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 特集!旅紀行

2004年10月9日改訂

今 日

昨 日

♪Song of India (Rimsky-Korsakov) Flute MIDI by Kasuga

                   田植え

2004年3月12日制作

田植え

                         拡大写真(1200x900)270KB

インド西ベンガル州プルリア

第 15 集

2004年10月9日(土)  
インドの 紫
プルリアも、雨季明け直前で、2〜3日に一度、激しい雨が降りますが、吹いて来る風が、随分涼しくなって来ました。昨晩なんかも、午後7時で、デジタル室温計が、29度を指していました。朝晩2回の行水も、水でも、まだ大丈夫です(ま、基本的に、私は、年中、水なんですけど・・)。

現場は相変わらず早朝から深夜までの勤務が続いていて、疲れもピークですが、秋晴れの晴天で、抜けるような、かっと青いインド空を見てますと、疲れも吹っ飛びます。

LOT-5(三菱重工)さんの直径7.2mの導水管も、6mスパンで、ペンストックの下方から、着々と組み上がっていっていて、そうした出来上がりも、生眼で、毎日見ることが出来ますので、我々が、こうした僻地でも踏ん張れる、働き甲斐になっているのかもしれません。優に3cmはある鉄板が丸く加工されて、長さ6mスパンの導水鉄管になるのですが、スパン毎のつなぎ目溶接作業を、重工業業界用語では、『肌合わせ』と、色っぽい言い方をすることも最近、教えて頂きました。つるつるの鉄管を撫でておりますと、重工業業界のエンジニアたちが、我々土建業とは少し違った、艶(なまめ)かしい、優しい世界の人たちのようにも思えました。

さて、今回は、インドの紫をお届けします。紫は、私の大好きな色なんですが、インドで、なかなか見つけるのが難しく、画像選びに、苦労しました。日本でしたら、上品さや、優雅さ、なまめかしさなどを表現する色としても頻繁に使われているのでしょうが、インドでは、探すのに苦労しました。インドでは、紫は、色の扱いとしては、どうなんでしょうか。これからの研究課題です。
1) ヤギ飼い カルカッタのニューマーケットでの撮影です。少年を先頭に、このヤギの群です。50頭ぐらい居ます。夕方ですから、住処へ帰っているところです。2頭毎に紐を掛けられていますが、統率取れて、群のままで移動してますので、これは、ヤギの習性かもしれません。このヤギの群に出会う度に、大沢たかお主演のテレビドラマ『深夜特急』で、旅の出だしで、カルカッタのサダルストリートの安宿の2階から、ヤギの群れを、沢木耕太郎が、驚きの眼で眺めるシーンを思い出してしまいます。

ヤギ飼い

2) 茶店 チャイ(ミルクティー)で、一服。カルカッタでは、ごくごく普通に見られる、庶民の憩いの場としての茶店です。飲んだ土器のチャイカップは、ご覧のように、前の道路に捨てられて、割れて、土に返ります。塗りはありませんので、時間が立つと、チャイが器に滲みて来ます。路上での行水も、まだまだ一般的です。

茶店

3) チャンディーガールの茄子 チャンディーガールの市場の茄子です。8月の撮影ですので、夏茄子。私は、市場の撮影が大好きで、ベジタリアンというわけではもちろんないのですが、野菜の撮影も、そして、食べるもの大好きな、ベジ大好き人間です。宿舎の部屋の前では、今、韮(ニラ)を栽培しています。まだ、種を蒔いたばかりですが、もう芽が出て来ており、いずれは、韮タマになり、所員の腹に納まります。

チャンディーガールの茄子

4) 植木鉢 うちのバグムンディの村の裏道に入ると、こんな住居がありました。門の上の植木鉢の落ち着いた紫の色に惹かれて、撮影しました。ベンガルの家は、屋根は、赤瓦、壁とかは赤土レンガです。木製品は貴重品ですから、扉とかの一部だけに使われます。左の緑は、アショーカといわれ、インド人の好きな木で、庭木でよく植えられています。

植木鉢

5) 花売り カルカッタのアルメニアン花市場のガーレン(花輪)売りです。早朝の撮影ですが、物憂げな様子がなんとも言えません。後ろに紫色のサリーが見えますが、今日、売る花の色に、合わせて来たのでしょうか?

