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湛水(たんすい)式も、昨日、無事、終了しました。 3200万トン(上ダム1600万トン+下ダム1600万トン)の貯水が、いよいよ開始されました。今年と来年の2回のモンスーンの雨で、上下のダムを満杯にして、2007年の3月には、発電開始となります。プロジェクトとしては、今年の雨季をゲットするために、ひた走って来たわけで、今回、大きなターニングポイントを、オンタイムで迎えることが出来ました。
式典の段取りでは、週始めから、約60時間(2日間半)、降ったり止んだりで、やきもきしながら、標高480m地点での30mX40mの大テント設営を進めました。野外式典は、晴れたら、もう9割方は成功と言われる世界ですので、過去何度も祭典を扱って来ているとは言え、設営最中に、雨がこうがんがん降ると、万事が悲観的になり、どしゃぶりモードで、抜かりない手配を考えることになります。晴れていれば、見えない水溜りが、雨だと、各所に出て来てしまいますので、倍以上、手間がかかる感じになります。
湛水式の当日は、朝、晴れ、昼、雨、夕、曇りと、激しく変わりましたが、式典開始が、ブッダデーブ州首相のカルカッタからご到着の関係で、夕方でしたので、幸い、雷も、強風もなく、滞りなく、進めることが出来ました。フォワードブロック(インド独立の英雄、チャンドラボース将軍が作った党)と、インド共産党マルキスト派の合同政治集会のような趣もありました。
施主へのサービスで、私は、風船上げを行事に組み込んだのですが、事前にゴム風船を1500個用意して、4時間の作業の中で、膨らます際に、5個に1個は割れ、インドゴムの弱さを味わえました。また、飛ばす前に、風で、地面に叩きつけられ、さらに半分が割れ、空に舞えたのは、300個ぐらいでしたが、それでも、ふわ〜っと上昇気流に乗って、上ダムの天空に消えていく様を、約5000人の式典参加者に、見上げさせられたのは、負け戦で、残った航空機を、なんとか飛ばせた航空母艦の艦長気分で、ちょこっと嬉しかったです。 |
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上ダム湛水式場 添付の画像は、一枚目が、上ダムの式典会場の当日風景です。横断幕は、ちゃんと、油性ペンキで、塗りました。大成建設の小さい横断幕、わかりますか?私は、これを出すがために、式典設営段取りを引き受けました。右端に黄色く見える下の部分が、今回、閉めた水門です。ここから、水が貯まり始めます。手前が川ですが、雨季入りした直後ですので、水はまだそうでもありません。 |
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下ダム湛水2日目 2枚目が、2日前の6月30日に湛水を開始した下ダムです。手前で、ゲートを下ろしていますので、川は、茶色ですが、水が貯まり始めているのが見えます。山の中腹まで木が刈り込まれていますが、この刈り込み横線の下、5mの辺りまで、これからのモンスーンで、水が上がって来ます。下ダムの湖のイメージが沸きますか?鳥が羽を広げたような形になります。手前の建設中のコンクリート構造物は、スピルウェイ・インレットで、48°の斜坑で、ダムの溢(あふ)れ水を外に出す役割です。 |
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さて、昨年12月から続けて参りました動詞編は、今回が、最終回です。私は、真面目に働いていても、つい余技で、こんな通信文を出してしまいますので、インドで、いつも遊んでいると、人様から思われがちですが、大事な局面では、土方ならぬ、風方(ゴム風船係り)も引き受けて、勝負しています(今さら、インドで遊んでいる言い訳をしても、もう遅過ぎるか・・)。
では、23本目は、動詞にひっかけ、「う・ご・く」で構成してみました。このシリーズ、最後の画像集で、インドを、お楽しみ下さい。「動き」の少ない画像もありますが、ご容赦を。 |
1)牛 看板の老人の顔が気に入って撮影しました。看板のヒンディー語の意味は、波は小さいが、勇気があるだそうです。老人が、古いミシンを抱えて、首まで水に浸かり、川を渡る・・哲学的な意味がありそうな、いかにも、インドの看板です。牛は、さりげなく、どこにでも居るのが、インドです。 |
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