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 特集!旅紀行

2004年6月6日改訂

今 日

昨 日

ガンジス川の朝 Music Palette

2004年3月12日制作

第 7 集

2004年6月5日(土
雑感 建設工事に限らず、私たち日本人の仕事というのは、土に種を蒔いて、水や肥料で時間を掛けて世話して、果実を実らせるようなもんだなあと思いながら、今週号を作っています。うちのキャンプに、まだおむつの2歳の坊主が来たせいでしょうか。何かの売り買いだけの一瞬ではない(もちろん、売り買いの一瞬勝負も、非常に面白いのですが)、泥汗臭いですが、時間の掛かった手間暇仕事の面白さを、最近感じるようになりました。
 プルリアの大地で、インドの樹を撮影していると、風雨に耐えて、ん十年で、枝一本がやっと伸びてますという感じの樹もあり、実は、今週、結婚20周年を迎えてしまった私は、20年なんて、樹の成長から見れば、ほんと一瞬やな・・と思ってしまうのでした。
 日本では、果物も、八百屋さんやスーパーで買うことが多いので、生っているマンゴーの状態が、珍しかったのか、実りの画像が意外と好評でしたので、今回も、インドの、実の生る樹を採用してみました。

ナンカ 南果 Nangka

 これは、ナンカです。これは、何か?・・・・南果。覚え易いインドネシア語の一つで、Nangkaと書きます(マレー語でも同じく、Nangkaでしょうか?)。その発音のまま、日本に、当て字は南果で伝わっていて、和名では、ナンカと呼ばれているようです。
ナンカの味 このナンカは、マンゴとは違って、いくらなんでも、日本のスーパーでは扱ってないでしょう(千疋屋さんならあるのかな?)。インドネシアでは、このナンカの熟した果肉を、火炎樹の木陰の屋台でビニール袋に入れて売っていて、カナリヤ色の果肉に惹かれて、おやつで、よく食べていました。しゃきしゃきする咬み応えと、かつ、つるりとした食感、さっぱりとした甘さが魅力の夏の果物でした。

1 ナンカ樹と子供

1 ナンカ樹と子供

拡大写真(1200X800)223KB

ナンカの利用法 インドにも、ナンカは、しっかり有りまして、インド人たち、熟れる前の果肉は、カレーに入れて食べてます。インドでは、ナンカは、熟れる前は、野菜扱い、熟れたら、果物扱いなんですね。
 西岡直樹さんの本には、ナンカは出てませんでしたので、デリーの出版社Timeless社の「Trees of India」を参考にさせて頂きながら、以下、解説を。

2 南果

2 南果

和名:ナンカ(南果)
学名:Artocarpus heterophyllus
英名:Jackfruit(ジャックフルーツ)
ベンガル名: Kanthal (カタル)
※樹の高さは、15mぐらい。世界でも最大の食用の実をつける。棘のある実が生り、実の重さは、最大で45kgぐらいになる。葉は、象が好んで食べる。熟れた果肉は、カナリア色の鮮明な黄色。熟れた果肉は、ラクサティブ(Laxative)に、非常な効用あり。

最初の3枚は、バグムンディ村から、隣町のバラランプールに出る中間の家先にあるナンカの樹です。撮影していると、子供たちが続々と集まって来ましたので、記念撮影となりました。一ヶ月前と今回と、2回に分けて撮影しましたが、樹に生っている実の数が格段に減っていましたので、暑季で現金収入が減っているこの家の家族たちに、夕食のカレーの具として、食されたものと思われます。

3 ナンカの葉

3 ナンカの葉

鈴なりの一枚は、カルカッタの街中で撮影して来たナンカです。樹の幹から、ぼこぼこと生っている様が判ると思います。実は、いずれも、大人の頭ぐらいあります。ナンカの実が生っている様は、なかなかとぼけた感じでユーモラスでしょう。

4 鈴なりのナンカの実

4 鈴なりのナンカの実

ハーツのナンカ売り 5枚目は、このバグムンディ村で、水曜と土曜に立つマーケット(市を、ベンガルではハーツと言います)で、撮影して来ました。このオヤジさんの売りものは、3個のナンカだけです。多分、自分の家の庭のナンカの樹から、3個もいで、夕方ハーツに売りに来たのだと思います。このように、横にカットした一切れ毎で、売れていきます。

