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★★★  ようこそ 写真俳句の世界へ! ★★★

Wa☆Daフォトギャラリー  和田北舟の俳句  

2011年5月7日改訂

今 日

昨 日

「ペレアスとメリザンド」より「シチリアーノ」:フォーレ Sicilienne

写真をクリックすると新しい窓が開き拡大写真(1600x860)193KBが表示されます。

2001年7月16日制作

橋杭岩(和歌山県串本市 2003年3月15日)

橋杭岩はしくいいわ 天然記念物 和歌山県串本市 2003年3月15日 )

200

2004年5月1日(土)

花の香や神前に舞ふ白拍子

A classic dancer
dancing
 in front of Shinto gods,
fragnant with cherry brossoms.
 

静の舞(鶴岡八幡宮・舞殿)

静の舞(鶴岡八幡宮・舞殿)

拡大写真(1200x900)176KB

 鶴岡八幡宮は康平6年(1063)源頼義が奥州を平定して鎌倉に帰り、源氏の氏神を 由比ヶ浜に祀ったのに始まる。
 その後、源頼朝が鎌倉に入ると、現在の地に八幡宮を移し祀り、建久2年(1191)には鎌倉幕府の宗社にふさわしく、上下両宮の現在の姿に整えた。
 祭神は応神天皇、比売(ひめ)神、神功(じんぐう)皇后。

 4月11日午後3時から鶴岡八幡宮・舞殿(まいでん)で、鎌倉まつり初日のフィナーレとなる静の舞が鎌倉観光協会より奉納された。
 今年の演者は、藤間流の藤間寿美霞(ふじますみか)さんで、当時の衣装を忠実に再現した装束で現れ、艶やかで美しい舞を披露し、観客を魅了した。

 2度にわたって鎌倉に足を運び、800年前から伝わる素晴らしい伝統文化を切り取ることができた。撮影枚数も一つのテーマとしては過去最高となり、大作となった。

 鎌倉は、古都という言葉に象徴される伝統文化が今に息づいており、独特の雰囲気が町中に漲っている。私はすっかり鎌倉ファンになってしまった。
199

2004年4月28日(土)

鐘の音を聞きつ躑躅の小径かな

A path of azaleas,
The sounds
 of a temple bell.

塩船観音のツツジ

拡大写真(1200x800)347KB

 東京都青梅市の塩船観音は、ツツジで有名な古刹である。毎年4月中旬から5月中旬にかけて「つつじ祭り」が催される。
 約15種類17,000本のツツジが摺り鉢状の境内に早咲き・中咲き・遅咲きと順に開花し、4月下旬から5月のゴールデンウィークにかけてピークを迎える。
 今日は八分咲きの状況だったが、緑の中に艶やかな花が咲き誇り、素晴らしかった。

塩船観音のツツジ

塩船観音のツツジ

拡大写真(1200x800)281KB

198

2004年4月18日(日)

流鏑馬の鏑矢の音風光る

An arrow of archery on horseback
whistling,
 A wind of spring
glistening.

やぶさめの かぶらやのおと かぜひかる

流鏑馬(鶴岡八幡宮)

流鏑馬(鶴岡八幡宮)

拡大写真(900x1200)153KB

赤丸に当たり!

赤丸に当たり!

拡大写真(1024x768)175KB

 今日は「第46回鎌倉まつり」のフィナーレを飾る「流鏑馬(やぶさめ)」が鶴岡八幡宮の馬場で行われた。
 昨年は雨だったということだが、幸運にも暑いほどの晴天に恵まれ、観客は倍増したとのことだった。
 これほどの古式ゆかしい装束で800年前と変わらぬ流鏑馬が続いているのは、全国的にも珍しいという。
 今年は武田流の流鏑馬だった。腰を浮かして乗るので、馬の上下動が伝わらずに、うまく的を射ることができるという。

 本当は曇り空を期待していたのだが、光線が強く、写真的にはいまいちである。しかし、数多くの中から偶然にも鏑矢が的を射抜いた写真が撮れたのは、超ラッキーだった。
197

2004年4月17日(土)

そよ風に散る白梅やたいこ橋

White plum blossoms falling 
by a gentle breeze
at the arched bridge.

 梅の里・吉野梅郷では、毎年3月1日から31日まで「梅祭り」が開かれ、露店などが出て連日賑わいを見せる。
 3月いっぱいの梅祭り期間中は、観光バスツアーなどにより大勢の観光客が押し寄せて来るので、写真を撮るには開園時間(0900)前の早朝が推奨される。
 「梅の公園」は、宅地開発に伴い梅生産農家が減少していく中で、地元からの強い要望に基づいて整備された。
196

2004年4月14日(月)

散る花の流れ果てなき羽村堰

Cherry blossoms falling 
the Hamura weir
of endless flow.

玉川上水の桜
 2004年4月3日(土)午後、多摩川八景の一つに数えられる羽村堰の桜を見に出かけた。
 JR立川駅から青梅線に乗り、20分ほどで羽村駅に着く。南口から南西に10分ほど歩くと羽村取水堰に至る。
 水をせき止める玉石張り(たまいしばり)の堰は、丸い石と丸太を組み合わせた構造になっている。せき止められた多摩川の水は、前面にオイルフェンスが張られた第1水門から玉川上水(写真)に流入する。
195

2004年4月11日(日)

緋袴の静の舞や春の色

Shizuka's dance
of deep red hakama
 spreading
spring atomosphere.
 

