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 特集!旅紀行

2005年6月4日改訂

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♪Song of India (Rimsky-Korsakov) Flute MIDI by Kasuga

                   

2004年3月12日制作

インドの子供たち

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インドの子供たち

第 25 集

2005年6月4日(土)  
インドの動詞シリーズ「く・ら・す」

ムンバイの街 先週は、約3年半ぶりで、ムンバイ(旧ボンベイ)に、飛ぶ機会がありました。ムンバイは、人口1300万人のインド最大の都市ですが、国内線のムンバイ空港に着陸する際に、高度200mぐらいから見渡せる地上に、スラムがびっしりと立ち並び、インドの抱える問題を、着陸の際のほんの短い時間ですが、かい間見ることが出来ました。地上を車で走っているのとは、全く違った視点で、ムンバイの街が見れました。びっしりと、地面から沸いて出て来たような、スラム、スラム、また、スラムで、ああ、これも、インドなんだな〜と、その灰色のスラムの街並みに圧倒されてしまいました。

搭乗減員 インドでは、普段起こらないようなことが起こりますので、そこがまた面白いのですが、今回、ランチ空港から、デリーに飛ぶ際も、ボーディングパスも貰って、セキュリーティーチェックも受けて、待合室で出発を待ってましたら、そこに、呼び出しがあり、幸運にも、その14名に選抜されましたので、何かと思って、外に出ますと、インディアン航空の係員にボーディングパスを取り上げられました。滑走路の温度が上がり過ぎて、今の人数では、タイヤが耐えられず、重くて飛べないので、君たちは下りて貰うことになった、明日の便で、また、トライして下さい・・と軽く言われてしまいました。昔の私でしたら、すんなり、はい、わかりました・・なんでしょうが、インド暮らしも4年となり、明日も乗れる確証が全くありませんのでしたので、この係員に喰らいつき、君は体重が重いからとか言われたら、それはハラスメントだと言ってやろうと思いながら、延々30分以上交渉して、なんとか、ボーティングパスを返して頂き、飛行機にも一番最後で乗せて頂きました。ほんと、カスタマーセカンドの、油断も隙も無いインドです。

インド人の中には、乗せないと損害賠償の訴訟を起こすぞとか言って、係員に噛み付いていた人がいましたが(彼は結局乗れず)、ブリティッシュ系の白人2人は、おとなしく乗れないことを納得していましたので、高温化するインドでは、こうした搭乗減員は、実は普通のことなのかもしれません。乗り込んだエアバス320も、最後部に、降ろされた方の14名分の空席がぼっこりありましたでの、私は、そこに、ゆったりと座れて、楽でした。

では、動詞編も21本目ですが、今回は、首都デリーの、『く・ら・す』、で、インドをご紹介したいと思います。オールドデリーには、インド最大のモスク、ジャママスジッドがあり、そのイスラム街で、先週、撮影して来たばかりの、撮りたてをご紹介したいと思います。
1)ライチ インドでは、リチーと呼びます。日本でも、冷凍物が出回っていますので、ファンの方も多いと思いますが、生は、冷凍以上に、甘く、さらに、果肉も透き通るような真珠色で、生が輸入されるようになれば、さらに人気が増すでしょう。枝付きで買って、もじりながら食べます。キロで25ルピー(60円)ぐらいです。

ライチ

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2) 揚げ芋 油で揚げる食べ物が、インドでは人気があり、食当たりの防止からでしょうが、これは、芋の天ぷら屋です。デリーに出ますと、アーリア系の血を引く、このように色白な、芋のように美しい少女もいて、日本人のおじさん芋カメラマンは、ついふらっとなって撮影させて貰いました。

揚げ芋

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3)羊 現場のあるバグ村で見ている羊の、優に3倍の大きさがありました。羊も、この辺りまで引っ張って来られると、あとは、カレーの具として、皆さんのお腹に直行なのでしょうが、この羊も、自分の運命をもう悟っている様子で、しおらしげでした。

羊

4)サトウキビ 屋台の色使いに惹かれました。現在、学習中のヒンディー語ですが、まだまだ道遠く、今も、スタッフに読んでもらったら、サチャイ(純)でサファイ(きれい)なフルーツジュースと書いてあるのだそうです。サトウキビジュースは夏の飲み物で、インド全土で、人気あります。緑葉が涼しげです。

サトウキビ

5)バット クリケットのバットが売られていました。スクーターに乗った親子づれが、買いに来ています。デリーでは、路上が、すぐ売店になりますが、店開きも、店仕舞いも、簡単そうです。オヤジの威厳というか、ほれ、息子よ、好きなバット、どれでも買ってやるぜ・・という感じでしょうか。