花売り

6) ガーレン この蕾の淡い紫色に惹かれ、近撮してみました。花の名が、すみません、わかりません。ヒンドー教のインドでは、こうして、大量の花が惜しげもなく、ガーレン(花輪)にされ、神様へのお供え物として、費消されていきます。

ガーレン

以上、インドの紫で、6点でした。

勝負ネクタイ 生地がへたってもう処分してしまいましたが、昔、勝負ネクタイで、紫色を使ってたことがありまして、この号を、打ちながら、また、バンコクかシンガポール辺りで、パープルカラーの勝負もんのネクタイを探してみるか・・と思っています。ラーメンの汁ですぐ駄目にしてしまいますから、勝負運も、すぐウオッシュアウトされてしまうのですが、凝るなら、紫色ですね。

チャーチルのCD 第2次世界大戦の時の、イギリスの首相ウインストン・チャーチルの、1938〜1945年の頃の演説のCDが手に入ったので、十分には、聞き取れないままも、なんとか聴こうとしています。落ち着いたよく通る良い声です。インド人スタッフたちも、もちろん、チャーチルを知っていて、右手でピースの後姿がかっこ良いと言ってます。こういう演説が、すんなり英語で、聞けるように早くなりたいものです。いつか、いつかと思っていれば、気力も失せず、願いは叶うという奴で、いつか、ものにならないでしょうか。いや、ものにしたいもんです。

中曽根さんの自省録 先日の出張で、中曽根康弘さんの自省録(新潮社)という自伝を買って来ましたので、今、所内で、回し読みしています。私は、あの中曽根さんでも、こう述べている辺りが、特に印象に残りました。「人生において、多くの出会い、めぐり合いは嬉しいものです。しかし、これも結局、親密になって、いつまでも親しく往来する仲間となると、その数は限られてきます。親戚、同窓、職場などせいぜい百人にも遠く満たない人数でしょう。私なら、60〜70人で、その間を行き来しているうちに、人生は怱忙(そうぼう)として暮れていくのです。」季節も秋なので、余計、この言葉が心に沁みるのでしょう。
 

だんだんと深まりゆく日本の秋を、自然の恵みとともに、楽しんでおられる、日本の皆さんが、羨ましいです。海外の現場勤務で、食の話になると、これは、所詮、限度がありますので、こちらは、毎晩、インドビールと、カレーで、腹一杯になって、欲をコントロールするようにしています。では、良い秋を!

2004年10月2日(土
インドの黄色
台風の当たり年 日本は、今年は、台風の当たり年。全国各地、被害もひどいようで、家屋が浸水している様とか見ますと、まるで、このインド、ベンガルの土地辺りとそっくりじゃねえかと呟いてします。

私の松山の実家も大正時代に建てた古い農家ですので、3年前の安芸灘地震で、屋根瓦が半分落ちて、庭で、その落ちる様を見ていたオヤジは、松山空襲の時以来の驚きだったと言ってました。

すべての人に万遍なく、誰彼となく来ますので、天災、災害。突然に、が〜んと来ますので、車や単車に危険かな・・と思いながら乗るのとは、また全然違います。こうした自然災害による日本での被害をインドから見てますと、建設会社も、日本でまだまだやるべきインフラ整備は、山ほどあるのではと思ってしまいます。詰まるところは、中央と地方の問題になり、税というインフラ整備の原資配分の問題にもなってくると思いますが、すべての人が安全に幸せに暮らせる国家が、やはり理想ですので、災害にやられっぱなしにならないように、まずは、やばいところから、手をつけて、より良い国作りのための上手い税配分をお願いしたいと思います。

日本のDVD 先週の日本出張では、山の現場で皆が退屈しているので、DVDを、買って来ました。現場でへたっている人用には、あずみ(上戸彩)、半落ち(原田美枝子)、きょうのできごと(田中麗奈)、ビューティフルライフ(常盤貴子)、座頭市(夏川結衣)、バタ足金魚(高岡早紀)、現場でまだまだ意気軒昂の人用には、仁義無き闘い(菅原文太:広島死闘篇も)、太陽を盗んだ男(沢田研二)、弾丸ランナー(田口トモロヲ)、チキン・ハート(忌野清志郎)。うちの現場は、日々難解なインド人たちを相手にしているせいか、邦画派が圧倒的に多く、このような選択となりました。

最近の邦画のDVDには、音声は日本語でも、字幕に英語も可能というものが多く、皆、邦画を、楽しみながら、字幕で英語の勉強もしているみたいです。今は、世界中、DVDの時代ですし、英語の字幕さえあれば、日本の素晴らしい邦画も、日本に埋もれることなく、世界に打って出れると思います。

しかし、最近は、ほんと、語学学習にはこと欠かない、便利な時代になったものだと思います。言い訳が出来ない環境とも言えるでしょう。しかし、私の英語力が全く上がらないのは、なぜでしょうか?加齢ということもあると思いますが、語彙もなかなか増えず(一晩寝ると完全に忘れてしまいます)、最近では、語順を変えて、ヴェリーマッチ、タンキュウ〜!とかで、なんか語彙を増やしたような気分になっている駄目オヤジです。やはり、英語が、心底、身体に合わない体質なのでしょう。幕末でしたら、攘夷百姓していたはずです。
では、11回目の色のカワ通、今回は、黄色で、お届けしたいと思います。

