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 特集!旅紀行

2005年1月9日改訂

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昨 日

♪Song of India (Rimsky-Korsakov) Flute MIDI by Kasuga

                   田植え

2004年3月12日制作

田植え

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インド西ベンガル州プルリア

第 19 集

2005年1月8日(土)  
インドの動詞シリーズ「運・ぶ」
スマトラ島アチェ沖地震 明けましておめでとうございます。12月26日のスマトラ島アチェ沖地震は、インドで見ているBBCでは、Asian Tsunami として、その報道が続いていますが、亡くなられた方も、17万5千人の報道にまでなっており、その被害の甚大さに愕然としてしまいます。

インドでも9千人以上の方が亡くなられていますが、私の故郷のインドネシアは、その10倍です。15mの高波は、うちの現場のテールレースアウトレット(発電後の水の、吐き出し口)の高さとほぼ同じで、そんな波が押し寄せて来たら、人や家屋なんて、ひとたまりもないでしょう。

サミットもすぐ開かれ、各国からの援助額での議論はあるようですが、被災国への援助の話がすぐ出てくる辺りに、現在の国際社会のすばらしさを感じますね。

さて、2005年最初のインド通信ですので、日本の皆さんが、元気になれるような画像を、選んでみました。
1) 薪運び インドの農村部には、人口の7割が暮らすと言われています。かるく7億人ですね。農村部では、まだまだ電気とかガスとか普及してませんので、落ち枝が、大切な燃料になります。この子も、もう少し成長すれば、こうした枝よりでかい薪が拾えるようになります。このボンは、サンダルを履いてますので、ええとこの子ですね。生活の維持を、家族全員でしてる姿に、日本が無くしてしまったものを強く感じます。

薪運び

2) 袋と赤ちゃん インドでは、赤ちゃんもこのような横抱きが一般的です。で、おかんも、残った頭を、使わない手はありません。袋の中身は、穀物でしょうが、こうして安定よく、頭に乗っかります。赤ちゃんは、女かな?しかし、赤ちゃんは、世界共通で、どこの国でも、可愛いですよね。 私の得意な和製ビジネス英語、Use Your Head !は、うちのスタッフたちには、なかなか通ぜず、ほんとに頭を使おうとするので、指で、頭をここや、ここや!としてやると、皆、なんとか意味がわかってくれます。

袋と赤ちゃん

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3) ダス缶 インドでは、一斗缶(ダス缶)が、貴重です。日本でしたら、すぐ捨てられるのでしょうが、徹底して利用されます。これは、空のダス缶を自転車に満載にして、売りに行ってます。自転車が、庶民の足です。このクラスの自転車で、大体、1500ルピー(4千円)で、庶民が貯金して買える値段です。うちのスタッフたちも、裸足で来ていたのが、サンダルになり、そして、靴、そして、チャリンコと、だんだん、リッチ化していくのを見るのは、嬉しいもんです。その次は、単車購入なんでしょうが、単車は、自転車の20倍以上はしますので、ここ早く仕上げて、次行こな、次な!と、励ましています。

ダス缶

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4) ハウラー橋 カルカッタ市とハウラー地区を東西で結ぶ、ガンジス川の支流のフーグリ川を跨ぐ1943年建造の橋です。長さ705m、高さも97mあります。インドの鉄道の拠点のハウラー駅のすぐ近くにあります。この橋を歩いたり、車で流したりすると、インドが、人の流れで、保たれている国であることが、実感出来ます。人の波、人の波、人の波。人の流れはいつもインドの活気を表現しています。ちょうど、夕暮れ時で、カルカッタの街が向こうに見えます。もちろん、物を運ぶ際は、インドでは、頭を使います。でも、皆、歩く姿勢が、腰が決まっていて、カッコ良いでしょ。

ハウラー橋

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リバウンド 私は、今年も、元旦の記念に、恒例行事の、とぼとぼ歩きを実施しました。インディアンサマーのぽかぽか陽気の下(季節的には、もちろん、インドも冬です)、カメラ片手に、村を20キロほど歩きまして、村人を写して来ました。20キロを5時間ぐらい掛けてですから、足腰はなんということはなかったのですが、足裏に肉刺(まめ)が2ヶ所と、股ずれが出来、嗚呼、太りすぎで、情けなや・・・でした。

カルカッタから、バスケットボールの、ゴールが届き、今、基礎工事中です。私は、ヤマの工事は、うちのエンジニアたちに任せて、キャンプのほうで、パルレンガも建てたし、かまども作ったし、こうして、バスケのゴールも、作ってます。中学校の技術家庭科は、いつも5段階の5でしたから。あら、シャツの右袖のボタンが取れてる・・・・

コンクリートのテニスコートの半面を使いますが、結構、シュート練習で、楽しめるのではと、出来上がりを楽しみにしています。今は、昼間で29℃ぐらいのぽかぽかですが、3月、4月の暑季には、50℃近い外気の下で、熱々のコンクリートコートの上で、左手は添えるだけ・・・の桜木花道をやる日が近づいて来ています。最近、インド慣れで、驚きが減って来ていますが、あの高温暑季には、まだ痺れることでしょう。

股ずれは出来たけど、痩せない。頭の冷や汗だけでも、やはり、痩せれない。やはり、細胞の芯からの熱い汗でないと・・・バスケットで、減量作戦です。で、運動後の、美味いビールで、ありゃりゃ、また、リバウンド!
2004年12月28日(火)  
インドの動詞シリーズ「祈・る」
スマトラ沖地震  今年は、天災はもうないだろうと思ってましたら、甘い予想は脆くも崩れ、26日(日)朝に、スマトラ島のアチェ沖で、M8.9の地震。この地震の影響で、津波が発生し、南インドやスリランカ、タイで、甚大な被害が発生して、死者14,000人以上の報道がなされています。西ベンガルの海岸部では津波の被害らしきものは報告されてないようで、内陸約400kmのうちの現場は、村の池に小波が立った(と、うちの村のスタッフから)程度でした。地震→津波、侮れず。自分の危機管理意識の低さを、猛反省させられています。

TIME さて、サイトに届いたTIME (タイム) も、 THE BEST PICTURES OF THE YEAR(ザ・ベスト・ピクチャーズ・オブ・ザ・イヤー) として、2004年の総集編です。

ファルージャでの米兵の煙草の一服、イラク兵士への虐待&拷問、ブッシュとチェーニーとラムスフェルドの3人、イラクでの戦闘継続、タイでのイスラム弾圧、中越地震、エイズの広がり、鶏インフルエンザ、マンモハンシン新首相の就任会見、土星の輪、セネガルのイナゴ被害などの画像が、今年の『事実』を、余さず語っています。

TIMEにも、2004 has been a year of disasters. とあります。日本漢字能率検定協会の今年の世相を表す漢字の一番投票は、『災』、だったと、九州支店の先輩が教えて下さいました。さて、来年は、どんな年になるのでしょうか?

うちの現場は、来年は7月から、湛水(たんすい)なので、来年を漢字で表すなら、『水』。 雨の少ない土地なので、2年越しで貯め(ストーレッジし)ますが、そのスタートが、7月1日なんです。

インドでは、先が読めず、不安で不安で、なんせ、ひたすら祈る癖がつきました。で、私は、来年は、『祈』と、『粘』この2つの漢字でいきたいと思います。

ブッダ(仏陀) 今年最後のインド通信は、私のインドの神像コレクションから、ブッダで、『祈・る』、です。(ヒンドゥー教では、ブッダは、維持神ヴィシュヌの第9回目の化身なので、神様扱いなのです)
ブッダ(仏陀)

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では、皆さん、よいお年をお迎え下さい。

2004年12月25日(土)  
インドの動詞シリーズ「焼・く」
レイトスターター 今年もあと一週間。私は、昔から、レイトスターター。ケツに火がつかないと、燃えない男。でも、インドも4年目に突入して、さすがに全身疲弊して、なかなか、しけったケツに、火が点らず、仕事が一歩前進二歩後退状態で、どんどん山積みになって来ています。頭が切れない状態という奴です。こうなりゃ、優秀なインド人部下に手分けしてやらせなきゃあ・・・

