ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク
 

Wa☆Daフォトギャラリー

 特集!旅紀行

2004年6月20日改訂

今 日

昨 日

ガンジス川の朝 Music Palette

2004年3月12日制作

第 8 集

2004年6月19日(土
運勢占い インドでは、星座占いや、風水が非常に盛んです。確固たる信念で生きているかのように見えるインド人たちですが、実は、結構、ナイーブに自分たちの運勢を気にしています。次の生まれ代わりを気にする、彼らのヒンドゥー輪廻思想とも関係していると思います。本屋とか駅の売店には、この類の本がずらりと並び、新聞にも必ず運勢占いのコーナーがあります。
私も、結構、似たところがあります。動物風水と言えばよいでしょうか。先日は、西隣のジャルカンド州の州都ランチから、ジープで、現場に向けて走っていて、山道にどかりと座った、人間で言うと小学生高学年ぐらいの大きさの黄金色の毛並みの手長に出会えました。もちろん、野生の猿です。この類の手長は、プルリアでは珍しく、この3年間の勤務で、2回目の遭遇でした。この黄金の手長で、なんか、また、私に運が回って来そうな雰囲気です。
あれは3年前、国分寺のゴミ焼却場の横で、朝の通勤時に、電柱でうるさく鳴いていた黒いカラスを睨んでやったら、そのカラスが襲って来て、頭をカラスに蹴られて出社したら、その午後、会社からインドに行けと言われた、あの日の目の前カラス色状態を考えると、この黄金の手長で、また、私の運が、良い方向に浮上して来ているのかもしれません。
もちろん、インド勤務でご無沙汰していますが、あのカラスは、今度出会ったら、ただではおきません。生きたまま捕まえて、インドに持ち帰り、お前もインドにようこそだ!の刑です。
コバルトブルーのカワセミが、2匹つがいで飛んでるのを見た時も、私には、インド的幸運が訪れるようです。途中で、パンクして、30分遅れで駅に駆け込んだら、列車がさらに2時間遅れてた・・なんてインド的幸運です。先日は、現場の道路を堂々と横切る、50cmぐらいの太ったリザード(とかげ)も見たし(財布の皮に最適!)、そろそろ、私にも、3年前のカラス色の運が去り、これからは、黄金色の運の風が吹いて来るのかも・・楽しみ、です。
青春歌年鑑 赴任の時に、先輩から頂いた『青春歌年鑑1985』というCDが、とても気に入っていて、時々引っ張り出して来ては、聴くのですが、小坂明子さんの「恋におちて」とか、大沢誉志幸さんの「そして僕は途方暮れる」とか、尾崎豊さんの「卒業」とか、これらの名曲は、何回聞いても、痺れますね。当時は、チェッカーズとか、松田聖子さんが全盛で、2枚のCD30曲中に、6曲も入っています。ともに、九州の久留米ですね!九州支店は、歌が上手くなきゃあ、現場やれなかったですよね(私はそれで、はやばやと九州をクビになりましたが)。
このCDには、おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」・・・これも入っているのですが、まともに聴くと笑ってしまいます。当時は、私も若かったので、歌詞よりも、おニャン子たちの顔しか、気にしてませんですが、結構、歌詞はやばいです。
で、そのおニャン子クラブで、ソロで、30曲中に、ただ一人入っているのが、河合その子さんです。彼女の曲が、「涙の茉莉花(ジャスミン)LOVE」。♪このまま瞳を閉じて あなたと Fall in love again♪・・で始まる、乙女心を歌う、なかなか可憐な歌です。国生さゆりさんや、新田恵理さん、そして、河合その子さんたちは、一体、今、どうしているのでしょうか・・・やはり、もう人妻でしょうか・・
先日も、このCDをネタに、私が大学生をしていた頃に生まれた、研修生(まだ独身)を相手に、どうしたら、芸能人と結婚できるかを、話し合っていて、このCDに入っている菊池桃子さんの旦那が誰とか、斉藤由貴さんの旦那が誰とかで、研究していたのですが、結論的には、インド勤務の建設会社サラリーマンでは、芸能人の嫁さんは、ちょっと、無理そうやな・・と、なりました。研究するまでもない結論ですね。
「涙の茉莉花(ジャスミン)LOVE」の作曲は、後藤次利さんで、この人の奥さんも、確か、なんとかみどりさんとか言う芸能人だったような気が・・今も、幸せに暮らしておられるのでしょうか。

マツリカ Arabian jasmine

いやいや、いつも以上に、長いくどい前置きになりました。おニャン子の河合その子さんに敬意を表して、長らく、掲載の機会を待っていたアラビアンジャスミンこと、マツリカが、今回は、インドの樹として、登場です。
和名:マツリカ〈モクセイ科〉
学名:Jasminum sambac
英名:Arabian jasmine
ベンガル名: Mali (マリ)
※インド、東南アジアイ原産の常緑小木で、インドでも栽培が盛ん。軟毛のある広卵形の葉を対生につける。直径2.5cmほどの白い花は芳香があり、ジャスミン茶などに用いられる。(「インドの樹、ベンガルの大地」の作者:西岡直樹さんの注釈から)