1) 路面電車 カルカッタの路面電車には、冷房なんてありませんので、こうして窓を開けて走っています。この車体のボディー広告は、生命保険会社のもの。えっ、インドに生保?ちゃんと、あります。で、ちゃんと払って呉れるの?それは、インドですから、どうでしょうか・・?電車も、相当古い型が多いですが、まだまだ大事に使われています。

路面電車

2) バナナ売りとアンバサダー インドのバナナも、なかなか美味いです。日本で柔らかいのを食べ慣れた人には、果肉がちょっと硬く感じるかもしれません。路上販売のおやつとして、1〜2本ずつ、売れていきます。バナナ売りの後ろの車は、インドの国民車、アンバサダー。ヒンドスタンモーター社製で、ここ西ベンガル州で製造されています。2000ccのいすゞ製のディーゼルエンジンを積んでいます。カルカッタのスモッグの主原因が、この大使と名づけられた車の排気ガスからだと言われています。

バナナ売りとアンバサダー

3) ライム インド人は、ライムが大好きで、搾ったライム果汁に、冷たい炭酸水を注いで、そこに、岩塩を入れて、軽く混ぜて、飲みます。これが、また、美味いんです。手前から、ライム、青唐辛子(あるいは、ささげ?)、香草、ダイコンです。ベジタリアンの国ですから、野菜が、うなるほどに豊富です。北インド、チャンディガールの市場にて。

ライム

4) 黄マンゴ 私が、人格を無くしてしまう唯一の果物です。来年の暑季が待ち遠しいです。生っているマンゴ、屋台で山盛りで売られているマンゴを、見ますと、インドって、豊穣の大地だなとつくづく思います。ウルシ科なんで、皮膚の弱い人は唇がかぶれるようですが、それも気にせず食べてしまうほど、美味い果物です。ちなみに、500種以上のマンゴがインドにはあるそうです。隣のジャルカンド州、ジャムシェドプールの屋台にて。

黄マンゴ

5) ひまわり インドのひまわりは、日本のひまわりより、少し小ぶりです。いや、でかくなる前に、こうして切られて売られてしまっているだけかもしれません。ひまわりの切花も、ヒンドゥー教では、神様へのお供え物です。ベジタリアンの国ですので、当然、植物油利用ですが、ひまわり油も多いと聞きました。英語では、サンフラワーですね。カルカッタのアルメニアン花市場にて。

ひまわり

6) うこん カレーの黄色は、実は、このうこんからです。従い、インド料理には、ほとんど、すべて、このターメリック(うこん)が使われていると言って過言ではないでしょう。うこんに含まれるクルクミンという成分が、痴呆を予防するという研究発表も最近日本でなされているようです。インド人のアルツハイマー病の発症率は、アメリカ人の
4分の1だそうで、やはり主食がカレーのせいでしょうか。バグムンディ村の土曜市にて、販売中。このうこんを、石臼で砕いて粉にし、カレー料理で使います。

うこん

以上、インドのイエローカラーで、6点でした。

もう12年以上も昔の話ですが、宮崎自動車道を、北へ向かって、ぱらぱらと、カッ飛んでいった黄色タンクのハーレーXLH1200のシーンが、宮崎の空の広がりと共に、いまだに、しっかりと締まった宮崎イメージで、頭に残っています。黄色は、インパクトが強い、でも、一本気な色ですよね。

あっという間に、10月です。昨日は、うちの現場も、第31回目の一日会でした。この業界の方でないと、ちょっとピンと来ないかもしれませんが(あるいは、うちの会社だけか・・・?)、「ついたちかい」と言いまして、その月の安全を祈願しつつ、お互いのチームワークを高める会合です。建設業なんで、事故は付き物とは言え、決して起こしてはいけません。私たちも、安全の神様にお酒を捧げるために、人間の胃袋を、少しだけ使います。孤独に負けて、酔っ払い過ぎては、海外では、よい仕事は出来ません。では、今月も、ご安全に!

プロフィール

拡大写真(800x600)99KB

 
 
撮影 ・原作 : 
 

丹下誠司たんげせいじ

 

職業:大成建設(株)勤務

住居:インド共和国西ベンガル州プルリア地区バグムンディ村
趣味:インドの神像収集
  (前任地のインドネシアの絣(イカット)も100枚ほどのコレクションがあります)
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