焚き火 昔からの私の趣味のひとつに、焚き火があります。放火とかではありません。都会で、野焼きとかやっていると怒られますが、田舎のたんぼでは問題ありませんので、子供の頃から大好きでした。火を見ると落ち着くというか、燃えてなくなると、実にいい感じで、うちのキャンプにも、今回、レンガで焼却かまどを作りましたので、この一年で溜まった不要な書類とか雑誌とかを、年末にかけ、がんがん燃やしていっています。ベンガル地方は冬ですが、昼間は、インディアンサマーという奴で、27℃ぐらいになりますので、焚き火していると汗ばむくらいになります。頭の疲れは、インドで溜まった滓(おり)のせいでしょう。腐った脳味噌の細胞は、酒で燃やすに限ります。

さて、インドの動詞の4番手は、焚き火に引っ掛けたわけではありませんが、『焼・く』で、お届けします。インド料理の定番、インド人にとっては日本人のご飯に相当する、ナンとチャパティーを焼いているところを、お送りします。小麦粉の焼ける香ばしい匂いがお届けできませんが、皆さん、どうぞ、目で嗅いで下さい。
1) ナンを焼く オールドデリーのナン屋ですが、こんな感じでナンが焼かれて、次から次から、焼き上がりが鉄棒で引っかき出され、飛んでいきます。英語では、Flying Naanと言います(嘘)。床にナンが落ちても気にしないのがインド流。焼き立てのナンは、インドで最高に美味い食べ物の一つです。インド人との交渉でへろへろに疲れ、そして、食事では、カレーの香辛料に胃袋をやられながらも、この焼きたての柔らかなナンで、胃をほっとさせ、明日もなんと頑張る・・これが、インド僻地現場へ乗り込みの日本人たちの共通した経験ではないでしょうか。

ナンを焼く

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2) チャパティーを焼く カルカッタの路上でチャパティーを焼いているおばちゃんです。チャパティーには、カレーをつけて食べます。油の引いてないフライパンで、両面まず熱し、一度、外に。

チャパティーを焼く 1

そして、今後は、直火であぶり、この時点で、風船のように膨れます。で、横のボールに移すと、自然に冷めて、ぺらっとしぼんでしまいます。チャパティーも非常に素朴な小麦そのままの味ですが、日本のヘルシー健康食品派にも、受ける食べ物だと思います。

チャパティーを焼く 2

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料理の本を読みますと、ナン(Naan)は、精製した白い小麦粉(マイダー)を発酵させその生地を伸ばして、かまどで焼く、チャパティー(Chapati)はふすま(小麦の皮くず)入りの小麦粉(アーター)を水で練って、あぶって焼く・・・とあります。私は、この前、伊東美咲さんを、中山美穂さんと、見間違えてしまいましたが、ナンとチャパティーの違いぐらいは、私にもわかります。

うちのスタッフたちと話していても、やはり、北インドから来ている連中は、ナン派、ベンガルから来てる連中は、チャパティー派です。ちなみに、南インドから来ている連中は、パサパサご飯派で、日本から来ているわれわれは、・・・。

インドでは、やはり、違いが分かる男に成長しなければなりません。この前も、この豚肉、美味いねえ、あんた、それ鶏肉よ!と、妻にやられました。でも、考えてみれば、違いがわからない男だから、インドでもどこでも、世界中、同じように、生きていけるのだと思います(凄い自己よいしょ!)

今年は、インド通信はあと一本、日本の仕事納めの日に、超軽いのをトドメで出して、2004年を締めたいと思います。では、よい年末を!

プロフィール

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撮影 ・原作 : 
 

丹下誠司たんげせいじ

 

職業:大成建設(株)勤務

住居:インド共和国西ベンガル州プルリア地区バグムンディ村
趣味:インドの神像収集
  (前任地のインドネシアの絣(イカット)も100枚ほどのコレクションがあります)
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