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 特集!旅紀行

2005年4月9日改訂

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♪Song of India (Rimsky-Korsakov) Flute MIDI by Kasuga

                   

2004年3月12日制作

インドの子供たち

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インドの子供たち

第 23 集

2005年4月9日(土)  
インドの動詞シリーズ「と・じ・る」

イオスキスデジタルで撮影したインド画像の配信を始めて、この号で、丁度、丸一年になりました。沙羅双樹(さらそうじゅ)の純林が、撮影の一番最初でしたが、とある大学の音楽学部の同窓会の方がWa☆Da フォトギャラリーからアクセスして下さり、記念公演のCDのジャケット写真で採用して下さったりして、このインド通信も、ちょっぴり社会貢献出来たりもしています。

読者の声には、やはり敏感で、女性読者から、ちょっと、長くなってきたねとか、くどくなって来たね・・と言われると、すぐ反応してしまいます。歳を取って来たせいでしょうか・・・いや、歳とっても相変わらず、あっさりした人もいますので・・・私の、A型の血液型、亥(いのしし)歳、おうし座生まれ・・・の複合性格からでしょう。ひつこいのは、やはり嫌われますので、仕事と、息子の子育てだけは、ひつこく、あとは、あっさりと、生きたいもんだと思います。

昨年、ランチの山中で、道路脇に座った黄金の手長猿を見てから、急に、出張が増え始め、過去の海外勤務9年間で一度も日本出張の機会が無かったのに、10年目に入って、もう、来週で3回目で、インドのハヌマン神(猿神様)のお告げだったのかと思ったりもします。

しかし、腰が座ってないと、そこに目掛けて、現場の問題が降りかかって来るインド版マーフィーの法則が、ここベンガルでは頻発しますので、うちのインド人チームで、連携を取り合いながら、私のサイト不在中の業務をこなさせるようにしています。インド人の主要スタッフは、全員メールが可能ですので、日本に居っても、適時報告が入りますので、メールさえあれば、的確な指示が可能です。もっとも、「わしが戻るまでは、待たせとけ!」とかの内容も多いのですが。

最近は、メールもあり、業務がほんと便利になりましたが、反面、生顔、生声に勝るものはないと思ったりもします。ほう・れん・そう・・とか、よく言われますが、英語なら、報告=Report、連絡=Communicate、相談=Consult、となるのでしょうか。 これを、うちの配下のインド人スタッフたちに、繰り返し、繰り返し、飽きずに、「ええな、なんでも、言うて来いよ!」と、教育するのが、海外勤務のコツです。しょうもないポカや抜けがなくなり、組織全体が締まって来ます。

マンゴ さて、マンゴ狂の私、まだまだこぶりな、ここバグムンディ村のたわわに実るマンゴを、冒頭でご紹介したいと思います。枝の先に実り、まだ子供の拳ぐらいですが、これが、成長と共に重さで垂れて来て、大人の拳ぐらいまでになる頃が食べ頃です。これは、青マンゴ。インドのマンゴは、500種ぐらいあるそうで、前号でご紹介した屋台の赤マンゴや黄マンゴとは、また、種類が違います。どうです、インドの豊穣を感じさせる、この生り方。青い空から、バグ村の38℃の外気をご想像下さい。

マンゴ

マンゴ

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 私が、牡牛座なもんですから、今回は、村の風景ということで、たんぼで、パチリ。ヒンドゥー教を語る時、牛は、切っても切れません。どれぐらい牛が居るかということで、普通にこんな感じで・・・・ようけ居るでしょう。牛は、ミルクを出しますので、とても重宝されています。えっ、ミルクを出せない、お前のような押忍(おす ♂)牛は?

たんぼと牛

たんぼと牛

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押忍・・・それはですね、牛糞燃料で、世間に、お役に立つのです。あと、押忍が居ないと、牛の社会も、子供が出来ませんからね。なんだ、それだけ?・・・なんか、悲しい・・・押忍牛の世界です。人間の牡も、全く同じだ・・なんて、つぶやかないで、今日も、しっかり仕事して、頑張りましょう。

インドの人口、10億8千万人(2004年推定)、人口の7割が集まると言われる農村部では、この牛糞や薪が、家庭での燃料の主役です。ガスや電気は、都市部だけの超高級品です。うちのプルリアの90万KWの送電が始まると、インド全体の0.1%の電力増に貢献できます。大河の一滴、リッターボトルの1cc分の貢献です。

牛糞壁

牛糞壁

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では、動詞編、今回は、インドの、『と・じ・る』で、構成してみました。 ベンガルの農村部では、避暑の意味もあり、家は、このような小さな扉が主流です。 壁は、土壁です。木材も貴重品ですから、ちょっとしか使われません。
1)ダリア 土壁に、小さな木のドア。このドアは北向き、日陰側にありますので、花も育たず、それで、壁にダリアの絵。ダリアは、日本では、天竺牡丹(てんじくぼたん)とも言わているようです。