静の舞(鶴岡八幡宮・舞殿)

静の舞(鶴岡八幡宮・舞殿)

拡大写真(1600x1200)219KB

 今日は暑いほどの晴天に恵まれ、鎌倉は一日中お祭り騒ぎが続いた。私も家内と二人で久しぶりの鎌倉見物をしてきた。
 午前中、大仏様を拝み、昼食後、若宮大路から鶴岡八幡宮までのパレードを見物した。
 午後1時から鶴岡八幡宮・舞殿(まいでん)で今年の3人のミス鎌倉のお披露目があったあと、午後3時から本日のフィナーレとなる「静の舞(しずかのまい)」が鎌倉観光協会より奉納された。
 演者は、今年は藤間流の藤間寿美霞(ふじますみか)さんだった。800年前、義経の子を孕んだ悲劇の白拍子(しらびょうし)・静御前がこの 鶴岡八幡宮で源頼朝に披露した「静の舞」。藤間流のこの舞は、往時を偲ぶ素晴らしいもので、大勢の観衆を魅了した。

 この舞が義経を恋いこがれる内容だったことから、頼朝の逆鱗に触れたが、北条政子の取りなしで何とかその場は収まる。やがて臨月に達した静は、吉野から陸奥に逃走した義経の男子を出産。頼朝は後々の禍根を断つため、静の愛児に死を与えた。
 その後傷心の静御前は京に上り、やがて行方不明になった。このような悲しいエピソードの紹介があった後の「静の舞」だったので、感慨も一入だった。
 花の香や神前に舞ふ白拍子

はなのかや しんぜんにまう しらびょうし

A classic dancer dancing in front of Shinto gods, fragnant with cherry brossoms.

194

2004年4月4日(日)

一山を咲き上りたる梅の花

Plum blossoms spreading
over the whole mountain
up to the top.

ひとやまを さきのぼりたる うめのはな

そよ風に散る白梅やたいこ橋
  梅郷や赤白桃の梅の山 
  山茱萸を見上げる女の爽やけく
天満公園から見た「梅の公園」

拡大写真(1200x900)316KB

 吉野梅郷の中心地・青梅市「梅の公園」は、山の斜面を利用した4.5haの敷地に120種1,500本の梅の木が植えられている。
 周辺には都立天満(てんま)公園や民営の梅園、果実栽培用の梅畑が広がっている。

梅の公園(2004年3月16日)

 起伏に富んだ山地に赤・白・ピンクの梅の木が集中的に植えられているため、プロ・アマを問わず、多くの写真家が訪れ、多彩な作品が生み出されている。

193

2004年3月28日(日)

春の山火渡祭の法螺一斉

Blowing together
on a conch shell
at fire walking asceticism  
 in a spring mountain.

はるのやま ひわたりさいの ほらいっせい

 護摩壇の火焔と煙春天に 

高尾山大火渡り祭(2004年3月14日)

高尾山大火渡り祭(2004年3月14日)

拡大写真(1200x900)276KB

 2004年3月14日(第2日曜日)、東京都八王子市高尾町で開かれた高尾山薬王院による大火渡り祭を見に行った。
 日頃見慣れない山伏姿の僧侶による迫力ある火焔の荒行を見学できたお陰で、密教と修験道の生きた体験ができた。
192

2004年3月17日(水)

夜の色に染まる神戸の木の芽時

Kobe
being dyed night color
in early spring.

よのいろに そまるこうべの このめどき

 まさに三寒四温という言葉がぴったりの早春。先週は神戸に出張した。新幹線の窓から見た景色は確実に春めいてきた。
 神戸の帰り、新神戸駅の売店に明石海峡で捕れた玉筋魚(こうなご)の新子の釘煮が出ていたので、土産に買った。
 神戸では玉筋魚の二艘曳きが春の訪れを告げる。明石海峡の通行船にとっては、航路障害物になるので、注意して航行しなければならない季節である。
191

2004年3月14日(日)

春兆す新幹線の窓の景

Signs of spring
through the windows
of super express Shin-kansen.

190

2004年3月7日(日)

空映す泥田に春の兆あり 

Signs of spring 
at muddy rice fields 
 reflecting the sky.

そらうつす どろたにはるの きざしあり

春田晴褌締めて騎馬合戦 

Fine day at spring rice field,
playing at cavalry battles
wearing loincloth.

はるたばれ ふんどししめて きばがっせん

和良比はだか祭り(千葉県四街道市 2月25日)

和良比はだか祭り(千葉県四街道市 2004年2月25日)

拡大写真(1800x1350)330KB

 2004年2月25日(水)千葉県四街道(よつかいどう)市の和良比(わらび)地区で行われた裸祭りを見に行った。
 ふんどし姿の男衆が五穀豊穣と子供たちの健やかな成長を祈って赤ん坊の顔に水田の泥を塗ったり、騎馬戦や泥の掛け合いを行う文字通りの泥だらけの祭りである。

189

2004年2月28日(土)

年寄の自慢の健脚春の風

Old men proudly
 running faster
in a spring breeze.