5 ナンカ売りのおじさん

5 ナンカ売りのおじさん

ナンカの大きさ 30kgクラスになると、人の胴体ぐらいなのですが、インドネシアの時は、そのサイズはよく目にしていましたが、インドでは、せいぜい、人の頭2〜3個分ぐらいの大きさのしか見たことがありません。え、そこまで、でかくなる前に、インドでは喰われてしまっている?・・・・確かに、その通りかもしれません。45kgクラスになると、セメント袋大(インドでは、セメント袋は50kgです)ですが、これなんか、上から、ぼこっと落ちて当たると、人が死んでしまいそうですよね。
6枚目の写真はナンカの断面です。この一切れで、4ルピー(10円)と言われました。台湾の建築の社員から、彼のスリランカ時代の思い出話が届き、ナンカの種を、ご飯に入れて炊くと、栗ご飯の味がするとのことでした。

6 ナンカの断面

6 ナンカの断面

ジャックフルーツ 英名は、ジャックフルーツ。この語源は手元の資料では不明なので、勝手に嘘話を作りますと・・・・、昔、イギリス人のジャックさんが、植民地経営のために上陸したカルカッタで、道端の屋台でインド人が売っていたナンカを食して、おなかが急に軟化、南果のラクサティブ(お通じが良くなる)効果で、急に襲って来た便意に、おなかをハイジャックされたので、インド人と同じように道端にしゃがみ込んで、すっきり・・・・このジャックさんの道端事件を称え、以後、ナンカをジャクフルーツと言う・・・・いやあ、臭い解説です。信じないで下さい。
ドリアンとの違い 果物の王様、ドリアンに外見が似ていると思われた方も居られるかもしれませんが、ドリアンは、もっと棘がきつくて、大きくなるのが当り前のナンカに比べて、せいぜい、ドリアンは人間の頭程度です。中身も、ドリアンはクリーム状ですが、ナンカは、果肉ぷりぷりの個体になっています。(インドでは、まだ、ドリアンが売られているのを見たことがありません。ドリアンは匂いが強烈ですので、見逃すはずはないのですが・・)。

7 南果売り

7 南果売り

拡大写真(1200X800)177KB

読者サービス 来月もう休暇なんで、読者サービスとして、カワ通インドの樹シリーズで、気にいった画像があれば、メールでお知らせ下さい。キャノンのピクトブリッジで印刷したポストカードをお送りします。写真の腕はともかくとして、このキャノンのホームデポ機能は素晴らしいと思います。インド人たちからも、キャノンの技術は、驚愕の目で見られていて、私も、日本の技術の鼻高々状態です。切手代は日本まで8ルピー(20円)で、この村の郵便局から、約2〜3週間で、日本に届きます。何号のなんの画像と、お知らせ下されば、プリント葉書をお送りしましょう。
2004年5月29日(土
モンスーン到来 プルリアも雨季入りしたようで、夕方に、砂混じりの突風と共に、短い時間ですが、強い雨が降るようになりました。昨日の週例でも、所員の間で、モンスーンの言葉が飛び交っていました。いよいよ、雨季到来で、これまでの暑さとの闘いから、今度は、雨との闘いに変わります。プルリアは、風も豪快で、先日は、事務所前のハナモツヤクノキ(高さ15m)が、根ごと、ぼっこり、風に倒されました。事務所はぎりぎり無事で当たりませんでしたが、意外とヤクノキの根が浅いことがわかりました。
この倒れたヤクノキの写真もEOS Kissで撮ったのですが、なんと、コンパクトフラッシュ(記憶メモリー)を入れ忘れてまして、がっくりです。夜間のシャッター撮影では、レンズフードを付けたまま撮影し、そのフードの影がしっかり残るような画像となって、インド人に慰められたりで、カメラは最高に撮り易く申し分ないのですが、ボケボケの素人写真が続いています。

帯同家族の着任 今度、帯同で来られた奥さんは、横浜のご出身だそうで、このところ、「スラムダンク」で、湘北高校の神奈川弁をマスターしてしまった私は、ちょろいもんだと、余裕です。しかし、神奈川の人って、桜木花道のように、「チュース」とか、「しゃーす」とか、ほんとに、使って生活しているのでしょうか?

