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▼ 平成22年(2010)の元旦早朝、大分県国東市国東町見地(おおいたけん・くにさきし・くにさきまち・けんじ)に鎮座する小松神社(こまつ・じんじゃ)で、年迎え行事として800年の昔から続く裸参りが行われたので、昨年に続き、取材した。 |
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【凡例】 ▲:上の画像の説明文 ▼:下の画像の説明文 〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示 |
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国旗と門松が飾られた小松神社(大分県国東市) 2009.12.31 23:59
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ごしんびの ひのこのはぜて としむかう |
New Year has come, while sparks of divine fire sparking. |
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小松神社や裸参りの解説は 小松神社裸参り'09 に詳しいので、そちらを先にご覧いただきたい。この神事は、元旦早々の深夜、氏子たちが田深川(たぶかがわ)の垢離取場(こりとりば)に行き、全裸で寒禊(かんみそぎ)をするところに特徴があり、昨年は寒禊のシーンを撮影できなかったので、今年は、氏子たちに同行して密着取材した。 |
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あらたまの えびすだいこく ふくのまい |
A Happy New Year, good luck dancing by Ebisu Daikoku.
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▲▼ 裸参りの参加者は14人。一人の長老がリーダーとなり、率先垂範して若者13人を指導していた。氏子たちは社務所で越中褌一丁の裸形になったあと、白装束の宮司に導かれて、凍てつく参道や農道を歩き、田深川の垢離取場に向かった。 |
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▼▲ 垢離取場は、田圃(たんぼ)や畑の中にあるため、深夜、暗闇の中で、懐中電灯だけが頼りの行進だった。 |
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がんたんや ふどしはずして こりをとる |
New Year's Day, performing water ablutions taking off loincloths. |
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▲▼ 田深川の垢離取場に着くと、先頭の長老が褌を解き、全裸となって冷水に入り、そのあとに若者たちが続いた。本来は全裸で垢離を取るの習わしだが、恥ずかしいのか、3人の若者が褌を外さずに水に入った。 |
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▼▲ 垢離取場は、焚き火もなく、寒々としており、見ているだけでも寒気がする厳しい寒行だった。氏子たちは早々に水行を終えると、持参したバスタオルで身体を拭い、褌を締めた。褌をしたままで禊をした人は、濡れた褌を外し、腰にバスタオルを巻いた。 |
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▲▼ 小松神社の拝殿に上がった氏子たちは、裸のまま正座し、宮司から御神酒をなみなみと注いで貰い、升酒を一気に飲み干して、体内から身体を温めていた。 |
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▼ 御神酒を五臓六腑に染みわたらせたあと、行者たちは頭(こうべ)を垂れて参拝した。約30分の厳しい裸参りだったが、終わったあとは、全員爽やかな顔をしており、達成感があるのか、笑みがこぼれていた。今年は、長老に続く若者が13人もおり、800年の伝統が現在も堪えることなく続いていることに感動した。 |
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全裸禊
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全裸による禊は、珍しいものではなく、現代でも銭湯ではみんな全裸になって入浴する裸文化が定着しているため、違和感はなく、公序良俗に反しない撮影なら一向に差し支えない。鐵砲洲寒中水浴大会の作品では、度々銭湯で暖をとるシーンが登場する。 |
私が高校生まで過ごした高知県須崎市には新庄川が流れており、夏場には男のお遍路さんが川に入って水浴している光景をよく目にしたが、みんな全裸だった。理由は褌だと濡れてしまって、後で乾かさなければならないからである。小松神社の垢離取も褌が濡れないように全裸になっているのだという。 |
中に全裸を嫌って褌のままで禊をした人がいたが、彼らは濡れた褌を手にバスタオルで腰を包んで拝殿に上っていた。この光景は見苦しいので、褌のままで禊をしたい人は、もう一本褌を持参し、初詣は全員揃って新しい褌を締めて行う方が神様も喜ばれることだろう。 |
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