和やかなスタート風景

和やかなスタート風景

拡大写真(1600x1200)288KB

第38回青梅マラソン大会(東京都青梅市 2月15日)

第38回青梅マラソン大会(東京都青梅市 2月15日)

拡大写真(1600x1200)275KB

 2004年2月15日(日)穏やかな晴天に恵まれ、青梅市の我が家の近くで第38回青梅マラソン大会が開かれた。
 午前10時スタートの10kmの部は、スタート後、多摩川沿いの道をさかのぼり、日向和田(ひなたわだ)駅付近の交差点で折り返してくるコースである。
 10kmの部は年配者が多いのが特徴。青梅マラソンの目玉は30kmの部である。毎年日本のトップランナーや海外の招待選手が参加する。
 今年は既にアテネ五輪マラソン代表に内定している野口みずき選手が出走するというので、報道陣が大勢来ていた。
 一流選手が先頭集団でスタートした後、市民ランナーが後に続いた。例年のことながら、長嶋さんに手を振りながら走る人が多く、前の人とぶつかるので、「前を見て走ってください!」という珍アナウンスが流れていた。青梅路は、青梅マラソンと共に春が訪れる。

188

2004年2月20日(金)

寒の空水行僧の褌の白

Sky of the coldest seazon, 
 White of the loincloth
the buddist bathing.

かんのそら すいぎょうそうの こんのしろ

1日梅干しとお粥の2食で行をおこなうというから、並大抵ではない。

長勝寺・寒の荒行

長勝寺・寒の荒行

拡大写真(1200x1030)257KB

 2月11日、鎌倉の長勝寺・寒の荒行を見に行った。
 荒行僧たちは全部で23人。100日間に及ぶ過酷な荒行を終え、最後の水行を行った後、出身寺院に帰るという。
 修行は、午前3時から3時間毎に1日7回の水行がある。

187

2004年2月14日(土)

振り向けば雪の切れ目に合掌屋

Turning toward 
wooden houses
 with a steep rafter roof
through the break
 in the snow.

雪の白川郷

雪の白川郷

拡大写真(1200X900)118KB

 白川郷のライトアップは非常に人気がある。この日も大勢の観光客が見学に訪れていた。
 大雪のため、展望台からはライトアップは見えなかったが、坂を下りる途中、奇跡的にお伽の国のような白川郷が見えた。

186

2004年2月8日(日)

山笠の年寄一人雪の屋根

An old man 
of sedge hat
standing on a roof
covered by snow.

雪下ろし

雪下ろし

拡大写真(1200X900)140KB

 この週末、家内と白川郷・飛騨高山に旅行した。
 白川郷は、連日の大雪で、雪に埋もれていた。
 山笠をかぶった老人が一人、黙々と屋根から雪下ろしをしていた。
 雪国の厳しい暮らしぶりを垣間見た。

185

2004年2月1日(日)

初旅や雲海に立つ富士の山

Mt. Fuji standing
on the sea of clouds
at the first journey 
of this year.

富士山

拡大写真(1200x750)66KB

 飛行機で羽田〜富山空港を往復した。今年の初フライトだった。
 幸運にも雲海の上に立つ富士山を見ることができた。
 カメラを持っていなかったことを残念に思った。これから旅に出るときは必ずカメラを持つことにした。

184

2004年1月24日(土)

初春や浜に褌の色模様

Fundoshi
the loincloth
of colorful design
at the beach 
in early spring.

はつはるや はまにふどしの いろもよう

明の春十人十色の褌かな

あけのはる じゅうにんといろの ふどしかな

Early spring, So many men, so many loincloths.

寒中神輿錬成会

寒中神輿錬成会

拡大写真(1024x768)214KB

 寒中神輿錬成会の担ぎ手は、みんな六尺褌を締めている。
 神事の海中渡御であれば、白褌でなければならないが、このイベントは神事ではないため、このようなカラフルな褌ルックが実現した。
 男たちは、各々気に入った褌を締め、しっかりと自己主張していた。

正月や大人になりて初褌

しょうがつや おとなになりて はつふどし

The New Year, the twenty-year-old man
wearing loincloth for the first time.

183

2004年1月18日(日)

江ノ島や成人祭の褌衆

 The crows 
each wearing a loincloth
enjoying
the coming-of-age celebration 
at Enoshima beach.

えのしまや せいじんさいの ふどししゅう

 先日はトップページよりも裸祭りの目次ページの方がアクセスが多いという珍現象まであった。

海に入る神輿

海に入る神輿

拡大写真(1024x768)214KB

 今日は絶好の晴天に恵まれ、湘南・江ノ島海岸の寒中神輿錬成会を取材した。
 internetで海に入る神輿があることを知り、是非私の裸祭りのコレクションに納めたいと思い立ったのだ。
 姫路の灘のけんか祭り以来日本の伝統の裸祭りにすっかり魅せられ、コンテンツもどんどん増えてきた。

182

2004年1月16日(金)

初夢は一等賞の宝籤

My first dream
of the New Year
was the first prize 
of the public lottery.

