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はじめに |
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快晴の旅行日和に恵まれた平成23年(2011)5月9日(月)、栃木県足利市(あしかがし)の「あしかがフラワーパーク」で開かれている「大藤まつり」を見に、家内と二人でぶらり旅に出かけた。
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【凡例】
▲:上の画像の説明文 ▼:下の画像の説明文 〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示 |
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Googleマップ |
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▲ 177.82km2に15.4万人が住む足利市(あしかがし)は、栃木県南西部にある地方都市で、古くは下野国(しもつけのくに)足利庄(あしかがのしょう)として栄え、フランシスコ・ザビエルが坂東(ばんどう)の大学と呼んだ有名な足利学校があることで知られる。 |
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足利荘は、清和源氏義家流・足利氏発祥の地であり、鎌倉時代に足利尊氏(あしかが・たかうじ)が後醍醐天皇の討幕運動に参加し、室町時代には足利将軍家となった。近世近代においては織物業が発達した。「足利」の由来は駅から駅へと町の情報を伝える駅夫(えきふ)が足利きだったことに由来するという。
足利市公式サイト |
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資料 |
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▲▼
東京から足利市に行くには、武蔵(むさし)634mという世界一の高さとなる東京スカイツリーの建設で脚光を浴びている東武伊勢崎線が便利。東武・浅草駅から特急「りょうもう」を利用すると、70分で足利市駅に着く。駅1階の発券窓口で乗車券を買い、階段を上がって「りょうもう7号」に乗り、午前11時前に足利市に到着した。 |
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東武伊勢崎線・特急りょうもう7号で |
足利市駅 |
に到着 2011.5.9 10:55 |
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▲ ちなみに、JRを利用しても足利駅に行くことができるが、東北新幹線小山駅で両毛線(りょうもうせん)に乗り換えなければならず、新幹線を利用しても東京駅から2時間以上もかかる。 |
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▲▼ 東武・足利市駅南口から「あしかがフラワーパーク」へのシャトルバスが出ている。ゴールデン・ウィークを外したにもかかわらず、凄い人出 だった。「りょうもう」は全車指定席のため、帰りの特急券を購入してからバスに乗り込んだ。バス停には長い行列ができており、5〜6台のバスがピストン輸送していた。 |
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▼
足利市東部にある花の芸術村「あしかわフラワーパーク」は、82,000m2(東京ドーム約7個分)もの広大な敷地を誇る花のテーマパークで、平成8年(1996)秋にオープンした。
あしかわフラワーパーク公式サイト |
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▼ 園内には、樹齢140年を超える4本の大藤(おおふじ)があるほか、樹齢80年以上の藤が160本、クルメツツジが1,500本ある。そのほか、1,000本以上のアジサイやハナショウブの群生、熱帯スイレンの群生など、四季折々の花
々を楽しむことができる。 |
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白藤 |
が美しい「あしかがフラワーパーク」入口 |
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▲▼
フラワーパークには、1年を通して8つの花の季節があり、最も多くの観光客を集めるのは、大藤が咲き乱れるこの時期で、ゴールデン・ウィークを挟む4月16日(土)から5月15日(日)まで、「ふじのはな物語」をテーマに「足利・大藤まつり」が開催されている。 |
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資料 |
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フジ(藤)は、マメ科フジ属の一種ノダフジ(野田藤)Wisteria floribunda
の別名で、4月から5月にかけて淡紫色や白色の花を房状に垂れ下げて咲かせるツル性の落葉樹で、フジ(ノダフジ)とヤマフジが日本固有種である。 |
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日本でフジといわれるものはノダフジ(野田藤)である。本州・四国・九州の温帯から暖帯に分布する。木に巻きついて登り、樹冠に広がる。花序は長くしだれて20〜80cmに達する。花は紫色。蔓の巻き方は、右巻き(上から見て中心から外側へ時計回り方)である。 |
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盛況のショッピングハウス |
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ノダフジ(野田藤)の名は、この種が植物学者の牧野富太郎により命名されるきっかけとなった、かつての「藤の名所」大阪市福島区野田にちなんでおり、同区玉川の春日神社には、「野田の藤跡」の碑があるという。 |
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ちなみに、ヤマフジ(山藤)も他の木に巻きついて大きく成長し、花は淡紫。花序はフジに比較して短く、蔓は上から見ると左回り。本州西部・四国・九州(暖帯)の山地に自生し、鑑賞用に栽培されることもあるという。 |
