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 感動写真集

2013年8月26日改訂

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今 日

昨 日

♪山伏/邦楽囃子

紅蓮の火赤褌どもが送舟   北舟

 

The burning flames like a red lotus,
the ancestor-sending boat by naked guys of red loincloth.

2011年6月14日制作

燃え上がる流舟 / 北上川

拡大写真(2250x1600)678KB

紅蓮の炎を上げて燃える送舟 / 北上川(岩手県盛岡市)

仙北二

撮影・原作 曽根由香

 
はじめに
   平成22年(2010)8月22日(日)岩手県盛岡市で盆の送り火の行事として知られる北上川の「舟っこ流し」が開催されたので、毎年伝統の赤褌(あかふん)姿で参加している仙北二丁目自治会を取材した。

 

【凡例】  ▲:上の画像の説明文  ▼:下の画像の説明文  〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示

舟っこ流しふなっこながし

会場

舟っこ流し会場

資料

  ▲ 盛岡舟っこ流し協賛会が主催する舟っこ流しは、盛岡市仙北1丁目の北上川明治橋北袂(きたかみがわ・めいじばし・きたたもと)で行われる。JR東北本線・仙北町(せんぽくちょう)駅から徒歩7分ほどで着く。
  竜頭舟赤褌どもが夏川原  北舟 

りゅうずぶね あかふんどもが なつがわら

A summer boat with a dragon-head, Guys of red loincloth at the river shore.

北上川きたかみがわ

に入水する

流舟ながしぶね

  2010.8.22 16:42

北上川に入水する流舟 2010.8.22 16:42

拡大写真(2450x1600)731KB

 

精 霊 流 ししょうりょうながし

  ▲▼ 精霊流し(しょうりょうながし)又は灯籠流し(とうろうながし)は、8月16日の送り盆の日に死者の魂を弔って灯籠や精霊舟(しょうりょうぶね)、お盆の供え物などを川や海に流す仏教の送り火の行事である。盛岡の「舟っこ」と呼ばれる流舟(ながしぶね)も精霊舟の一種で、北上川の「舟っこ流し」は、精霊流しの行事である。
 本年は例年になく北上川が増水して流れが早く、危険を回避するため、開催予定日の8月16日(月)から6日後の8月22日(日)に実施された。
見事な

竜頭りゅうとう

が付けられた

流舟ながしぶね

見事な竜頭が付けられた流舟

拡大写真(1950x1000)382KB

 

仙北せんぼく

二丁目自治会の 流舟ながしぶね
  ▲▼ 仙北二丁目自治会の流舟は、竜頭(りょうとう/りゅうとう)を付けた長さ5mほどの木造舟で、霊塔と町内の物故者を弔う戒名札を搭載し、吹き流しや提灯などで飾られている。岩手県盛岡市仙北2丁目の曹洞宗(そうとうしゅう)・萬峰山(まんぽうざん)長松寺(ちょうしょうじ)を基地としている。
「南無阿弥陀佛」と描かれた霊塔と物故者の戒名札

「南無阿弥陀佛」と描かれた霊塔と物故者の戒名札

拡大写真(2000x1450)517KB

▲▼ 「舟っこ」は船首に竜頭があることから竜頭舟(りゅうとうせん)とも呼ばれ舟の中央部に墓石をかたどった供養塔を立て、その前後に物故者の戒名札を張り出し、南無阿弥陀佛と墨守した五色幣などで彩られる。飾りは葬儀の花輪などから集められたもの。今日では、多くが町内会単位で、一月ほど前から制作が始まる。
北上川の水上で点火された流舟

北上川の水上で点火された流舟

拡大写真(2000x1400)450KB

▲▼ 午後3時半から行われた式典・法要のあと舟っこ流しは午後4時半から開始された。今年は16グループが参加し、仙北二丁目自治会は4番に当たったので、まだ、明るいうちの登場となった。
【 平成22年度 盛岡舟っこ流し 実施順序 】 1.南大通二丁目子ども会 2.仙睦会 3.松尾町町内会 4.仙北二丁目自治会  5.南大通三丁目町内会 6.仙北一丁目第一町内会 7.南大通一丁目町内会 8.南仙北一丁目町内会  9.東仙北流舟会 10.鉈屋町町内会 11.NPOアイディング 12.南仙北二・三丁目町内会 13.青山会 14.立正佼成会 15.駒形自治会 16.仙北三丁目町内会

紅蓮ぐれん

の炎を上げて燃える

送舟おくりぶね

  16:48 / 北上川

紅蓮の炎を上げて燃える送舟 16:48 / 北上川

拡大写真(2250x1600)678KB

▲▼ 流舟(ながしぶね)は、 迎え火でこの世に迎えた先祖の霊を彼岸(ひがん)に送ることから、送舟(おくりぶね)とも呼ばれ、夏の季語となっている。

 北上川の清流の中で点火された送舟は、瞬く間に激しく燃え上がり、川面を赤く染め、先祖の霊は紅蓮(ぐれん)の炎とともに彼岸に旅立ってゆく。精霊流しは、先祖をお送りするにふさわしい美しい行事である。紅蓮とは、紅色の蓮(はす)の花のことで、精霊舟を炊きあげることによって、霊は蓮の花に包まれるように昇天してゆくのだろう。
  紅蓮の火赤褌どもが送舟  北舟 

ぐれんのひ あかふんどもが おくりぶね

The burning flames like a red lotus, the ancestor-sending boat by naked guys of red loincloth.

精霊が紅蓮に包まれて旅立ってゆく 16:48
 

↓今年は長谷川昇司さんも参加

精霊が紅蓮に包まれて旅立ってゆく 16:48

拡大写真(2250x1600)603KB

 
舟っこ流しの 赤褌あかふん
  ▲▼ 夏の水浴といえば戦前まで男子は水褌(すいこん)が当たり前で盛岡では全員赤褌(あかふん)を締めて北上川で泳いでいたことから「舟っこ流し」も全員赤褌姿で行われていたという。
 戦後からその風習が崩れ現在古式ゆかしい赤褌姿で参加している団体は長松寺の仙北二丁目自治会だけになってしまった斗ヶ澤祥悦(とがさわ・しょうえつ)住職(68歳)の指導で赤鉢巻・赤褌・白足袋・草鞋(わらじ)という伝統装束がしっかりと守られている。そのほかのグループは、褌を締めるのが恥ずかしいという理由で、シャツやパンツに代えてしまったことは、日本の伝統文化をないがしろにするものであり、誠に残念である。
駒形流舟会の

流舟ながしぶね

  17:44

駒形流舟会の流舟 17:44

拡大写真(2400x1600)850KB

富士芝桜まつりで
曽根由香  そねゆか 
住居:埼玉県さいたま市(旧 大宮市)
趣味:写真撮影、MyCarスプリンターの 車内で生活する事
特技:何処でも寝れる事、運転免許第一種は制覇(第二種は普通二種と大型二種 のみ取得)

感動写真集第162集/日本の裸祭り第136集  「盛岡舟っこ流し'10」

撮影・原作: 曽根由香  監修 : 和田義男

  平成23年(2011)6月14日 作品:第18作  画像:(大7+小0) 頁数:1 ファイル数:19 ファイル容量:5.5MB
   平成12年(2000)〜平成23年(2011) 作品数:407 頁数:1,581 ファイル数:66,600 ファイル容量:10,519MB
  竜頭舟赤褌どもが夏川原  北舟 

りゅうずぶね あかふんどもが なつがわら

A summer boat with a dragon-head, Guys of red loincloth at the river shore.

【編集子が選ぶ名作】

北上川きたかみがわ

に入水する

流舟ながしぶね

  2010.8.22 16:42

北上川に入水する流舟 2010.8.22 16:42

拡大写真(2450x1600)731KB

赤褌あかふん

万歳!
 梅雨で蒸し暑い日々が続いているが、夏祭りの中止を受けて空いた時間をフルに活用し、取りこぼしていた作品の編集が進んでいる。本日、41人目の感動写真集同人となられた曽根由香さんの第6作「盛岡舟っこ流し'10」が完成した。
 
 今回の作品は裸祭りシリーズの中では珍しく1頁8枚という短編である。最近の作品は中長編が主体なので、作品として発表できるものか迷ったが、あえて発表することとした。
 短いものでもキラリと光るものがあれば、きっと読者は満足して下さるに違いないと思ったからである。曽根さんの天性の感性とカメラワークは素晴らしく、また、これまでにない巨大なサイズでアップしたので、短くとも必ずや満足して頂けるものと確信している。

 団塊の世代の筆者でも小学低学年のころは、まだ水褌姿がみられ、筆者は黒猫褌(高知では「いどくい」)かフリチンで泳いでいた赤褌は格好良く大きくなったら締めてみたいという憧れを抱いたものである。東京では裸褌祭が希少価値を持つような事態になってしまったが、地方では堂々と息づいている。どうか、盛岡の男たちも赤褌文化を絶やすことなく、続けていってほしい。「赤褌」万歳! 〈 完 〉 2011.06.14 監修 和田義男                                                 
  紅蓮の火赤褌どもが送舟  北舟 

ぐれんのひ あかふんどもが おくりぶね

The burning flames like a red lotus, the ancestor-sending boat by naked guys of red loincloth.

【編集子が選ぶ名作】

紅蓮の炎を上げて燃える送舟 16:48

紅蓮の炎を上げて燃える送舟 16:48 / 北上川

拡大写真(2250x1600)678KB

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