 達磨は仏教文化であるので、神社が主催するのは奇妙である。これも神仏混淆の名残であろうと思われる。
青梅達磨市
 2004年正月12日(月)成人の日、午後2時から午後8時にかけて青梅・住吉神社前で開かれる青梅だるま市に行った。
 住吉神社は、青梅駅近くの稲荷山(住吉山)に鎮座する旧青梅村の総鎮守で、600年以上の歴史を誇る。祭神は神功皇后(じんぐうこうごう)
 青梅だるま市は「青梅だるま市保存会」が主催している。
 しかし、会場が神社の境内に及んでいることや、鳥居の前の注連縄(しめなわ)を張った中にお焚上所(おたきあげどころ)が設けられていることなどから、容易に青梅・住吉神社の催しであることが推察される。

181

2004年1月12日(月)

大師堂手締で受ける大熊手

Receiving a bamboo rake
of good luck
after hand-clapping ceremony
at the temple Daishi-do.

 拝島大師では、達磨のほかに福熊手を売る店も出ていた。大小様々な熊手があり、七福神などがあしらわれている。まさに今年の福をかき寄せようというわけで、達磨ではなく、熊手を買って帰る人も結構見受けられた。
 取引きが成立すると、威勢の良い手締めの音が境内にこだまし、初春らしい華やいだ気分になる。

180

2004年1月2日(金)

達磨焼く煙の下を初詣

 The first visit of the year,
walking beneath the smoke 
of Dharma dolls burning.

達磨
 正月2日(金)、快晴に恵まれたので、達磨市で有名な拝島大師に初詣に行った。
 JR青梅線・拝島(はいじま)駅から2kmほど南に下ったところに拝島大師がある。
 大勢の初詣客が列をなして本堂前の参道に並んでおり、参道の両側に沢山の達磨が並べられて、買い主を待っていた。
 去年の達磨は、山門のそばのにお焚上げ処(おたきあげどころ)に納められ、土に還る。境内にたなびく煙の下を初詣に行く。

179

2003年12月29日(月)

山里を下る旅人初時雨

A traveler going down
a mountain village
in the first shower.

師走も押し迫ってきた。2003年の御用納めは12月26日。御用始めは1月5日なので9連休となった。
ここ青梅は連日快晴が続いている。お陰で買い物や掃除などがはかどった。有り難い。だが、大晦日から元旦にかけて天気が崩れるという予報が出ている。このところ気象庁の予報は当たらないので、それほど気にならないが・・・。
初時雨は冬の季語。

178

2003年12月27日(土)

心字池孤高の一羽冬の鷺

A winter egret
lonely and elegant
in the Shinji pond.

12月中旬、東京・日比谷公園で開府400年を記念して、千代田区が主催する江戸天下祭が開かれた。日比谷公園に行くと、心字池に白鷺が一羽いた。

心字池の白鷺

心字池の白鷺

拡大写真(800x733)58KB

 

2003年12月18日(木)

寒みそぎ褌に暖をたくするに

Cold water purification,
getting warm by the loincloth.

 

177

2003年12月14日(日)

多摩川や煙一筋冬浅し

Tama river,
A stream of smoke rising
early in the winter.

いよいよ冬の到来である。師走に入ったと思ったら、もう半ば。光陰矢のごとしである。
12月14日は赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日。当日は雪が降ったようだが、この日は東京は素晴らしい快晴に恵まれた。
我が家のベランダから眺める多摩川はすっかり冬の風情となった。川原には太陽に照らされた枯芒(かれすすき)が白く光り、向こう岸には一筋の煙が緩やかに昇っている。初冬の穏やかな風景が広がっていた。

176

2003年12月1日(月)

奥多摩の峰より出づる鱗雲

Cirrocumuli coming
out of a ridge of Okutama.

2003年11月15日(土)、快晴に恵まれたので、紅葉を求めて御岳(みたけ)渓谷に行った。JR青梅線 ・青梅駅から奥多摩行きに乗って約15分、5つ目の沢井(さわい)駅で下車。
ここから遊歩道(吉野氷川(よしのひかわ)線歩道)を上流に向かって2kmほど散策した。

175

2003年11月22日(土)

深山路の茅葺の家秋深む

みやまじのかやぶきのいえあきふかむ

A thached house
in the heart of a mountain
quite autumnal.

 御岳山の山頂に武蔵御嶽神社がある。山岳信仰の参拝客で山上の門前町が賑わう。

茅葺きの家

茅葺きの家

拡大写真(1024x768)253KB

御岳山には、未だに茅葺きの屋根がある民家が目につく。紅葉が屋根に降り積もっていた。

174

2003年11月14日(金)

秋の嶺餌場に遊ぶ山雀

Ridges of autumn,
a varied tit playing
at a feeder.

 御岳山の長尾平の餌場で遊ぶヤマガラがいた。超望遠で撮影した。
 スズメ目シジュウカラ科の鳥。全長約14cm。頭と喉は黒く、額、頬、後頭部は淡褐色をしている。背から尾にかけては青灰色、胸から腹部は栗色。日本、朝鮮半島南部、台湾にだけ分布する。

山雀(ヤマガラ)

山雀(ヤマガラ)

拡大写真(1024x768)108KB

173

2003年11月7日(金)

幽谷の大樹に寄添ふ藤袴

Thoroughwort
snuggling up
to the big tree
of deep valley.