ダリア

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2) ダリア2 左側には、ベンガル語で、エシュー マ ドゥルガと書かれています。 ベンガル地方で大人気の、「ドゥルガ女神様、うちに、来て下さいね!」という意味だそうです。この壁にも両側に、大輪のダリアが描かれています。

ダリア2

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3)フットプリント にょろにょろ画ですが、これも、「ようこそ!」という意味で、足裏デザインだそうです。魔よけ文字かとも思いましたが、ベンガル的には、「どうぞ、ここから、お入りなさい!」の意味なんだそうです。

フットプリント

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以上、ベンガルの農村部の扉で、『閉じる』で、3葉でした。

私の撮影テーマには、何テーマかあって、しこしこ撮り貯めているのですが、屋台、市場、ロイヤルエンフィールド(インド国産単車)、色彩、扉、ル・コルビジェ作品などなど・・・昔から、絵とかデザインとか好きなもんですから、自分の撮影テーマも、ついその方向に走ってしまいます。今回は、その中の扉から、ご紹介しました。アマチュアの撮影領域を、到底出れませんが、自分で撮り貯めたテーマごとの画像を眺めるのはなかなか面白いものです。デジ一眼の効用というか、素人でも、手軽に、コストも最少で、簡単にファイルを遡って、楽しめますので、ほんと、デジタルに感謝というか、良い商品が世に出たものだと思います。

では、ごきげんよう! (どう、すぐ読めた?・・・短かったかい?(笑))
2005年4月2日(土)  
インドの動詞シリーズ「あ・そ・ぶ」

4月になりました。インドでは、4月1日から、VAT(Value Added Tax 付加価値税)が導入されましたが、その施行議論の延長で、各地で、VAT反対のストライキが頻発しているようです。

日本でも、二輪乗りの間で、長く議論されて来た、高速道路の二輪の2人乗りが、これも4月1日に実現したようで、おめでたいことです。私も、まだ小さかった息子を後ろに乗せて、ちょい乗りで、小ハーレーを転がしていましたが、高速を2人でとなると、息子もでかくなったし、ちょっと、びびってしまいます。あっ、さらにでかいハーレーを買えばよいのか・・・今度、女房に相談してみようっと。

やはり、4月は、期が代わるので、色々なことが新しくなって、良いですね。

うちの会社も、今期から、四半期決算を導入とのことで、これも、入社以来の大きな変化です。こんな僻地にいても、日本のほうの時代が凄いスピードで変わっていってますので、この速さに、乗り遅れないような工夫が要りますよね。せめて気持ちは、インドのほうの時代に合わせて、スローでいきたいものです。しかし、このスローペースで、人生やってると、また、インドボケとか、生きて極楽を経験して来た奴とかの、中傷が飛んで来るか・・・・。

★★★★

入社式 昨日1日(金)は、当社の入社式。 また、多くの若者が、眉清らかに、頬は熱く(あれっ、どこかで、聞いた歌詞!)、大成の虎の穴を経験しに、うちの門を潜って、草鞋を脱いだことでしょう。もう20数年前の、私らの時は、新宿センタービルで入社式の後、熊谷の自衛隊でまず体験研修後、今度は、湯河原の研修センターで、会社のことをみっちり教えて貰えて、そこから、各自配属先(私は、広島支店でした)へ赴任と、のんびりした、良い時代だったと思います。最近の子は、促成栽培でかわいそうだなあと思いながら、これも、今が速い時代なんで、時代の要請で、もう仕方がないことなんでしょうね。

うちの会社は、19世紀の鹿鳴館、歌舞伎座の建設を始め、20世紀には、地下鉄の浅草線、ホテルオークラ、青函トンネル、明石海峡大橋などの各種大型工事を手がけて来た130年余の歴史のある会社ですので、ホルモンのように、噛んでも噛んでもなかなか味が出て来ませんが、噛み砕けるように、顎をしっかり鍛えておけば、食道を通過し胃に到達する頃には、仕事が本当に面白くなって来るように思います。新入社員の皆さんには、あっさりとジョブホッパー化せずに、石の上にも3年、大成にはうん十年の気持ちで、頑張って頂きたいと思います。徒弟制度もいまだに残っていて(うちのインドだけか・・?)、確かに厳しい会社で、地味な仕事ですが、やりがいはありますし、無から有を造り、その竣工の美酒を味わえるのは、建設業ならではと思います。

マンゴ さて、今週初めに出て来たカルカッタで、市場に、マンゴが出始めていましたので、パチリ。オヤジが、ムンバイ産だというのを、ほんまかいなと思いながら、1キロ相当の6個を、50ルピーで買い(1個20円ぐらいですね)、早速、私も、今年一番のを試しましたが、小ぶりで、果肉の熟れ具合もまだまだで、自称マンゴ狂はがっかりでしたが、これからが旬なんで、この旬の2ヶ月で、食べれるだけ食べて、雨季前に、豊穣のインドエネルギーを全身にチャージしておくことに致しましょう。

