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2009年6月16日改訂

今 日

昨 日

♪メドレー「夏の思い出」

 

野辺山は雄々しき岳の夏の池   北舟

 
拡大写真(1280x853)453KB

Nobeyama, the summer pond of the magnificent mountains.

2000年7月31日開設

野辺山高原・美鈴池

八ヶ岳野辺山高原の四季

野辺山高原・美鈴池(長野県南佐久郡南牧村)
2009年の日記  

 

6月
  5月

7月

目次


 
2009年6月16日(火)曇
 
 
■■■       「尾瀬の水芭蕉」速報! ■■■
 
   平成21年(2009)6月13日(土)・14日(日)の2日間、家内と共にクラブツーリズムが主宰する「〜ハイグレード列車「なごみ(和)」で行く〜ミズバショウ咲く尾瀬(おぜ)を歩こう」というツアーに参加した。JR上野駅から「なごみ(和)」に乗車し、群馬県の水上(みなかみ)駅まで2時間半の列車の旅を楽しんだあと、ツアーバスで水上高原・上の原温泉に1泊した。  
 翌日、午前7時半にホテルを出発1時間ほどで鳩待峠(はとまちとうげ)に到着し、午前9時から午後2時ころまで、約5時間16kmの尾瀬の散策を楽しんだ。
 
ハイグレード列車「なごみ(和)」/JR上野駅 2009.06.13

ハイグレード列車「なごみ(和)」/JR上野駅 2009.06.13

拡大写真(1400X1250)263KB
 
   尾瀬は、群馬県・栃木県・新潟県・福島県の4県にまたがる標高1,400m〜1,660mの高地にある盆地状の高原で、阿賀野川水系最大の支流・只見川の源流域となっている。中心となる尾瀬ヶ原(おぜがはら)は約 1万年前に形成されたと考えられる盆地で、日本最大の高層湿原である。  
 

至仏山しぶつさん

(2,228m)と

尾瀬ヶ原おぜがはら

(1,400m) 2009.06.14 10:50

至仏山と尾瀬ヶ原 2009.06.14 10:50

パノラマ写真(2300X1200)621KB
 
 
  残雪の至仏背に尾瀬に入る 北舟 

ざんせつの しぶつそびらに おぜにいる

Entering into Oze, the Mount Shibutu with remaining snow behind.

 
 

水芭蕉みずばしょう

の群生/

尾瀬植物研究見本園おぜしょくぶつけんきゅうみほんえん

 2009.06.14

水芭蕉の群生/尾瀬植物研究見本園 2009.06.14

パノラマ写真(2500x1000)823KB

 
   尾瀬は、昭和9年(1934)に日光国立公園の一部として国立公園に指定され、昭和28年(1953)に国立公園特別保護地域となり昭和35年(1960)に特別天然記念物に指定された。平成19年(2007)8月30日には日光国立公園から独立し尾瀬国立公園となった。日本百景のひとつ。  
 
湿原を飾る

水芭蕉みずばしょう

湿原を飾る水芭蕉

パノラマ写真(21400x1300)895KB

 
   尾瀬は、歩道以外への立ち入りが厳しく制限され、ごみ持ち帰り運動の発祥地であるなど日本の自然・環境保護運動の象徴となっている。上高地と同様、マイカーでの乗り入れ規制やトイレに1回100円程度の献金が求められるなど、脆弱な環境を守るにはそれなりのコストがかかる。  
 
水面に映える

水芭蕉みずばしょう

水面に映える水芭蕉

拡大写真(1800x1350)702KB

 
   我々100人ほどのツアー客は、体力に応じて第1班(研究見本園一周 3.5時間)、第2班(牛首(うしくび)往復 3.5時間)、第3班(竜宮(りゅうぐう)往復 5時間)に分けられ、我が夫婦は、第3班20名のグループに入って行動を共にした。ネイチャー・ガイドは、写真下のストックを持って説明する中島さん。ガイディング・レシーバーが無いので、後ろの方にいては説明が聞こえないのが難点だったが、一列縦隊の隊列を保持しながらゆっくりと歩き、要所で詳しい説明と写真タイムがあった。  
 