 藤袴はキク科の多年草。中国原産といわれ、本州・四国・九州の山野に生える。秋の七草の一つで、観賞用に庭などにも植えられる。

 

藤袴

拡大写真(800x600)184KB

 藤袴は全体に一種の芳香がある。頭花は少数の管状花からなり白い冠毛がある。

172

2003年10月25日(土)

肩車父の温もり秋桜

Cosmos watching
on his father's shoulders
of warm.

 コスモスの丘は、公園北側にあり、ポピュラーな赤・ピンク・白のセンセーションコスモスが80万本植えられている。
 見頃は9月中旬から10月中旬。立体的な丘の上に咲いているので、変化に富み、その迫力に圧倒される。

コスモスの丘

肩車

拡大写真(800x667)180KB

 2003年10月19日(日)、東京は久しぶりの快晴に恵まれたので、JR青梅線西立川駅前の国営昭和記念公園に行き、ちょうど見頃を迎えた秋桜(あきざくら コスモス)を撮影した。

171

2003年10月18日(土)

畦に来て渡るそよ風曼珠沙華

Cluster amaryllises,
A gentle breeze
along the footpath
between rice fields.

170

2003年10月11日(土)

奥多摩の吊橋ひとつ秋茜

Red dragonflies
by a suspension bridge
of Okuktama area.

 秋茜は赤とんぼのことで、秋の季語である。奥多摩渓谷を歩くと、秋茜が飛んでいた。今年は冷夏だったが、残暑が厳しく、過ごしにくかったが、10月に入って急に涼しくなり、秋めいてきた。

169

2003年10月5日(日)

湖に沈みし村の秋祭

Autumn festival
of the village
sunk
into the lake.

 ダムの建設により湖底に沈んだ小河内村の伝統芸能が多くの困難を乗り越え、元村民の手で存続していることに深い感銘を覚えた。
 2003年9月15日(月)敬老の日、多摩川の水源・奥多摩湖に行った。

原の獅子舞

原の獅子舞

拡大写真(1200x900)310KB

 この日は、幸運にも小河内(おごうち)ダム郷土芸能イベントが東京都奥多摩町小河内ダムの「水と緑のふれあい館」で開かれており、小河内地区の郷土芸能である鹿島踊や獅子舞を見ることができた。

168

2003年10月2日(木)

奥多摩や川のせせらぎ秋入日

A stream murmuring,
The sun setting,
in a country of Okutama.

 10月に入り、奥多摩の入り口・青梅市も涼しくなってきた。週末は多摩川沿いをマウンティンバイクで走るのが日課のようになっている。
 多摩川の上流域は、谷も深くなり、あっという間に太陽が沈んでしまう。遠く近くに聞こえる川のせせらぎを耳にしながら、家路を急ぐ。

167

2003年9月21日(日)

多摩川の瀬音聞こゆる夕月夜

Moonlight evening,
Slight sounds

of Tama River.

 今日は台風15号の影響で、激しく雨が降っており、夕月夜は見られないが、先週は満月の素晴らしい月夜だった。
 我が家のあるマンションは、多摩川のリバーサイドにあり、ベランダからは、多摩川を一望できる。このマンションを買ったのも、この景色が素晴らしいからである。
 ベランダのサッシを開けると、かすかに川の瀬音が聞こえる距離にある。満月の月夜ともなれば、ビールも美味い。日本に生まれた幸せを感じるひとときである。

166

2003年9月16日(火)

鮎を焼く煙の上がる向かう岸

Smoke rising
from ayu barbecue  
on the other side of the river.

 多摩川では、太公望たちが鮎の友釣りをしている風景がみられる。鮎の塩焼きは、夏の風物詩だ。
 英語では串焼きをバーベキューというようだ。

太公望(多摩川)

鮎の串焼き(多摩川)

太公望 鮎の串焼き

拡大写真(450x800)119KB

拡大写真(768x900)111KB

165

2003年9月9日(火)

急流の音より高き蝉時雨

Continuous chorus of cicadas
louder then

the sounds of strong current.

 最近、週末になるとマウンティンバイクに乗り、多摩川沿いの青梅街道を往復する。我が家から30分ほど走ると、秩父多摩国立公園に入る。そのあたりから多摩川の川幅も徐々に狭まり、急峻となってゆく。
 9月に入ってもまだ秋の気配は感ぜられず、まだまだ蝉たちが短い夏の季節を謳歌している。
 御岳駅付近までさかのぼると、流れも速くなり、流れる音も大きくなるが、それ以上に蝉時雨が大きく聞こえる。残暑見舞いが届くようになったが、まだまだ、暑い夏が続いている。

164

2003年9月4日(木)

多摩川の水音高し戻り梅雨

Returned season of rain,
Loud sounds

of Tama River.

