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神戸ルミナリエ2002(ガレリア) |
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2003年2月19日制作 |
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光の鎮魂歌 |
阪神淡路大震災から8年。冬の神戸で暖かな光が街並みを包む。生きる喜びを実感するとともに、犠牲者の鎮魂と復興への願いに思いを馳せるひととき。2002年も12月12日から25日まで、第8回神戸ルミナリエが開催され、神戸市中央区の旧居留地は、立ち止まることができないほどの人の流れで埋め尽くされた。 |
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神戸・旧居留地 |
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画面中央から右が旧居留地 上はポートアイランド |
撮影 2001年12月10日1427
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神戸市役所と東遊園地
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ルミナリエは純白の骨組みでできており、墓標を思わせる。
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撮影 2001年12月10日1427 |
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神戸ルミナリエ |
「ルミナリエ」はイタリア語で電飾を意味する言葉で、イタリア人アートディレクターのバレリオ・フェスティさんと作品プロデューサー今岡寛和さんによる光の彫刻作品である。1995年に阪神淡路大震災の犠牲者への鎮魂と街の再生への願いを込めてはじまり、今回で8回目。毎年イタリアと神戸のスタッフ約30人が1ヵ月かけて設営する。 |
2002年は「光のぬくもり」をテーマに赤などの暖色を使って温かさを演出。光の玄関装飾「フロントーネ」に続く光の回廊「ガレリア」と東遊園地の光の壁掛け「スパッリエーラ」には、合計約20万個の電球が使われている。 |
これまで電飾を芸術ととらえる文化は日本にはなく、作品の名称は、全て発祥の地イタリアの言葉が使われている。ルミナリエの骨組みの制作はもちろんのこと、電球の色の染め付けまで全てイタリアで行われる。 |
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歓喜の広場
"La Piazza della Gioia" |
ガレリアの玄関口・フロントーネ 高さ約21m |
撮影 2002年12月23日2137
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光の回廊・ガレリア |
光の回廊「ガレリア」の玄関口は、旧居留地の三井住友銀行前。高さ21mの2基のフロントーネと呼ばれる光の門が建つ。ここから先、東方約270mにわたって21基の光のアーチが連なる。今年のテーマは「宇宙のリズム」。柔らかなカーブを描いたこれまでの作品とは趣向を変えて、とがった山形のアーチは空へ伸びる希望の象徴だという。 |
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宇宙のリズム
"Universo" |
フロントーネも含めて21基のアーチで構成される光の回廊「ガレリア」
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撮影 2002年12月23日2147
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携帯でツーショット! |
今年ブームになった携帯写真
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撮影 2002年12月23日2152
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音の演出 |
会場にはスピーカーが設置され、毎年、テーマごとに賛美歌をアレンジしたようなオリジナル曲が流れる。 |
残念ながらガレリアに流れる音楽は「立ち止まらないで」「迷子のお知らせ」といった場内放送でかき消され、じっくりと鑑賞できない。その不満を解消するためか、会場で流れている曲は音楽CDとして販売されている。 |
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2001年のガレリア |
青色系統の電球が多用され、円形のアーチが連なる。
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撮影 2001年12月16日1937
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上を向いて歩こう |
肩を寄せて歩く若いカップルに幸あれ!
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撮影 2002年12月23日2158
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星のペンダント |
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幻想的なガレリアの出口 |
撮影 2002年12月23日2156
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光の壁掛け・スパッリエーラ |
東遊園地の広場には、壮大な光の壁掛け「スパッリエーラ」が登場する。直径42m、最高部の高さ20mの円形に配置された「生命の円」。煌めく光の彫刻に囲まれて、まるで光の海の中に佇むようだ。 |
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生命の円 "Il
Cechio della Vita" |
東遊園地の光の壁掛け・スパッリエーラ 直径42mの巨大な王冠 |
撮影 2002年12月23日2206
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スパッリエーラ内部 |
幾何学模様が全周に連なる。
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撮影 2002年12月23日2210
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2001年のスパッリエーラ |
光の願い
”Desidelio”
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撮影 2001年12月16日1904
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阪神淡路大震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。(合掌) |
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ルミナリエの台所 |
ルミナリエの開催費用は、1千万円の電気代を含めて6億円といわれているが、公的助成金は1億5千万円のみ。残りは全て地元企業の寄付や住民と観光客の募金で賄われている。今年も翌年の資金に充てるルミナリエ記念宝くじが発売された。しかし、昨今の不況の影響で資金は不足気味で、毎年存続を危ぶむ声が聞こえてくる。 |
480億円といわれる経済波及効果も一部の地域と企業に偏っていることに加え、長期の通行規制や来場者のマナーの悪さなどから、地元からも批判的な意見が出されており、神戸ルミナリエ組織委員会の苦悩が続く。 |
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神戸ルミナリエは今年で8回目となったが、期間中天候がぐずつき、総入場者数は464万人にとどまった。(昨年は過去最多の519万人)
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22日(日曜日)には1日の入場者数としては過去最高の68万6千人を記録した。
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回を重ねる毎に輝きを増す壮麗な光の芸術は、神戸の街のイメージにふさわしい。これからも神戸の冬の風物詩として末永く開催されることを期待する。
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神戸ルミナリエには宿舎から歩いて10分ほどで行けることから、地の利を生かし、2年間の取材をもとに作品を完成させた。ラッシュ時は立ち止まることができないので、遠来の客が帰る午後10時前後に撮影した。
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ルミナリエの航空写真は、別件でフライト中に運良く撮れたもので、他のサイトでは見られない貴重な資料となった。(完)
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〈参考〉
神戸ルミナリエは、我々神戸市民の税金や寄付により行われた公道での公的イベント(祭典)であり、著作権を全面的に主張する私的なものとは事情が異なり、撮影も認められています。本作品はルミナリエ事務局に確認をとった上で掲載させて頂きました。
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