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2004年6月1日(火)晴
空映し現はれ消ゆる植田かな |
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悲劇の日曜日 /
またもやハードディスクのお陀仏! ■■■
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最近作業が佳境に入ってくるとパソコンがフリーズするようになった。Ctrl+Alt+Delete も効かない。ウィルス対策は十分だし、原因不明のまま、本体の電源ボタンを5秒ほど押してリセットして使っていた。しかし、これが恐ろしいハードディスクのクラッシュの予兆だったことを知ったときは、後の祭りだった。
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Endeavor Pro1000 |
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5月30日の日曜日、頻繁なフリーズはOSのXPが変になったのだと勝手に判断し、いつものようにフロッピーでDOSを起動し、ノートン・ゴーストにより増設ドライブにある一世代前のバックアップファイルを使ってリストアを実行した。ところが途中でエラー表示が出て、作業がストップしてしまった。 |
一世代前のはうまくバックアップできていなかったのかと思い、二世代前のものをリストアしたが、90%まで行ってやはりエラーとなった。 |
祈る気持ちで三世代前にさかのぼり、リストアを実行したところ、最後まで行ったのに Success! の表示が出ない。再起動してもCドライブは認識されず、パソコンは動かなかった。 |
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残る四世代前のファイルを使って最後のリストアを試みようと、フロッピーでノートン・ゴーストを起動したところ、何とバックアップファイルの入っているはずのドライブが認識されなくなっていた! |
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ここに来て私はやっと増設ドライブが物理的にクラッシュ(破壊)していることを知ったのである。私の犯した過ちはひどいもので、壊れた増設ドライブの壊れたバックアップファイルでリストアしたために、正常だったCドライブのファイルをめちゃくちゃにして、立ち上がらないようにしてしまったのだった! 結果的に2台のハードディスクとも使えなくなってしまった。私のパソコン環境は一瞬にして喪失し、回復不可能な状態に陥ってしまったことを知ったときの落胆と失望は
、筆舌に尽くしがたいものであった。 |
1台目のドライブは物理的に壊れているわけではないので、再フォーマットし、パソコン購入時についていたバックアップCDを使えば、2年前に購入した状態に戻すことは可能である。しかし、2年の間、多くのソフトをインストールして構築してきた世界に一つしかない私の環境に戻す作業は、1週間では済まないと思うと、食欲は完全になくなっていた。
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昼食もそこそこに、立川のビック・カメラに行って、以前、1台目のCドライブがクラッシュした*とき、新宿で買ったものと同じ日立の120GBのベア(裸)ドライブを1万円で購入した。
*ハードディスクが壊れた! |
帰宅し、これで駄目ならあきらめようと、もう一度ノートン・ゴーストをフロッピーから立ち上げ、前回試すことができなかった四世代前のバックアップファイルを使ってリストアを試みた。 |
何とノートン・ゴーストは壊れたはずの増設ドライブのバックアップファイルを認識している! 急いで祈るようにリストアを実行した。完了までの20分の長かったこと! 神は我を見捨てず、Success!
の表示が出たときには天にも昇る心境だった。 |
再起動するとパソコンは生きているかのようにキビキビと動作した。3ヵ月前の環境がよみがえったのだった。それ以降にインストールした数本のソフトを再インストールすれば、最新の環境に戻すことができる。日曜日の昼の恐怖の数時間が悪夢であったかのように思われた。 |
増設したIBM製のドライブは矢張り壊れていた。しばらくしてこのドライブは読めなくなり、パソコンはフリーズしてしまった。使っているうちに熱くなり、熱暴走してしまうようだった。以前、1台目が壊れたときのように、カリカリと音を立ててディスクが傷ついて読めなくなったのとは違って、パソコンを一旦停止し、ドライブが冷めるとまた読めるようになるということが、救いであった。 |
増設ドライブが冷めたときに、唯一正常だった四世代前のバックアップファイルのお陰で蘇生できたのであった。その後、ドライブが読めるときに一〜三世代前のバックアップファイルでリストアを試みたが、これらのファイルは壊れていて、途中でエラーが出てしまった。ぎりぎりのところで環境を回復できたことを神に感謝するほかはない! |
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IBM製の2台の内蔵ドライブは、2年も持たなかった。そんなに酷使したわけでもないし、こんなに短命だとは思わなかったので、傷口が広がってしまった。今後IBM製のドライブは買わないことにする。また、WindowsXPについても、ハードディスクの不調があればその旨の表示が出るように改善すべきであろう。何故フリーズしたのか分からないと、私のように対応を誤ることになる。 |
パソコンの電源ケーブルを外し、壊れたドライブを新しいものに取り替えた。フォーマットし、使えるようにする作業は、私には簡単なことだった。 |
この事故のおかげで、ノートン・ゴーストは、フロッピーのDOS起動でDVDドライブを操作できる優れもので、DVDにバックアップファイルがあれば、増設ドライブが壊れても、DVDドライブからリストアできることが分かった。私はこの後すぐにバックアップファイルを増設ドライブに作成し、それをDVD2枚に再バックアップした。これで私の環境を失うという事故は完全に回避できる備えができあがった。めでたしめでたし! \(^o^)/ |
最後まで読んでいただいた読者には、バックアップの決定版として、強力なノートン・ゴーストをお勧めしたい。< 完 > |