 今年の夏は不純だった。
 梅雨明け宣言が出された後も、梅雨のように雨が降った。こういうのを戻り梅雨というのだろう。
 我が家のベランダから見える多摩川の流れも水嵩が増し、水音も高い。

163

2003年9月2日(火)

風紋の広がり行きぬ夏の川

Waves by the wind
spreading out 

on the summer river.

 JR青梅線の青梅駅から10kmほど遡ったところに軍畑(いくさばた)駅がある。昔は渡しがあったところで、現在は軍畑大橋という立派な橋が架かっている。
 橋の下流が淀みになっている。多摩川は、これから上は徐々に急峻となってゆく。

軍畑(いくさばた)大橋から見た多摩川

軍畑(いくさばた)大橋から見た多摩川

拡大写真(1200x900)236KB

162

2003年8月29日(金)

夏の山赤きカヤック川上る

A red kayak
going upstream

in a summer mountain.

 8月24日、マウンティンバイクで青梅街道を上ると、赤いカヌーの女性が力漕していた。多摩川上流の夏の風物詩のひとつとなっている。

カヌー(スラローム カヤック)の女性(多摩川)

カヌー(スラローム カヤック)の女性

拡大写真(1600x1200)255KB

 多摩川に沿って走るJR青梅線は、上流に行くに従って川幅は狭まり、急流となる。御岳(みたけ)駅付近は岩場となり、カヌーの理想的な場所で、毎年夏には競技が行われる。

161

2003年8月19日(火)

雨止まぬ九連休の冷夏かな

Cool summer
of nine straight holidays

by rain.

 先週一週間、会社が夏休みになったので、私も休みを取り、9連休となった。しかし、雨続きの不順な天候で、何処にも行けなかった。
 お陰で、パソコン三昧となり、ホームページの作品数本が完成した。
 外に出てやったことは、雨の合間を縫って、我が家の青梅を流れる多摩川の夏を撮影したことだ。青梅から上流は、だんだんと川幅が狭まり、蛇行し、流れも速くなる。
 自転車で10kmほど川沿いに上ると、秩父多摩国立公園に入るので、風光明媚である。いずれ作品にとりまとめてみたい。

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2003年8月16日(土) 

赤い屋根遥に続く麦の丘

A red roof
following wheat hills

faraway.

赤い屋根の家(美瑛/北海道)

赤い屋根の家(美瑛/北海道)

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 丘の麓にお伽の国から抜け出したような赤い屋根の家が建っていた。農家だと思われるが、隣家まで何キロあるのだろうか。

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2003年8月13日(水)

麦畑丘越え野越え果てしなく

Wheat farms
go up-and-down 
over the endless hills and fields.

 とっぷりと日の暮れた午後8時半頃、ツアーバスに乗り、ふらのワイン工場が観光客のために用意したラベンダー畑に行った。
 ホテルから30分ほどで到着。ライトアップされたラベンダー畑に入ると、幻想的なラベンダーの鮮やかな紫色が広がっており、あちこちから歓声があがった。

ラベンダーのライトアップ(ふらのワイン)

ラベンダーのライトアップ

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 富良野にも「ふらのワイン」というワイナリーがある。「十勝ワイン」に比べると知名度は今ひとつだ。しかし、1982年には世界ワインコンクールで金賞を受賞した。本場ヨーロッパに似た富良野の風土だからこそ、独特の香りと味が出るのだという。

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2003年8月2日(土)

風渡る大いなる丘夏の色

Winds breezing
over the broad hills
of summer color.

バスは富良野から北上して上富良野が一望できる千望峠せんぼうとうげ)に着いた。黄金色の麦がまばゆいばかりに揺れていた。

拡大写真(1200X810)244KB

千望峠の麦畑(上富良野)

千望峠の麦畑(上富良野)

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2003年7月27日(日)

ラベンダやかほり富良野の丘に満つ

Scent of lavender
in the air
of hills in Frano.

拡大写真(1200X900)297KB

ラベンダーの丘(ファーム富田/富良野)

ラベンダーの丘(ファーム富田/富良野)

 2003年7月14日(月)、千歳空港からツアーバスを使用し、2泊3日で道央を旅した。富良野で1泊した後、翌15日(火)、富良野〜上富良野〜美瑛(びえい)〜富良野と巡った。
 富良野地方は、この時期、秋まき小麦が色づき、黄金色に輝く麦畑があちこちに広がり、麦秋(ばくしゅう)を迎えていた。麦秋は麦の秋のことで、麦を取り入れる季節である。俳句では夏の季語となっている。
 ラベンダーは、その香りや色、形から、数多い芳香植物の中でも男女を問わず高い人気がある。 
 世間一般にいうラベンダーは、植物学的には地中海沿岸を原産地とする Lavandula augustifolia を指し、別名「トゥルーラベンダー、イングリッシュラベンダー、コモンラベンダー」、和名では「らわんでる」と呼ばれる。シソ科多年生常緑の亜低木で、灰紫色から濃い紫の花茎20〜30cmの2唇弁の花を穂状に咲かせる。
 ラベンダーの精油には殺菌作用と細胞の再生を早める力や鎮静・鎮痛作用、防腐作用、安眠作用などがあるため、古くは古代ギリシャ時代から人々に親しまれてきた。日本でもハーブの代表種として各地で栽培されているが、気候条件の良い北海道が最も有名な栽培地である。
 花色は淡紅紫色から濃青紫色まで様々で、株全体に芳香があり、香水やドライフラワーのほか、やけどやニキビの薬、アロマテラピーなどに利用されている。 

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2003年7月16日(水)

紫陽花のひときは映ゆる雨上り

Hydrangeas
stand out
after a rain.

