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和田義男

 旅紀行ジャパン

2004年10月2日改訂

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2004年1月16日作成

青梅だるま市

青梅だるま市(青梅市住吉神社)

青梅だるま市

青梅・住吉神社

青梅・住吉神社

拡大写真(1200X900)198KB

 2004年正月12日(月)成人の日、午後2時から午後8時にかけて青梅・住吉神社前で開かれる青梅だるま市に行った。
 青梅マップ

 住吉神社は、青梅駅近くの稲荷山(住吉山)に鎮座する旧青梅村の総鎮守で、600年以上の歴史を誇る。祭神は神功皇后(じんぐうこうごう)

 5月2・3日に開かれる住吉神社青梅大祭は、12台の山車が繰り出す青梅最大の祭礼として知られる。

 昨年11月下旬に千代田区で開かれた江戸天下祭には、地元・森下町の山車(だし)と武内宿禰(たけうちのすくね)の山車人形(だしにんぎょう)が参加し、天下祭に花を添えた。

青梅駅前通りの賑わい

青梅駅前通りの賑わい

拡大写真(1200x900)245KB 【E-1 108mm/28-108mm  F4.5 1/200秒 ISO200】

晴れ着の女性と福達磨

晴れ着の女性と福達磨

拡大写真(1200x900)225KB 【E-1 28mm/28-108mm  F4.5 1/100秒 ISO200】

神仏混淆しんぶつこんこう

達磨人形だるまにんぎょう

青梅だるま市
 青梅だるま市は「青梅だるま市保存会」が主催している。会場が住吉神社の境内にあり、鳥居の前の注連縄(しめなわ)を張った中にお焚上所(おたきあげどころ)が設けられているが、500年も昔の室町時代から続いてきた毎月2と7のつく日に6回開かれた六斎市のなごりであって、本来、このだるま市は神社仏閣とは何の関係もないという。
 近年、古い達磨の処理に便宜をはかるため、住吉神社の境内でお焚き上げを行うようになった。達磨は仏教文化であるので、神社がかかわるのは奇妙であるが、神仏混淆の名残で、このような現状に違和感がないということなのだろう。
 この日、達磨を並べていた露天商は、拝島大師で見かけたあきる野市や立川市の業者で、多摩達磨を販売していた。東京では多摩地区しか達磨を製造していないので、江戸達磨とも呼ばれているという。
 下の写真は、あきる野市の椚(くぬぎ)ダルマ店である。親族がやっているとのことであちこちに店が出ている。製造は完全に家内制手工業で、張り子の達磨にひとつひとつ手書きするというから大変だ。1月から3月にかけて販売し、その後は翌年分を製作する。大きいものも小さいものも手間は余り変わらないという。むしろ小さい方が作業がやりにくいとか。 (くぬぎ)ダルマ店 Tel: 0425-58-4143
 達磨に目隠しをしているのは、目の回りに丸く押された金箔が剥げないようにするため。眉毛(まゆげ)は鶴、頬髭(ほほひげ)は亀、顎髭(あごひげ)は富士山をモチーフにしているという。

どっちにしようかな?

お好きな方をどうぞ!

どっちにしようかな? お好きな方をどうぞ!

拡大写真(1024x768)143KB 【E-1 28mm  F5.0 1/125秒 ISO200】

拡大写真(1200x900)254KB 【E-1 28mm  F5.6 1/125秒 ISO200】

達磨の値段

 一番大きいもので4〜5万円の値が付いているが、値段はあってないようなもの。あちこち回り、一番安く値引きしてくれる店で買うのがコツだというが、店の方は大変だろうと同情する。
 4万円のものが簡単に半値以下になってしまうのを見てしまうと、言い値では買えなくなる。値段ほど手間の差がなく、材料費の違い程度なので、大きなものほど値引きが大きいのもうなずける。私も団地サイズで最もよく売れている1200円の達磨を800円で購入した。家内安全・無病息災を祈願しようと思うが、それを叶えてくれるのは、住吉神社の祭神・神功皇后ということになるのだろうか・・・。

左目、それとも右目?