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しらふじや かぜにながるる ひかりかな |
White wisteria blossoms,
the brilliance drifting by the wind. |
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フラワーパークでは、日本を代表する原種・野田藤を栽培しており、色ごとに、「うすべに藤」、「むらさき藤」、「長藤」、「八重藤」、「白藤」と順に花が咲き、最後は日本では栽培が難しいといわれている「きばな藤」(マメ科キングサリ属)が咲き、1ヶ月以上もの間、藤の花を楽しむことが出来る。この日、開花の遅い「きばな藤」以外の全ての藤を楽しむことが出来た。 |
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4月中旬、最初に開花する「うすべに藤」が見頃を迎える。全国各地で販売されている園芸改良品種の紅藤(べにふじ)とは異なり、野田藤の淡い40cm程のやさしい藤の花である。この頃、大藤も数輪開花し始め
るという。 |
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さんしょくの いまをさかりに ふじのはな |
Wisteria blossoms of three colors, in full broom today. |
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「べに藤」「白藤」「むらさき藤」の三色の藤の花 |
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▼ 藤といえば藤紫(ふじむらさき)。野田藤の40〜50cmの花房(はなぶさ)の藤は、栽培方法や環境によって、青系紫や空色系紫など、さまざまな色目の紫があり、その美しさが際立っている。 |
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藤色が美しい藤の花 |
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▼ フラワーパークでは、1,500本のクルメツツジ(久留米躑躅)が植えられており、藤とともに艶やかな赤・白・ピンクの躑躅が咲き乱れていた。 |
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▲▼ クルメツツジ(久留米躑躅)は、キリシマツツジ(霧島躑躅)とサタツツジ(佐多躑躅)をもとに江戸末期以後に九州の久留米で改良されたもの。両者の長所を受け継いだ優れた品種で、樹冠全体が花におおわれる姿は艶やかで美しく、花色も紫紅、白、薄紅、紅、桃、紫など多彩。欧米でも庭木として広く栽培されているという。 |
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うすべに藤の棚
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▼ 正面ゲートから中に入り、南側の藤や躑躅を見た後、最初に遭遇する藤棚が
フラワーステージにある半円形の「うすべに藤」の棚である。最も早く開花した藤なので、少しまだらなところもあるが、藤棚の下にしつらえた椅子に座り、休みながら色とりどりに咲き乱れた春の花を楽しんでいる観光客の姿がみられた。 |
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花の歌の解説 (1)
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■ この作品のBGMには、
主として春から夏にかけて歌われる花に関連した歌を12曲流している。これまでに収蔵していた音楽CDファイルを全て検索して選んだものだが、「さくらさくら」など有名なものは既に紹介しているので外している。internetでも調べてみたが、藤を歌ったものは、見つからなかった。 |
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1頁/三色藤: 春の日の花と輝く〜朧月夜〜みかんの花咲く丘〜野ばら
2頁/足利藤: 花のメルヘン〜からたちの花〜バラが咲いた〜エーデルワイス
3頁/房六尺: 花の街〜夏の思い出〜夏は来ぬ〜宵待草 |
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【
春の日の花と輝く】アイルランドの国民的詩人トマス・ムーア(Thomas Moore 1779-1852)による美しい愛の歌。
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【朧月夜】
1914年(大正3年)『尋常小学唱歌
第六学年用』に初出。検定教科書が用いられるようになった昭和23年(1948)から小学校6年生の音楽教科書において採用され、平成以降も取り上げられている。作詞
高野辰之、作曲 岡野貞一。 |
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【みかんの花咲く丘】
終戦直後に生まれた日本を代表する童謡の名作の1つとして知られる。昭和21年(1946)8月25日に発表された。作詞 加藤省吾、作曲 海沼實。レコードには、井口小夜子(1947年7月・キングレコード)と川田正子(1947年・日本コロムビア)のものがある。 |
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【野ばら】
最初の曲は1771年ゲーテが22歳のときに作った詩(日本語の訳詞:近藤朔風(こんどう・さくふう))に1829年にウェルナーが作曲したもの。次の曲はシューベルトが1815年に作曲したもの。学生唱歌として紹介された。 |
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ドイツ南部のシュヴァーベン高原に建つホーエンツォレルン城に咲く薔薇
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