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▼ 昼食会場から約2時間掛けてオフロードを走り、17時頃、本日の宿泊地ティンバイン Timbaeine へ到着。広大なサハラ砂漠の砂丘に囲まれた窪地に設営された白いテントでできたキャンプ・ホテルだった。 |
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ティンバインのキャンプ・ホテル |
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▼ ティンバインのキャンプ・ホテルは、白いとんがり帽子のようなテントが30張りほど並んだ簡素なホテルである。 |
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白いとんがり帽子のようなテント群 |
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▼ この宿泊施設の名は、キャンプ・マーズ Camp Mars という。訳して「火星キャンプ」。この辺の大地が赤い砂で被われているため、火星でキャンプしているような雰囲気があることからそう名付けたのだろう。 |
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入り日を迎えたティンバイン |
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▲▼ ここでは、他の砂漠で楽しめるような駱駝(らくだ)乗りやバギー乗りなどのエンターテイメントは一切ない。何もやることはなく、俗世界から離脱した気分で、思う存分、砂漠を満喫することができるのが最大の魅力である。 |
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一番星見〜つけた! |
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サハラ砂漠の日没 |
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▲▼ 太陽が西の地平線に没すると、月が昇った。ここでは、テントの外で焚かれるキャンプファイヤーが唯一の照明であり、暖房である。 |
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皆で焚き火を囲みながら、しばし団欒。時が経つのを忘れてしまう。ホテルスタッフは、なんと、冷えたビールを5本くらい用意してくれ、ビールを飲みながら、夕食が出来るのを待った。 |
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砂漠のキャンプファイヤー |
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▼ 夕食は、キャンプ・スタッフによる手作りのチュニジア料理で、献立はベルベル式の大きなパンと壺蒸(つぼむ)しにされた羊肉とポテト料理。そしてチュニジアン・スープのショルバだった。すべて焚き火で料理されており、日が落ちてあたりが急激に寒くなった中、温かい料理をおいしく頂いた。 |
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本日のゲストは、我々だけで貸切である。星を見ながら、おしゃべりしながら、静かに夜は更けていった。空を見上げると、満天の星空。こんな星空を見たのは初めてというくらい、圧倒的な星空が広がっていた。あまりに星が多すぎて、星座も良く分からず、ずっと上を見ていたので首が痛くなった。焚き火が終わると闇の世界となった。 |
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壺蒸しの羊肉とポテト |
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▼ テントの内部は、簡素なダブルベッドとその上に蝋燭(ろうそく)があるだけ。その明かりも数時間で消えてしまう。発電設備がないので電気が使えず、エアコンなどの暖房器具もない。1月末という季節柄、防寒着を着用したままベッドに潜り込んだが、寒くて夜中に何度も目が覚めた。毛布などは借りられるが、2月末までは寝袋を持参した方が良いだろう。 |
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水道もないので、シャワーもなく、仮設トイレがあるだけなので、ホテルといっても、テントの中にベッドがあるだけで、殆ど野宿に近い。水はとても貴重なので、飲み水や洗顔用の水を持参することも必要だろう。 |
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テントの内部 |
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■ 3日目:ティンバイン〜サハラ砂漠の入口(クサール・ギレン泊) |
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▼ 翌朝、早起きし、朝日を見に砂丘に登った。冬の太陽が東の地平線から昇る姿は、神秘と荘厳に満ちていた。 |
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サハラ砂漠の夜明け |
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▼ 太陽が徐々に高度を増してゆくにつれて、暗黒のサハラ砂漠が次第に姿を現し、波立つ砂の大海原となった。 |
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赤く色付き始めたサハラ砂漠 |
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▼ 周りは、風紋がどこまでも続く砂漠である。朝焼けの砂丘がこんなにも美しいとは、信じられないくらいだった。 |
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サハラ砂漠の真っ赤に染まった砂丘 |
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▼ 先ほどまで冷たい闇に閉ざされていたサハラ砂漠の隅々にまで光が満たされると、脈打つ風紋が長い影を引きながら美しく輝き始め、大地の温もりを取り戻す営みが始まったが、テントホテルは、まだ影の中にあった。 |
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朝日に輝くサハラ砂漠 |
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かんぎょうの ふうもんはるか ちへいせん |
Cold winter morning, wave-like patterns spread to the horizon. |
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サハラの風紋 |
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ふうもんの さはらをあるく ふゆのあさ |
Winter morning, walking on the Sahara of wave-like patterns. |
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火星のような異次元世界を歩く |
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▼ 雨がほとんど降らないサハラ砂漠にも懸命に花をつける植物があった。野生の生命力には驚くばかりである。 |
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砂漠に咲く花 |
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▼ この植物も種がここに飛んできて、発芽したものだろうが、本当に生きて行けるのだろうか。葉が開いたり閉じたりするようになっており、砂漠でも生きてゆけるだけの適応力を備えているようだ。 |
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一株の植物 |
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▼ 朝の散歩を終え、ホテルに戻ると、テントのそばに洗面台が置かれていた。これらの生活用品は、アラブの遊牧民・ベドウィンのもので、チュニジアでは、現在も少数の遊牧民がこのような原始生活を送っているという。 |
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砂漠の洗面台 |
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▼ 朝食は、太陽の眩いばかりの光が差し込むテントの中に用意された。地球に住む万民に明るさと温もりをもたらす太陽が、こんなにも有り難い存在であるとは思わなかった。 |
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砂上の朝食テーブル |
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