庭木のマツリカ

庭木のマツリカ

冒頭からすいません。お詫びです。実は、画像は、うちのキャンプの庭木なんですが、これが、アラビアンジャスミンなのかどうか、スタッフたちと、色々、図鑑も見て調べたのですが、もちろん、匂いはジャスミンで、ジャスミンの一種であることには間違いないのですが、どうも、純粋なアラビアンではないようです。西岡さんの図版とはほぼ同じなのですが、西岡さんの書かれている、軟毛が、葉に無いのです。

マツリカの蕾

マツリカの蕾

日本ではマツリカと呼ばれる、アラビアンジャスミンを、プルリアで探し回る中で、同じような匂いの、白い花をつけるジャスミン系の樹が、出てくること、出てくること。しかし、ここでも、インド的に、聞く人、聞く人で、皆、答えが違う世界で、ナイトジャスミン、ウインタージャスミン、と呼ばれる種類にも辿りついたのですが、これも匂いはジャスミン系で、花も白い花なんですが、花形が微妙に違っていました。
ジャスミン系の樹の、白い花と蕾は、なかなか、可憐です。一日咲くと、翌日には、もう茶色に変色を始めてしまいます。しかし、鮮やかな白なんですが、白という色は、ピントが合わせ難くて、画像ものっぺりになりがちで、今回、撮影には、往生しました。

マツリカの花

マツリカの花

最後の2枚は、カルカッタの花市場のマツリカの花輪(Garland)です。マツリカも、インドでは、このように使われます。ヒンドゥー教の神様へのお供え飾り(ガーレンと呼びます)ですね。これで一輪が30円とかいうと、日本の花屋さんに怒られるでしょうか。花を摘んで、それに糸を通して、花輪にする手間だけでも、大変なものですが、その手間賃を入れても、一輪が30円です。

マツリカの花輪

マツリカの花輪

拡大写真(1229X820)264KB

インドは、手間賃が、日本に比べたら、本当に安い国です。パルレンガ80平米も、コスト&フィー形式で精算しようと、今、コストデータの整理中ですが、正味4ヶ月125日の工程で、総勢2050人工。労賃は全部で約30万ルピー(約75万円)でした。これには、私のエセ現場監督費用は含まれておらず、純粋にインド人たちだけの金額ですが、フォアマン(監督)や、女人夫の労賃を全部入れても、平均すると、一人当たり、大体10時間は拘束して、日当が350円ぐらいです(140ルピー)。このインドの10億人に、日本も追いかけられ始めているわけですから、我々日本人も、もう、うかうかできませんよね。

蓮、マリーゴールド、マツリカを売る男

蓮、マリーゴールド、マツリカを売る男

日本では、ジャスミンと言うと、中華料理で、食後にジャスミン茶が、よく飲まれていますので、お馴染みかと思います。私の友人で、オールドデリーで茶商をやっているSカプールさんからは、熱いウーロン茶に、庭で摘み取ったばかりのマツリカの花を2〜3つ浮かべて飲みなさい、それが、ジャスミン茶なんですよと、アドバイスを貰っています。私も、時々、この画像のマツリカを、キャンプの庭から摘んで来て、ウーロン茶に浮かべて、かすかな香りを、楽しんでいます。
ネパールのカトマンズから、私用に、特別に頼んで彫って貰った木彫りの仏陀が届きました。25cmの高さの座像で、豊かなお顔をされています。状況は変わる、状況を変える。工事は、連日の雨にもめげず、順調に進んでいます。では、ごきげんよう!
2004年6月13日(日
プルリアの雨季 プルリアも、完全に雨季入りし、日本の皆さんと同じように、連日の雨の中での勤務となっています。熱風を伴った砂嵐の後、雷付きの豪雨になることもあれば、日本の梅雨のように、朝から一日、しとしと降るだけのこともあります。
上ダム、下ダム共に、発電には、16百万立米の水が必要で、来年の7月から湛水開始ですから、余り日照ると、水も溜まりませんし、かと言って、余り降られると、明かり仕事に影響が出ますので、お天道様次第の辛い稼業です。
サッカー日本対インド 6月9日のサッカーワールドカップ予選の日本対インド、さいたま戦は、インドの予想に反して、7−0と、点差が開き過ぎ、インドチームは、この大敗(Drubbing)に完全に落胆して、Saitama Shocker状態で、帰国したようです。でも、次の9月8日のカルカッタ戦は、インドキャプテンのMr.Baichungは、「We play them at home in September, the scoreline will not read like this.」と、控えめに申しておりますので、きっと、次はやってくれるはずです。
次期カルカッタ戦 えっ、次は、カルカッタ?在留邦人が60名ほどしか居ないカルカッタで、なぜ、W杯予選なのかというと、大成が現場を張っているから、その慰労で・・・ということではなくて、4大都市の中で、カルカッタが、クリケットの次に、サッカーの人気が高い都市だからです。日本人の多いデリーやムンバイを差し置いて、開催地に決まっています。しかし、日本選手団が、カルカッタの水に苦しむ様が、目に浮かびますね。お腹痛い時は、シュート打てないですよね、プロはそんなことは言わないで、コルクで栓をしてでも、我慢してシュートしますかね。
うちには、ぜひ、このカルカッタ戦を見たいという所員が大勢居りますので、プルリアから、日本人応援団を送り込む段取りになっています。日本の国旗と、大成の法被(定礎式で使ったのがあります)は準備済みですが、アウェイに続き、ホームでも、インドチームの大敗に怒り狂ったインド人群集に、日本人、袋叩きに・・・と、心配しだしたら、切りが無いですよね。日本が負けるかもしれませんし、ここは、ポジティブ志向で、各種準備だけには入りましょう。観戦券が買えるのかしら・・また、心配になってきたわ。