木道に咲く

立金花リュウキンカ

木道に咲く立金花(リュウキンカ)

拡大写真(1800x1350)667KB

 
   毎年5〜6月になると、季節の名曲として良く聞かれる「夏の思い出」は、昭和24年(1949)に一週間、石井好子(いしい・よしこ)の歌で放送されたNHKのラジオ歌謡だった。当時の尾瀬は、わずかに植物学者や地質学者が訪れるだけの静かな湿原だったが、この歌のヒットでたちまち有名になり、多くの人々が訪れるようになったという。  
 

尾瀬に彩りを添える黄花「リュウキンカ」

尾瀬に彩りを添える黄花「リュウキンカ」

拡大写真(1600x1200)477KB

 
   フリー百科事典の解説では、「歌の中に出てくる水芭蕉が尾瀬沼で咲くのは実際には5月末ごろで、尾瀬の春先にあたるが、これは作詞をした江間章子が夏でも水芭蕉を見ることのできる土地で幼少を過ごしたため起きた誤りであるとされている。」とあるが、筆者は誤りではないと考える。我々が水芭蕉を見るために尾瀬に行くのは、5月下旬から6月中旬頃で、その季節は日本では夏なのである。また、俳句で「水芭蕉」の季語は夏となっている。  

燧ヶ岳ひうちがたけ

(2,356m)と

池塘ちとう

(湿原の水溜まり)

燧ヶ岳と池塘(湿原の水溜まり)

パノラマ写真(2500X1200)479KB
  木道の果てなき原や水芭蕉 北舟 

もくどうの はてなきはらや みずばしょう

Skunk cabbage, a field of the endless wood trails.

湿地に芽生える

水芭蕉みずばしょう

拡大写真(1800x1350)471KB

 尾瀬に木道(もくどう)があるお陰で、老若男女が気軽に散策を楽しむことが出来るが、木道1mを敷設するのに付帯費用を含めて4〜5万円かかるというから驚きである。総延長が60kmほどあるというから、その費用は莫大で、入山料もなく、誰でも観光できるのは、大変有り難いことである。

水芭蕉みずばしょう

の素顔

拡大写真(1600x1200)192KB

 尾瀬ヶ原の木道は平坦なので、老若男女が気軽に散策できるが、尾瀬入口の鳩待(1,591m)から尾瀬ヶ原西口の山ノ鼻(1,400m)までの3.3kmは標高差約200mの石段や木道を1時間ほど歩かなければならず、体力のない人は尾瀬ヶ原に着くまでにダウンしてしまう。また、疲れた帰りに登りの1時間が待っているので、トレッキング・シューズなどそれなりの装備に加えて、元気でないと尾瀬を散策することはできない。ガイドによると、たまにハイヒールで来る非常識な女性もいるというから笑ってしまった。
ほぼ残雪が消えた

燧ヶ岳ひうちがたけ

ほぼ残雪が消えた燧ヶ岳

拡大写真(1800x1350)402KB

  夏山を宿す池塘や尾瀬ヶ原 北舟 

なつやまを やどすちとうや おぜがはら

Oze-ga-hara, a moor pond reflecting a summer mountain.

   木道は追い越しができず、撮影で停まったり、老人や幼児の歩行が遅いと渋滞が発生するが、それを解消する手段がない。この日は日曜日とあって人出が多く、予想通り渋滞したため、当初予定していた竜宮までの行程を諦め、牛首で引き返し、研究見本園を一周して帰ってきた。結果的にはそれが正解で、初夏の尾瀬を心ゆくまで堪能することができた。  
 

尾瀬おぜ

の水辺に咲く

三槲ミツガシワ

拡大写真(1800x1400)264KB

 
   昼食を山ノ鼻で取ったあと、ツアーバスの待つ鳩待峠までの登り3.3kmは大変で、午後2時に着いたときには、全身汗だくだった。幸い、ツアーバスで水上温泉に戻って入浴し、着替えることができたので、東京に帰る新幹線では快適に過ごすことができた。翌日は家内共々筋肉痛も大したこともなく、元気な身体に感謝した次第。後日、「尾瀬の水芭蕉」として発表する予定なので、ご期待願いたい!  

