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2004年8月28日(土
) インドの白 |
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治水
日本は、今年は、台風の当たり年のようで、水害や農作物の被害などで、大変のようですね。九州時代は、現場待機で、前養生、後養生のために、事務所に泊まったりしていましたが、これは、今も、うちの九州支店のお客様一番の伝統で、変わらないと思います。吹き荒れている最中は、流石に表に出れませんが、台風が去った後の片付けや、修理で、皆で、現場やご近隣を、走り回っていたように思います。
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インドも、この時期、モンスーンの洪水(Flood)と、その逆の旱魃(Drought)の地区に分かれて、ここベンガルは、比較的安定していますが、自然災害の猛威に曝されている地区が、全国土(日本の9倍)の半分近くに上っています。東の洪水と、西の旱魃で、水問題も、極端な差ですが、これも、インドの現実です。輝けるインド(India
Shining)へのまだまだ遠い道のりですが、まず、越えるべきハードルが、治水だと思います。 |
車中の携帯電話 今週は、出張が入り、カルカッタに出て来たのですが、片道400キロの旅を、往復とも、定刻に電車が来て、定刻に到着。往復オール定刻は、インド4年目にして、私にとって、初めてで、そんなに出張もある訳ではないのですが、インドも着実に変わりつつあるように思いました。列車の車中での携帯電話の利用の凄さは、日本の方は、信じられない、マナーが悪いと捉えるかもしれませんが、インドでは、携帯を持っているのが一種のステータスですので、そこかしこで、着メロと、周りの人も気にせずの大きな声での会話が普通です。ま、郷に入れば、郷に従えで、もう全然、気になりませんが。 |
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では、今回は、インドの白です。白は、なんと言っても基本中の基本の色ですので、これは、風景からも、拾い易かったです。白は、イメージ的には、平和、自由、良心、従順・・などを表すのだそうですが、この7枚から、どんなイメージが、皆さんのハートに、沸いて来るでしょうか? |
1) 路上の床屋 カルカッタの路上の散髪屋さんです。望遠で撮ってみました。路上の床屋さんは、樹の下に鏡を一枚掛けただけとかの店が、ベンガルには、まだまだ多いです。女性のビューティーサロンは、路上スタイルは、まだ見たことがありませんので、女性は、どこで、髪を切っているのでしょうか?たぶん、ベンガルには、長い黒髪の女性が多いので、髪を切るのも、自分でしているのかもしれません。 |
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2) オートリキシャの氷屋 パンジャブ州で見かけたオートリキシャの氷屋さんです。リキシャは、日本の人力車の力車から入った唯一のヒンディー語と言われています。オートは、エンジン付きのことです。雨の中を、荷台に氷を載せ運んでいますが、この氷を何に使うのか・・・それは、かき氷であったり、ジュース瓶を冷やす氷であったりします。でも、日本人は、そのまま食すと、おなかに、効きそうですね。
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3) 子ヤギの昼寝 お隣のジャルカンド州のジャムシェドプールにて。子ヤギの昼寝です。ぐっすり寝ていて、簡単に近づくことが出来ました。野生だとこうはいかんでしょう。しかし、寝てる時は、人間も動物も、無防備で、可愛いですよね。 |
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4) ナンディ うちのキャンプの裏の村の、インド菩提樹の下にある、ナンディです。何でい?オスの白こぶ牛のことです。インドで最も人気があると言われている破壊と再生の神、シヴァ神の乗り物が、このオスの白こぶ牛ですので、この偶像が、インドは、至るところで、見られます。また、ヒンドゥー教徒は、菩提樹に神が宿ると思ってますので、ナンディの傍に植えられるのは、インドボダイジュです(お釈迦様がこの樹の下の瞑想で悟りを開いたと言われる樹)。こうして、樹の下で人が休んだり、聖獣たる牛の像を祀って、信仰の場所にしたりして、なかなか良い感じでしょ。 |
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5) タタ製のトラック タタ製鉄の製品の加工拠点が、ジャムシェドプールに集まっていますので、毎日、こうしたタタ製のトラックが、続々と、インド全土に送り出されています。インドでは、トラックは、日本のような完成形ではなく、シャーシーのままで出荷され、荷台や助手席などは、届いた先で、オーダーメイドで、製造されています。 |