1 ヤクノキと農家

1 ヤクノキと農家

拡大写真(1200X800)157KB

パラース 森の炎 Frame of the forest

さて、インドの樹シリーズも、終盤に入りますので、花のある樹に戻ります。
和名:ハナモツヤクノキ〈マメ科〉
学名:Butea frondosa
英名:Frame of the forest
ベンガル名: Palash (パラース)
※高さ13mくらいになる落葉樹。葉は3出複葉で、表は濃緑色、裏は灰白色。花は、オレンジ色の蝶形花で、がくは、黒褐色。(「インドの樹、ベンガルの大地」の作者:西岡直樹さんの注釈から)
これが、森の炎と呼ばれ、バーミリオン(朱)の花を咲かせる、西ベンガルでは、至るところで、雨の少ない荒地でも見られる、パラースと呼ばれている樹です。

2 ハナモツヤクノキ

2 ハナモツヤクノキ

西岡さんの本の解説を使わせて頂きますと、パラースの樹は、ラックカイガラムシの宿主になるそうで、この貝殻虫から取れるラック染料・・・これを、日本では、別名、花没薬(はなもつやく)と呼んでいたそうです・・・が、イギリス初め、ヨーロッパ各地で、良質の染料として、昔は、高く評価されていたそうです。
今年は、うちのキャンプでは、2月15日に開花し、暑季の始まりを告げてくれ、4月初旬まで、このバーミリオンの花で、楽しませてくれました。今は、とても美しいとは言えない、ボサボサの葉だけの状態に戻って、ただの樹状態です。通常の様と、花の咲く時期の美しさの、落差が余りに激しい樹ですが、このパラースは、花のその突然咲く様に、私が、インドで、一番最初に興味を持って、名前を覚えた樹でもあります。

3 ヤクノキの葉

3 ヤクノキの葉

英名の名前が、Flame of the forest(森の炎)と、宝石を思わせるような素敵な名前なのですが、花の咲く時期(3〜4月)を除くと、樹も曲がっていますし、そんなに高木でもなく、葉もバサバサッと茂りますし、また、秋にはボタボタッと葉が落ちて、幹もゴツゴツで、とても、庭木にはならない代物です。しかし、花が咲く時期は、森の炎の名に恥じず、見事です。荒野の火炎という形容詞が、まさにぴったりの樹です。
3枚目、4枚目と、パルレンガの3階、テラスから写しました。ほぼ、同じ位置から写していますが、とても同じ樹とは、思えないでしょう。葉っぱは、このように一箇所から3方に分かれて生えています。敬虔なヒンドゥー教徒によりますと、パラースの3枚の葉は、ブラーマン(創造神)、ビシュヌ(維持神)、シヴァ(破壊と再生神)の3神を、象徴しているんだそうです。
4枚目は、パルレンガの屋上コンクリート打設後に、テラスから写しましたので、鉄筋の先にビニール袋が掛かっていて変な画像になっていますが、日本の花咲か爺さんの昔話は、このインドのパラースから来たのではないかと思うぐらい、樹全体に一挙に花が咲きます。

4 テラスから見たヤクノキ

4 テラスから見たヤクノキ

花の撮影が、イオスの購入前で、来年の春まで、鮮明な画像は待たねばなりません。接写も、前のマビカ機のため、画像がイマイチですが、花弁の形は、オウムのクチバシに例えればよいでしょうか、このような5cmぐらいのサイズで、なかなかキュートな形です。

5 ヤクノキハナ

5 ヤクノキハナ

来年、森の炎が咲く時期(3〜4月)には、7月からのダム湛水を目前にして、私たちは、もう目が三角状態になっているはずです。海外勤務は、確かに激しく消耗しますが、仕事もでかいので、それ以上の精神的な充足がある・・と申しますと、カッコ良過ぎるでしょうか・・・若いの、誰か、わしと、そろそろ代わらんね?

Wa☆Daフォトギャラリー

今 日

 和田フォトギャラリー

昨 日

 Copyright (C) 2000-2006 Yoshio Wada. All Rights Reserved. 

ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク