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 感動写真集

2006年6月11日改訂

♪ノクターン遺作  ショパン  Flute MIDI by Kasuga

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2004年11月17日作成

御座船スワンナホンの玉座

タイの王宮文化(イバンコク/タイ)

 

タイ王室の御座船博物館 Royal Barges National Museum

 御座船博物館は、バンコクの中心を流れるチャオプラヤー川の西岸、王宮がある側とは反対のバンコク・ノーイ運河を少し上ったところにある。舟で行くと直ぐに着くが、タクシーで陸路を行ったので、まるで獣道のような細い道を走った。
   タクシーから降りると、知らない中年男が頼みもしないのに道案内をしてくれる。こういう時は20バーツぐらいのチップを渡せば問題ない。ここには8隻の御座船 Royal Barge が置かれており、王室の記念式典の際に行われる御座船行列 Royal Barges Procession で使用される。   王室御座船博物館(英文)  

バンコクの中心を流れるチャオプラヤー川

バンコクの中心を流れるチャオプラヤー川

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   入場料は30バーツだが、カメラで写真を撮る時にはさらに100バーツが必要。ビデオの場合には200バーツ。料金を払うと、紐の付いた札を渡されるので、これを首に掛けて撮影する。写真を撮るのにお金が必要なのは、私の経験ではここだけである。  

御座船博物館

御座船博物館

 
船置き場ふなおきば
 
 中へ入ると、ドーム状の屋根に覆われた下に8隻の船が並べられている。ここは、ただの博物館ではなく、船置き場(ドック)でもある。船が定置されているその下は運河の水が引かれ、船を降ろして出航できるようになっている。

ラーマキエン物語の猿を模したハヌマーンの船首像

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スワンナホン Subanahongsa

 龍のような形をした船首を持つスワンナホン(ルア・ホング)は、1782年にラーマ I 世が建造した御座船の老朽化が進んだため、その後継船として、ラーマVI世の命によって1911年に建造されたものである。
 2003年バンコクで開催されたAPECの際に、各国の元首たちが見守るなか、チャオプラヤー川を下って行った最も権威ある御座船で、現国王専用船である。

スワンナホン

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 船首の像は、ブラフマー(ヒンドゥー教の神)の乗り物ハンサ(ホング)で、その別名をとってスワンナホンと命名された。全長44.9m、全幅3.14m。スワンナホンは1本のチークの幹から造られたもので、これを手がけた主任職人は、船の完成後すべての道具を廃棄し、二度と再び職人としての仕事をしないと誓ったと伝えられている。

御座船スワンナホンの王座

御座船スワンナホンの王座

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 国王は船体中央に据え付けられた王座に鎮座し、総勢50名の漕手が赤と黄金の櫂でこれを漕ぎ、舵手と航海士が各2名、船尾信号旗手・漕手監督各1名と7名の王座天蓋支持者が乗り込むという。

舷側の黄金の装飾

舷側の黄金の装飾

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アナンタ・ナーガ Ananta Nakharaj

 
   スワンナホンに次ぐ格式を持つNo.2の船。同名の一番船は、ラーマIV世の代に建造された。現在の船は、ラーマVI世の代に建造されたもので、進水は1914年。全長44.85m、全幅3.17m。水の象徴である7頭のナーガ(蛇神)を船首像として持つ。ヒンドゥー神話においてナーガは蛇の種族に与えられた名であるという。アナンタは永遠という意味。  
アナンタ・ナーガ 1 アナンタ・ナーガ 2

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アナンタ・ナーガの玉座

アナンタ・ナーガの玉座

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ナーライ・ソン・スバン Narayana Song Suban 

 
   オリジナルは、ラーマIII世の代に建造されたものであるが、現在の船は、プミポン現国王(ラーマIX世)の在位50年を記念して建造された。進水は1996年。全長44.3m、全幅3.2m。  
 舳先の赤い迦楼羅(かるら)*のような顔をしたのは霊鳥ガルーダ。霊鳥に乗っているのがナーライ・ソン・スバン(非仏)というヴィシュヌ神、舳先に丸く見えるのは大砲。
  * 仏教の天龍八部衆のひとり。インド神話の霊鳥ガルーダが仏教にとりこまれ、仏を守る神となった。  

ナーライ・ソン・スバン

 

2006年6月11日追加

 

プミポン国王陛下在位60周年祝賀行事

 2006年6月9日、プミポン国王陛下在位60周年祝賀式典の行われたアナンタ・サマコム宮殿(旧国会議事堂)の周辺は、黄色い服(国王の色)を着た人であふれていた。人々は道路の各所に置かれた大型スクリーンの映像を見ながら国王の長期在位を祝福していた。
   国王陛下が宮殿のベランダにお出ましの時は叫びとも思えるような感激の声に埋め尽くされ、涙汲んでいる人も多くおり、私も何か熱いものを感じた。  

プミポン国王陛下の在位60周年を祝う群衆

プミポン国王陛下の在位60周年を祝う群衆

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チャオプラヤー川における御座船の運航

 祝賀行事の初日・6月9日には、チャオプラヤー川における御座船の運航があった。雨のため、褐色に濁ってしまったチャオプラヤー川ではあったが、何十隻もの御座船が古式ゆかしい衣装に身を固めた漕ぎ手によって川面を行く様は、歴史を感じさせる素晴らしいものであった。

曳船に引かれてチャオプラヤー川上に向かう御座船スワンナホン

曳船に引かれてチャオプラヤー川上に向かう御座船スワンナホン

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   明るい写真は、御座船が曳船に引かれ、川上へ曳航されて行く時に撮ったもの。随行船もバラエティに富み、それぞれの衣装に身を包んだ乗組員たちを見ると、タイの長い伝統文化の華やかさや素晴らしさを強く感じた。  

御座船の随行船

御座船の随行船

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   この日は、大変な人出で、プラ・ピン・クラオ橋の撮影場所を確保するために2時間半も橋の上で待っていた。途中で警察官から場所を移動させられたりで大変だったが、一番困ったことは、持参した水が終わってしまい、喉が渇いたことだった。  

随行船の漕ぎ手たち

随行船の漕ぎ手たち

チャオプラヤー川をパレードする御座船ナーライ・ソン・スバン

 御座船のパレードが始まったのは、既に午後5時を回っており、太陽が西に傾いて逆光になってしまったが、群衆が固唾をのんで見守るなか、堂々と行進する御座船はタイ王室の威厳が漲っており、とても感動した。
   タイは国王を軸に団結しており、これからも王政を護持していく限り、絶対に滅びることはないだろうと思った。  

チャオプラヤー川を下る御座船ナーライ・ソン・スバン

チャオプラヤー川を下る御座船ナーライ・ソン・スバン

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撮影 ・ 原作 : 
 

宮嶋 茂みやじましげる

 

住居: タイ・ノンタブリー県

趣味: 音楽鑑賞、寺めぐり
スポーツ: スイミング、サイクリング

 私は1946年生まれの60歳です。出身は愛知県で、現在タイ滞在は5年になります。健康を害していますので、こちらでのんびりやっています。しかし、悠々自適には程遠く、清貧を旨として何とかやっております。

謝 辞

 皆様からお便りをお寄せくださりありがとうございます。タイは恐らく私たち日本人が想像しているより、ずっと豊かな国ではないかと思います。この豊かさとは、経済的なこともさることながら、精神的にもずっと日本より豊かではないかと常日頃感じております。
 タイには日本の昔を思い起させる何かがあります。それはきっと心の優しさではないかと思っています。犯罪も結構多いのですが、まだまだ人々の心は豊かです。今後ともよろしくお願いいたします。(2004.06.05)
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