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                      |  | 2004年5月9日(日) |  |  
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													インディアンインク(墨) 日本から持って来たぺんてるの筆ペンが枯れましたので、硯で、墨を擦っていましたら、うちのスタッフから、早速、なんね?と質問を受けまして、もちろん、即答できる英語力もなく、え〜、ええつと〜と、愛用の研究社の辞書で引いてみましたら、墨=Indian 
													Inkとあり、あれ、墨って、インディアンインクって言うんか・・・ほれほれ日本の辞書にも、こう書いてるけど、インドにも、墨って、ほんとにあるの?とスタッフたちに聞きましたら、そんなもん、見たことも、聞いたこともない、インドには、ネイ、ネイ(ベンガル語で、ない、ない)と、皆言いますので、これも『インディアンの謎』で、今後の私のインド研究の一課題に、墨の語源が、加わりました。 |  |  
                      | 盆踊り インディアンと言えば、うちのインディアンスタッフに、盆踊りを教えてみようという計画がうちの現場に前からありまして、今回、日本の本部に準備して頂いた盆踊りCDで、東京音頭と、大東京音頭と、炭坑節で、うちのインディアンスタッフたちを仕込んでみることにしました。あのインディアンムービーの踊り子のリズムで育っているうちのインド人スタッフたちが、果たして、日本の盆踊りのリズムについて来れるでしょうか?長年のインドの謎が、また、解き明かされようとしています。 |  
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				ハウラー植物園にある世界一のバニヤン | 
	
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							ハウラー植物園 先週は、カルカッタに出た際、1日のメーデー休日を利用し、ハウラー植物園に足を延ばして来ました。ハウラー植物園は、カルカッタ市民の方々からは、ボタニカルガーデンと呼ばれて、親しまれています。場所は、川幅約1kmのフーグリ河を挟んだカルカッタの対岸にあり、昔から市民の憩いの場になって来たようです。1786年の設立とのことです。 |  |  
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						ギネスに載ったバニヤン |  
                      | 今回は、ハウラー植物園で、無憂樹に加え、ギネスに載る(インド人が好きそうな表現ですね)と言われているバニヤンを撮影して来ましたので、ご紹介したいと思います。 |  
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                          先週は、カルカッタに出た際、1日のメーデー休日を利用し、ハウラー植物園に足を延ばして来ました。 |  |  
                      |  | 和名:ベンガルボダイジュ、バニヤン〈クワ科〉 学名:Ficus benghalensis
 英名:Banyan Tree
 この木のカルカッタ名:Great Banyan Tree (グレートバニヤンツリー)
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							グレートバニヤンツリー このベンガルボダイジュは、樹齢250年以上とのことで、カルカッタでは、グレートバニヤンツリーと呼ばれて、ハウラー植物園の目玉樹とされています。樹の高さは、高いところで約25m。主幹は、1925年の落雷の影響で燃え、すでに撤去されておりますが、残った周りの根っ子たちが、現在のグレートバニヤンを構成しています。親は無くても子は育つを見事に体現した樹です。 |  |  
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              | 根っこ群 | 
	
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                      |  | 柱が地面にばんばん立てられ、なにかバニヤンの枝を支えている支柱のように見えますが、実は、これは、気根が地面に根を下ろしたものです。細い気根も、地面に到着すると、こんな幹のような根を張るようになるようです。根は、樹全体で2800本あると、説明看板には書かれています。 |  |  
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				説明看板 | 
	
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										| 〈参考訳〉 The 
										Great Banyan Tree 
										はインド植物園の最大の魅力の一つで、ランドマーク(陸標)になっています。学名は 
										Ficus benghalensis L.(Moracea 
										family)といい、樹齢は250年を超え、約2800の支持根を持ち、1.5ヘクタールに広がっています。 |  
										| 植物王国の驚異であるこの木は、ギネスブックの世界記録の地位を占めています。 |  
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                      |  | キャノピー(Canopy:枝葉の覆い)は、420mで、樹広的には、1.5haはあるとの解説です。グレートバニヤンツリーには、周りに囲いがされていて、見学者は、この樹根群の中には入れず、その木陰が散歩道になっています。樹種は、葉っぱからも、ボドガチ=ベンガルボダイジュであることがわかります。 |  |  
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        | バニヤンの葉 | 
	
