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 特集!旅紀行

2004年4月28日改訂

今 日

昨 日

ガンジス川の朝 Music Palette

2004年3月12日制作

第 4 集

第5集                       第4集 第3集 緒 言 横 顔 目 次
2004年4月28日( 水
日本の皆さんは、GW直前ですね。この時期、気候も良いし、一年で一番楽しみな連休ではないでしょうか?ご家族と、ゆっくり休まれて、十二分に、リフレッシュされて下さい。
好物 海外勤務中のMy Favorite Foodというのが、私にはあります。いつもスーツケースに忍ばせてインドに持ち帰るのですが(今回も、松山の義姉が送って呉れました)、この一缶で、2ヶ月保たせよう、そうすれば、2缶が無くなる頃、丁度、次の休暇だと、ポリポリやり始めるのですが、これが、美味くて、もう止められない。ほぼ一缶一晩ペースで行ってしまい、帰印3日目ぐらいに、缶の底を見て、あっ、あと4ヶ月も勤務期間があるのに、どないしよ!と、激しく自分の意志の弱さを責めてしまう、 榮太楼の姫かりんとう、です。
不運にして、海外勤務のドクターストップのレベルまでにはまだ進めてませんが、この前の健診で、とうとう黄信号が点されましたでしたので(たんなる太り過ぎ)、食も、酒も徐々に減らし始めています。海外勤務の無聊に苦しみ、覚えた少量の酒も、もうダメのようで、あとの私の人生の楽しみは、子供たちも育って来たし、妻にはもう相手にもされず、この顔とこの腹でモテるわけもないし、あとは、お金儲けだけかあ・・と思うと、なんか寂しいです。

研修 これも、山奥勤務の無聊の慰めで、受け入れ先に手を挙げた海外作業所事務研修ですが、今週末には、4期生2名が、インドに乗り込んで来ます。今回は、信州と土佐からで、28歳と26歳です(私も、遠い昔に、そんな年代の頃があった)。わずか、4ヶ月で、英語が上手くなるはずもないのですが、英語をどっぷり使う機会に接することで、日本人が国際世界で圧倒的に劣る世界=英語のしゃべりの世界に、少しでも触れて、刺激を受けて帰って貰おうと思っています。言い古された言葉ですが、海外では、沈黙は金ではありません。うちのインド人スタッフたちにとっても、突然、英語のしゃべれない日本の若者が紛れ込むのが、なかなか面白いみたいで、Zooで、檻の中の動物に餌を与えるような感じで、研修生たちにおずおずと近づいてきます。日本語を基調に育った我々は、所詮、英語のネイティブにはなれない訳ですから、ノンネイティブ英語で行けるところまで行ってみる、彼ら若手の、これからの人生の、何かのきっかけの一端にでもなれば・・と思いつつ、この研修も、第4期に入ります。

気根のないベンガル菩提樹・バニヤン

気根のないベンガル菩提樹・バニヤン

拡大写真(1200X800)241KB CANON EOS Kiss Digital

広島カープ 若手と言えば、我がカープも、悪夢の開幕4連敗から、よくぞ立ち直り、成田を、肩を落として出発したのが、嘘のようです。やっぱり、諦めたらいけません。若い選手がよく頑張っていて、そこにベテランが仕事をするという良い構造。まあ、安いチームなんで、長くは持たないでしょうが、長らく、優勝の2文字から遠ざかっていますので、今年は、いけるところまで(GW明けまで・・)、行って欲しいものです。今年、山本監督でダメなら、来年は、済美の上甲監督を呼ぶことも・・。フェリーで、松山から3時間です。

CPIM 今週は、カルカッタ空港での研修生の迎えがあり、下山しますが、3年前に比べると、カルカッタの街がだんだん明るくなって来ているのが、最近、特に、感じられるんですね。夜なんかもう真っ暗だったのが、電気が灯りだし、街の看板とかも随分おしゃれになって来ました。
カルカッタのある西ベンガル州は、インド共産党マルクス派(CPIM)が政権を握る数少ない州で、経済ブームのインドで、他の3大都市には、完全に出遅れていますが、それでも、徐々に、カルカッタの街に、インドの時流に、乗り遅れまいとする機運が生じて来ているように感じます(ただの気のせいかも・・)。うちのプルリアの900MWが投入されれば、西ベンガル州の電力キャパが、今、約7000MWですので、一挙に13%もUPすることが出来ます。この増電で、我が西ベンガル州も、周回遅れを、一挙に取り戻したいものです。電力は国家なりですもんね。