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6) 山間部を走るタタバス ジャムシェドプールから出荷されたタタ製の車は、行った先で、こんな感じで、インド全州を走り回っています。これは、ヒマーチャルプラデッシュ州の、山間部を走るタタバスです。こうした山道も、けなげに、走りますが、崖からの転落事故が多いのもインドです。ちなみに、お隣のパキスタンでは、タタ製の自動車は全く走ってないそうです、敵対国ですから。 |
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7) ススキと田植え 我が西ベンガル州プルリアです。大きな川のないプルリアでは、雨季の雨水だけで、田植えをしますので、こうした秋のススキの時期に、田植えという、日本からすると珍しい光景が見られます。8月に田植えをして、12月には、収穫です。インドでは、女性が、サリー姿で、田植えをします。男性は?耕運機役の牛を使い、田んぼを耕すのが男性の役割りです。トランプバクチして、朝から遊んでいる男も多いけど・・ |
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日本の夏もいよいよ終わりですね。海外勤務では、現地と日本の2重の季節感で、仕事をするわけですが、こちらは、雨季で、全然暑くはないのですが、今回の白にあやかり、白い素麺を、鰹出汁と、村の生姜とネギで、つるつるっとすすって、日本の夏を締めたい気分になってきました。明日は、うちのネパールコックチームに、特製素麺を頼んでみることにしましょう。ベンガルの雨季は、今、中休みと言ったところです。では! |
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2004年8月21日(土) インドの茶 |
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8月に入って、連日の雨です。毎日、ごう〜っと、降って来ます。日本の皆さんは、猛暑との闘いでしょうが、こちらは、ダム工事なんで、水との闘いです。雨が降らないと、湛水できませんが、泥濘(ぬかるみ)の中での工事も大変ですので、盛り立ての終わる来年の7月以降に大量に降って欲しいなあ〜なんて、自分たちに都合の良いことを考えています。
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インドの電力 マクロ的にインドの電力のことをお話ししますと、インドで、2003年レベルで、109,000MWの出力キャパシティー(うち水力発電で25%)があり、西ベンガル州の出力キャパが、今、7,000MW(うち水力発電で3%)ですので、うちのプルリアの水力発電900MWが投入されれば、西ベンガル州で約13%、インドで、約0.8%の電力量アップになります。プルリアは、インドレベルでは、1%未満のほんのわずかな貢献でしかありませんが、我々の努力が、この国の発展に、ほんの少しでもお役に立てれば土建屋冥利だと思います。 |
インドの国民一人当たりの電力消費量は、中国の3分の1、日本の21分の1程度だそうです。プルリアは、西ベンガル州で、もっとも遅れた地域とされていますので、バグムンディ村とかは、それこそもう頻繁に停電しています。夜なんて、もう真っ暗ですから、この村は、日本の100分の1以下の消費レベルのような感じです。 |
ほんと、まだまだこれからの国ですが、高まる電力需要に対応して、水力発電所の建設計画も、目白押しですので、今後、いつブレイクするのかが、非常に楽しみな国です。電気で、国家が発展する。電気なしの生活なんて、日本では考えられませんから、これは、簡単にご理解いただけると思います。 |
アテネオリンピック ブレイクと言えば、アテネオリンピックでの日本選手の活躍が続いており、これも、嬉しい限りです。NHK海外衛星では、放映権の関係とやらで、オリンピックの放送がないようですし、インドテレビでも、オリンピックは、クリケットの試合ほどの人気がないのか、ほとんど、報道されていませんので、西ベンガルの山の中で、オリンピックを見れないストレスを感じている我らです。それでも、NHKやインターネットの文字ニュースだとか、数日遅れて届く日本の新聞で、柔ちゃん、野村さん、北島さん、日本の体操男子が金メダルをとった情報までは来てますので、山で、皆で喜んでいます。特に連覇の選手は、並大抵の努力や自制、我慢では出来ない結果ですから、スポーツを志す方の素晴らしい偉業だと思います。 |