バット

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6)グラスウオーター 日本では、最近は、水もスーパーで買うものになってしまいましたが、このようなインドの水の販売屋台を見ると、インドでの水の販売の歴史のほうが、日本より古いのかもしれないなと思いました。ターバンと髭のインド人トレードマークで、グラス一杯50パイサ(1ルピーの半分ですから、1.2円ぐらい)です。これが、くいっと一飲みでいけるようになれば、インドの旅の達人です。

グラスウオーター

7)ジャルビー 以前にも、この丸い揚げ菓子をご紹介しましたが、こうした菓子屋がイスラム街には多く、高温の油の鍋に、くるくると細い糸の小麦粉生地を落としながら、次々と揚げていく技が見事で、毎回、つい立ち止まっては撮影してしまいます。非常に甘いお茶菓子で、1個でも胸焼けがするぐらいです。甘さが、インドでは、贅沢の象徴のようです。

ジャルビー

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以上、デリーの「暮らす」で、7葉でした。 

どこにでも、生活はあり、暮らしはあるわけですが、疲れた時に、このオールドデリーの街を歩くと、自分に「気」が戻って来るのがわかります。人、人、人の、人の川の流れを、カメラを片手に漂います。外人だからと、特別に声を掛けられるわけでもなく、このイスラム街の人混みにまぎれて、2時間も歩くと、すっかり、リフレッシュした自分を感じれるのが、このオールドデリーの街歩きの不思議さです。

今回は、デリーで、空いている時間に、ムガール帝国の名所旧跡をと思い、オートリキシャを、時間100ルピー(250円)で借り切って、排気ガスで鼻の穴を真っ黒にしながら、フマユーン廟という世界遺産のお墓と、プラナキラというお城跡を、回ってみました。これらの画像は、Wa☆Da フォトギャラリーのほうで、近々ご紹介すべく、編集作業中ですが、ムガール帝国の歴史の知識がないと、上手く解説文が書けませんので、目下、岩波文庫とかで、インドで隆盛を誇ったムガール帝国史を、研究しながら、書き溜めています。

現場も、終盤になって来ると、各種手仕舞いに向けての、段取りが始まります。定置型のメーカーさんとかとは違い、私たちの建設業は、スクラップ&ビルドの繰り返しですから、スタッフも、なかなか長期雇用出来ず、パーマネント契約の企業に移っていく傾向が、うちの現場でも出て来ていて、優秀なエンジニアに突然移籍され、悔しい思いをしたりしています。でも、仕方ない、仕方ない。雇用は縛れない。インド人たちも、皆、日々の暮らしを持っていて、家族を抱えている以上、より良い条件のところに移って行くのは、当然です。契約社会とはいえ、長期契約を望むのは、インド人も全く同じで、工事期間の契約しか出来ない我々は、地元インドの会社の魅力に負けてしまうのです。うちが外資系だから・・だけでは、全く売りにならないわけです。

6月は、雨季入りの月のはずですが、今年は少し遅いのか、連日、雨なしの45℃を越える日々が続いています。毛穴も開いて、体重もぐっと減り、お陰で、体調も絶好調です。では、ごきげんよう。
  丹下誠司拝   於バグムンディ
2005年6月4日(土)
http://wadaphoto.jp/kikou/india.htm
Taisei Corporation
Purulia Pumped Storage Project
West Bengal, India
2005年5月21日(土)  
インドの動詞シリーズ「ね・む・る」

ここバグムンディも、暑季本番で、日陰の温度計が43℃越えを記録する日が、連日して続いています。日本製の高精度が謳いの温度計を地面にしばらく置くと、すぐ50℃に跳ね上がり、針が止まってます。従い、我々が、お天道様の下で、仕事をしている際の、体感温度も、50℃越えのはずで、日中の作業で、皆、かなり消耗してしまっているようです。夜のビールの消費が、冬場の1.5倍ぐらいあります(季節に関わらず、皆、よく飲んでいる・・)。 しかし、湿度は、20〜30%ぐらいですので、吹いて来る風はドライヤーの温風のようですが、湿気がない分、風も決して不快ではなく、カルカッタとかの高湿気地帯に比べたら、疲労感はまだ少ないようです。

スイカ 疲労感を抑えて呉れるインドの食べ物は、やはり、果物。夏の果物は、やはり、スイカです。 この赤さが、顎が外れるほどの甘さを連想させて呉れます。乾いた空気の中で、かぶり付くスイカは、そこいらの名の通った清涼飲料水に、遙かに勝ります。
スイカ
スイカの屋台 スイカをテーマに、バグムンディの村市場での一枚と、ジャムシェドプールの果物屋台での一枚です。ベンガル人は、浅黒い肌ですので、スイカの瑞々(みずみず)しい赤が、余計映えるように思います。ここでは、一個、20ルピー(50円)くらいなんで、何個もまとめて買わせて来てますが、日本では、個買いは、最近じゃ、もう流行らないのかもしれません。昔は、一玉、井戸に吊るして、井戸水で冷やして、家族で、スイカ食べてましたよね・・・・・懐かしいなあ。私は、氷系のアイスが好きなんですが、今はもう無いのかもしれませんが、実の部分が赤、皮の部分が緑、で、種がチョコレートのスイカアイスが、大好きでした。スイカって、懐かしい日本の昔=家族を、連想させて呉れる果物だと思われませんか?
スイカの屋台