バニヤンの家・CPIM

バニヤンの家・CPIM

拡大写真(1200X800)266KB

生活レベル このインドでは、生活が、もうピンからキリまであり、相続税らしきものはあるにはあるのですが、抜け道も色々のようで、金持ちは、いつまでも金持ちのまま、貧乏人はいつまでも貧乏人のままのようです。

所得層的に、今のインド人を分類すると、貧困層(年間所得3.6万ルピーまで(年間9万円以下))が約6億人、中間層梅(3.6〜9.6万ルピー(年間9〜24万円)が約2.5億人、中間層竹(9.6〜30万ルピー(年間24〜75万円)が約1億人、中間層松(30〜48万ルピー〜(年間75〜120万円))が5千万人、さらにこの上の、富裕層は、約1千万人、と、なるらしいです。

インド経済が、今後、さらに伸びて来るとしたら、この竹の層から、さらに梅の層に火が付けばよいのです。Indian Dreams ですね。竹&梅で、すでに3億人を超えますので、南アジアの時代、中国に次ぐのはインドだわ!説に、頷けようというもんです。インドの富裕層というのは、日本の方には、想像もつかないような大金持ちなんですが、貧困層の6億人、これがまた、想像もつかないような凄い数と生活なんで、実際、この社会構造のひずみが、今後どう修正されていくのかが、インドの将来の鍵を握っていると、言われています。インドウオッチャーの私としては、この修正が、インドの官から来るのか、民から来るのか、とても興味がある点です。
うちのスタッフたちも、現場を始めた時は、チャッパル(サンダル)で歩いて通って来てたのが、今では靴で、チャリンコ通勤になった子も居ますし(自転車が、一台1200ルピー(3千円)程度です)、腕時計(200円ぐらい)は、皆、大抵してますし、この村は、ダム建設景気でもあるのですが、徐々に、全体がよくなって来ているのが、生眼で感じられますのは、こうした僻地に、乗り込みから担当出来るコントラクター(請負業者)冥利と、言えます。

僻地 日本で僻地なんて言うと差別語になってしまうんでしょうが、こちらでは、プルリアは、Remote Placeと、呼ばれています。リモートプレイス、僻地も、英語にすると、なんか、スマートでしょう。私なんかは、略して、リモプレイヤー、今度、英語の自己紹介の時に、使ってみましょう(通じんか・・)。

鈴なりのジープ

鈴なりのジープ

拡大写真(1024X676)181KB

続ベンガル

菩提樹ぼだいじゅ

・バニヤン
さてさて、いつも前置きが長い、インドの樹シリーズ、第4回も、ベンガルボダイジュです。今回は、バニヤンと呼ばれていない、気根がない(あるいは、少ない)タイプをご紹介したいと思います。
根気のない私のようなタイプの方は、ぜひ、しげしげと、このベンガルボダイジュの樹を眺めて下さい。きっと、自信が付くはずです。
和名:ベンガルボダイジュ〈クワ科〉
学名:Ficus benghalensis
英名:Banyan Tree
ベンガル名:Bat Gach(ボト ガチ) 気根のあるタイプも、ないタイプも、同様に、ボトガチと呼ばれています。
※高さ30mを超す高木。幹は灰褐色で、傷をつけると乳白色の液が。直径1cmぐらいのイチジク状果を葉脇に(「インドの樹、ベンガルの大地」の作者:西岡直樹さんの注釈から)。
このタイプも、バニヤン同様、でかい樹が多いです。なぜ、気根の有る無しの差があるのか、これは、スタッフに聞いてみたのですが、いまだに謎です。私の同期でも、まだふさふさのY君、もうすっかり貫禄のT君、そして、半分ごま塩頭になってしまった私とか、人、もうそれぞれですから、ベンガルボダイジュも、たぶん、樹、それぞれなんでしょう。

