この地域に特有でイスラーム建築においても具象化されたという砂漠の花、ヒメノカリス
Hymenocallis をイメージしている。風の影響を抑えるためにビルを螺旋状にし、風を上方に逃がすデザインとなっている。 |
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おうごんの おびのながるる ふゆげしき |
Winter
scenery, golden light belts flowing. |
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ドバイの夜景1/バージュ・ハリファ展望階(124F) |
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企画はドバイの不動産開発会社であるエマール・プロパティーズ。設計はアメリカ合衆国スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリルのエイドリアン・スミス
Adrian Smith。建設は、韓国のサムスン物産、ベルギー最大の建設会社のベシックス Besix、アラブ首長国連邦の超高層ビルを得意とするアラブテック
Arabtec の共同。建造コンクリート強度は80N/mm2。設備はアラブ首長国連邦のETA社、インドのVoltas社、日本の日立プラントテクノロジーが担当
。 |
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バージュ・ハリファ展望階(124F)で記念撮影 |
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