 願をかけるときに達磨に片目を入れるのだが、椚ダルマ店は、右目(向かって左側の目)に入れるように指導していた。拝島大師達磨市のときに調べたように、もともとは左目(向かって右側の目)を描くということになっており、大日堂の達磨も確かに左目が描かれていた。
 椚ダルマ店によると、左目は左前に通じるので縁起が悪く、右目を薦めているという。達磨に片目を入れて願掛けを始めた高崎の農家の話は知らないそうで、左目に入れるのは初めて聞くという。法律に決まっているわけでもないので、どちらでも好きな方にすれば良いということなのだろうが・・・。

有り難うございます!

有り難うございます!

拡大写真(1200X900)212KB 【E-1 28mm/28-108mm  F5.6 1/160秒 ISO200】

酉の市とりのいち

の熊手
 酉の市(とりのいち)は、11月の酉(とり)の日に行われる祭りで、初酉の日を一の酉といい、順次に二の酉・三の酉と呼ぶ。特に東京下谷(したや)の鷲(おおとり)神社(大鳥神社)の祭は名高く、縁起物の熊手などを売る露店で浅草辺までにぎわう。
 威勢良く手締めで受ける大熊手  北 舟 
 年を越しても、縁起物の福熊手はあちこちで売られている。拝島大師の達磨市でも見かけたが、住吉神社の入り口でも店が出ており、取引きが成立すると、商売繁盛を祈って威勢の良い手締めの音が響き渡り、初春らしい華やいだ気分になる。

達磨市手締めで受ける福熊手

拡大写真(1200X900)248KB 【E-1 28mm/28-108mm  F6.3 1/160秒 ISO200】

お焚上所おたきあげどころ

 一の鳥居と二の鳥居の間の四方を注連縄に囲まれた結界の中にお焚上所があり、一年間勤めを果たしてくれた達磨やお守りなどが焼かれる。拝島大師とちがって、ここでは達磨を納める台が設けられ、焼却処分は専従員が行っている。

お焚上所

お焚上所

拡大写真(1200X900)214KB 【E-1 28mm/28-108mm  F5.6 1/125秒 ISO200】

片目の達磨

 一年間の勤めを終えた達磨たちが焼却の順番を待っている。その中に片目の達磨があった。この持ち主は、願いが叶わず、そのままここに持ち込んだのだろうか。椚ダルマ店の指導宜しく、右目に筆が入れられている。
 殆どの達磨には両眼が描かれている。きっと御利益(ごりやく)があったのだろう。私も来年両眼を描いた達磨をここに納めたいものである。

青梅だるま市

拡大写真(1024x768)119KB 【E-1 54mm/28-108mm  F5.6 1/320秒 ISO200】

土に還る達磨

土に還る達磨

拡大写真(1200x730)127KB 【E-1 80mm/28-108mm  F6.3 1/320秒 ISO200】

祈 り

祈 り

拡大写真(1200x900)146KB 【E-1 54mm/28-108mm  F5.6 1/320秒 ISO200】

拝殿への石段

 二の鳥居をくぐり、急な石段を50段ほど上ると住吉神社の拝殿に至る。古い達磨をお焚上所に納めた後、この石段をのぼって参拝する。初詣の終わった少年が口を押さえているが、お炊上所の煙に備えているのだろうか。

拝殿への石段

拡大写真(1200X900)222KB 【E-1 28mm/28-108mm  F8.0 1/250秒 ISO200】

 達磨焼く煙の中を初詣  北 舟 

煙るお炊上所

煙るお炊上所

拡大写真(1600X1200)320KB 【E-1 40mm/28-108mm  F6.3 1/200秒 ISO200】

青梅・住吉神社

青梅・住吉神社

拡大写真(1200X900)198KB 【E-1 64mm/28-108mm  F4.0 1/100秒 ISO200】

和田義男

 
  撮影 2004年正月12日
 
《 OLYMPUS E-1 》

 
14-54mm 50-200mm

500万画素


 320枚  360MB
 

 青梅だるま市も晴天に恵まれ、のどかな正月風景をカメラに収めることができた。
 神仏混淆のだるま市。internetで「だるま市 神社」をキーワードに検索したところ、多くの例があることが分かった。
 青梅市民だけでなく、日本中の人々が違和感なく受け入れている福達磨は、寛大な宗教観を持つ日本人ならではの伝統文化なのだろう。〈 完 〉
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