インドは、ラトール選手(ラジャスタン州出身)が、17日の射撃で、銀メダルを取っています。アーチェリーにも、メダル候補者が居るそうです。中国のように、インド選手のメダルラッシュの時代が、近い将来、来るのでしょうか。ヨガや、言い訳、仕事の遅さ・・を、オリンピックの競技に入れて貰えば、インド、金銀銅の独占、間違いなし、なんて冗談を言うと、ラトール選手から、撃たれそうですね。 |
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では、今回は、インドの茶です。インド人の色というと、これも、インドには、色々な人種が居ますので、断言的な言い方は出来ないのですが(北方のアーリア系インド人には、白人同様の白い方も居られますので)、ベンガル人には、肌が茶色の方が多いし(私も、ベンガル人・・?)、ベンガルの大地を表す色として、また、特に、インドで、印象に残り易い色の一つですので、今回は、まず濃茶系で、撮り溜めた画像から、6枚を選んでみました。 |
1)読書 うちのキャンプの裏で、田んぼの土を使い、レンガを焼いてまして、その作業を撮影に行きましたら、レンガ場の裏から、朗々と、読書の声が聞こえて来ました。奥にある土造りの家を覗きましたら、玄関口で、おじいさんが、ベンガル語の本を、朗読していましたので、頼んで、撮らせて貰いました。将来は、こう有りたいという一枚です。晴耕雨読という言葉もありますが、この日は、かんかんに晴れてました。 |
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2) 木造2階建 ヒマーチャルプラデッシュ州には、こんな木造の家があります。正確には、躯体の一部と屋根は、玄武岩で出来ています。ヒマラヤは、木がふんだんにありますので、こうした木造の家が可能です。木を薪にして、煮炊きで使うベンガルでは、まず不可能でしょう。一階の右下の階段、なにか、日本の旧家のイメージです。二階左のオヤジさんは、地元の有力者で、英語も達者で、助かりました。言葉が、通じないのが、海外で一番困るので、こうした意味でも、現地共通語(ヒンディー語)の習得は、必須だなと感じる今日この頃です。
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3) カバブ オールドデリーの夜のカバブ屋です。鶏や羊の肉なら、イスラム教徒も、ノンベジのヒンドゥー教徒も大丈夫です。焼きたてのカバブは、なかなかいけますが、私は、最近、もう歳なんで、肉を喰いたいと、そう思わなくなってしまいました。歩道の埃も、スパイスになってしまうのが、インドです。 |
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4) ガネーシャ ヒマーチャルプラデッシュ州のマンディにて。お祈りの樹と、素焼きのガネーシャです。葉っぱは、お供え物です。こうした信仰場所が、インドは至る所にあります。樹の幹に結んである糸は、インド人の願掛け糸です。インド人は、手首とかにも、こうした糸結びをしてます。忘れ易い人が多いので、赤い糸を手首に巻いて、忘れないようにしているのかもしれません。私も、美しいインド人と、素敵な恋が出来ますようにと、鞄に、紫の願掛け糸をしていますが、糸が、もうボロボロです。 |
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5) 踏切 西ベンガル州のチャンディルの踏み切り待ち風景です。丁度、貨物列車の通過で、止まっている路線バスを撮らせて貰いました。こうした短距離型の路線バスには、時刻表なんてありませんので、道でバス待ちの人を拾っていくスタイルです。一般座席が一杯になると、次は、屋根の上の席なのは、インドの特徴です。凸凹道ですので、屋根の上だと相当に揺れるはずですが、そうした苦情を聞いたことがありませんので、インド人のおオケツは、相当に厚いと思ってよいと思います。 |
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6) ブー松 今年もブータンから、秋の訪れを告げる松茸の第一陣が、届きました。これで5キロで、約3万円です。所員30名だと、大体2回で、皆の胃袋に納まってしまいます。味も、香りも、日本産の松茸と全く変わりません。と言っても、N谷園のお吸い物でしか、日本の松茸の味を知りませんので、本気で聞かないで下さい。私は、これで、インドで4回目のブー松となりますが、最近は、人間が完全に驕ってしまってますので、マハラジャ的に、松茸ラーメン、松茸カレー、松茸バーガーとか、バチが当たるような食べ方をしています。がははは。 |
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