 
2009年6月3日(水)曇
 
 
■■■       感動写真集第123集 「八ヶ岳野辺山高原の四季」完成! ■■■
 
   6月2日(火)、今年第21作(通算第390作)の作品をアップした。

         感動写真集第123集「八ヶ岳野辺山高原の四季」 / 撮影・原作:原田とおる 監修:和田義男

 
 

 

野辺山高原にて(1280x850)243KB
撮影・原作: 原田とおる (はらだ・とおる)
出生:昭和27年(1952)長野県北佐久郡御代田(みよた)

住居:長野県南佐久郡南牧村(みなみまきむら)

趣味:パソコン読書海外旅行写真のDVD作成庭作り

あとがき

 雄大な八ヶ岳の自然を写真に残したいと思い、撮影した写真を和田様に送付しましたところ、和田フォト感動写真集に掲載していただくことになり、ビックリ仰天でした。まだまだその域ではありませんので、今後精進を重ねたいと思っています。

 これを機会に、私のホームページ
八ヶ岳・野辺山高原讃歌 を作成してみました。これからも野辺山高原の美しい四季を発信してゆきたいと思っています。実物は、写真以上に素晴らしく、一見は百聞に如かずですので、是非一度足をお運び下さい。 2009.6.2 原田とおる
 

★☆★彡

 
 

感動写真集第123集/旅紀行ジャパン第112集  「八ヶ岳野辺山高原の四季」

 
 

撮影・原作:原田とおる  監修 : 和田義男

 
     平成21年(2009)6月02日 作品:第21作  画像:(大40+小8) 頁数:4  ファイル数:118 ファイル容量:29.8MB
   平成12年(2000)〜平成21年(2009)
 作品数:390 頁数:1,447 ファイル数:50,174 ファイル容量:6,687MB
 
 
 
  蒲公英や村一番の八ヶ岳  北舟 

たんぽぽや むらいちばんの やつがたけ

Dandelions, Mt. Yatsugatake the number one of the village.

 
 

【編集子が選ぶ名作】

初夏残雪の八ヶ岳 / 野辺山高原・板橋

初夏残雪の八ヶ岳 / 野辺山高原・板橋

拡大写真(1280x850)305KB

 
 

感動の野辺山高原!

 本日、原田とおるさんの処女作「八ヶ岳野辺山高原の四季」ができあがった。4月19日にメールを頂いて以来まだ1月半しか経っていないが、どれも長年撮り溜めてこられた名作揃いで、編集にも熱が入り、俳句も6句挿入して、手際よく完成できた。
 原田さんのご出身は浅間山を北に臨む御代田町(みよたまち)だが、学生時代に野辺山高原を旅してすっかり惚れ込み、この地に生活基盤を確保されてから既に20年ほどになるとのこと。
 

 

和田義男
 原田さんが永住を決意した理由は、雄大な八ヶ岳と牧歌的な風景への憧れ」だという。野辺山高原の春夏秋冬の写真を編集しながら、この地は八ヶ岳の魅力をタップリと味わえる最適地であることが分かった。毎日、自分の庭を見るように、八ヶ岳を仰ぎ見て心ゆくまで堪能できるとは、何と贅沢な暮らしだろう。
 その感動のお裾分けがこの作品となって結実した。これほど充実した野辺山高原の作品はかつてなかったもので、惜しげもなく貴重な写真を提供頂いた原田さんに心よりお礼申し上げたい。来たる7月4日(土)東京・銀座で開催予定の講演会兼オフ会でご夫妻にお会いできることを楽しみにしている。 〈 完 〉  2009.6.2  和田義男                                          
 
 

野辺山高原の四季 / 北舟

  野辺山は愛しき岳のはだれ雪 
  野辺山は色づく岳の仕舞畑
  野辺山は雄々しき岳の夏の池  
  野辺山は煌めく岳の樹氷林
 
 

【編集子が選ぶ名作】

冠雪の浅間山遠望

冠雪の浅間山遠望

拡大写真(1400x1800)349KB

 

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