 アジサイの花色は土壌の酸性度によって変化する。酸性度が高くなると鉄やアルミニウムが多く溶け出し、ことにアルミニウムが吸収されると花色は青色が強くなるという。

あぢさい寺・長谷山本土寺

あぢさい寺・長谷山本土寺

拡大写真(1200x740)254KB

 逆の場合は桃色が強くでる。このほか肥料要素、すなわち土壌中の硝酸対窒素とアンモニア対窒素の割合なども、花色を変える原因であることが知られている。

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2003年7月12日(土)

手を取りて歩く畦道花菖蒲

A couple walks
hands in hands
on the footpath
of irises.

 ボランティアのガイドは、花菖蒲には必ず花びらに黄色の筋があるという。なるほど、どんなに品種改良がなされていても、その印があった。
 アヤメには必ず網目模様があり、カキツバタは網目の代わりに白い模様があるので、確実に判別できるという。

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2003年7月5日(土)

雨粒を蓄えてゐる花さうぶ

An iris
saving
rain drops.

ハナショウブは、他種との交雑や倍数性を利用しないで品種改良が進められてきたが、近年になってキショウブとの雑種が作られ、ハナショウブにはなかった淡黄色の〈愛知の輝〉が1962年に育成されるなど、人気の花だ。

追 風 (江戸系)

拡大写真(1600X1050)179KB

 花菖蒲の品種は500以上にのぼり、さらに次々に新品種が発表されている。

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2003年6月29日(日)

貴婦人のかほり漂ふ白菖蒲

White irises
of ladies
with a noble air.

さわらび (江戸系)

さわらび (江戸系)

(1600X1060)82KB

 花菖蒲は、日本で品種改良が進んだアヤメ科の多年草で、庭園の湿地や池辺、鉢植え、切花に用いられ、また花菖蒲園として広く植栽されている。
 江戸時代にノハナショウブより改良され、その豊かな花色と大輪の花は欧米でもよく知られている。
 葉は長さ30〜60cmの線形剣状で中脈は隆起し、根茎は密な繊維で包まれ、赤紫や青紫色の花を高さ40〜100cmの茎につけ、外花被片は楕円形で垂れ下がり、基部に黄のマークがある。
 内花被片は狭い長楕円形で直立する。花期は6月。 

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2003年6月22日(日)

紫陽花や色移り気の恋心

Hydrangeas
inconstant in love.

額紫陽花

額紫陽花

(1200X900)178KB

 長谷山・本土寺(はせさん・ほんどじ)は、千葉県松戸市平賀にあり、鎌倉時代の建治3年(1277)に建立された日蓮宗の本山で、「あじさい寺」として知られる。
 「あじさい寺」と呼ばれる寺院は全国にあるが、河上日順貫首(住職)が50年にわたり、12,000坪(約4万u)の境内の半分に毎年1,000株の紫陽花を植え続けた結果、今では25種30,000株の紫陽花の咲く全国屈指のあじさい寺となった。同じあじさい寺として知られる鎌倉の明月院ですら3,000株程度なので、その数に圧倒される。
 紫陽花は、人にたとえれば、美人ではないが、感じが良く、安らぎを覚える人だと思う。日本原産の紫陽花は、どこにでも自生している庶民の花で、気取らず、どこか親しげで、昔から和歌や俳句に詠まれてきたのも頷ける。
 紫陽花は、雨の花だと思う。撮影に最適な条件は、柔らかな光に包まれた雨上がりの曇り空だろう。本土寺の場合は立地条件から午前中がベストだ。

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2003年6月15日(日)

紫の中にひときは白菖蒲

White irises
standing out
in the purple.

 吹上(ふきあげ)しょうぶ公園は、東京都青梅市・霞丘陵(おうめし・かすみきゅうりょう)の一角にある青梅市の管理する公園で、216品種・10万本のハナショウブ(花菖蒲)が植えられており、知られざる名所である。
 2003年6月5日から24日まで、「吹上花しょうぶまつり」が開催されたので、6月14日(土)、JR東青梅駅から歩いて15分ほどの「吹上しょうぶ公園」に行き、薄曇りの柔らかな光の中に咲き乱れる花菖蒲を鑑賞した。初夏の菖蒲園の柔らかな光の中でけなげに咲く花菖蒲は、予想外に種類が多く、見応えがあった。

★彡 日本初の写真俳句 ★彡

. 俳句「海の風景」文頭

東京 2003年8月16日 8月の盆休みで日本列島は里帰りのシーズンだ。今週は会社全体が夏休みなので、私も休みを取っているが、東京は雨続きで、外出ができない。一日中、家の中で過ごしている。お陰で、未編集の作品を数本、一気に仕上げてアップすることができた。また、これまでの作品に手を加えたりして、時間を有効に使っている。