木陰の子供たち

木陰の子供たち

拡大写真(1200X800)291KB

インドの国民車 一枚だけ解説しておきますと、2枚目の写真で、ベンガルボダイジュの下の、白い車が、インドの国民車、アンバサダーです。『大使』という名の車です。日本では、歌手のI上Y水さんが乗っているらしいです(ほんまかいな?)。いすず製のディーゼルエンジンを積んで、インドでは40万ルピー(100万円です)。これが、中間層竹ぐらいにがんがん売れ始めたら、インド経済もブレイクするのでしょう。でも、交通渋滞で、せっかくの車が全く走れず、排気汚染が広まるだけだったりして。右の民家の壁に朱色で描かれているのが、インド共産党マルクス派の党マーク(The sickle, hammer and star)です。この州では、泣く子も黙る、なかなかイカしたマークでしょう。で、このベンガルボダイジュには、右側に少し、気根が見えてます。

暑い最中、日陰を求めて、この樹の下に入ると、ほっとします。葉もさわさわと良い音を立てていますし、鳥も、ぴいちくぱあちくと小枝を飛び回っていますので、この樹の根元にどかっと座って、抜ける風を感じていますと、身体もほぐれて、もう腰を上げるのが、おっくうになってしまいます。極楽、極楽!旅人を、とてもよい気分にしてくれる樹です。
今回、撮影で使っているEOS Kiss Digitalには、ピクトブリッジの機能があり、カメラからプリンター直結で、印刷が出来ます。ホームデポというらしいのですが、現像所に持って行く必要もなく、これは、大変優れた機能で、写真がまだまだ超高級品のインドでは、スタッフたちに、撮った写真をその場で配ってあげられるので、大好評です。やはり、自分が写っている写真というのは、インド人たち、ことさら嬉しいみたいで、宝物になるようです。写真の持つ機能って、時間を留めた記念品で、こう大事にされると、写真も嬉しいですよね。この前の定礎式では、ご来所されたうちの社長と写真を撮らせて貰ったスタッフなんかは、この写真さえあれば、世界中の大成の現場で雇って貰えるだろうと、豪語して大事に財布に入れてます。

バニヤンの葉

バニヤンの葉

では、日本の皆さん、Have a nice Golden Week!
コツは、短い休みで、いかに身体と頭を休めて、心機一転、出来るかでしょう。

成田から海外に出られる方も、このGWは、史上最高とのことですが、日本から、出られない方用に、次のHPを(笑)。
バーチャルインド旅行したい方は、序の口のこちらへ。
 http://wadaphoto4.web.infoseek.co.jp/india.htm
そして、バーチャル世界旅行したい方は、師匠のこちらへ。
Wa☆Daフォトギャラリー  http://wadaphoto.com/ 
海外の現場の皆さんは、Have a  いつもの Guts Week!
俺たちは、しょうがねえ、コツは、事故起さないようにして、竣工夢見て、日本のことなんか考えないで、しこしこ、現地の皆んなと、工事頑張るしか、ないでしょうもん。
2004年4月23日( 金
 昨日、今日と、激しい夕立です。一時間ぐらい、落雷を伴ったどしゃぶりです。雷神様がお怒りだという感じで、雷も、次から次から、ピカッ、ドーンという感じで落ちて来ます。昼間は、気温も、45℃近くになりますので、夕方、山際の暖かい空気がぐいっと擦れて、雷を伴った激しい雨になるようです。乾季のスタートの11月から、このプルリアの大地、もう乾ききっていますので、雨水が、大地にどんどん沁み込んで行く感じで、ここでの雨は、決して、迷惑な感じはしません(傘が今日要るか要らないかで迷う日本の都会暮らしの方とは、ちょっと違うでしょ)。
この夕立の後は、昼間に熱せられた空気が急速に冷え、夜がとても過ごし易くなります。山の中だからか、20℃辺りまで、急速に下がります。
雨季 6月からは、このプルリアも、雨季に突入しますが、十億の民を養って呉れる雨ですので、雨季には、しっかり降ってもらわないと困ったことになります。うちのダムも、来年7月からの湛水(たんすい Impounding)が出来ませんし、水が貯まらないと、発電が出来ないし、結果、私らも日本へ帰れません。ほんと、すべてに亘って、恵みの雨なんです。