マンゴ

マンゴ

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では、動詞編、今回は、インドの、『あ・そ・ぶ』で、構成してみました。うちの村では、大人も遊びますが、トランプばくちしている腹の出た男たちを写しても美しくなく、日本の皆さんに、幻滅されてしまいますので、今回の主役は、全部、子供たちにしました。
1)クリケット これが、インドでもっとも人気のあるスポーツです。野球の原型と言われているようです。来週には、お隣の州のジャムシェドプールで、インド対パキスタン戦があり、ホテルは予約で満杯です。ベンガルでは、村の子供たちは、集まると、クリケット、そして、サッカーですね。

クリケット

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2) 凧 私も、子供の頃、よく、凧を揚げました。オールドデリーとかでは、カラフルな凧屋を見ましたので、販売もされているようですが、うちの村辺りでは、子供は、皆、新聞紙とかで、このように手作りです。周りが一面の田んぼで、だだっ広く風も強いので、子供たち、結構、高くまで揚げて楽しんでいます。

凧

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3) 木登り 昔、これも、カブトやクワガタ採りで、私も、よく樹に登りましたが、やはり、地面より、高い場所というのは、こちらの視野が広くなり、また、緊張もして、なんとも言えず、気分がよいものです。この子は、何を取ろうとしているのでしょう。うちのダムが出来たら、この村にも電気が、盗電でもよいから来て欲しいものです。そしたら、子供たちも、さらに夜、勉強も出来るし・・・。

木登り

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4) 三角乗り この子は、カメラをぶら下げている私と併走して、チャリを漕いでいましたが、写して欲しくなったのか、すいすいと前に出て、くるっと回って、はい、ポーズ。日本では、三角乗りと、言うんやでと、会社の大先輩から。インドでは、呼称不明です。画面のもう少し右がうちの上ダム辺りなんですが、ちょっと見えませんね。

三角乗り

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5) 日向ぼっこ ヒマーチャルプラデッシュ州(ヒマラヤ)で撮影しましたので、子供たちの顔が、なんとなく、チベット風です。雨季の晴れ間で、子供たちも、ほっと笑顔で、日向で一服です。ヒマーチャルプラデッシュ州は、水資源の宝庫で、水力発電の売電収入があり、インドでは、豊かな州の5番目ぐらいに位置しています。

日向ぼっこ

以上、インドの『遊ぶ』で、5葉でした。

こうした海外の現場勤務についていると、現場の生もの扱いで、なかなか、気持ちに余裕が出来なくて、遊ぶという、気持ちを解いた瞬間が、減ってきていけません。

しかし、また、こんな状態に長くあると、遊んでええぞと言われても、ぱっと思い浮かばないのも、悲しいです。40過ぎた大人の人間として、決してよい精神状態ではないので(譬えて言えば、熟れる前の青マンゴの状態か・・)、こうしたインドの子供たちの遊びを、眺めていて、反省しきりです。子供たちのほうが、はるかに人生に、円熟している雰囲気すらあります。

遊び=面白さ=くつろぎ=嬉しさ=出来なかったことが出来るようになるとき、その辺から、私は、今後の自分の新しい『遊び』を手繰っていってみたいと思っています。

世界中が揺れている・・・??? 福岡、佐賀の地震に続き、今度は、28日に、またも、スマトラのアチェ沖で、大地震で、私の故郷のインドネシアが、揺れています。今回は、12月26日のような大きな津波は発生せず、不幸中の幸いでしたが、それでも、3百人以上の方が、成人の跳躍の儀式で有名なニアス島で亡くなったとの報を聞くと、揺れの凄さが想像出来ます。

日本は、ライブドアで、ニッポン放送、フジテレビなどのメディアが揺れています。こうした生情報に接することの出来ないインド勤務の不運に嘆きますが、逆に日本に居たら居たで、膨大な情報の量で、もう辟易してしまうのかもしれません。ぼけっと生きて来た私ですが、こうしたTOBに、是非論はあるでしょうが、この仕掛け側の青年に、インドでぼけっとしている間に、喝を入れられたという思いも、強くあります。眠って来た泰平の世の者たちを揺り起こす仕業というか、今回の騒動で、双方から、打たれる一手、一手が凄く新鮮で、資本主義での会社って、本来こうだったんだと、非常に学ぶところが多いです。

では、新入社員も来ることだし、私らも、心機一転して、頑張っていきましょう。勉強しないと、やっぱ、いけないですね!!
丹下誠司拝   於バグムンディ
2005年4月2日(土)
Taisei Corporation
Purulia Pumped Storage Project
West Bengal, India
 

プロフィール

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撮影・原作 : 
 

丹下誠司たんげせいじ

 

職業:大成建設(株)勤務

住居:インド共和国西ベンガル州プルリア地区バグムンディ村
趣味:インドの神像収集
  (前任地のインドネシアの絣(イカット)も100枚ほどのコレクションがあります)
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