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                      |  | 100年前の絵葉書 カルカッタの英語のガイド本(Insight City Guides 
						Calcutta)に、まさにこの樹=グレートバニヤンツリーの絵葉書がありましたので、借用させて頂きました。1904年6月2日のサインになっていますので、丁度100年前の絵葉書です。樹の撮影はもう少し前でしょう。多分、一番こんもりとした中央部に、落雷で焼ける前の、主幹(Main 
						Trunk)があったと思われます。当時から非常に大きな木であったことがわかりますが、絵葉書の解説文字には、グレ-トの形容詞が付いていませんので、他の場所にもっと大きなバニヤン樹があったのかもしれません。 |  |  
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				100年前の絵葉書 | 
	
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                      |  | やしの実ジュース売り やしの実ジュース売りのオヤジも、バニヤン樹の木陰で、店を出してますと、何か、グレートバニヤンツリーの根っこの一本のように思えて来て、一枚、撮らせて貰いました。 |  |  
                      | やしの実のジュースは、肝臓に良いと言われていて、カルカッタ市民の夏のポピュラー飲料です。一個、8ルピー(約20円)で、頼むと、ナタでカットして、ストローを突き刺して、飲ませてくれます。 |  
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                      | 日本も初夏、さわやかな風が走る一番気持ちの良い季節と思います。インドの樹シリーズは、これまで、樹と葉が多かったので、そろそろ、花の咲く樹を登場させたいと思います。花好きの皆さん、ご期待下さい! |  
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				やしの実ジュース売り | 
	
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                      |  | 2004年5月5日(
						水) |  |  
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													日本の皆さんは、さわやかな気候の中で、のんびりとしたGWをお過ごしになられたことと思います。 |  |  
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							アルファンソー 今年も、ムンバイから、アルファンソー(Alphonso)と呼ばれるマンゴ(ベンガル語で、アーム=Aam)が、4箱、届きました。さっそく、所員で、楽しませて頂きました。インドでは女房を質に入れてでもと言われるほどのこの時期のムンバイ産のアルファンソーですが、今年の初物も、香りよし、味もよし、舌触りもよしと、3拍子揃って、申し分なしでした。このクソ暑いインドの暑季も、マンゴが出回るので、私は、なんも言う気はありません。一年中暑季でも、うっしゃあ〜、一生、インドでも、もうよかたい・・という感じです。6月までインド最高の味覚が、楽しめます。日本の皆さん、贅沢して、すいません。 |  |  
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							帯同家族の家 帯同家族のお家(パルレンガ)も、ご家族の赴任まで、とうとう1ヶ月を切り、内装工事も着々のはずが、実は、ケツ火状態で、夜業で追い込み中です。ミリ単位の狂いも許されない当社の建築建物ですが、ここはインド、現場監督も私ですから、レンガ4〜5枚分の寸法のズレも、家族の愛が有れば何のそのと、大胆に、がんがん工事は進んでいます。レンガ積みだし、建築という言葉より、積築という感じです。でも、先の休暇では、奥さんや子供さんにもお会い出来ましたし、住んで頂く方のイメージもばっちしです。2歳の男の子ですから、階段から転がり落ちて青タンを作ったり、家族3人ですから、テラスのコンクリの床が夕涼み中に抜け落ちたりしないように、最後の仕上げ点検も、入念にしています。住まれる方の、期待以上で仕上げることが、目標です。さてさて、この奥さんと子供さんに、どんなインド生活が待ち受けているのでしょうか。 |  |  
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                          さて、インドの樹、5回目も、仏教に絡めて、お釈迦様がお生まれになった時に関係する樹をご紹介したいと思います。 |  |  
                      |  | 和名:ムユウジュ(無憂樹)〈マメ科〉 学名:Saraca indica
 英名:Asoka tree, Sorrowless tree
 ベンガル名: Ashok Gach(アショーカ ガチ)
 ※高さ6〜7mくらいになる常緑樹。羽状複葉は、3〜5対の小葉からなる。オレンジや赤色のガクが、美しい花弁のように見える。(「インドの樹、ベンガルの大地」の作者:西岡直樹さんの注釈から)
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                      |  | 天上天下、唯我独尊 お釈迦様は、紀元前463年に、インドとの国境付近のネパールのルンビニーでお生まれになっていますが、お釈迦様のお母様のマーヤー夫人が、無憂樹の枝を掴もうとした時に、マーヤー夫人の右の脇から、お釈迦様がお生まれになったそうです。また、ご誕生とともに、七歩歩いて、「天上天下、唯我独尊」と宣言されたそうです。今日、研修生を連れ、久しぶりに現場を歩いて、衰えた足腰で、7歩目で滑った、どこかのリモプレーヤーとは大違いです。お母様のマーヤー夫人は、ご出産後、7日目に亡くなられましたが、夫人の妹さんが養母として、何不自由ない暮らしで、お釈迦様は、少年時代を、育たれたそうです。 |  |  
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                      |  | 仏教の三聖樹 入滅の沙羅双樹、悟りの菩提樹、そして、このご生誕の無憂樹が、仏教の三聖樹と呼ばれています。ベンガルでは、アショーカと呼ばれており、これは、サンクスリット語(古代のインド語)で、アが否定、ショーカが憂いの意味だそうで、英名でも、サローレス、悲しみが無い樹と訳されています。それで、和訳でも、無憂樹なんでしょう。 |  |  
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				タージベンガルホテルの無憂樹の花 | 
	