人口 インドの人口、10億2千万人は、2001年の国勢調査の結果です(インドは、国勢調査は、10年に一度です)。もう2004年ですし、この村を歩いてますと、ほんとに、この子、数えて貰えているのだろうか、というような村の子が、一杯、ちょろちょろしていますので、実はインド、もう軽く11億人を越えていたりするのかもしれません。肉食ではなく、菜食主義者が多いことも、この巨大な人口を支えることに少なからず影響しているはずですが、これだけの国民を養えるインド亜大陸は、まさに豊穣の大地と、言えると思います。

巨大なバニヤンの樹

巨大なバニヤンの樹

拡大写真(1200X800)203KB CANON EOS Kiss Digital

総選挙 このインドも、今月20日から、総選挙が始まりました。どでかい国なので、4月20日から5月中旬まで、全州各地で、下院の543議席を巡っての選挙戦が展開されます。
現政権は、1998年から、バジパイ首相(79歳)の率いるBJP(インド人民党)が中心となった連立政権ですが、2020年には先進国の仲間入りを目標に掲げ、Chinaに追いつき追い越せで、目下、国全体が躍進中ですので、現在の経済発展という着実な成果もあり、今回の選挙も、たぶんBJP諸派の圧勝で、次の5年間の国政も、高齢のバジパイ首相が握るだろうと言われています(でも、大丈夫かなあ〜!?)。
独立後、約40年間、政権与党の座にあったINC(インド国民会議派)は、凋落著しく、91年に暗殺されたネルーの孫のラジブ・ガンジー首相の妻ソニア・ガンジー(イタリア人)だけでは、INCは戦い切れないようで、今回は100議席も確保出来ないのではと、書かれたりしています。ネルー、そして、一人娘のインディラ・ガンジー(彼女も84年に暗殺)、孫のラジブ・ガンジーと、首相がこの家から続きましたので、インドでは、この一家を、ネルー・ガンジー王朝とも呼んでいます。
インドの選挙では、18歳以上に選挙権がありますので、6億5千万人が投票することになります。今回の選挙で、暑いインド、さらに熱くなりそうです。

気根と二人

気根と二人

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ベンガル

菩提樹ぼだいじゅ

・バニヤン
さて、インドの樹、第3回は、ベンガルボダイジュです。西洋ではバニヤンと呼ばれます。この樹も、ヒンドゥー教の神様が宿る樹として、インドボダイジュ同様に、インド人に崇められています。また、この神々しい樹形から、多様と混沌(カオス)のインドを象徴する樹であると紹介されたりもしています。
バニヤンの幹は、前回ご紹介したインドボダイジュと似ていますが、葉の形が違い、また、気根が見られることが、特徴です。
ベンガルボダイジュには、気根の多いタイプと、少ないタイプが、この村付近で見られますので、まず、気根の多い、いわゆるバニヤンと呼ばれるタイプから、ご紹介したいと思います。
村から来てるうちのスタッフは、気根があっても、なくても、共にボトガチと呼んでいますが、樹齢が高いほど、気根が豊かになるのだと説明してくれますので、この説を、信じましょう(実は、どでかい、樹齢何百年はあろうかという、気根の無いタイプもあるのですが、これは樹齢が高くないのか?と、うちのスタッフに聞きたいところですが、インドでは、細かいことは、気にしないほうがよいのかもしれません)・・・・おっ、今、眼の前の床を、子ネズミがビスケットのかけらをくわえて、走っていきました。気にしない、気にしない・・・・

気根と自転車

気根と自転車

拡大写真(1200X800)241KB

和名:ベンガルボダイジュ、バニヤン〈クワ科フィカス(イチジク)属〉
学名:Ficus benghalensis
英名:Banyan Tree
ベンガル名:Bat Gach(ボト ガチ)
※高さ30mを超す高木。幹は灰褐色。葉脇に、イチジク状果を付ける。(「インドの樹、ベンガルの大地」の作者:西岡直樹さんの注釈から)