私は、今では、鉛筆より重いものは持ったことがないような手になっていますが、昔は、ガチンコの世界でしたので、コブシが蛸手でした(顔は、まだ蛸です)。先生や先輩から、「やるのか」、「押忍」、「やらねえのか」、「押忍」、「どちらなんだよ」、「押忍」の、すべて「押忍」で、通じ合える単純明快な世界で生きて来ましたので、もう脳細胞が芯から2文字デジタルなので、この辺りが、インド英語の本場ベンガルでも、なかなか英語の語彙が増えない、私の隠れた秘密があるような気がしてなりません。若い読者の方は、私のようにならないように、「チュース」とか、「しゃーす」とか、「お〜す」とか、すべてが凝縮的に詰まった、色々に解釈出来る便利な短い言葉には、気をつけましょう。馬鹿になります。

バケツ一杯分の羽虫 今回、完璧に仕上げたつもりのパルレンガですが、夕方、電気を入れて、ご家族の到着を待っておりましたら、田んぼの中のキャンプですので、もう、インドの虫も、帯同家族を待ちかねて、来るわ、来るわで、はい、どうぞ、ここがご新居ですよと、自信満々で、ドアを開けたら、ビクトリア記念堂を模した自慢の白い床が、羽虫で真っ黒でした。その時の、奥さんの心境は、心の窓まで開けれませんでしたが、横浜育ちのことを考えると、インド羽虫の大歓迎で、いかばかりだったかと思いました。
しかし、私も元九州支店の人間、引きつった顔の奥さんを、これが、インドですと、笑って誤魔化し、放り出すような玉ではありません。即、うちの手元の部隊を使い(私ももちろん参戦)、苦戦一時間、入り込もうとする羽虫をぷちぷち潰しながら、ガムテープ6本を使いきり、全部の窓ガラスの隙間の目張りをして、羽虫を完全にシャットアウト。床の羽虫を掃ききって、また元のビクトリア記念堂の床にしてから、再度、入居して頂きました。バケツ一杯分の羽虫でございました。当社の建築社員の方の、竣工前の超忙しさが、ほんの少しだけわかったような気になれました(翌日、もちろん、網戸工事を、全窓に、しましたです、はい)。

バグムンディ村のマンゴー樹

バグムンディ村のマンゴー樹

マンゴーの樹

  さて、さて、今回は、ベンガルの暑季の熱気をたっぷり吸って果実を実らせる、マンゴーの樹を、ご紹介したいと思います。
和名:マンゴー〈ウルシ科〉
学名:Mangifera indica
英名:Mango
ベンガル名: Aam (アーム)
※インド東部からマレー半島原産。高さ10〜12mの常緑高木。葉は、暗緑色で、艶がある。3月頃A枝先に総状花序を出し、クリーム色の、匂いの良い小さな花を無数につける。(「インドの樹、ベンガルの大地」の作者:西岡直樹さんの注釈から)

マンゴーの実

マンゴーの実

マンゴーの樹は、深緑で、葉に特徴があり、実もなりますので、これも、覚え易いインドの樹の一本です。
最初の3枚はバグムンディ村で撮影しており、順に、全体、枝、実ですが、どうです、この貫禄。家に一本、マンゴーの樹があるだけで、お金はなくても、相当豊かな気分になれる、豊穣の大地インドを象徴するような樹でしょう。

屋台のマンゴーで、キロ30ルピー、1キロで4〜5個はありますので、一個当たり15円ぐらいです。無憂樹でご紹介したムンバイ産のアルファンソーは、キロ500ルピーはするようですので、とても庶民の口には入りませんが(私も、こんな高いものは、買いませんが・・・貰うだけ・・)、この時期のマンゴーは、ベンガルでも、大量に屋台に並びますので、庶民の手ごろな夏の果物として、市場を彩り、飛ぶように売れていきます。

マンゴーと屋根

マンゴーと屋根

路上のマンゴー売り マンゴーは、うちのスタッフたちに言わせると、何十種類もあるようで、4枚目のこのカルカッタの路上マンゴー売りの坊やのマンゴも、これで、ぱっと見で、3〜4種類でしょうか。
カルカッタは、子供が実によく働いていて、私は、いつも感心してしまいます。マンゴー売りの少年は、路上生活をしている子供なんです。彼の背中の黒いビニールシートが屋根です。少年の明るい表情が印象的でした。

マンゴー売りの少年

マンゴー売りの少年

拡大写真(1200X533)162KB

ウルシ科のマンゴー マンゴーは、ウルシの仲間なので、食べると唇がかぶれる人も居て、これが、日本で、爆発的に伸びない理由の一つかと思いますが、ジュースにしても、非常に濃厚で美味しく、太陽のエネルギーが凝縮されている、活力の素になるような果物だと思います。
 先週のカルカッタ出張では、目下鋭意減量中と言うのに、3日間で、マンゴー20個を平らげ、ジュースは5杯も飲んでしまった私でした。減量はいつでも出来るが、旬のマンゴーは、今しかねえ・・・今週も、着地が上手く決まりませんでした。

働き者の少年

働き者の少年

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