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小河内の鹿島踊が終わり、水と緑のふれあい館を出ると、原のささら獅子舞が始まった。湖底に沈んだ小河内村の原の氏子たちは、氏神が小河内神社に合祀されたことから、9月15日の小河内神社の例祭に獅子舞を奉納する。
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小太夫 |
女獅子 |
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獅子舞の起源
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獅子舞の起源については、唐から仏教とともに伝えられたとか、日本古来から行われた神事だとか、種々の学説があるが、はっきりしたことは不明である。奥多摩町に伝わる各地区の獅子舞もいつ頃からはじまったものかわからないという。
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原の獅子舞は、所蔵する「日本獅子舞の来由」によると、「氷川小留浦山祇神社の村木氏から伝授された」とある。小留浦山祇神社の獅子舞は天文元年(1532)とあるので、かなり古くから伝わったものであることは間違いない。
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挨 拶 |
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ささらすりと大太夫 |
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ささら獅子舞
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ささら獅子舞は、関東各地で広く行われているが、特に秩父地方から奥多摩地方に多くみられ、奥多摩町内だけでも14ヵ所の祭礼で奉納される。
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雌雄三匹の獅子頭を被った3人の舞手が腰に太鼓をつけて舞い、四隅には、花笠を被ってささらを擦る「ささらすり」を配し、それに笛方、唄方、道化、囃子方が加わり、賑やかに興じる獅子舞である。
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一般的には、「獅子ぐるい」といい、獅子舞来由書にも「狂う」とあるように、狂ったように舞い踊る。色々な流派があり、多岐に渡るという。
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坂本の獅子舞 |
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川野の獅子舞 |
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原の獅子舞
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9月15日の秋祭りには、原、坂本、川野の獅子舞が小河内神社に奉納される。いずれも東京都から無形民俗文化財に指定されている。それぞれに特徴があるが、原の獅子舞は、舞方(獅子)3人、花笠(ささらすり)4人、笛方・唄方(菅笠(すげがさ)裃(かみしも)装束)4人、太刀遣い3人で構成される。
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獅子頭は、大太夫(おだい)は金色でねじれ角(つの)、小太夫(こだい)は黒色で鉾形(ほこがたち)角、女獅子(めじし)は赤色で宝珠(ほうじゅ)をいただき、歯を黒染めにして口をやや開いている。
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水引(みずひき
布)は、男獅子の大太夫・小太夫は濃紺地、女獅子は赤紫地で、男獅子には赤の鶴の丸の紋、女獅子には青の鶴の丸の紋があしらわれている。獅子は腰に太鼓を付け、両手に撥(ばち)を持ち、笛方、唄方、ささらすりの演奏に合わせて舞い踊る。
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太刀遣いによる清めの塩まき
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白 刃
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この日は、道中笛で奥多摩町原の温泉神社に参り、午前9時頃、宮参りの獅子舞・正神(しょうじん)を奉納した。午前10半頃から小河内神社で笹掛りの舞を奉納したあと、午後1時頃から水と緑のふれあい館の中ですり違いを披露。その後、広場で白刃を舞った。
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白刃(太刀懸り)は、真剣を使い、悪魔退散を祈る神事の舞で、刀を欲しがる3頭の獅子と3人の太刀遣いがそれぞれ対になって舞う。迫力と勇壮さに富み、最大の見せ場であり、必見の演目である。
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大太夫(おだい)と戦う太刀遣い
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獅子舞「白刃」の途中で刀をセット
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大太夫の舞
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ささらすり
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ささらすり(簓擦り)は、ささらの演奏者のことで、花笠に振り袖を着用している。花笠は、四隅から竹ひごを天蓋形に張り、これに梅花形をあしらい、その頂点に牡丹の花をつけ、巴紋のついた水引(布)を垂れている。
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ささらすりと笛方 |
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ささらすりは男性 |
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ささら(簓)の演奏
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ささらは、日本の民俗楽器のひとつで、20cmほどの竹の先を細かく割って束ねたもの。田楽・説経・歌祭文や田植囃子などで、ささらこ(簓子)とすり合せたり、2本のささらを打ち合せて調子を取ったりする(広辞苑)。
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写真のささらすりは、右手にささらを持ち、左手のささらこに擦り合わせて音を出している。
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