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                      |  | 画像は、カルカッタで、撮影してきました。実は、この村でも、各所、探したのですが、この国で仕事していて、よくぶつかる、100人に聞けば、100の答えが返って来るインド現象で、うちのスタッフが言うところの、これがアショーカだというのに、2種類辿り着きましたが、どちらも、共に過去花が咲いているのを見たことがないとのことでしたので、それは、おかしいと、さらに探索しておりましたら、カルカッタのスタッフが、カルカッタに、丁度、花が咲いているアショーカがあるということで、メーデーの日を利用し、撮影して参りました。 |  |  
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              | 無憂樹の花 | 
	
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                      |  | 花の形で、図版から確認しましたので、これが、アショーカで、間違いありません。濃い緑の枝葉に、赤やオレンジ色の花(ガクだそうですが)がポツ、ポツと、ネオンのように咲いており、私も、やっと巡り会えた無憂樹に感激で、シャッターを押し続けました。 |  |  
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              | 鮫肌の無憂樹の幹 | 
	
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                          花(ガク)のあった位置に、実が出来ています。豆の部分は12cmぐらいで、日本のそら豆のような感じです。食べれるかどうかは、聞き忘れました。多分、豆好きのインド人(ベジタリアン)ですから、食べるのでしょう(笑)。 |  |  
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              | 無憂樹の実 | 
	
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                          アショーカは、枝葉が傘のように広がりますので、この木陰で、樹の根元に腰を下ろし、涼しい風を浴びながら、楽しげに、何かを、語り合うインド人カップル達も沢山居て、なるほど、このカップル達には、今は、憂いなんか何も無いだろうな、でも、結婚でもしたら、憂いの嵐なんだよ、君たち・・・でも、頑張ってね!と、カップル達を横目で見ながら、一人で、こう念仏唱えて、無憂樹を、撮影して来ました。中年って、ひがみっぽくて、嫌ですよね。 |  |  
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                            はい、では、日本は、GWも明けて、初夏に突入ですね。次のお盆休みを目標に、頑張って下さい。 |  |  
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