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では、動詞編も20本目、今回は、インドの、『ね・む・る』です。 インドでも、日本でも、人は、眠らないと生きてけませんので、ごくごく一般的な光景を、この号でお送りしてみます。夜間の撮影が、私はまだ苦手なので、昼間の画像ばかしですが、お赦し下さい。インドでは、昼間から寝るのか?・・・そうなんです、インドでは、エネルギー尽きて、昼間から寝るんです。寝顔が可愛いのは、インド人も、日本人も、共通だと思います。
1)サドゥー うちの下ダム横にあるヒンドゥー教の寺院にて。修行者(サドゥー)が、時々目覚めては、歌を歌いながら、また眠っていました。
右の女神は、ラクシミ、左の男神は、旦那のナラヤン。ラクシミは、日本では、吉祥天として、福徳の神として敬われています。

サドゥー

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2) リキシャ ジャムシェドプールのサクチ市場にて。車夫の、客待ち中の午睡(朝からずっと寝てるのかも?)。 リキシャは、ヒンディー語&ベンガル語ですが、語源は、日本の人力車から来ていると、ものの本にありました。

リキシャ

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3)ココナツ カルカッタのハウラー駅にて。ココナツの端をカットし、中のココナツウオーターをストローで飲みます。この果汁は、そんなに、甘いわけでもなく、美味くもないのですが、ベンガル人の健康飲料として、夏場は、大量にココナツが、かち割られています。

ココナツ

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4)ポスト カルカッタの電車道にて。カルカッタでは、老人が存在感満点で、堂々としています。人生、こうありたいものです。インドのポストは、学生帽を被っているようにも見えます。なかなかおしゃれな、デザインです。

ポスト

5)プラットホーム ジャムシェドプール駅にて。移動中の警官隊です。荷物一式を抱えて、こうして、新赴任地へ。床で、眠るのは、インドは普通ですから、ホームを抜けていく風に、昼寝も気持ち良さそうです。ロープ一本あれば、洗濯物もすぐ乾いてしまいます。

プラットホーム

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以上、インドの寝姿、いろいろでした。

女性の寝姿が、ないではないか・・と不満に思われた読者の方も居られたのではないかと思います。確かに、路上で、寝ている女性は、インドでは余り見かけないです。もちろん、居ないわけではありませんが、女性のほうが、警戒心が強いからだと思います。

私の特技は、どこでも、頭さえ、後ろに持たせれば、すぐ寝てしまえることで、移動のジープとかでも、後部座席が空いていれば、何かを枕にして、極力、眠るようにしています。やはり、疲れた脳では、悲観発想になり、インドのババ札を引いてしまいがちだからです。

こんなことを自慢して馬鹿かと思われるかもしれませんが、私は、無茶苦茶はらわたが煮えくり返っている場合以外は、本を読みながら、秒速で、眠りに付けます。日本語の本だと、60秒、英語なら、30秒というところでしょうか。疲れ切るまで起きているからかもしれませんね。さすがに、今は、夏バテで、目が覚めるまで、いくらでも寝ておれます。

湛水式 うちの湛水式も、7月1日と決まり、その準備に入っています。昨年2月の定礎式とは違い、司会役もないので、完全な裏方ですので、段取りで色々と工夫が出来そうです。

インドは、アラビア海に面したケララ州から雨季が始まるそうですが(ケララ人談)、今年は、ケララも一週間ぐらい遅いようで、となると、ベンガルの雨季入りは、その1〜2週間後になるんだそうです(ベンガル人談)。湛水開始目指して、連日、激務が続いている、工事サイトには、遅い雨季入りは、ありがたい話です(日本人談)。

うちは、上ダム、下ダムとも、1600万立米の貯水量ですが、今年、来年と、2回の雨季を経て、水がどの程度のスピードで、二つのダムに溜まって行くのかを見るのが、今からとても楽しみです。こういうマイナーな楽しみは、現場勤務者ならではですよね。

インド通信も、ちょっとサイトが忙しくなって来ましたが、面白いインド画像を撮り貯めながら、まだ動詞編で、隔週で続けていきますので、楽しみにしていて下さいね。

プロフィール

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撮影・原作 : 
 

丹下誠司たんげせいじ

 

職業:大成建設(株)勤務

住居:インド共和国西ベンガル州プルリア地区バグムンディ村
趣味:インドの神像収集
  (前任地のインドネシアの絣(イカット)も100枚ほどのコレクションがあります)
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