人間も、根気のあるタイプと、根気のないタイプに別れますよね。あれって、やはり、遺伝子のせいなんでしょうか?うちの親なんかは、農家なんで、両方とも、根気のあるほうだと思いますが、その長男坊の私なんか、この前、寝る前に、TIMEのインド特集を辞書片手に読み始めたら、わずか、1行で3つも知らない単語が出て来て、で、あっ、もう寝よ!と、ベッドに横になって、気がついたら、もう朝でした。こんな私ですので、うちの中1の馬鹿息子に、勉強しろ、勉強しろ、と言うのは、所詮、無駄な話なのかもしれません。
閑話休題。バニヤンの特徴の気根ですが、西岡さんの本の中にも、このバニヤンの気根で子供がブランコしていたとの表現があり、85キロの私も、試しにこの撮影した樹で、ターザンしてみましたが、まったく大丈夫でした。

おばあさんのお供え

おばあさんのお供え

拡大写真(1200X800)143KB

世界一のバニヤン カルカッタのシプール植物園には、ギネスに載っているという世界一大きなバニヤンの一本樹があります。これも、一度、見て来ましたが、根なのか、幹なのか、枝なのか、区別がつかないけど、それらが約1500本で一本樹(ほんとかしら・・)、外周約400m(ということは、直径が120mちょい)、高さも30mぐらいのドーム状のバニヤンでした。どうも、樹の本体(主幹)は、昔、落雷で焼けてしまい、その残りの根たちが踏ん張り、今も、一本樹を構成しているようでした。樹齢は150年とのこと。カルカッタで、撮影の機会があれば、また改めて、このギネス級バニヤンを、ご紹介してみたいと思います。

新しいデジカメ 今、インドの樹の画像を集めるために、暇さえあれば、EOSで、写していますが、写真の難しさは、構図よりも、むしろ、光の撮り入れ方だと、思います。デジカメですので、通常のフィルムのようには、枚数も気にせずに、ぱしゃぱしゃ何枚も撮っていますが、なかなか、思う通りの気に入ったものは、撮れません。しかし、おてんとさま(御天道様)の位置だけはどうしようもないし、こちらも待つ根気もありませんので、もう自然に任せて、撮るようにしています。
私の大好きな写真家に、橋口譲二さんがいて、『17歳の地図』を初めて買い、あと、『カップル』、『職』、『夢』、『子供たちの時間』と、5つの写真集を持っています。橋口さんのような自然な人物写真が、将来1枚でも2枚でも撮れるようになったらよいなと思いながら、まずは、インドの樹を相手にして、シャッターを切っています。でも、なかなか思うようなのが撮れず、パソコンの画面にため息をついています。では、良い週末を!

バニヤンの枝

バニヤンの葉

バニヤンの枝 バニヤンの葉

拡大写真(800x136)155KB

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ガジュマル

屋久島のガジュマル

屋久島のガジュマル

撮影 大庭靖雄氏

ガジュマルは、広辞苑で次のように説明されている。
ガジュマル【榕樹】 (琉球語) クワ科の常緑高木。広く熱帯・亜熱帯に産する。日本では沖縄・屋久島に自生、小笠原島などに植栽。幹は多数分岐して繁茂し、気根を垂れる。葉は楕円形または卵形、革質、無毛。黄色または赤褐色のイチジクに似た小形の壺形花序を生ずる。防風林・生垣、また観葉植物とし、材を細工物に使う。ガジマル。ようじゅ。

締め殺し植物

日本では、 観葉植物としてガジュマルに人気がある。実はバニアンもガジュマルも共にクワ科フィカス(イチジク)属である。

しかし、バニアンは Ficus benghalensis L.(=F.indica L.) であり、ガジュマルは Ficus microcarpa L. f. ( 英名 Chinese banyan ) なので、違う木ではあるが、我々素人には同じような木に見える。
 チャイニーズバニヤンといわれるガジュマルは、実は締め殺し植物として恐れられている。屋久島で大庭さんが撮影した大きなガジュマルは、タブの木があったところに気根を垂らして大きく育ち、元の木を枯らして育ったものだという。
屋久島の森へ ../yaku2.htm
バニヤンも同じだろうと想像される。タイのアユタヤ遺跡の気根?に 巻き絞められて閉じこめられた仏頭は、よく知られている。お釈迦様もこの木の恐ろしさを知らずに、木の下で瞑想にふけって おられたのだろうか。諸行無常!〈合掌〉 (和田)

タイ・アユタヤ遺跡の仏頭

タイ・アユタヤ遺跡の仏頭

撮影 宮嶋茂氏

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