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2005年8月7日(日)
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どしゃぶりのバグムンディで、このレポートを打っています。 土砂降りと書くと、なんか、土建屋の雨という感じで、暴れん坊の雨の雰囲気になりますが、さすがに、モンスーンの時期の、ベンガルの雨は、激しいです。叩きつける感じで、空から落ちて来ます。
先月27日のムンバイの大雨は、死者が、950名を超えた報道までは捉えましたが、いまだに、ムンバイ周辺では、雨が続き、洪水の余波が残っているようです。バグムンディも、今年は雨が多く感じますが、下ダム、これで、ご紹介は、3回目ですが、湛水開始から、38日目で、ここまで、貯まって来ています。どうです、どんどん、貯まっていっています。 画像中央に見える、テールレースアウトレット(排水口)が、水没するのも、もうじきでしょう。今、湖は、茶色ですが、もちろん、ベンガルで茶色い雨が降るわけでありませんで、大地が茶色なので、川の水が流れ込んで貯まった下ダムの湖水も、茶色なのですが、将来は、泥も沈下し、湖らしい色に、落ち着いて来ると思います。 |
下ダム 2005.8.7 |
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ベンガルでも、モンスーンのこの恵みの雨を生かして、今、田植えが最盛期です。自然と心が解かれ、ほっとしてしまうような世界を、このあぜ道からその先に繋がる空間に感じて頂きたくて、ご紹介することにしました。インド亜大陸の人を圧倒するキャラクターは、たっぷり雨水を吸収しても、びくともしない、この豊穣の大地のせいでしょう。 この土地の空気を吸うだけで、こちらにも、気が篭ってくるのがわかります。 |
あぜ道/田植えの季節 |
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昨日は、広島の原爆投下から、60年ということで、BBCテレビでも、特番が流され、あるいは、雑誌のTIME、ニューズウイークでも、力の入った特集が組まれています。
核弾頭も、アメリカとロシアの超大国に、そのほとんどが存在するとは言え、現在は、中国、フランス、イギリス、イスラエル、インド、パキスタンにも存在し、そして、北朝鮮、イランの両国が、保有可能性国として、今、問題視されているのは、日本の皆さんのほうが、お詳しいと思います。開発の能力を持っている国としては、ブラジル、アルゼンチン、ブラジル、チリ、南アフリカ、オーストラリア、インドネシアが、現在は、上げられるようです。(TIME2005年8月1日号より)
私も、最初の赴任地が、広島でしたし、また、母の兄が、太平洋戦争で、フィリピン沖で、戦死して、先の尖ったお墓が母方の実家にありますので、このお盆の時期には、戦争のことを、毎年考えてしまいます。
インドは、第2次世界大戦では、国が戦場となることは、ありませんでしたが、イギリス軍の協力部隊として、インド軍は、世界各国で戦っています。 日本終戦の丁度2年後の、1947年8月15日に、イギリスから独立を勝ち取っています。 |
ベンガルで、勤務しておりますと、ベンガル語で、ネタジ(Netaj=指導者)と呼ばれている、チャンドラ・ボース将軍のことを、抜きにしては、ベンガル人と会話出来ません。
ガンジー像は、ベンガルでは決して多いと思いませんが、チャンドラ・ボースの胸像や絵は、至るところで、見ることが出来ます。 今も、独立戦争の英雄として讃えられ、史実では、1945年に、台湾で、飛行機事故で亡くなっているのですが、今も、存命という伝説があるぐらい、ベンガルでは人気があります(今、生きていたら、108歳です)。亡命先のドイツから、祖国インドの独立のため、ドイツ軍のUボートで出航、マダガスカル沖で、日本軍の伊号潜水艦に乗り換えて、シンガポールまでたどり着き、そこでインド国民軍を創設し、日本軍と印パール作戦を展開した将軍ということで、日本では有名ではないでしょうか?
ちなみに、新宿中村屋の相馬家のお嬢さんを奥さんに貰ったのが、ビハリ・ボースで、彼も、インド独立の志士ですが、独立活動で高い評価を残すと同時に、中村屋の看板商品のインドカリーを日本に伝えたことでも、その名前が有名なようです。あのカレーのファンの方も、多いのではないでしょうか。
おまけに、この現場を始めた時に、私は、地元の紹介で、苗字が同じだったので、ロトン・ボース君を雇いましたが、このボース君は、とんでもない生臭坊主でして、すぐ、お引取り頂きました。 苗字で人を雇ったら、いけません。 あっ、私も、高名な設計家と、苗字は一緒ですが、デザインのセンスは、まったくありませんし、人のことは言えません(笑)。 でも、すご〜く遠い親戚かもしれません・・ということで、今のこの会社に潜り込ませて頂きましたので、嘘にならない程度の同姓というのは、役に立つことはあります。 |
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では、今回は、このバグムンディ村で、チャンドラ・ボースを拾ってみましたので、どうぞ、お楽しみ下さい。 |
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1)交差点 この胸像が、ベンガルの村ごとにあると言っても過言でないほど多い、チャンドラ・ボースの胸像です。この辺りの村の道は、舗装はまだまだで、雨が降ると、牛の糞とかと混じった肥料たっぷりの泥道になってしまいます。 |
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