 
俳句「海の風景」は、50句を束ねてアップしており、既に第4集に入っている。今年の4月に神戸から東京に転勤となり、海の句が殆どなくなってしまった。タイトルを修正しようかとも考えたが、既に2年を超えるシリーズとして定着しており、タイトルは従来のままとすることにした。

 世界の旅の写真館としてWa☆Daフォトギャラリーはこれからも歩み続けてゆくが、それとともに、この俳句も続けてゆきたい。そして、英訳と写真とをあわせて添えてゆく。このような試みは私しかやっていないと思う。かなり骨の折れる作業であるが、やる価値はあると思う。

神戸 2002年8月11日
 暑い夏が続いている。昨日は夏休みの帰省ラッシュのピークを迎えた。おかげさまで、Wa☆Daフォトギャラリーも無事に二周年を迎え、毎月一万件のアクセスをいただけるサイトに成長した。一周年記念として始めた俳句「海の風景」も未だに続いており、継続は力なりで遂に百句を超えてしまった。読み返してみると、駄作もあるが、なかなか良い句だと自慢したくなるような作品もある。

 徒然日記を書くごとに折々の俳句を挿入し、それを俳句「海の風景」に写し、英訳と解説文を加えてきた。この作業もかなり大変だが、何とか続けてきた。俳句は本来のフォトギャラリーとは必然性のないコンテンツではある。しかし、映像と17文字の言葉の違いこそあれ、情景を写し取ることには違いがない。むしろ情報過多の映像より、シンプルな文字の方が味わい深いこともあるのではないだろうか。私の拙句をそれなりに楽しみにして下さる読者もおられるようで、励ましのmailをいただくと、止められなくなる。写真の方も風景写真から始まって祭りや花の写真まで手を広げてビッグサイトになってしまったが、今更引き返すこともできない。これからも情熱と体力の続く限り、現在のコンセプトで進んでいきたい。

神戸 2001年7月29日 平成13年4月1日、広島から神戸に赴任。俳句は、相変わらず月に一回うつみ会に7句を投句し、高橋三洋子先生の添削と講評を受けている。いわば通信教育という形で続いており、先生のご厚意に感謝申し上げる。

 昨年7月から個人のホームページ・Wa☆Daフォトギャラリーを始めて1年余りになる。アクセス13,000件を突破し、すっかり軌道に乗ってきた。そこで一周年記念として、これまで徒然日記の冒頭に折々の俳句を載せてきたので、それを集めて、俳句「海の風景」というタイトルにまとめ、それに写真とコメントを付けてみた。また俳句の英訳もつけた。英訳にも意訳が入り、イメージの広がりが期待できる。

 まだまだ素人の域を出ていないが、当ホームページのビジターに海の素晴らしさや季節感などを画像と同様に感じとっていただければ有り難い。わずか17文字でイメージ(画像)を表現できれば幸いだ。これまで海で仕事をしてきた経験を生かし、海の風景を一幅の絵のように切り取ってみたい。これが作者のテーマでありコンセプトである。ただ、海の句に限定したわけではないので、折々の身近な風景を適宜織り込んでいきたい。

パノラマの神戸の港春霞

風光る館の空に風見鶏

Panoramic view
of Port Kobe
in the spring haze.

A weathercock on the roof
under sky
with a glistening wind.

広島 2000年4月23日 平成12年4月1日、函館から広島に赴任した。友人から勧められ、俳句同好会「うつみ」に入会、月一の例会に出ることになった。仕事の合間を見て俳句づくりに専念する毎日が始まった。稚内在任中から俳句を創作していたので、ある程度の自信があるが、句会に出席し、先生に講評を仰いだり、添削を受けるのは初めてである。少し緊張するが、楽しみながら自然流で俳句をつくりたい。先生の俳号は高橋三洋子で、正岡子規の弟子である高浜虚子の流れを汲むという。種田山頭火のような自由律の俳句ではなく、古典派ともいうべき俳句で、キチッとした季語が必要であり、自然で平易なものでなければならないと教わった。

白藤や水面に鯉の浮き沈み

草鞋揺る仁王門より遍路発つ

Carp sink and float
to the surface
under white wisteria.

Pilgrims started
 thorough Deva gate
on which straw sandals swinging. 

稚内 1994年3月26日 平成6年は吹雪で明けた。日本最北端の地・稚内市に来て一年足らずであるが、現在貴重な冬の体験を積みつつある。窓の木枯らしを聞きながらテレビで正岡子規のドキュメント・ドラマを見ていたら、ふと、この稚内市を中心とした宗谷の出来事を点描してみたら面白いのではないかと思った。今まで俳句などというのは創ったことがないが、挑戦するのも楽しいのではないか。稚拙ではあるが、北国の思い出をファイルする趣旨で詠んでみたところ、アッという間に百首を越えてしまった。思ったより簡単である。粗製濫造気味ではあるがこれからも続けたい。俳号は日本最北端の地にちなんで北舟とした。

正月や昆布拾いの海人ふたり

流氷の接岸告げる尾白鷲

Two fishermen
pick up kelp
on New Year's Day.

A white-tail eagle signals
the arrival of drift ice
to the coast.

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